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Yamareco

記録ID: 8024789
全員に公開
沢登り
アジア

【フィリピン】Tibiao川左俣遡行〜マジャアス山頂〜Bantang川右俣下降

2025年04月14日(月) 〜 2025年04月18日(金)
 - 拍手
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
36:54
距離
25.0km
登り
2,085m
下り
1,992m
歩くペース
ゆっくり
1.61.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:13
休憩
0:00
合計
6:13
距離 7.0km 登り 560m 下り 8m
9:39
373
15:52
宿泊地
2日目
山行
5:14
休憩
5:23
合計
10:37
距離 3.0km 登り 681m 下り 0m
6:27
157
宿泊地
9:04
12:21
6
12:27
14:33
151
17:04
宿泊地
3日目
山行
7:50
休憩
0:24
合計
8:14
距離 5.3km 登り 713m 下り 1,137m
6:38
263
宿泊地
11:01
11:02
145
13:27
13:49
61
14:50
14:51
1
14:52
宿泊地
4日目
山行
8:31
休憩
0:00
合計
8:31
距離 4.1km 登り 123m 下り 561m
8:03
511
宿泊地
16:34
宿泊地
5日目
山行
3:19
休憩
0:00
合計
3:19
距離 5.7km 登り 8m 下り 287m
7:00
199
宿泊地
10:19
時差の調整がうまくいっておらず、写真の撮影時間にずれが生じてしまったため、撮影位置や時刻は不正確なものも多いので注意
天候 概ね晴れ、3日目の午後に3時間程度の雨
過去天気図(気象庁) 2025年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
レンタカーをFloresの橋の上に駐車

●使用したレンタカー店
CarHub-Iloilo Car Rental Services
https://www.facebook.com/share/15H2KbKTko/
1日1300ペソで三菱のMirageを借りた。安かったが問題なく走り、良かった。
コース状況/
危険箇所等
【遡下降共通】
・Flores〜Bantang川合流点は、ゴーロのみ。途中までは川の左岸側に径路があり利用可能。

【Tibiao川遡行】
・Bantang川合流点〜Tibiao川二俣は、下部はゴーロ。途中から小滝が出てくるが、いずれも直登できるか小さく巻ける。
・Tibiao川左俣に入ると、滝が連続する核心部となる。
40m滝は下部を右から巻き、上部は水線を直登。
3段40m滝は右岸から巻くと途中で径路に出た。
50m2条 Katumbal Fallsは左から取り付いて左の水流を横断し、水流の間の岩を登ってテラスに出る。以降は容易。
120m Bantawug Fallsは登れそうにないので、左岸から巻いていくと、途中で径路に出た。この径路はさらに上へ続いていたが、どこまで行けるのかは不明。この径路には沢の方向へ続く枝路もあり、それを利用して沢に戻る。
・奥ノ二又の手前にはこの辺りでは貴重な幕営適地があるが、増水には弱い。
・奥ノ二又で右に入ると、厄介なCS滝を経て水は伏流となる。最上部の1:1二又で間の急な薮を強引に登ると、以降は顕著な滝はない。
・詰めの薮はそれなりにきついが、棘は殆どない。

