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Yamareco

記録ID: 8070110
全員に公開
ハイキング
甲信越

「岨巒堂」は遠かった

2025年04月27日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
08:36
距離
7.9km
登り
792m
下り
803m
歩くペース
ゆっくり
1.71.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
8:36
休憩
0:00
合計
8:36
距離 7.9km 登り 792m 下り 803m
6:40
516
スタート地点
15:17
ゴール地点
天候 晴れ後曇り
西の風 上の方で5m 下の方は陰だった
少し霞んでいた
過去天気図(気象庁) 2025年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
県道81号(ドンデン山荘に行く路線) 羽吉付近の路側と言うか 空き地なのか 東北電力送電線巡視路の入口に駐車した
15台くらいのスペースが有る
停めていいものかどうか不明
トイレ無し
24時間営業のコンビニは15kmほど離れている

※ グーグルはドンデン山荘に行かせまいとする
県道81号が最短かつ 入山口は県道81号沿いなのに なぜか?遠回りの百年林経由 林道国仲北線を通るように指示された
ちなみに 両津市でドンデン山荘の経路を検索したら 佐和田と尖閣湾を経由する大外回りのルートが表示された
コース状況/
危険箇所等
岨巒堂山南東尾根末端の送電鉄塔から ひたすら尾根をたどった

登山道は無い 道標もマークもまったく無し
オール藪漕ぎ
緩やかな尾根で岩場は無い
落葉広葉樹の林床は灌木藪で 登り下りの手掛かりに丁度いいと思ったら しだいに密藪になり 山頂まで残すところ 標高差で80m 水平距離で300m地点で進退極まった
バネのように強靭な灌木に 行く手を阻まれた
強行すると明るい内に下りてこれない

撤退を決めた

登りの標高330mで左から 古い道跡が上がってきた しばらく歩いた
基本は尾根を登る道だが 急なところは たくみにジグを切って尾根の少し下を通っている 歩き易いかと思いきや 大量の倒木で歩きにくい 標高450mくらいでわからなくなった
帰りは 尾根芯を下りた 尾根が倒木でふさがれることは少ない

雪を踏んだのは 合計して100mくらい

木立で展望は無い

花は カタクリの葉を大量に それこそ足の踏み場も無いくらいに見た 標高500mを越えると雪解けの遅かった部分でフレッシュな花も有った 白花が多いのは驚異的だった
シュンランも多い 十ぐらい見付けて 探す意識を外した
雪割草は ほぼ終わりで数も少ない
イワカガミは咲き始め
その他周辺情報 途中撤退で気力が抜け 温泉はキャンセルした
写真が暗いけど
県道45号から
81号(通称ドンデン線)へ

なぜか?ク―グルマップは
このルートを教えてくれない
2025年04月27日 05:36撮影 by  Canon EOS R8, Canon
1
4/27 5:36
写真が暗いけど
県道45号から
81号(通称ドンデン線)へ

