一般登山道を安全に歩くための山岳ロープワーク講習2日間~ムカデに噛まれて激激痛😫~東吾野の岩場と四阿屋山



- GPS
- 05:07
- 距離
- 3.7km
- 登り
- 449m
- 下り
- 448m
コースタイム
- 山行
- 5:00
- 休憩
- 0:07
- 合計
- 5:07
天候 | 【Day1】 熱中症になるくらい暑いが 樹林帯なので日影でまだ良い 【Day2】 曇り 昨日ほどではないけど暑い |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
電車 東吾野駅9時集合ののち クリアドベンチャーズさんの車で移動 (すぐ近くです) 【Day2】 車 道の駅両神薬師の湯でピックアップ 駐車場の台数が少ないと聞いて道の駅でピックアップしてもらいましたが、駐車場はそこそこの台数停められるようでした(節分草まつりの時の第二駐車場と思われます) 道の駅の駐車場は第3駐車場(バス停より奥の駐車場)が登山者用と記載されています。 10時前でも数台の余裕あり 車の運転が得意ではないわたしですが、両神までなら躊躇なく車を選択できるようになってきました。 (苦手な高速道路使わないし。山道はそんなに苦手ではないし、笑) |
コース状況/ 危険箇所等 |
【Day1】 ログなし ほぼ垂直の岩場にスタッフの方が鎖を垂らしてコースを作ってくださいました。 個人所有の場所をご好意で貸し出していただけていると看板がありました。 (撮影できず) 【Day2】 ツツジ新道から山頂へ 下りも登山道ではないところを歩きました。 |
その他周辺情報 | 【クリアドベンチャーズ】 いろいろな登山技術講習会を開催されています ・クライミング ・バリルート入門 ・ツエルト泊含めた登山技術パック (だんなさん受講経験あり。わたしもツエルトの練習したいな、持っていてもいざという時使えないと意味ないし。ま、くるまってればいいか😅) 今回の講習会ではスタッフさんがたくさんたくさん写真を撮ってくださり、その中からだいぶ使わせていただきました。 https://www.kuri-adventures.com/ 【Day1】 【病院】 東吾野医療介護センター 山の近くの病院なので山の人がたくさん行くのかと思っていましたが看護師さんもお医者さんもそんな近くに山があるなんて知らなかったとおっしゃっていました 子供の検診や予防接種等のお声が聞こえました https://h2mc-center.jp/ 【Day2】 【立ち寄り湯】 両神温泉 薬師の湯 シャンプー、リンス、ボディーソープあり 露天風呂、サウナなし 700円 JAF割で630円 靴入れ、貴重品入れコインリターンタイプ https://kanko-ogano.jp/spot/yakushinoyu/ 【道の駅両神温泉薬師の湯】 17時まで 地元の野菜、名産品あり お弁当が半額でした |
写真
講習の近くでは
ユリワサビやキケマン、ムラサキケマンが咲いていました。
激痛で病院まで歩く途中の道はニリンソウの群生が開けていてとてもきれい…
スタッフさんに付き添ってもらってるし
「あの…お花を撮りたいです」とは言えませんでした😅
尾瀬の時は帰り道道お花撮ってたなぁ
だんなさんは「あなたのせいでテント泊せず帰るんだぞ」って怒ってたのかなぁ🤔
1日目帰宅後
小指が腫れて熱を持っています
その部分だけずっと汗をかいてる💦
そしてカチカチに固くなってる
テカテカしてるのは軟膏を塗っているからです
(この構図は、、
尾瀬で脱臼した時と似てますね😅)
ミツバツツジがたくさん咲いてるーー
けど3人繋がっているので自分の都合では
立ち止まれず、他の方がロープの架替している時がシャッターチャンス、笑
(ほんとは良くないんだろうけど)
感想
【Day1】
今日は山岳ロープワーク講習へ
初めてのロープワーク講習ということで
みなさん強者(ツワモノ)なのかな、
そんな中わたしはへなちょこでドキドキだなぁ
自己紹介ではやはり普段からバリルートや岩場に行かれている方多し
名古屋から岐阜から群馬から栃木からとあちこちから参加されています。
名古屋の方はこちらの講習会に毎週のように参加されているとのことで、今回は夜行バスだそうです
⚫︎講習会にてはじめに