【Bantang川下降】
・二俣までは、クライムダウン、飛び込みと立木を支点とした懸垂下降のみで下れる。
・Bantang川二俣のすぐ下流にあるゴルジュは、水線下降するにはしっかりしたキャニオニングの装備・技術が必要となりそう。今回は右岸から巻いた。
・それより下流もクライムダウン、飛び込みと立木を支点とした懸垂下降のみで下れる。
その他周辺情報 ・マジャアス山[Mt. Madja-as](麓の沢を含む)に入るためにはクラシの役所で許可をもらう必要がある。所要1時間程度。1人1日あたり150ペソだが、3日以上入る場合は3日分で良いらしい。
・Katumbal Falls、Bantawug Fallsの名称は、3日目の午後に小屋で出会ったガイドから聞き取ったもの。Bantawugは辞書に掲載される単語ではないため、綴りに間違いがある可能性もある。Katumbalは唐辛子の意で、現地付近にそういう草が生えていることによる命名らしい。Bantawugは「長い」の意らしいが、Bangkaw「長い槍」の聞き間違いかもしれない。
・岩質は角礫岩主体で、凹凸が多く、フリクションが良いため、沢登りに向いている。
・ヤマビル少々
・棘のある植物は少ない
・地形図:https://www.namria.gov.ph/downloads/topomap50/3454-IIICulasi.jpg
前日夕方の下見時に撮影した、入渓地点付近。なかなか水量の多い川だ…
2025年04月13日 16:36撮影 by  901SO, Sony
4/13 16:36
前日夕方の下見時に撮影した、入渓地点付近。なかなか水量の多い川だ…
怪しげな橋をくぐる
2025年04月14日 11:38撮影 by  901SO, Sony
4/14 11:38
怪しげな橋をくぐる
このつり橋はしっかりしている。下山時、ここから左岸の径路へ。
2025年04月14日 12:06撮影 by  901SO, Sony
4/14 12:06
このつり橋はしっかりしている。下山時、ここから左岸の径路へ。
紫色が鮮やかな草
2025年04月14日 12:43撮影 by  901SO, Sony
4/14 12:43
紫色が鮮やかな草
よく見かけた漁具(びく?)
2025年04月14日 14:13撮影 by  901SO, Sony
4/14 14:13
よく見かけた漁具(びく?)
最初の滝場。厄介そうに見えたが、泳いで近づいて見ると簡単だった。
2025年04月14日 14:53撮影 by  901SO, Sony
4/14 14:53
最初の滝場。厄介そうに見えたが、泳いで近づいて見ると簡単だった。
手作りの梯子がかけられていたが、使わなくても容易に水線遡行可能
2025年04月14日 15:22撮影 by  901SO, Sony
4/14 15:22
手作りの梯子がかけられていたが、使わなくても容易に水線遡行可能
巨岩帯恒例、岩くぐり
2025年04月14日 15:55撮影 by  901SO, Sony
4/14 15:55
巨岩帯恒例、岩くぐり
初日、一番まともな滝だった3段7m滝。フリクションが良いので容易。
2025年04月14日 15:55撮影 by  901SO, Sony
4/14 15:55
初日、一番まともな滝だった3段7m滝。フリクションが良いので容易。
その滝を登るハゼ。おそらく両側回遊種だろう。ダムなどで海と分断されずにつながっていることが感じられる。
2025年04月14日 15:57撮影 by  901SO, Sony
4/14 15:57
その滝を登るハゼ。おそらく両側回遊種だろう。ダムなどで海と分断されずにつながっていることが感じられる。
フィリピンの川でよく見かける、挿された枝
2025年04月14日 16:33撮影 by  901SO, Sony
4/14 16:33
フィリピンの川でよく見かける、挿された枝
その先端には餌がつけられているものもあり、オオウナギでも狙っているのかもしれない
2025年04月14日 16:32撮影 by  901SO, Sony
4/14 16:32
その先端には餌がつけられているものもあり、オオウナギでも狙っているのかもしれない
初日の幕営地。快適。
2025年04月15日 05:59撮影 by  901SO, Sony
4/15 5:59
初日の幕営地。快適。
2日目はしょっぱなから滝が連続するが、登れるものが多く嬉しい
2025年04月15日 06:38撮影 by  901SO, Sony
4/15 6:38
2日目はしょっぱなから滝が連続するが、登れるものが多く嬉しい
上記滝を登るたな
2025年04月15日 06:41撮影 by  901SO, Sony
4/15 6:41
上記滝を登るたな
派手なヤマビルが少しいる沢だった
2025年04月15日 06:51撮影 by  901SO, Sony
4/15 6:51
派手なヤマビルが少しいる沢だった
この13m滝の上がゴルジュになってそうだが、とりあえず登ってみる
2025年04月15日 06:57撮影 by  901SO, Sony
4/15 6:57
