記録ID: 7914571
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ハイキング
箱根・湯河原
🗻を拝みに足柄古道を🥾...足柄⛩️...足柄峠...あしがら♨️...小田原民泊🛌
2025年03月20日(木) [日帰り]


体力度
3
日帰りが可能
- GPS
- 05:49
- 距離
- 15.3km
- 登り
- 857m
- 下り
- 569m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 5:16
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 5:50
距離 15.3km
登り 857m
下り 569m
のんびりゆっくり早春の足柄古道を歩いた。変化に富んだ15kmを存分に堪能した。人里から石畳の残る登山道、渓流沿いの林道、富士山から箱根、足柄の山並みを望み、小田原の街並みを眺め、そして温泉に入って、最高の散策の旅だった。
天候 | 朝0℃位だったのではないだろうか?兎に角寒い。ただ寒くとも🗻だけでも晴れてくれればいいのだが、今日はそうはいってくれなかった。どんよりと雲が🗻を覆っている。朝だけと思っていたが、🙅!雲は最後まで動く気配を見せてくれなかった。足柄峠で顔を覗かせてくれるも、あとは雲の中。日が昇るはど、晴れて、暖かくなってきたが、何せ風が冷たい。足柄峠ではじっとしていられないほど。春の伊吹は散りゆく梅の花にしか感じなかった。 |
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過去天気図(気象庁) | 2025年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
05:27 府中本町JR南武線・川崎行 05:48 登戸 小田急小田原線急行・新松田行 06:46 新松田 徒歩 箱根そば 07:10 新松田駅/箱根登山バス・関本−新松田・関本行 07:45 竜福寺前/箱根登山バス・関本−内山・内山行 07:49 苅野駐在所前/箱根登山バス 帰り:15:52 足柄(静岡県)JR御殿場線・国府津行 16:28 松田 徒歩 16:36 新松田 小田急小田原線快速急行・小田原行 16:47 小田原泊まり🛌 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◯苅野駐在所前🚏🥾...足柄峠(神奈川県側):足柄古道の存在が確認できるのは足柄神社参道から。車道を縫って通っているので少し興醒めするが、主役が車になっている現在、名残があるだけでも御の字。神社のお陰かとも思える。1,300年の年月は重い。標高122mから522mまで7.4kmほど普通の道を歩く。足柄古道の道標に沿って歩く。なければわからないほどだが、地形自体は変わっていない。往時を想像して歩く。これが古道を歩く楽しみ。足柄峠は標高752m、そこまで1.5kmほど、石畳が残る古道を歩ける。これも車道を縫っている。それでも全工程で一番古道の雰囲気を残している。よく整備されている。頭がさがる。 ◯足柄峠🥾...JR足柄駅(静岡県側):足柄古道から赤坂古道になる。赤土が採れたことかららしいが、道が荒れ、笹の中を歩くことになる。ただ富士に向かって下りていくので、途中富士山を拝めることができる。途中車道に入るが峠から2kmほど下ると林道戦返線に入る。地蔵堂川沿いに下りる足柄古道、景色が一変し、道も途端に歩きやすい散歩道になる。オススメの道、静かで川のせせらぎが心地よい道。途中、銚子ヶ淵があって、古滝があって、観光の道のようだ。最後に不思議な嶽ノ下宮が迎えて、この古道の終着となる。なかなか変化のある楽しい古道探索。 |
