なめたらあかん‼大峰•行者還岳 (大川口〜小坪谷)
- GPS
- 21:56
- 距離
- 6.8km
- 登り
- 806m
- 下り
- 799m
コースタイム
天候 | 1日目:晴れ後ガス 2日目:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは駐車した場所にありました。 吊り橋は通行止めなので川を渡る必要があります。今回は長靴を履いて渡りました。 スタートしていきなり急な登りが続きます。 中盤はトラバースが中心で、行者還岳の南壁直下をトラバースする感じで進んでいきます。 落ち葉で足場が見えないし道は荒れていて崩落箇所もありかなり危ないです。下山後、駐在さんが死亡事故も起きてるので本来は立ち入り禁止って言うてました。 避難小屋から行者還岳辺りまでは奥駆道なのでルートもはっきりとしてますが水場近辺だけ荒れています。 避難小屋で一泊しましたが、綺麗で毛布もありかなり快適に過ごせました。 下りは小坪谷ルートで。標識では崩落でバツマークになってますが下れました。 こちらのルートもトラバースが多く雪もあって滑りやすくて危ないですが大川口ルートよりも全然マシです。テープが多数あるので道はわかりやすかったです。 谷を下りきると沢に突き当たりますが渡らずに沢の右岸を進みます。左岸にテープがあり無理矢理渡りましたが途中でまた戻る羽目になりました。 |
写真
感想
今年最初の山行は大川口から行者還岳に行きました。いきなりの急登や少し危険な箇所もあるとの情報でしたが標準タイムも2時間かからないので楽勝ムードでスタート。
最初の吊り橋が通行止めなので川を長靴を履いて渡りましたがそれが一番のメインくらいに思ってました。
その予想は見事に裏切られることに…
最初の急登は想定内でした。まぁなかなかしんどかったけど。登りきると弥山や鉄山、聖宝谷が見れ目指す行者還岳も見えて意気揚々。
が、ここからが地獄の始まりでした。
最初の方はトラバースも落ち葉で足元が見えない程度でしたが、途中から崩落箇所や腐りかけの木の梯子など危険度の高いトラバースが怒涛の攻撃。滑落死亡事故も起きてる程で滑ってしまうと下まで止まらなさそう!体力よりも神経戦でした。かなり消耗した頃にやっと避難小屋が見えてホッと一安心。
関電の鉄塔があった頃は整備されていて2時間弱のコースタイムやったかもわかりませんが、荷物パンパンのザック担いで荒れ果ててるこのルートを登るにはそんな時間じゃとても登れない…
荷物を置いて行者還岳を目指すことに。さっきと違って安心の登山道。ただ稜線から頂上までは暴風でかなりの寒さ。頂上もガスってるし展望もイマイチなんで写真だけ撮ってすぐに小屋まで引き返しました。
小屋の快適なことこの上なし。綺麗やし毛布もあり寒さもしのげました。
今まで小屋泊は嫌でテント泊ばかりやったけど、こんだけ綺麗で無料で人が居ない小屋ならまた来たいと思いました。
朝からご来光も見れました。
後片付けして使わせてもらった部屋の掃除をして出発。
下りは小坪谷ルート、こちらもなかなかの危ないルートでした。トラバースだらけで落ち葉と雪で滑る滑る。ただ大川口ルートよりも危険度はかなりマシで距離も短いのが救いでした。
最後は大好きな渓谷歩きもできました。
トータル的にしんどかったけどバリルートを思いっきり楽しめた2日間になりました。
行者還岳、なめたらあきません。
昨年の鉄山ルンゼ登頂をしたときに、山頂から大峰の山を見渡すと一番のとんがり頭が見えました。
その時はその山の名前を知っていませんでしたが、後に「行者還岳」と知る。
その険しい山容から行者達を踏み入れず、行く手を拒んで還すことから名付けられたエピソードに惹かれました。
調べれば調べるほどに、行者還小屋があることを知り「これはテント泊りばかりでなく、一度小屋泊りを経験してみよう」と、思い今回の山行を企画。
CTは2時間弱との情報から楽勝モードで挑みましたが、旧関西電力巡視路のルートは強烈な崩壊具合のトラバース地獄に!防寒やアルコール類がたくさん詰まった大型ザックを背負っては、それはそれは苦労しました。
まさか自分が自分自身が行者になるとは・・・
ここは危ないルートですね。でも面白かったので大変満足でした。
何より感動したのは行者還小屋での宿泊です。
あれだけきれいな建物で、きれいに管理されているとは想像以上の驚きでした。
管理されている方に感謝します。いつまでも快適に使えるよう、利用者が来たときよりも美しくを心掛けないとですね。
今回も大満足な大峰遠征となりました!
コメント
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いつ見ても、奈良の山は険しくて玄人好みの山だね!あまり人も居なくて、山小屋を使えるのは魅力的 (^ー^)
女性として、私も何の鉱物採れるか、興味津々で調べたら、【レインボーガーネット】という、かなり希少価値の高いガーネットみたい‼
でも、マニア達に荒らされて、あんな看板を建てたみたいよ!
いい子は絶対に、奪取したら駄目ですよ!
ガーネット(^_^)
そんないいの採れるんや〜。
奪取はしないけど、今度行った時はやたら下を向いて歩いてしまいそう(笑)
そんな鉱物があったんやね。知らなかったわ。どの山もそやけど特に大峰の神秘的な雰囲気の山で、人の欲が絡む話は知りたくないなぁ〜。。
それはさて置き、やっぱり大峰の雰囲気はいい!
初の小屋泊は超快適やったので、これから名小屋巡りの山行に興味がでてきたわ♪
ryu03i、Rilaさん、こんばんは。
あのトラバースめっちゃ楽しそう!でも雪が有ったら、相当怖そうですね・・・よくこの時期に行こうと思いましたね、さすが強者です。長靴を投げると言う発想も面白すぎます!
こんにちは(^_^)
終わってみれば楽しかったけど、登ってる最中は必死でした(笑)
今回ほとんど雪がなかったから行けたけど、ちょっとでもトラバースに積もればヤバすぎます。
帰りにちゃんと長靴残ってて良かったですわ(笑)
akiras さん
こんにちわ。今回のトラバースは完全に想定外やったんですよ(涙)
地図のコースタイム2時間弱で余裕全快で行ったので、そのギャップに苦しみました!
実際は小屋まで3時間以上掛かったと思います。
あのトラバースは雪積もったら完全にアウトでしょうね。
雪無い時期はアスレチック感あって楽しかったですが、その分危険が伴うので入山は気合がいりますね。
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