山岳遭難の死亡要因の半分が転滑落だそうで
転滑落を防げれば遭難事故が半分に減らせるということ。
で、今回は「山岳ロープワーク講習」です。
歩いていて岩場があったりする時に専用の装備は重くて持ち歩けないので最低限の装備で安全に歩けるように
「行ってみたい」「やってみたい」を叶える講座です、とのこと
ロッククライミングではなく
一般道での安全な歩き方です。
このお話を聞く前はドキドキだったけど
ぴったりな講習だったなと思いました。
⚫︎まずはロープの結び方から
今回はエイトノットとフィッシャーマンズノットを使います。
事前にYouTubeで予習して行ったのですが、実際にやると長さの調節などなかなかうまくいかなかったりしました。
けれどインストラクターさんの他にインストラクター養成所の方々がアシスタントに入ってくれてだいぶお世話になりました。
(この後もっとお世話になりました💦)
⚫︎使用するロープ
ランヤードシステム
→ダイナミックロープのシングル
(講習でお借りしました)
簡易カウンター懸垂、コンテニュアスビレイ
→アクセサリーロープ7mmX10m
(山ショップで購入)
使用してけっこう汚れたので洗濯ネットに入れて
洗濯しました。きれいになったーー
⚫︎講習内容
・落下係数と墜落衝撃の関係性
・鎖場架替登攀確保技術
・フィックスライン確保技術
・簡易カウンターラペル技術
・簡易コンテニュアスビレイ技術
落下係数はロープの長さと落ちる距離が同じなら1
ロープの長さが5mで落ちた距離が10mだと
落下係数は2
1より大きくなるとダメ
落ちる長さが長いほど衝撃は吸収される
架替登攀のためのランヤードシステム
・ダイナミックロープをタイインループに通す
・エイトノットを結ぶ
・両末端それぞれにカラビナをつけてフィッシャーマンズノットで取り付け
歩行時(ロープを使用しない時の持ち歩き方)
・親指をビレイループに入れてアクセサリーロープを手のひらと首で巻く
・末端をビレイロープに巻きチェストコイルに3周巻く
・余ったロープを固結びする
・襷掛けにする
携行時(ロープをすぐに使用するかもしれない時の持ち歩き)
・手のひらを中心に左右にループを作り
手のひらで持つ
※ロープワークの言葉は初めてで
ぜんぜん頭に入って来ない!
↑いただいたテキストを読みながら復習がてら書きました😅
⚫︎実地
現場は岩場と急斜面の両方があり、3人1組で交代で練習体験します。
まずわたしたちは急斜面の方。
登りはコンテニュアスビレイ
3人が繋がって木などを支点に引っかかり滑落を止める方法。
ロープが弛まないようにすることが最大のポイント。
ロープが緩んでいるともう1人も引き込まれて両方滑落する可能性あり。
お互いの実力がわかっていないとリスクがあるやり方で複数人の中で誰か1人でもわかっていない人がいるとリスクが高まるそう。
下りはロープを解いて簡易カウンター懸垂
1人ずつロープを木にまわしてしゅるしゅると降りて行きます
これは急斜面で降りるときに便利だなと思いました。
3人なのでコンテニュアスビレイで1番前と真ん中と1番後ろ順番に3回登って、なので3回降りました
下りは適切な木を探しながら下りていると方向がズレてしまうことに注意⚠️
その後は1人ずつ岩場に登ってロープ架替の練習とトラバースの鎖の練習です
1人ずつ登っていくのを待ってる間に事件発生‼️
⚫︎ムカデに噛まれた!
待っている間に激痛が走ったので手を見ると15センチ位のムカデが左手小指に噛み付いていました😱
払っても払っても取れなくてその間に数カ所噛まれたみたいです
同じパーティーの群馬からいらしたご夫婦(以後ぐんまちゃんご夫婦と呼ばせてもらいます)がすぐにリムーバーを出してくださり、出血を水で流して拭き取るトイレットペーパーも出してくださり、リムーバーで吸ってまた水で洗って拭いてリムーバーで吸い取るを3回ぐらい繰り返しました
しばらくすると痛みが落ち着くと言われたのですが激痛収まらず
鎮痛剤を飲んでしばらく経って落ち着くかなー
そうしたら岩登りの練習をしようと思っていたのですが、全然激痛収まらず、さらに気持ちが悪くなってきたので病院に行くことにしました。
アナフィラキシーというよりも
激痛と噛まれたショックによるものと思われます。
めまいなどはなし。
(まさかの歩いてすぐに病院がありました!)