この13m滝の上がゴルジュになってそうだが、とりあえず登ってみる
出た! 登れない滝。どうしようかと思って、左岸を巻き始めると、
2025年04月15日 07:02撮影 by  901SO, Sony
4/15 7:02
出た! 登れない滝。どうしようかと思って、左岸を巻き始めると、
滝の途中のこんな所へ出た。フリクションが良いので登れるだろうと判断し、たもしまリード
2025年04月15日 07:29撮影 by  901SO, Sony
4/15 7:29
滝の途中のこんな所へ出た。フリクションが良いので登れるだろうと判断し、たもしまリード
よかった、登れた。カムがよく効いてよかった。(たな追記:見た目以上にフリクションが良くラバーで快適)
2025年04月15日 07:46撮影 by  901SO, Sony
4/15 7:46
よかった、登れた。カムがよく効いてよかった。(たな追記:見た目以上にフリクションが良くラバーで快適)
ゴルジュにCSのこの滝も登ってみると、意外と突破できた。
2025年04月15日 08:08撮影 by  901SO, Sony
4/15 8:08
ゴルジュにCSのこの滝も登ってみると、意外と突破できた。
この3段40m滝は登れないので右岸から巻いていくと、途中で径路に出た。こんなところまであるとは。
2025年04月15日 08:34撮影 by  901SO, Sony
4/15 8:34
この3段40m滝は登れないので右岸から巻いていくと、途中で径路に出た。こんなところまであるとは。
Katumbal Falls 50m。当初巻こうかと思ったが、近づくと登れそうなので、たもしまリード。
2025年04月15日 09:05撮影 by  901SO, Sony
4/15 9:05
Katumbal Falls 50m。当初巻こうかと思ったが、近づくと登れそうなので、たもしまリード。
リードするたもしま。フリクションが良く、傾斜の割には登りやすかった。水線から離れず良いラインで登れ、会心の登攀。(たな追記:この写真を撮った直後、爆水に突っ込み試登して完全に姿が見えなくなるtamoshimaが壮観だった)
2025年04月15日 09:46撮影 by  AC003, DJI
4/15 9:46
リードするたもしま。フリクションが良く、傾斜の割には登りやすかった。水線から離れず良いラインで登れ、会心の登攀。(たな追記:この写真を撮った直後、爆水に突っ込み試登して完全に姿が見えなくなるtamoshimaが壮観だった)
Katumbal Fallsをフォローするたな(たな追記:とにかくフリクションが良くて快適。良い滝が登れてよかった)
2025年04月15日 11:22撮影 by  901SO, Sony
4/15 11:22
Katumbal Fallsをフォローするたな(たな追記:とにかくフリクションが良くて快適。良い滝が登れてよかった)
2p目はたなリード。容易で爽快そのもののシャワークライミング
2025年04月15日 11:40撮影 by  901SO, Sony
4/15 11:40
2p目はたなリード。容易で爽快そのもののシャワークライミング
出た! 淡水棲ドロアワモチ
2025年04月15日 12:08撮影 by  901SO, Sony
4/15 12:08
出た! 淡水棲ドロアワモチ
ドロアワモチの裏側
2025年04月15日 12:08撮影 by  901SO, Sony
4/15 12:08
ドロアワモチの裏側
この35m滝は巻きが悪かった(たな追記:空荷で先行して荷揚げし、お助けヒモ×2回くらい出したがこのルートで巻くなら最初からロープ出せば良かった。)
2025年04月15日 13:14撮影 by  901SO, Sony
4/15 13:14
この35m滝は巻きが悪かった(たな追記:空荷で先行して荷揚げし、お助けヒモ×2回くらい出したがこのルートで巻くなら最初からロープ出せば良かった。)
この沢最大の滝、Bantawug(?) Falls。120mほどあるのではないか。登れないので左岸から巻いていくと、驚くべきことにまたしても径路があった。
2025年04月15日 13:29撮影 by  901SO, Sony
4/15 13:29
この沢最大の滝、Bantawug(?) Falls。120mほどあるのではないか。登れないので左岸から巻いていくと、驚くべきことにまたしても径路があった。
径路を外れて沢に戻り、少し下れば落ち口。素晴らしい絶景。
2025年04月15日 14:30撮影 by  AC003, DJI
1
4/15 14:30
径路を外れて沢に戻り、少し下れば落ち口。素晴らしい絶景。
大滝の上流側も登れる滝が多い
2025年04月15日 15:37撮影 by  901SO, Sony
4/15 15:37
大滝の上流側も登れる滝が多い
この滝は右から巻いたがそれなりに悪かった
2025年04月15日 15:42撮影 by  901SO, Sony
4/15 15:42
この滝は右から巻いたがそれなりに悪かった
この2段30m滝は右から登ったが、なかなか悪かった。たなリード。(たな追記:沢登りらしい泥臭い登り。フィリピンのニラも悪くない)
