新緑表尾根東行−烏尾山尾根


- GPS
- 06:47
- 距離
- 16.8km
- 登り
- 1,421m
- 下り
- 1,424m
コースタイム
- 山行
- 5:34
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 6:47
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
烏尾山から新茅山荘への尾根は「管理外」ながら古い木段は使える状態で、最低限の指導標もある。ただし、上部と下部はかなりの急斜面をジグザグに辿るので登るのは大変そう。 |
写真
感想
飛び石とはいえ連休中には違いないから、当初は混雑を避けて小丸尾根を登るつもりが、未明までの本降りの雨で気が変わった。ぬかるむ林道や植林帯はなるべく歩きたくない。
結局、登りは王道の大倉尾根を選択。結構な人出ではあったが、胸突き八丁で人間渋滞ができるほどではない。まずまず爽やかな朝の道を登山口に向かって行くと、家族連れのお母さんが「パパ、鍋割山の道間違ってない?」と問う声が聞こえた。「いや、オレ来たことあるから」と自信を示すパパさんにはお気の毒だが、明らかに間違っている。「この先を左へ曲がってください」と教えてあげた。
こうした初心者の姿は思ったほど多くはなく、皆さんそれなりのペースで登って行く。一方、当方は日曜の庭仕事のダメージで太ももに若干疲れがあり、あまりスビードが出ない。堀山の家で富士を見ながら一休み。その先の厳しい登りを何とかクリアして花立山荘に着くと、ようやく調子が出てきた。
ただ、先ほどから予定のコースを通らなかったことへの意趣返しか(?)、ヤマレコの音声がデタラメな標高を騙るので恥ずかしい。なぜか軌跡が藤沢市の辻堂の方へぶっ飛んだりしている。安スマホのGPSのせいかもしれないが、これでは困る。金冷シで予定のコースと合流したが、ようやくヤマレコがコース復帰を告げたのは、塔ノ岳山頂の目前だった。
何やら工事中の山頂でランチパック一枚を早弁しながら一休み。大倉から続々と上がって来るハイカーを尻目に、10分休憩で表尾根に向かった。ちょうと大山から三ノ塔を巻き込んだ雲が近付いていて、ほどなくガスの中の道となった。ただ、幸いにも雨はもたらしそうにないのがありがたい。
盛りのマメザクラがそこここに咲いている。木ノ又大日の山頂を示す標柱の前にも立派な桜の木があり、過ぎると間もなく木ノ又小屋が見えた。ここで昼食とする。食後にコーヒーを頼むつもりでいたら、昼前なのにノボリを片付け始めたので驚いた。食後にコーヒーが飲みたい旨を告げると、10分ぐらい待ってくれることになったが、その間に次々と注文が入り、予定通り店を閉められる状態ではなくなってしまった。
売上増に免じて許していただくこととして、大変きれいな状態を保つトイレを借りてから出発。新大日まではガスで視界のない道だったが、ほどなく雲が晴れて行く手の烏尾山方面が見えた。続々と登ってくる人たちを通しながら政次郎ノ頭へ。行者の鎖の様子を聞くと「渋滞してました」とのことだったが、ある程度は織り込み済だ。
西側の長いほうの鎖は案の定、向こうから下る人たちが列を作っていた。ただ、この鎖場は下部が二筋の鎖で”複線”状になっている。声をかけて、こちらから見て左側の誰も取り付いていない角度のきついルートを使わせてもらう。中段で間合いを計り、右へクロスして攀じ登れば下りの人を邪魔せず擦れ違える。
東側の鎖はちょうど下りの人が通過したところで渋滞なくクリア。この辺りの道の両側にはモミジイチゴが下向きに白い花を咲かせているが、棘があるので気を付けないといけない。はっきり見えだした下界の眺めを楽しみながら歩いていたら、若い男性ハイカーとそれを抜き去る女性トレイルランナーに立て続けに抜かれた。こういう人は鎖場なんて何でもないに違いない。
烏尾山は西から南の方の眺めが素晴らしい。あいにく富士は雲の中だが、箱根から伊豆半島方面、相模平野にかけてはよく見えている。これからの破線ルートの下りに備え、ベンチで一休みしながら景色を楽しんだ。三角形の烏尾山荘は本日もお休みの様子だ。
烏尾山尾根とでも言うのか、南南西へ延びる尾根の道は思ったよりしっかりしていた。東寄り斜面の植林帯をジグザグに道が切ってあり、要所に古いながらも木段が設けてある。誰もいないかと思ったが、道を少し外れた尾根線上で3人が休んでいるのが見えた。
急斜面が続くが、標高1040m付近には西寄り斜面へ踏み込まないように示す道標もあった。同900m付近で勾配が緩み、植林の中を一直線に踏み跡が伸びている。若干道が下りだしたと思ったら丸太のベンチが見えて、一本桜のポイントに着いてしまった。
この付近から道は西へ延びる尾根に沿い始める。多少不明瞭な所もあるが、注意していればジグザグの道を外す恐れはなさそうだ。昔の登山道跡にできたと思われる溝を右手に急斜面を降りて行くと、足下に戸川林道の駐車車両が見えた。
烏尾山から林道登山口まで55分。勾配的に登りはきつそうだが、登山道としては十分機能しているルートだと思う。ただ、ここからの林道歩きが長いのはどうしようもない。車やバイクに加えて自転車、トレーニング中らしき女性ランナーなどと行き遭いながら歩くこと1時間、ようやく風の吊り橋まで帰り着いた。
渡ってビジターセンター前からふと見ると、バス停にバスがいる。臨時バスだという運転手の放送が聞こえた。連休で弘法の里湯は混雑必至だから、少しでも早くバスに乗るに越したことはない。慌ててバスに駆け込んだ。
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