病院に行って何時ごろ噛まれたか薬を飲んだかなどを伝え、塗り薬を塗ってしばらくベッドで休んでから帰るつもりが全然激痛収まらず。
もう一度薬を飲むか点滴するかと言われ、点滴の方が早く全身に戻るとのことで点滴を打ってもらいました。
また様子見。30分ぐらいたっても激痛収まらず再度ナースコールで看護師さんをお呼びして先生にお伝えいただきましたが「すぐには収まらず痛みは何日か続くよ」「ムカデで死んだ人いないから」とおっしゃったので薬をもらって帰ることにしました
あまりに痛がるので強めの鎮痛剤を出すと言ってくれました
わりと痛みは我慢してしまう方なのですが、今回は耐えきれずナースコール押すこと2回でした。
講習会スタッフの方には病院で待っていただき、ご心配ご面倒をおかけしました。ありがとうございました
帰りは駅まで息子に来てもらいご飯も食べられず家にあるものをかじって薬を飲んで寝ました
噛まれてから現場、病院、帰りの電車、と寝るまでずっと悶絶、のたうちまわるほどの痛みが続いていました。
寝る時は明日はもう無理と思っていました
1420噛まれた
1430痛み止め飲む
1500病院処方
1530点滴
1630薬局に寄って帰る
検査
・酸素飽和度測定
・血圧
点滴
・アセリオ
創傷処置
・ステリクロン
・リンデロン軟膏
処方された薬
・エンペラシン(炎症、アレルギー反応を抑える)
・セキコシブ(痛み止め)
・クロベタゾールプロピオン(ステロイド外用剤)
翌日現在、噛まれた小指から手のひら半分が赤く、肘のところまで赤い筋ができている。
もしかして毒の通り道?
ムカデは蜂と同じでアナフィラキシーが起こる可能性があるとのことで病院で抗体を検査してもらった方がいいと言われました。
【Day2】
朝起きたら薬が効いて痛みもなく指もある程度曲がるようになったので2日目を参加することにしました
以前ロープなしで歩いた四阿屋山のツツジ新道です。
登山口から岩場までいつもより早いスピードで歩いたので前回歩いた時よりあっという間に鎖場麓に着きました。
岩場では昨日習った架替をやっていくので1人ずつかけて体重をかけて外してかけて体重をかけてを繰り返していきます
前回はロープなしだったのでするりと行ってしまい、今回の方がロープを使って安全なんですがゆっくり行ったのでちょっと怖かったです
その後の鎖場ではトラバースで練習した(私は練習してないけど)鎖にロープをつなげてフィックスライン確保で歩いていきます
その後は3人繋がってコンテニュアスビレイで
痩せ尾根を通り、山頂で集合写真を撮ってから今度は下山です
途中まで来たら簡易カウンター懸垂を使って急坂を降りてきます
急坂のところは結構楽に下りられるのでなかなか使えるなぁと思いました
装備を持っていくのとどっちがどうかなぁって感じです
ロープを使って最後まで降りて無事下山できました
スタッフの皆さんインストラクターの方ぐんまちゃんご夫婦、参加者の皆さんご心配ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした
2日間ありがとうございました
ロープを使って行くようなところは自分には関係ないと思っていたけれど安全確保できるやり方なので選択肢が広がったかなぁと思っています
練習しないと結び方を忘れそうなのでまたどこかで使ってみたいと思ってます
ただ架替登攀は時間がかかるので人が多いところでは難しい、コンテニュアスビレイは使用方法によってはリスクあり、1人ではできない、ということで、どんなところで使うかはなかなか想像できませんでした。
わたしがロープを使うようなバリエーションルートとか場所に行ってないせいもあると思いますが、
時間をかけてでも安全確保が必要な場所なんでしょう。
少なくとも簡易カウンター懸垂だけは使えそう。
実際以前に同じ講習を受けただんなさんは毘沙門山で使って下りたそうです。
イグルー習って雪山縦走できるな、とか
ロープワーク習ってバリエーションルート行けるかな、とか
今はまだぜんぜんだけどいつか繋がる時が来て
役立つ日が来るのかなぁ
安全を確保できるならクライミングもいいかもしれない、なんて~
ほんの数年前は登山に全く興味がなくて山に登る自分だって全然思い浮かんでなかった。
だからもしかしたら数年後にはクライミングをやっていたりマラソンをやっていたりそんな自分もゼロでは無いかもしれない
この歳になって新しいことをやってみたいと思う気持ち、新しいことを知って喜ぶ気持ち、そんなことが嬉しく思います
そしてもしかしたら逆に山には全く興味がなくなって全然別のことを一生懸命になってる可能性もあるかもなぁ、笑
今回講習会の最初に1回聞いたら忘れない自己紹介をしてくださいと言われたのですが次回は(このメンバーなら)ムカデの人ということで自己紹介したいと思います、笑
コメント
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むかで、大変だったね💦💦 でも、次の日も痛みが引いたといえどもちゃんと復活してるの凄いです。その後は順調に治ってきてるのかしら?