2025年04月15日 15:19撮影 by  901SO, Sony
4/15 15:19
この2段30m滝は右から登ったが、なかなか悪かった。たなリード。(たな追記:沢登りらしい泥臭い登り。フィリピンのニラも悪くない)
この滝は快適そのもの
2025年04月15日 16:28撮影 by  901SO, Sony
4/15 16:28
この滝は快適そのもの
超快適な滝を登るたな
2025年04月15日 16:47撮影 by  901SO, Sony
4/15 16:47
超快適な滝を登るたな
2日目の幕営地。適地は限られていたが、ここは快適だった。
2025年04月16日 06:01撮影 by  901SO, Sony
4/16 6:01
2日目の幕営地。適地は限られていたが、ここは快適だった。
奥ノ二俣は、両側が滝。ここは山頂へ向かう右へ。
2025年04月16日 06:41撮影 by  901SO, Sony
4/16 6:41
奥ノ二俣は、両側が滝。ここは山頂へ向かう右へ。
右沢に入ってすぐのこの滝が結構難しく、たもしまは無理やりエイドで登攀、たなは左岸を悪い巻き。
2025年04月16日 06:44撮影 by  901SO, Sony
4/16 6:44
右沢に入ってすぐのこの滝が結構難しく、たもしまは無理やりエイドで登攀、たなは左岸を悪い巻き。
超巨岩の下を沢が流れる
2025年04月16日 06:56撮影 by  901SO, Sony
1
4/16 6:56
超巨岩の下を沢が流れる
潜ってくださいと言わんばかりの岩
2025年04月16日 07:24撮影 by  901SO, Sony
4/16 7:24
潜ってくださいと言わんばかりの岩
ゴーロになってきて、そろそろ終わりかと思うが…
2025年04月16日 07:27撮影 by  901SO, Sony
4/16 7:27
ゴーロになってきて、そろそろ終わりかと思うが…
まだこんなのが出てきた。ここは右の滝と左の滝の間を強引に登って右へ。
2025年04月16日 08:04撮影 by  901SO, Sony
4/16 8:04
まだこんなのが出てきた。ここは右の滝と左の滝の間を強引に登って右へ。
熱帯といえば、ウツボカズラ
2025年04月16日 09:19撮影 by  901SO, Sony
4/16 9:19
熱帯といえば、ウツボカズラ
苔が生えまくっている森を詰める
2025年04月16日 10:11撮影 by  901SO, Sony
4/16 10:11
苔が生えまくっている森を詰める
山頂に着いて、記念撮影
2025年04月16日 10:56撮影 by  AC003, DJI
1
4/16 10:56
山頂に着いて、記念撮影
Bonsai Forestと呼ばれるところ。確かに盆栽っぽい、ちょっと変わった形の木。
2025年04月16日 12:20撮影 by  901SO, Sony
4/16 12:20
Bonsai Forestと呼ばれるところ。確かに盆栽っぽい、ちょっと変わった形の木。
小屋に到着。こんなところにこんな立派な小屋があるとは。
2025年04月16日 17:07撮影 by  901SO, Sony
4/16 17:07
小屋に到着。こんなところにこんな立派な小屋があるとは。
別の登山隊が捕まえていたコツノテナガエビ Macrobrachium latimanus(たな追記:マクロブラキウムラテマヌス!とか呪文を叫びながら走り回るtamoshimaが面白かった)
2025年04月16日 16:38撮影 by  901SO, Sony
4/16 16:38
別の登山隊が捕まえていたコツノテナガエビ Macrobrachium latimanus(たな追記:マクロブラキウムラテマヌス!とか呪文を叫びながら走り回るtamoshimaが面白かった)
別の登山隊が捕まえていたオオウナギ
2025年04月16日 16:38撮影 by  901SO, Sony
4/16 16:38
別の登山隊が捕まえていたオオウナギ
別の登山隊の夕食。ご好意で、少しご相伴させてもらった。まずまず美味しい。
2025年04月16日 17:57撮影 by  901SO, Sony
4/16 17:57
別の登山隊の夕食。ご好意で、少しご相伴させてもらった。まずまず美味しい。
夕食の様子
2025年04月16日 18:00撮影 by  901SO, Sony
4/16 18:00
夕食の様子
4日目、Bantang川を下り始めると、すぐにこんな滝が出てきた。懸垂下降。
2025年04月17日 08:14撮影 by  901SO, Sony
4/17 8:14
4日目、Bantang川を下り始めると、すぐにこんな滝が出てきた。懸垂下降。
この立派な滝も懸垂下降
2025年04月17日 08:57撮影 by  901SO, Sony
4/17 8:57
この立派な滝も懸垂下降
岩をくぐって泳ぐ
2025年04月17日 09:16撮影 by  901SO, Sony
4/17 9:16
岩をくぐって泳ぐ
飛び込んで下る滝もあった