なぜか?ク―グルマップは
このルートを教えてくれない
県道81号(通称ドンデン線)から
右が岨巒堂山
左は金北山付近
2025年04月27日 05:42撮影 by  Canon EOS R8, Canon
4/27 5:42
県道81号(通称ドンデン線)から
右が岨巒堂山
左は金北山付近
古峰神社口
ふるさと林道国仲北線の起点
正面に岨巒堂山
中央に東北電力の鉄塔が建つ
道の無い尾根の取付きは
送電線の巡視路を利用する
2025年04月27日 05:48撮影 by  Canon EOS R8, Canon
4/27 5:48
古峰神社口
ふるさと林道国仲北線の起点
正面に岨巒堂山
中央に東北電力の鉄塔が建つ
道の無い尾根の取付きは
送電線の巡視路を利用する
停めていいのか?
巡視路入口に広場がある
2025年04月27日 05:49撮影 by  Canon EOS R8, Canon
4/27 5:49
停めていいのか?
巡視路入口に広場がある
登り始めれば
エンレイソウ
咲き始めのホウチャクソウ
2025年04月27日 06:46撮影 by  Canon EOS R8, Canon
4/27 6:46
登り始めれば
エンレイソウ
咲き始めのホウチャクソウ
線の細いマムシグサ?
2025年04月27日 06:48撮影 by  Canon EOS R8, Canon
4/27 6:48
線の細いマムシグサ?
ウラシマソウ
釣糸が葉の上に写っている
2025年04月27日 06:48撮影 by  Canon EOS R8, Canon
4/27 6:48
ウラシマソウ
釣糸が葉の上に写っている
キランソウ
2025年04月27日 06:56撮影 by  Canon EOS R8, Canon
1
4/27 6:56
キランソウ
ツクバネソウのつぼみ出る
2025年04月27日 06:58撮影 by  Canon EOS R8, Canon
4/27 6:58
ツクバネソウのつぼみ出る
チゴユリ咲き始め
2025年04月27日 07:05撮影 by  Canon EOS R8, Canon
4/27 7:05
チゴユリ咲き始め
タケシマランつぼみ膨らむ
2025年04月27日 07:11撮影 by  Canon EOS R8, Canon
4/27 7:11
タケシマランつぼみ膨らむ
鉄塔の番号は2
すぐ近くに発電所が有る
鉄塔周辺で今日見た花の
大半になる
2025年04月27日 07:01撮影 by  Canon EOS R8, Canon
4/27 7:01
鉄塔の番号は2
すぐ近くに発電所が有る
鉄塔周辺で今日見た花の
大半になる
鉄塔の先は
草刈りなどしてない
2025年04月27日 07:10撮影 by  Canon EOS R8, Canon
4/27 7:10
鉄塔の先は
草刈りなどしてない
ツルシキミ開花
黄色いシベ
2025年04月27日 07:18撮影 by  Canon EOS R8, Canon
4/27 7:18
ツルシキミ開花
黄色いシベ
ツルシキミ
シベの形が違う
2025年04月27日 07:20撮影 by  Canon EOS R8, Canon
4/27 7:20
ツルシキミ
シベの形が違う
ツルアリドオシの実
ヘソがふたつ有る
2025年04月27日 07:22撮影 by  Canon EOS R8, Canon
4/27 7:22
ツルアリドオシの実
ヘソがふたつ有る
青い実
2025年04月27日 07:23撮影 by  Canon EOS R8, Canon
4/27 7:23
青い実
イワカガミ咲き始め
2025年04月27日 07:34撮影 by  Canon EOS R8, Canon
1
4/27 7:34
イワカガミ咲き始め
イチヤクソウかな?
花芽が見える
2025年04月27日 07:44撮影 by  Canon EOS R8, Canon
4/27 7:44
イチヤクソウかな?
花芽が見える
百両
2025年04月27日 07:47撮影 by  Canon EOS R8, Canon
4/27 7:47
百両
何かが居そうな木
2025年04月27日 07:55撮影 by  Canon EOS R8, Canon
1
4/27 7:55
何かが居そうな木
倒木をまたいでくぐる
2025年04月27日 07:59撮影 by  Canon EOS R8, Canon
4/27 7:59
倒木をまたいでくぐる
アブラチャン?
2025年04月27日 08:34撮影 by  Canon EOS R8, Canon
4/27 8:34
アブラチャン?
キクザキイチゲ白
2025年04月27日 08:51撮影 by  Canon EOS R8, Canon
4/27 8:51
キクザキイチゲ白
350m付近で
古い道を歩いた
少しくぼんでいる
灌木と倒木で歩きづらい
帰りは尾根芯通しで下りた
2025年04月27日 08:55撮影 by  Canon EOS R8, Canon
4/27 8:55
350m付近で
古い道を歩いた
少しくぼんでいる
灌木と倒木で歩きづらい
帰りは尾根芯通しで下りた
白いスミレ
2025年04月27日 09:23撮影 by  Canon EOS R8, Canon
4/27 9:23
白いスミレ
カタクリの葉はたくさん有った
足の踏み場も無いくらい
雪解けの遅かった場所に
きれいな花も残っていた
2025年04月27日 09:45撮影 by  Canon EOS R8, Canon
1
4/27 9:45
カタクリの葉はたくさん有った
足の踏み場も無いくらい
雪解けの遅かった場所に
きれいな花も残っていた
キクザキイチゲ青
2025年04月27日 09:49撮影 by  Canon EOS R8, Canon
1
4/27 9:49
キクザキイチゲ青
カタクリの紋が鮮やか
2025年04月27日 09:51撮影 by  Canon EOS R8, Canon
4/27 9:51
カタクリの紋が鮮やか
この紋もきれいだ
