「岨巒堂」は遠かった

- GPS
- 08:36
- 距離
- 7.9km
- 登り
- 792m
- 下り
- 803m
コースタイム
- 山行
- 8:36
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 8:36
天候 | 晴れ後曇り 西の風 上の方で5m 下の方は陰だった 少し霞んでいた |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
15台くらいのスペースが有る 停めていいものかどうか不明 トイレ無し 24時間営業のコンビニは15kmほど離れている ※ グーグルはドンデン山荘に行かせまいとする 県道81号が最短かつ 入山口は県道81号沿いなのに なぜか?遠回りの百年林経由 林道国仲北線を通るように指示された ちなみに 両津市でドンデン山荘の経路を検索したら 佐和田と尖閣湾を経由する大外回りのルートが表示された |
コース状況/ 危険箇所等 |
岨巒堂山南東尾根末端の送電鉄塔から ひたすら尾根をたどった 登山道は無い 道標もマークもまったく無し オール藪漕ぎ 緩やかな尾根で岩場は無い 落葉広葉樹の林床は灌木藪で 登り下りの手掛かりに丁度いいと思ったら しだいに密藪になり 山頂まで残すところ 標高差で80m 水平距離で300m地点で進退極まった バネのように強靭な灌木に 行く手を阻まれた 強行すると明るい内に下りてこれない 撤退を決めた 登りの標高330mで左から 古い道跡が上がってきた しばらく歩いた 基本は尾根を登る道だが 急なところは たくみにジグを切って尾根の少し下を通っている 歩き易いかと思いきや 大量の倒木で歩きにくい 標高450mくらいでわからなくなった 帰りは 尾根芯を下りた 尾根が倒木でふさがれることは少ない 雪を踏んだのは 合計して100mくらい 木立で展望は無い 花は カタクリの葉を大量に それこそ足の踏み場も無いくらいに見た 標高500mを越えると雪解けの遅かった部分でフレッシュな花も有った 白花が多いのは驚異的だった シュンランも多い 十ぐらい見付けて 探す意識を外した 雪割草は ほぼ終わりで数も少ない イワカガミは咲き始め |
その他周辺情報 | 途中撤退で気力が抜け 温泉はキャンセルした |
写真
感想
ショランドウとふりがなが無ければ とても読めない岨巒堂山。
大佐渡主稜線には たっぷり雪が残って、まだ花には早いだろう。
標高750mほどなら 雪も消え 花も咲き、主稜線の間近な展望台になるだろうと考え、佐渡の第一座に選んだ二日前・・・歩き始めた直後に、崩壊した橋のところで徒渉ができず、撤退したのだった。
沢に沿った道が駄目なら、尾根を攻めてみようと考えた。
東南に伸びる尾根の末端に、東北電力の送電鉄塔が建っている、そこまでは間違いなく巡視路が付いている、取付きさえわかれば、尾根に踏み跡が有ると期待した。
地元、美濃や鈴鹿の山には たいていの尾根に踏み跡・・・それも 時として登山道のような道が付いているものだ。
甘い考えは、通用しなかった。
一部で古い道の痕跡は有った、それは くぼんだ道で たくさんの人が歩いたと思われた。
だが、何年も人が入ってないようで、倒木にふさがれ、灌木の藪と化していた。
灌木藪はしんどいけれど、ほどよい間隔ならば歩く時の手掛かりには なる。
地形も 比較的シンプルな尾根で、迷うようなところは無い。
山頂までたどり付けるかと思われたが、短い残雪を登った後のピークで山頂を望めるようになったら、急に藪が濃くなった。
残すところ 水平距離で300m標高差なら80mばかり。
絡み付く灌木の密藪は、バネのように強靭だ。
ここで突撃したら、いつかのように 日没ビバークの記録を ヤマレコに残すことになりかねない。
木の間に透ける岨巒堂を眼に納めて 撤退を決めた。
カタクリの花は終盤、葉は それこそ足の踏み場も無いくらいたくさん有った。
雪割草は たいていカタクリに先駆けて咲くから 咲き残りわずか。
イワカガミ、チゴユリ、ホウチャクソウなど 春の花の後半戦が始まった。
シュンランはやたらと咲いていた。
何よりの喜びは、シロバナのカタクリ。
春の花の女王とも言える気品ある佇まい・・・その女王が5人も居た!
終盤にしてこれだから、最盛期にはどれだけの女王が乱立することだろう。
その出会いが無ければ、藪漕ぎの思い出だけの山になるところだった。
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