2025年04月17日 09:18撮影 by  901SO, Sony
4/17 9:18
飛び込んで下る滝もあった
何度も何度も懸垂下降
2025年04月17日 10:29撮影 by  901SO, Sony
4/17 10:29
何度も何度も懸垂下降
日が差し込んで美しい
2025年04月17日 10:49撮影 by  901SO, Sony
4/17 10:49
日が差し込んで美しい
この滝も懸垂下降
2025年04月17日 10:52撮影 by  AC003, DJI
4/17 10:52
この滝も懸垂下降
こんなに懸垂下降する沢がかつてあっただろうか
2025年04月17日 11:11撮影 by  901SO, Sony
4/17 11:11
こんなに懸垂下降する沢がかつてあっただろうか
この滝では左岸の樹林帯を3回も懸垂下降
2025年04月17日 12:46撮影 by  901SO, Sony
4/17 12:46
この滝では左岸の樹林帯を3回も懸垂下降
懸垂下降して左俣との合流点へ降りる。が、通過不能なゴルジュがあり、いったん左俣の滝を登る。
2025年04月17日 13:00撮影 by  901SO, Sony
4/17 13:00
懸垂下降して左俣との合流点へ降りる。が、通過不能なゴルジュがあり、いったん左俣の滝を登る。
白っぽいサワガニ
2025年04月17日 13:10撮影 by  901SO, Sony
4/17 13:10
白っぽいサワガニ
時間は余りそうなので、左俣を少し遡行してみると、こちらにも快適に登れる滝が。
2025年04月17日 13:20撮影 by  901SO, Sony
4/17 13:20
時間は余りそうなので、左俣を少し遡行してみると、こちらにも快適に登れる滝が。
洗濯板状のナメ
2025年04月17日 13:28撮影 by  AC003, DJI
4/17 13:28
洗濯板状のナメ
左俣のこの滝は巻くのも面倒そうなので、ここで引き返す
2025年04月17日 13:35撮影 by  901SO, Sony
4/17 13:35
左俣のこの滝は巻くのも面倒そうなので、ここで引き返す
ドローンを飛ばして上流を偵察してみると、なんだこのカラフルな服のようなものは?
2025年04月17日 13:38撮影 by  FC8671, DJI
4/17 13:38
ドローンを飛ばして上流を偵察してみると、なんだこのカラフルな服のようなものは?
と思ったら、岩の陰に山岳民族を発見。こんなところに!
と、向こうも思っただろう。
2025年04月17日 13:54撮影 by  901SO, Sony
4/17 13:54
と思ったら、岩の陰に山岳民族を発見。こんなところに!
と、向こうも思っただろう。
通過不能と判断したゴルジュ
2025年04月17日 15:08撮影 by  901SO, Sony
4/17 15:08
通過不能と判断したゴルジュ
以降も滝は続くが、徐々にサイズは小さくなってくる
2025年04月17日 15:20撮影 by  901SO, Sony
4/17 15:20
以降も滝は続くが、徐々にサイズは小さくなってくる
水量が増えた分、釜は大きい
2025年04月17日 15:57撮影 by  901SO, Sony
4/17 15:57
水量が増えた分、釜は大きい
樋状滝をまたぐたもしま
2025年04月17日 16:27撮影 by  AC003, DJI
4/17 16:27
樋状滝をまたぐたもしま
最後の幕営地。近くに湧水もあり、快適そのもの。
2025年04月18日 06:31撮影 by  901SO, Sony
4/18 6:31
最後の幕営地。近くに湧水もあり、快適そのもの。
下ってくると、漁民に遭遇。写真OKとのことで、撮らせてもらった。
2025年04月18日 08:33撮影 by  901SO, Sony
4/18 8:33
下ってくると、漁民に遭遇。写真OKとのことで、撮らせてもらった。
綺麗な湧水があったので、水中撮影。アカボウズハゼ(多分)
2025年04月18日 09:16撮影 by  901SO, Sony
4/18 9:16
綺麗な湧水があったので、水中撮影。アカボウズハゼ(多分)
リュウグウヒメエビ Caridina tupaia?
2025年04月18日 09:20撮影 by  901SO, Sony
4/18 9:20
リュウグウヒメエビ Caridina tupaia?
つり橋から径路に上がる
2025年04月18日 09:28撮影 by  901SO, Sony
4/18 9:28
つり橋から径路に上がる
牧歌的なフィリピンの原風景もなかなか良い
2025年04月18日 09:45撮影 by  901SO, Sony
4/18 9:45
牧歌的なフィリピンの原風景もなかなか良い
車をとめた橋に戻ると、想像外の大賑わい
2025年04月18日 10:48撮影 by  901SO, Sony
4/18 10:48
車をとめた橋に戻ると、想像外の大賑わい
遡行図
2025年04月25日 09:44撮影
1
4/25 9:44
遡行図
撮影機器:

