南会津 大嵐山 東尾根


- GPS
- 14:48
- 距離
- 9.9km
- 登り
- 968m
- 下り
- 947m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
旧舘岩村の秀峰、大嵐山の周辺を地理院地図で見ると、東面に嵐のようなゲジゲジマークがある。wachinia氏が実家から再び居候しに戻ってきたタイミングで、前々から気になっていた大嵐山に東面から訪れることにした。
鱒沢渓谷沿いの林道に入ると、カモシカがじっとこちらを見つめていた。恵風が漂う林道を汗を滴らせながら進み、鱒沢を渡渉して尾根に取り付く。対岸を振り返ると、山肌にツリーホールがボコボコ穴をあけていてすっかり春の様子だ。樹林帯の急登をコツコツ登って1313のポコで幕。大嵐山の東斜面は僕からしたらだいぶヤバそうに見えたのだが、wachinia氏は「なるようになる」と言う。いったい何を言っているのか分からないが、とりあえず信じることにした。夜中は轟々と唸る風の音で何度か目が覚めた。
一応風の様子を見るという名目で、予定より30分遅れで6時半過ぎに出発。1440のポコから拝む大嵐山は峻険で、まさしく迫力満点だ。まずは細尾根のトラバースから幕を開ける。思えば上まで抜けられたのは、このトラバースへ踏み出す一歩がターニングポイントだったのだろう。wachinia氏に引っ張ってもらい、急斜面のトラバースを交えながら薮と雪の斜面を登って標高を上げていく。最後は気持ちのいいスカイラインを進み、少し藪漕ぎして雪庇を潜ると山頂に出た。確かに「なるようになっ」たのである。大嵐山の可愛らしい山頂標識を見ながら、少しばかり感慨深い気持ちになった。僕は雪稜の経験が足りない自覚があり、だいぶ覚悟を決めてここまで来たので、とにかく登れて良かった。
さて、あとは下るのみである。智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。などと考えながら、登山道沿いの沢をダラダラ下った。車は湯ノ花温泉から車道を5kmくらい歩いて回収した。
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