その他周辺情報 | ◯名代箱根そば新松田店:小田急新松田駅は丹沢の入り口、バスやJR御殿場線への乗り換えに使うことが多く、朝一で駅そばを掻っ込んで山へ向かう。これが私の一番!とにかくこの店の蕎麦は早い、安い、美味いの三拍子が揃っている。電車に乗り遅れて朝蕎麦ができない時は夕蕎麦に切り替える。兎に角、ここが起点になる。 https://www.odakyu-restaurant.jp/shop/hakonesoba/hakonesoba/ ◯あしがら温泉:入館料600円(3時間)、露天風呂から富士山が望め、サウナあり、内湯も広々、湯加減も丁度。寝てしまいそうになりました。休日で心配してましたが、それほど混んでいませんでした。 https://www.ashigaraonsen.jp/ |
写真
本日は苅野駐在所前🚏から、矢倉岳が見事、目指すはこの山の左麓の足柄峠、歩くは足柄古道、山裾を巻いて峠に向かう。峠の標高は752m、矢倉岳の標高は870mなので、峠とは言え、高さに差はない。足柄山地の鞍部を抜けるに過ぎない。峠の先は駿河に入る。古道はここまで残っているようだ。
車道を下る。矢倉沢へ。関所があった。足柄古道は、江戸期には東海道のサブ街道として矢倉沢往還と呼ばれ、江戸赤坂見附を起点に駿府沼津宿を結んでいた。大山道と言う名前の方が我々には馴染みが深い。要は大山道は大山詣でのみならず、足柄峠を越えて駿府まで繋がっていた。
足柄道の歴史が1,200年とあるのはこの案内の古さによるのか?律令制度の根幹に当たる地方統制の官道だったため1,300年を超える歴史になる。足柄道が箱根道に取って代わられるのは度重なる富士山の噴火による。古代東海道は足柄道から富士山と愛鷹山の間の十里木峠を越えていた。ところが700年代の富士山の噴火で通れなくなる。已むを得ず愛鷹山を迂回して海側に抜けるようになる。するとまた800年代の噴火で今度は一時期、足柄峠も通れなくなる。長く険しい箱根道を通らざるを得なくなるが、愛鷹山を迂回せず、海側に抜けるのであれば、より海に近くなるため、箱根道が寧ろ選ばれるようになった。結果的にメインは箱根道になり、小田原、三島、沼津に宿場町が形成され、現東海道が形成された。
足柄峠は嘗て足柄坂と呼ばれていた。峠は和製漢字で、坂があって後で設けられた。関東は関所の東で、箱根の関の東を意味する。同じように坂東は坂の東。この坂が足柄を指すとは知らなかった。
全体像までは無理だった。今日一日、爆弾の音が鳴り響いている。東富士演習場で榴弾砲射撃をやっているようだ。今日は聖なる祝日だ。にもかかわらず、朝7時から夜10時まで訓練らしい。自衛隊の訓練に思うのだが、砲弾も給料も国民の血税から支払われている。守るべきは国民の生活であり、国民の労働あっての自衛隊だということだ。履き違えては困る。国のためとは国民のためということ。国民の聖なる祝日をかき乱すことは避けるべきではないか。
立派な駅舎と可愛い金太郎像のあるJR御殿場駅の足柄駅、小田原からはこの駅から向かいます。まずはあしがら温泉へ向かいます。余裕のある時に撮っておこうと思ったのは、虫が知らせたのでしょうか。危うく乗り遅れそうになって、東京では考えられない遮断機を手で上げてホームへ駆け上がりました。単線なので、改札後、線路を歩いて渡ってホームに上がり電車に乗ります。実際、電車が遅れていて助かりました。電車はワンマン運転。若い女性の運転手、乗った時に怒られるかと思いましたが、こういう客が多いのか、見逃してくれました。この御殿場線は、元々東海道線だった。見る影もない単線のローカル線。
あしがら温泉、いい♨️、入館料600円、露天風呂から富士山が望め、サウナあり、内湯も広々、湯加減も丁度。寝てしまいそうになりました。休日で心配してましたが、それほど混んでいませんでした。
食べすぎた!おすすめ料理平らげてしまいました。朝蕎麦しか食べていなかったので、ついついやらかしてしまいました。冷やしたぬきぶっかけうどん800円、鳥唐揚げ700円、きゅうりの浅漬け300円、ビール中瓶600円、計2,400円が胃袋に収まりました。通常これだけ食べられません。