装備

備考 ・ラバーソール適
・クライミングシューズ不要
・ロープは50m2本。2本とも使用した。

感想

【計画の経緯】
 フィリピンの沢の面白さは、2024年1月のアンブラヤン川下降〜キブンガン川遡行で実感した。その直後に行ったミンドロ島の沢は登れない滝が多かったが、他の沢はどうだろうかと思って地図や空中写真を見ていると、パナイ島最高峰のマジャアス山に、ナメ滝が続いていて面白そうな沢を発見。行く機会をうかがっていたが、日本の沢に行くにはまだ比較的寒い4月の、航空券の安いタイミングで行くことにした。

【記録】
○入渓まで
 4/12は島内最大の都市、イロイロへの移動のみ。セブパシフィックの飛行機は1時間半以上遅れたが、待っていてくれたレンタカーを借りる。それからすぐに近場の宿へ。
 4/13は観光と準備の日。島内唯一の世界遺産であるミアガオ教会と、眩い白さで著名なGarin Farmを一応観光してから、スーパーでガス(CB)と即席麺を買い、少々川エビ観察を楽しんでから、Floresへ下見に行く。問題なく駐車はできそうなことを確認し、近所の宿へ。
 4/14早朝に入渓準備していると、集落の住民に、山で泊まるならばガイドと許可が必要と言われる。川に行くならばということでガイドは付けなくても自己責任となったが、それでも許可は必要ということで、市街地の役所へ戻り、900ペソを払って許可証を得る。ガイドなしでも許可証はすんなり出たので良かった。その後、警察署とFloresのバランガイホールでログブックにログインの記入。
 これでようやく入渓できる。

○4/14 山行1日目 Tibiao川遡行
 長いゴーロを吊り橋や漁具を眺めながら進んでいくと、徐々に小滝が出てくる。時折、何か作業をしている地元の方にも出会ったが、にこにこしていて友好的であり、少し前のミンダナオ島でけんじりさんが受難したようなことにはならず、良かった。それほど面倒なものはなく進み、等高線が混んで谷が険しくなりそうな手前で幕営。

○4/15 山行2日目 Tibiao川左俣遡行
 等高線の混み方や空中写真から、今日が核心であろうと気合を入れて臨んだ。
 登れる滝が多く、50m近いKatumbal Fallsも登れたのがハイライト。120m程に見える大滝Bantawug Falls(?)を高巻き、快適なナメ滝群を登った所で幕営。海も見える、開放的で素晴らしい幕営地だった。
 高巻く滝も少なくはなかったが、それほど困難ではなく、棘や蔓の多い薮の高巻きが多かった去年のカツイル谷と比べ、かなり快適に感じた。