ロープワーク、緊急時には必要な知識だろうなぁって常々思っているけど、山用のロープ触ったこともないかも😝 ヘルメットも持ってないけど、必要と思われるようなところには近寄らないタイプだからだから、入手しようと思ったこともないままだわ😝
きなこちゃんは、本当にあれこれ挑戦して、スキルを上げたり知識を増やしたりしながら、自分に合う事を都度選択していて、素晴らしいわ。この先どんな風に進んでいくのかねぇ。友人としても楽しみです♬
いやぁムカデ、ノーマークでした😅
リムーバー、自分でも持ってたけど同じパーティーの方がすぐに対応してくれてほんと助かりました!役立つ時きたよ、笑
うん、この歳になっていろんなことをやってみたいという気持ちが湧いてくるって幸せなことだよね✨
ヤマレコの新しいコンセプト「もっと自由に冒険できる」https://www.yamareco.com/10th/?p=9300
っていいなぁって思ってます😁
今後ともお付き合いどうぞよろしくお願いします⛰️
ムカデにかまれるとは大変な災難でしたね😢
痛みは引きましたか。
ほんの数日前に私も練習していた岩場なので、あそこにムカデが⁉️とびっくりです。
どうぞお大事にしてくださいね。
当日の痛みは病院で騒ぎ立てる?ほどでしたが、翌日には平常運転になりました。
点滴と飲み薬のおかげです。
ムカデは山というよりおうちとかにいるみたいですね、ぜんぜんノーマークでした。
今回またいい経験しました😅
Yumさんもあの岩場で練習されたのですね、「も」と言ってもわたしはしてないのですが💦
自主練したいと思ったけど鎖を自分で下さないとノーチェーンになってしまいますね。
Yunさんも鎖で練習されたのですか。
鎖なしですか。
駅までのニリンソウ群生はご覧になりました?🌸
あ、講習会の主催が違うし、同じ岩場ではないですね。近いところに病院がある、とのことなので、そういえば近くにあったな、だいたいあの辺りの岩場なのかな、と思ってしまいました。東吾野といっても広いですね。失礼しました。
ということで、ニリンソウの群生は見ていません。鎖の練習もしていません。超初心者講習のみです🔰
ムカデも蜂も怖いですね。抗体検査してこれからもご安全に。
東吾野に岩場そんなにあるんですね
今回のところもぜんぜん知らなかったし
病院の方も近くに山があることさえ驚いていました!
はい、どこかで抗体検査しなければ💦
自分で気をつけようがない気もしますが
何かあった時にすぐ対応できるように、ですね。
2日間ご一緒させていただいた者です。3枚目写真(青シャツ男子)
むかでのときはびっくりしました。少し離れていて状況が分からなかったですが、
上のレポート読むと病院も含めてホント大変でしたね。心配してましたが2日目参加してもらえてよかったです。
それにしてもすごく詳細な報告でびっくりしました。
「みなさん強者(ツワモノ)なのかな、」とありますが、きなこさん自身も十分なツワモノとお見受けいたしました。
またどこかの山域、講習でお会いできたらよろしくお願いいたします。
ではでは。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/userinfo-238466-prof.html
🏍️でいらした方でしょうか。
スタッフさんじゃないのにロープの結び方を教えてくれた方かなー、その節はありがとうございました。
そしてみなさんにご心配をおかけしました。
記録は、後から自分で思い出せるように、読んだ人に少しでも役立つように、そしてなにより書くことが好きなのでつい詳細になってしまいます、笑
わたしは技術はないのですが、占い師には「頑丈」上司には「堅牢」と言われています💦
(堅牢って人に使う言葉じゃないですよねー😅)
はい、クリアドベンチャーズさんは心惹かれる講習がいくつもあるのでまたどこかでお会いするかもですね(講習じゃなくても😄)
その時はまたどうぞよろしくお願いします🤗
これだけたくさん記録されていれば後から思い出せますね。私も忘れたらこちらのレポートに戻って参考にさせていただきます。🤭
それにしてもムカデにさされても翌日には回復されているのはきっと「頑丈」なんですね(冗談ですョ)。
どうも有難うございました。
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