北信の里山・水尾山でくーまーに出遭う


- GPS
- 04:15
- 距離
- 7.2km
- 登り
- 537m
- 下り
- 606m
コースタイム
- 山行
- 4:15
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 4:15
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
スタートからスノーシュー装着 (下りはツボ足でそこそこ踏み抜く) |
その他周辺情報 | 下山後は飯山の地酒「水尾」の蔵元、田中屋酒造店の蔵開きに参加 |
写真
感想
地元の猟師T氏に同行し野沢温泉村北部の里山・水尾山へ。(狩猟ではなく山の観察目的)
北信の地酒「水尾」はこの山の湧水を使っていることから名付られたのは地元では良く知られている。
この冬、水尾山山頂からの北東斜面は何度も滑ったが、北側の七ヶ巻集落や北西側の虫生集落へ滑り込むルートは未踏だったので、以前から周辺の下見がしたかった。
尚、入山前一週間ほどの間には隣接する飯山や木島平で熊関連のニュースが続いていて、なんだか嫌な予感はしていたのだが果たして…
七ヶ巻集落の廃スキー場リフトボトムに車を停め8時半頃入山し北西側の尾根を進む。
ところどころで雪が腐っていたのでスノーシューが有効。(下りは邪魔なのでツボ足で)
歩き始めて1時間ほど経った頃、609Pを過ぎて斜面が緩やかになった辺りで異変が。
先行する自分から数十mほど後ろを歩くT氏が「ぎゃっ」と声を上げる。
驚いて振り向くと、自分が通り過ぎたブナの木の上から凄い勢いで熊が下りてくるではないか。
そしてそのまま斜面下にいるT氏に向かい突進する熊。
向かってくる熊に両ストック先端を向け応戦の構えを取るT氏。
急ぎ足で後退りしながらわーわーと大声を出すだけの自分。(後に急な動きはダメだとT氏に叱られた)
猟師T氏の気合いに怯んだか、熊はT氏の直前2-3mほどで向きを変え東側の谷へ逃げていった。
熊は成獣で体長1.5mほど?とかなりデカかった。
ホッとしたのも束の間、木の上に小熊2頭が残っているではないか。
小熊なので怖くないがすぐに親熊が戻ってくるだろう。
どんくさい小熊はなかなか下りられず、2頭とも下りるのに数分は掛かった。早く下りろっつーの!
(必死に下りる様子は微笑ましく、そして愛らしかったが)
なんとか下りてきて2頭とも親熊とは反対の西側の谷へ逃げ去っていった。
おいおい、反対の谷だと親熊が探し回るではないか。
うーん、嫌な流れだ…
(親熊は写真を撮る余裕は無し。小熊はズームした写真を更に拡大したもの)
さて、次は我々の行動だ。
自分は迷わずすぐに下山するつもりだったが、T氏は熊が下に逃げたので下山は逆に危険なのでこのまま進み東側の尾根に乗り換えようと。
えー、マジっすか!
理屈は分からないでもないが気持ちは進みたくない。早く下りたいよー 怖いよー
とは言え地元の猟師で親熊に気合勝ちしたT氏の提案を退けることは出来ず、嫌々進むことに。
その後838Pまで進み東側の尾根に乗り換えて下山を開始しモーターランド野沢付近へ下山。
標高は低いエリアだが、滑走に適した斜面が多く雪の多い時期にスキーで訪れたいと思える山だった。
それにしても、熊に遭うなら雪解けが進んでいる里に近いエリアかなぁ?なんて想像していたのだが、周辺は残雪たっぷりで食べ物が無さそうなのになぜ木に登っていたんだ?
T氏によると、小熊に木登りを教えていたのではないかと。なるほど。
ちなみに、熊さんに遭う前も後も頻繁にピーピーとホイッスルを鳴らしていて、間違いなく熊にこちらの存在を知らせることが出来ていたと思われる。(熊鈴は不所持)
しかし効果はなかった。
では有効な対策は?といえば、山に入らないことぐらいしか思い付かない。
さて、どうしたものか?
下山後はバスで飯山に出て、水尾の蔵元である田中屋酒造店の蔵開きイベントに参加してきた。
水尾に始まり水尾に終わる、なかなか充実した一日だった。
p.s.
熊に関する書籍はそこそこ読んでいるが、いざ出遭った時には適切に対処出来ず全く役に立たなかったのことがショックだった。
そして日頃から心身ともに鍛えられているT氏の落ち着きぶりたるや、心からリスペクトでした(^^)
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
熊の話、これはスルー出来ないと思いコメントいたします。音を出し存在をアピールしているのに突然の突撃…日中に小熊の木登り訓練…ガビーン!
どうしたものでしょう。
山に入らない…無理そう。山でなくとも熊が出没、どうしたものでしょう。心の杖として常に持ち歩いているスプレーですが、突然の突進に冷静に構えられるのか…
日々シュミレーションしまくっているのですが、いざというとき自分がどう動けるかなんて分からないものですね。「アップでかわゆす」発言はヤバい人だと思いましたが(笑)、その前にそんな出来事があったのですね。
長々と失礼致しました。
お疲れ様でした!
食いついてくれてありがとう(^^)
スプレー持ち歩いてるんですね。さすがです。
今回のシチュエーションの場合木から下りてくる時間があったので、冷静なT氏ならスプレーで対応出来ていたような気がします。
オレも導入を検討しようかしら…
いや、オレならダメだな、きっと笑
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する