旅籠屋さとう、新しいけど古い民泊、外観は昭和の香りプンプン。駅からは無茶苦茶遠い。歩いて15分かかる。素泊まりbooking.com最安値で10,465円、まだ昨年11月に開業したばかりで、内装は綺麗。中国人の泊り客が多いようで、酔っ払って7時半ごろ帰ってきたら、この前で小学生くらいの男の子を連れた若夫婦が一生懸命ネット予約を試みている。潘陽から初めて日本へきたという。日本語はできない。伺うと、泊まれるようなのでネットにアクセスしているが回答がないと仕切りに仰る。この旅籠、ヨーロッパ式で誰もいない。入口にキーを入れたボックスがあり、暗証番号をもらい、開けてキーを取り出し、入る仕組み。共用シャワー、トイレと一部屋が与えられているのみ。最初は戸惑ったが、慣れればなんということはない。オーナーは若い女性と隣の鰻屋で聞いた。連絡すると2人分の寝具しかないので断ったらしい。この女性全く中国語はできない。当たり前だとは思う。若夫婦は子供の寝具はいらない。宿泊代16,000円でいいという。朝8時に出発したいというので、現金で払う必要ありと伝える。私は朝6時に出るので、オーナーがお金を取りに来る、で、交渉成立。オーナーから暗証番号を聞き、鍵を渡し、トイレとシャワーと場所を教える。名前を聞くのを忘れたのが気になった。何せ酔っ払っている。疲れていると酔が回るのが早い。空調が煩く、耳栓して寝たが眠れない。心配になった。金も払わずトンヅラされたらどうしよう。これは徒労に終わった。明朝、山を歩いていると、オーナーからメールが届いた。無事帰られましたとのこと。彼らは箱根山に向かった。中国人は富士山が大好きだ。日本イコール富士山と思っている。きっと綺麗に見えたろう。ラッキーな家族だと思った。見えない日の方が多いということを彼らは知らない。子供の記憶に美しい富士山の姿が残るに違いない。おそらく、彼らは私が怖かったに違いない。海外で自国語を話す奴は信用ならない。私はこの日、1人で泊まっていて、旅籠には彼らと私だけだった。旅慣れない人には未知の人間は怖い。まして日本人は中国で鬼と教わっている。旅とはこういうものだ。
疲れている。遠くまで行って食事をする気がおきない。この旅籠の隣が鰻屋さん。賄い人がいないので、鰻重しか注文は受けないと張り紙がある。鰻重は元気回復に効果あり、久し振りに贅沢するか。入ると私1人しか入っていない。なんと、金を払って出たら店を閉めていた。まだ7時過ぎだった。
撮影機器:
装備
個人装備 |
ダウンジャケット ズボン シャツ 靴下 グローブ 日よけ帽子 靴 ザック 携帯バッテリー2 ケーブル 筆記用具 常備薬 保険証 スマホ ティッシュ ビニール袋 メガネ 着替え タオル スパッツ
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感想
足柄古道は1年4ヶ月振りだ。この時は、矢倉岳から地蔵堂まで下りただけで、足柄峠も足柄神社も行かず、静岡側へ古道が更に続いているのも知らなかった。足柄古道には1,300年の歴史がある。箱根道より古い。東海道の根幹にあたる道であり、成立まもないヤマト王権を支える、京と坂東を繋ぐ道だった。この坂東とは足柄峠から東を意味する。足柄峠まで、石畳が一部残っている。ここを人馬が通ったのか、キツかったろうなと思いやられる。京を目指して、租庸調を収めるために、あるいは防人として、九州、対馬へ向かうために...ただ、度重なる富士の噴火で結局、主役は箱根道にとって代わられる。江戸時代はもはや主役から端役に落とされるが、矢倉沢往還として尚、江戸の赤坂見附と駿府を繋いでいる。箱根道に比べれば歩きやすい道であることを旅人は知っていた。歩いてみて、この道の箱根にはない魅力を知ることができた。そして、時を経て、往時の姿を良くぞ留めている。しかも整備されているのには驚かされる。今尚、この道を忘れない真の旅人は残っていると感心した。
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