2025年04月27日 09:53撮影 by  Canon EOS R8, Canon
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4/27 9:53
この紋もきれいだ
白いスミレが多い
2025年04月27日 10:25撮影 by  Canon EOS R8, Canon
4/27 10:25
白いスミレが多い
標高600mから650mまで
雪をつないで歩いた
藪漕ぎよりははるかに
歩き易い
2025年04月27日 10:46撮影 by  Canon EOS R8, Canon
1
4/27 10:46
標高600mから650mまで
雪をつないで歩いた
藪漕ぎよりははるかに
歩き易い
雪が消えると
灌木の密度が増した
2025年04月27日 11:18撮影 by  Canon EOS R8, Canon
4/27 11:18
雪が消えると
灌木の密度が増した
展望も無いので
木によじ登って
金北山方向を写し
2025年04月27日 11:22撮影 by  Canon EOS R8, Canon
4/27 11:22
展望も無いので
木によじ登って
金北山方向を写し
揺れる木の上から写し
2025年04月27日 11:22撮影 by  Canon EOS R8, Canon
1
4/27 11:22
揺れる木の上から写し
残像のような
岨巒堂山を眼に焼き付けて
撤退を決めた
2025年04月27日 11:22撮影 by  Canon EOS R8, Canon
4/27 11:22
残像のような
岨巒堂山を眼に焼き付けて
撤退を決めた
この密藪は無理だよな
2025年04月27日 11:23撮影 by  Canon EOS R8, Canon
4/27 11:23
この密藪は無理だよな
木の間から両津市を見下ろす
右は加茂湖
左は日本海
遠方は小佐渡
2025年04月27日 11:28撮影 by  Canon EOS R8, Canon
4/27 11:28
木の間から両津市を見下ろす
右は加茂湖
左は日本海
遠方は小佐渡
ドンデン山方向
雪は少なそうに見えるけど
2025年04月27日 11:44撮影 by  Canon EOS R8, Canon
4/27 11:44
ドンデン山方向
雪は少なそうに見えるけど
雪が有っても藪漕ぎ
下りは少し楽
2025年04月27日 11:45撮影 by  Canon EOS R8, Canon
4/27 11:45
雪が有っても藪漕ぎ
下りは少し楽
山桜を見上げる
2025年04月27日 11:49撮影 by  Canon EOS R8, Canon
4/27 11:49
山桜を見上げる
この花の実がこれ
百両
2025年04月27日 13:43撮影 by  Canon EOS R8, Canon
4/27 13:43
この花の実がこれ
百両
十両
またの名はヤブコウジ
最近 つくづくこれが
いいと思うようになった
2025年04月27日 13:54撮影 by  Canon EOS R8, Canon
4/27 13:54
十両
またの名はヤブコウジ
最近 つくづくこれが
いいと思うようになった
鉄塔まで戻った
2025年04月27日 14:33撮影 by  Canon EOS R8, Canon
4/27 14:33
鉄塔まで戻った
これが今日見た一番の大木
2025年04月27日 14:35撮影 by  Canon EOS R8, Canon
4/27 14:35
これが今日見た一番の大木
鉄塔周辺でシラネアオイ
2025年04月27日 14:43撮影 by  Canon EOS R8, Canon
4/27 14:43
鉄塔周辺でシラネアオイ
タチツボスミレ?
2025年04月27日 14:44撮影 by  Canon EOS R8, Canon
4/27 14:44
タチツボスミレ?
キケマン
2025年04月27日 14:47撮影 by  Canon EOS R8, Canon
4/27 14:47
キケマン
シュンリャン
シュンランたくさん
シュンランたくさん
雪割草は数少ない
カタクリより先に
開花するから
雪割草は数少ない
カタクリより先に
開花するから
本当に咲き残り
今日一番の慰め
ピンクの淡い紋が美しい
1
今日一番の慰め
ピンクの淡い紋が美しい
ひとつだけじゃない
1
ひとつだけじゃない
深山の女王のごとく
2
深山の女王のごとく
ふたつならんで
終盤のカタクリで
四輪のシロバナ
膨大な葉が最盛期だったら
どれだけのの女王様が
居たことだろう
1
ふたつならんで
終盤のカタクリで
四輪のシロバナ
膨大な葉が最盛期だったら
どれだけのの女王様が
居たことだろう
鉄塔周辺から
金北山方向を見上げる
2025年04月27日 14:37撮影 by  Canon EOS R8, Canon
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4/27 14:37
鉄塔周辺から
金北山方向を見上げる
少し下がって
大佐渡主稜線を見上げる
2025年04月27日 14:45撮影 by  Canon EOS R8, Canon
4/27 14:45
少し下がって
大佐渡主稜線を見上げる
ヒトリシズカの群れ
2025年04月27日 15:03撮影 by  Canon EOS R8, Canon
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4/27 15:03
ヒトリシズカの群れ
送電線巡視路は
ニリンソウロード
2025年04月27日 15:08撮影 by  Canon EOS R8, Canon
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4/27 15:08
送電線巡視路は
ニリンソウロード
県道81号
駐車地まで戻った
2025年04月27日 15:06撮影 by  Canon EOS R8, Canon
4/27 15:06
県道81号
駐車地まで戻った
撮影機器:

感想

ショランドウとふりがなが無ければ とても読めない岨巒堂山。
大佐渡主稜線には たっぷり雪が残って、まだ花には早いだろう。
標高750mほどなら 雪も消え 花も咲き、主稜線の間近な展望台になるだろうと考え、佐渡の第一座に選んだ二日前・・・歩き始めた直後に、崩壊した橋のところで徒渉ができず、撤退したのだった。

沢に沿った道が駄目なら、尾根を攻めてみようと考えた。
東南に伸びる尾根の末端に、東北電力の送電鉄塔が建っている、そこまでは間違いなく巡視路が付いている、取付きさえわかれば、尾根に踏み跡が有ると期待した。
地元、美濃や鈴鹿の山には たいていの尾根に踏み跡・・・それも 時として登山道のような道が付いているものだ。

甘い考えは、通用しなかった。
一部で古い道の痕跡は有った、それは くぼんだ道で たくさんの人が歩いたと思われた。
だが、何年も人が入ってないようで、倒木にふさがれ、灌木の藪と化していた。
灌木藪はしんどいけれど、ほどよい間隔ならば歩く時の手掛かりには なる。
地形も 比較的シンプルな尾根で、迷うようなところは無い。
山頂までたどり付けるかと思われたが、短い残雪を登った後のピークで山頂を望めるようになったら、急に藪が濃くなった。
残すところ 水平距離で300m標高差なら80mばかり。
絡み付く灌木の密藪は、バネのように強靭だ。
ここで突撃したら、いつかのように 日没ビバークの記録を ヤマレコに残すことになりかねない。
木の間に透ける岨巒堂を眼に納めて 撤退を決めた。

カタクリの花は終盤、葉は それこそ足の踏み場も無いくらいたくさん有った。
雪割草は たいていカタクリに先駆けて咲くから 咲き残りわずか。
イワカガミ、チゴユリ、ホウチャクソウなど 春の花の後半戦が始まった。
シュンランはやたらと咲いていた。
何よりの喜びは、シロバナのカタクリ。
春の花の女王とも言える気品ある佇まい・・・その女王が5人も居た!
終盤にしてこれだから、最盛期にはどれだけの女王が乱立することだろう。
その出会いが無ければ、藪漕ぎの思い出だけの山になるところだった。

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