○4/16 山行3日目 マジャアス山登頂
 振り返れば海、開放的な沢を、徐々に細くなる水流を辿っていくと、最後は薮に突入。少しで登山道に出て、さらに一投足で山頂。パナイ島最高峰に沢から登頂成功。残念ながら山頂ではガスに包まれ眺望なし。
 下山しているとスコールが始まり、雨に当たりながら急な登山道を下っていくと、10名程度の登山者が休む立派な小屋が現れた。雨の中これ以上進むのは避け、今日はここまで。ここでは現地の登山者やそのガイドから様々な話を聞くことができ、なかなか興味深かった。登った沢の主要な滝の名前も聞き取ることができて良かった。

○4/17 山行4日目 Bantang川下降
 小屋の脇を流れるBantang川を降ると、想像以上にゴルジュが発達していて、何度も懸垂下降&泳ぎ。登った沢とは随分違っていて驚く。水も澄んでいて美しい渓相で、予想外に充実した沢下降になった。が、この沢を遡行するのはなかなか面倒だろう。
 登った沢ではあまり見かけなかった、白っぽいサワガニ類が多かった。

○4/18 山行5日目 下山
 Bantang川の、滝がある部分は既に終えていたので、5日目はゴーロ歩きのみ。集落が近くなると漁師の姿も見えてきて、途中の吊橋で沢下降終了。最後は牧歌的な耕作地の合間を縫うように歩き、フィリピンの原風景を堪能。橋の上に停めた車に戻ると、川は子供達で賑わっていた。川遊び客目当てに僅か7ペソでアイスキャンデーを売っていたので、購入して下界の味を楽しむ。
 最後にバランガイホールと警察署でログアウトの記入をして、下山の手続きも完了。

【総括】
 海外遡行において、登れる滝が多くて面倒な高巻きが少なく、渓相もよいという沢を見つけるのが難しいということは、これまでの台湾やベトナムでの沢登りから分かっていた。そんな中、今回の沢はまさに沢登り的に面白くて快適で、景観も素晴らしく、しかも島最高峰に詰めあがるという、最高の沢だった。またこのような、もしくはもっと素晴らしい沢の発見を目標に、海外遡行の試みを続けていきたいと思う。

開放的な渓相、現地らしい生き物の観察、怒涛の連瀑、超巨岩にクソデカ大滝、山岳民族や山ヤとの遭遇など盛り沢山。
その土地ならではの自然や文化に触れながら、久しぶりの重厚感溢れる沢旅ができて最高だった。やはり長い沢は良い。

記録の詳細はたもしまが記載してるため、その他印象に残ったエピソードを追加しようと思う。

【現地山ヤとの遭遇】
 今回の周回ルートは一部登山道を通るため、3泊目は整備されたキャンプ地を使用。そこで地元山岳民族のガイド4人と、お客さん6人?くらいの大所帯パーティーと遭遇。やはり「ガイドはいないの?」と突っ込まれてしまった。沢登りに来た事を撮った写真も見せながら説明し、「こりゃガイドの方が遅れるわ」とご理解(?)いただいた。
 お客様さんと言っても、大層な荷物を担いで悪い山道を7日間ほどかけて縦走する根っからの山ヤに見えた。「なぜ沢が好きなのか?」と聞かれ、改めて簡潔に答えるのは難しい問だなと返答に迷っていると、「我々が山を好きな理由と同じだね、すぐには答えられない」という旨のお言葉をいただき全力で首を縦に振って返した。
 民族、言語の壁を超えて何かが通じ合った瞬間に見えた。

【山岳民族の翁、初めてのトーテムカム】
 目尻にゴルジュのような皺を刻んだ、精悍な顔つきをした御年60の翁。言うまでもなく現地人パーティーの最年長だ。聞けば、Bantawug Falls、Katumbal Fallsの名付け親らしい。
 ザックから出して干してあるトーテムカムに興味津々のご様子。英語は通じないため、ノリと身振り手振りで使い方を教えると、河原の岩にある適当なクラックに決め始めた。引っ張っても抜けない事を確認すると、中学生男子みたいなキラッキラの笑顔になって大はしゃぎ。そのままテンション上がって、決めたカムを放置し苔むして根が張った薄かぶりの7mほどの岩を裸足で登っていった。彼にはカムもロープも不要かもしれない。

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