奥高野の名峰☆小辺路を歩いて伯母子岳(大股からピストン)


- GPS
- 05:47
- 距離
- 10.2km
- 登り
- 994m
- 下り
- 961m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※バスは冬期運休中でした |
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場のある大股橋詰バス停から川原桶川の橋を渡り、集落を抜けて登山道に入ります。登山道に入ると車幅の広い道が全行程で続きました。勾配は緩やかで危険箇所はありません。途中の分岐路には必ず指導標が設置されていました。 |
その他周辺情報 | 野迫川温泉「ホテルのせ川」 大人600円 http://hotel-nosegawa.jp/category02/ |
写真
感想
前回の寒波から2週間経ってすっかり雪が融けてしまってるようですね。例年なら2月というと、どこの低山でも雪山ハイキングを楽しめる時期ですが、今週もスノーシューハイクが出来るほどの山はなさそうです。
天気予報では近畿地方は南部ほど晴れ間がありそうだったので、1年前に登った護摩壇山の近くの伯母子岳に登ろうと思います。
伯母子岳(おばこだけ)は紀伊山地西部に属する奥高野の山で、日本二百名山と関西百名山の一つにも数えられています。伯母子岳に通じる登山道は世界遺産登録された熊野古道の小辺路の一部でもあります。
奈良県の野迫川村にある大股橋詰バス停の登山口には高野龍神スカイラインからでも行けますが、午前7時までは通行ができないので国道168号の十津川村経由で向かう事にしました。
途中の道に積雪や道路の凍結はなく、午前7時に大股橋詰バス停のある無料駐車場に到着すると、先着車はなく私達が一番乗りでした。4台分の区画のある駐車場には自販機と綺麗な水洗トイレもあるので助かります。
登山ポストはありませんでしたが、登山記録ノートがあったので登山届の代わりに登山予定を書いておきました。
準備をして7時25分に出発。駐車場から小辺路・伯母子岳と書かれた標板のある方向へ民家の間の舗装路を歩き始めると、民家のベランダから可愛いワンちゃんが顔をヒョッコリ出して私達をお見送りしてくれました(笑)
民家の横の急な舗装路から小さな墓地を通り過ぎると、すぐに山道に入りました。
山道に入ってすぐに伯母子岳まで5.4kmと書かれた指導標があり、今日は往復で10km以上になる長丁場の覚悟を決めました(笑)
車も通れそうな幅の広いなだらかな登山道を葛折りに進んで行きます。
目印は少ないですが、道は間違えようがない位に明瞭です。
スタートから1時間程で山小屋があり、まだ目新しい指導標を見ると萱小屋跡と書かれていました。史跡にも指定されているらしい跡地に避難小屋が建てられているのは奥駈道の足摺宿や百丁茶屋にも見られますね。
実はこの萱小屋に着く前に動物の唸り声のような音が聴こえたんです。
低い音で「グルルルル」という音で、私が熊の声じゃないかと相方に尋ねると相方は林業作業で使うバッテリーの音に聴こえたと事…
その後も2回続けて同じ音が聴こえましたが判別が付きません。相方は熊鈴を、私は声を出しながら進んですぐに萱小屋に着きました。
熊や他の動物の気配はなく、人の姿もありません。だけど避難小屋の中は怖いので覗かずに先に進みました。一体何の音だったんだろう…
その後も広くて歩き易い道を歩いて平坦地にある桧峠に着きました。
桧峠は指導標に大股から3.5kmと書かれているので、既に行程の半分以上は来ているようです。標高も1200mを越えているので、道にも少しずつ雪が目立ち始めました。
やがて夏虫山への分岐から巻き道に進むと、夏虫山の北側を歩くせいなのか今日一番の積雪がありました。勾配もなく締まった雪を踏みしめて歩くのは気持ち良かったです。巻き道を暫く歩いて20分ほどで伯母子岳の山頂と伯母子峠との分岐路に着きました。
分岐路から尾根を登ります。それほど急登という訳でもないんですが、ここまでの道がなだらかだったので堪えます。頂上が近づくに連れて雪も増えていき、分岐から20分位で伯母子岳の山頂に到着しました。
時間は10時26分でスタートからちょうど3時間でした。
頂上は広く周囲は大展望のパノラマが広がっています。少し風もあって寒かったですが、ザックを下ろしてコーヒーとココアで休憩しました。
少し薄曇りでしたが周囲の山々の展望は良く、峰続きの夏虫山の向こうには1年前に登った護摩壇山とごまさんスカイタワーが見えたし、高野山や大峰山脈の稜線もよく見えて大満足の展望を楽しみました。
すぐに体が冷えてきたので山頂で15分ほど休憩して下山開始しました。
桧塚で今日初めてお会いした登山者お二人と挨拶をして先に進みます。
萱小屋は人ともすれ違ったので大丈夫だろうと、避難小屋の中を覗いてみます。小屋の中は囲炉裏や薪ストーブもあって、とても居心地が良さそうでした。2〜3人で満員っぽいですが夜が楽しそうな避難小屋でした。
登りでも登り易かった広くてなだらかな登山道は、下り道でも当然ながら下り易く快適に歩けます。今日は雪がなかったですが、急な傾斜の箇所は殆どなかったので、雪道はもっと楽しいだろうと思いました。
やがて舗装路と墓地が見えて大股集落に戻って来ました。バス停の駐車場に車が1台増えていたので、桧峠でご挨拶した登山者の車だと思います。
帰り道ではホテルのせ川の野迫川温泉に立ち寄って、そのままお昼も頂きました。野迫川名物のアマゴの塩焼きが美味しかったです。
少し期待していた積雪は一部を除いて殆どなかったですが、関西百名山の伯母子岳はとても優しい傾斜の歩き易い道でした。アクセスに難があるせいか人が賑わう山ではないですが、また来年の冬にも再訪したいと思いました。
コメント
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私たちも先日京都トレイルで同じような体験をしました!!
どんな音だったかは?覚えていませんが・・・
私は人工的な音かと思ったんですが、相方はぜったい獣の声だと言いはりまして
大きい声を出しながら歩いた事を思い出しました
どこの山に熊が出てもおかしくないので
遭遇しないようにしたいですね
奥高野の名峰・・・機会があれば登りたいです
小辺路を通って行くんですね
maamaさん達も京都北山で同じような
不思議な音を聴いたんですね
私達は付近に足跡や獣臭もしなかったので、
相方の言う通り機械音だったのかも知れませ
んが、結局何の音なのか分からかったので、
いまだに釈然としないままです
人が少なかったり、早朝に山に入る時は注意
はしますけど、実際に出来る事って大きな音
を出すくらいしかないですよね〜
伯母子岳の登山口のある大股集落は、高野山
から熊野本宮への小辺路を歩いた時の初日の
宿泊地になるそうですよ
maamaさんも歩いた事があるのかな?って
考えながら歩いてました
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