利尻山滑走


- GPS
- 56:00
- 距離
- 24.8km
- 登り
- 2,941m
- 下り
- 2,941m
天候 | 4/26 雨のち曇り 4/27 曇り 4/28 曇りときどき晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
船
|
コース状況/ 危険箇所等 |
今年は例年より雪が多いそう |
その他周辺情報 | 豊富温泉 |
写真
感想
1日目(9:10鴛泊港発ー11:40c500テンバ=C1)
6:55のフェリーに乗るため、札幌を12時に発つ。今日の核心は運転。ずっと日本海に沿っていくが、信号なく、車もなく、暗くて外も見えないため、ひたすら単調な運転が続く。たまに眠気で頭が朦朧とし、瞬間移動していた。大島と運転を回しながら稚内に5時半着。街中では鹿が横断歩道を渡っていたり、集団で公園にたむろしていた。稚内ってこんな街だっけ?フェリーに乗り、無事利尻島鴛泊港に着。スキーもブーツもすべてザックにくくりつけ、久しぶりの残雪期の重さを感じながら、登山口まで。前半は雪は融け、夏道だったが、甘露泉水過ぎたあたりから残雪が一面に残っていた。去年の記録ではこの時期は長官山手前までシートラで上がっていたので、今年は雪が多いようだ。期待が高まる。シールでc500テンバまで。それより上はガスに覆われていたので今日はc500で泊まることにする。テンバ前のhスロープの斜面は一面のっぺりと雪が付いている。こんなの見たら滑らずにはいられない。斜度のゆるいところから尾根に乗り上げ、h最上部まで。ガスの切れ間を縫って滑る。低温のため板がよく走るザラメ。最高に気持ちがいい。もう一本と行きたいところだが、ガスも濃くなり本番は今日じゃないということで、早々にテンバイン。櫻井の個スペラーメンを食べる。自分も個スペラーメンを持ってきており、瀬地山もエッセンでラーメンを持ってきたらしい。個スペラーメンは王道、だから逆に被らないだろうと考えることを放棄して持ってきたが、そんなあまくない。まあラーメンはいくらあってもいいのだけれど。今夜のエッセン、旨々キムチ雑炊を食べて沈。
2日目(4:30C1ー6:20e上c1130ー11:00c500テンバ=C2)
予報では今日は上の方はガスに覆われるとのことから、小屋まで行かず、下部のスロープ(d,e,f,g,h)を滑ることにする。4時半デッパ。この時期の4時半はすでに明るい。eスロープを詰めていくが、登り始めてすぐにガスに覆われる。ブッシュに沿ってとりあえず上まで行く。上まで行くが風がなく、一向にガスが抜ける気配がない。1時間ほど待っても変わらないので、仕方なく登ってきたところを下ろす。標高の低いhスロープならまだ可能性はあると考え、eスロープ下部からトラバースでh上部まで向かう。視界がないせいで違う沢形へ降りそうになったが、地図読みと尺取りによりhまで。しかし、hも変わらずガスガス。こちらもガスが抜ける気配がないので前日降ろしたルートをトレインで降ろす。テンバに着くとまだ11時。今日はもう天候は回復しそうにないのでテンバで過ごす。2度目の個スペラーメンを食べ、大富豪大会をしていたら、気づいたら夕方だった。天気予報では、明日の朝9時ピークにガスがかかり、明後日はフェリーが欠航しそうなほど天候が悪い。次の日には授業があるため、欠航により帰れないのだけは避けたい。明日の朝一が最後のピークへ行けるチャンスである。ということで、明日は暗い中デッパし、フェリーの最終便には間に合うよう下山するという計画になった。明日のハードな1日に備え、エッセンを食べ終わったら早々に沈。
3日目(3:15C2ー5:50小屋ー7:35ピークー13:00c500テンバー14:20登山口)
2時起床、3時過ぎデッパ。まだ暗い中ラテルネを灯し、昨日通ったルートを辿っていく。c850手前で明るくなってきた。前日のトレースを利用し、再びeスロープ上まで。視界はあまりないが、南側はハイマツが出ていたので、ハイマツに沿って進む。雪がちらつき、ハイマツには雪が積もっており完全に冬の様相だった。小屋へ着いたときには視界はなかったが、少しするとピーク方面まで見通せるほどになった。視界の条件は持ちそうなので、ピークへ向かう。最初はES、c1500くらいからの急斜はEPで進む。核心とされているc1630は、最初の岩の割れ目の通過は2つの割れ目うち西側を、そのすぐ先の岩の巻きは東をいった。スキーは岩の割れ目のすぐ上に平らなところがあったので、そこにデポした。ピークまではところどころ細いところや前爪をさしてのぼるところがあった。15分ほどでピーク着。空は曇天であったが、下は雲少なく、ところどころ海まで見通すことができた。視界は長く続かなそうなので、ピー写撮ったらすぐに下る。板を回収して、bスロープの滑走へ。まず大島が視界のあるところまで滑る。コンタ差にして200m。上部は新雪、下部ガリガリの難しいコンディションらしい。しかし、大島が滑り終わったところでガスに覆われてしまった。20分ほど待つが、晴れそうにないので、他はトレインで下ろした。晴れて条件がよければ、c550の超ビッグスロープだったので残念であった。また機会があったら滑りに来たい。この後も天候は回復しそうにないので下りることにする。長官山上のポコまで行き、gスロープを覗くと藪もなくいい感じに下まで続いているので、gスロープから降りる。上部はEPで下ろし、斜度と雪が緩んだところからスキーで降りる。この頃になると、気温は上がり雪が緩んでスキーには丁度いい雪質になった。g下部まで降りても、時間的にまだ余裕があったので、最後にeを滑ることにする。汗だくになりながらe上部まで登る。上まで行くとガスが抜け、上は利尻ピークまで、下は海まで綺麗に見通せた。利尻をバックに恒例の板を立てての写真を撮る。最後の滑走、ようやく晴れ、気温はあがり雪は緩んだ。そして目の前にはコンタ差400m弱、距離にして1km以上の大スロープ。気分は最高潮。まず大島がドロップ。待機位置に着いたころには、点にしか見えなくなった。続いて櫻井瀬地山池井の順で滑る。徐々に溜まる太腿への疲労を感じながら、最高の一本を滑ることができた。テンバまで下り、全装を回収し下山開始。無事、フェリー最終便1時間半前に下山した。フェリーに揺られ、稚内についたのは午後6時すぎ。温泉は豊富町の石油温泉、晩飯は近くの定食屋ですます。そしてこの日一番の核心、札幌への運転をし、日付のとっくに変わった午前2時に帰札した。
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