【日本二百名山】経ヶ岳【木曽山脈】 ～権兵衛峠からピストン～

2025年05月05日(月) [日帰り]

• GPS: 06:17
• 距離: 11.2km
• 登り: 962m
• 下り: 958m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:25
• 休憩: 0:52
• 合計: 6:17

距離 11.2km 登り 962m 下り 958m

6:35 スタート地点
6:37 権兵衛峠登山口
7:17 7:22 アンテナピーク
7:45 ヌルデ沢ノ頭
8:03 8:11 北沢山
8:30 コイノコ
9:50 10:21 経ヶ岳
11:25 11:26 コイノコ
11:44 11:51 北沢山
12:04 ヌルデ沢ノ頭
12:28 アンテナピーク
12:52 権兵衛峠登山口

天候

快晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

≪駐車場≫
◆権兵衛峠 登山口駐車場
◇駐車料金：無料
◇駐車台数：30台程度
◇トイレ：あり（水洗トイレ）
◇電波状況：docomo（△）、au（△）
◇特記事項：特になし

コース状況／危険箇所等

≪駐車場～北沢山～コイノコ≫
・アンテナピークの登りがやや急ですが、それ以外はなだらなで歩きやすい道です。
・アンテナピークからコイノコまでは景色の良い尾根道が続きます。
・ルートが不明瞭な箇所はありません。

≪コイノコ～経ヶ岳≫
・コイノコの先で岩場と迂回路の分岐があります。岩場は積雪があるので、迂回路の方が無難です。
・黄連沢三角点を過ぎると、山頂まで急登が続きます。
・山頂の手前500mくらいは登山道にも雪があります。坪足でも歩けますが、カチカチに凍っているので、チェーンスパイクがあった方が安心です。
・積雪区間はややルートが分かりにくいですが、目印テープを追えば問題ありません。

その他周辺情報

≪日帰り温泉≫
◆ふれあい交流センター　大芝の湯
◇利用料金：500円（JAF割引　450円）
◇種類：内湯、露天風呂、サウナ、水風呂
◇泉質：アルカリ性単純温泉
◇無料休憩所：あり
◇特記事項
　・「道の駅 大芝高原」に隣接した温泉施設で、お手軽です。
　・料金が安いですが、アメニティは一通り揃っています。

写真

5/5 6:33

権兵衛峠の駐車場に来ました。6時過ぎに到着した時点で10台くらい停まっていました。

5/5 6:33

駐車場のトイレは割とキレイでした。

5/5 6:37

登山口標高が1550mあるせいか、気温は低めです。少し着込んで歩き出します。

5/5 6:51

なだらかで歩きやすい道です。最後までこんな道が続けば良いのですが、そうもいきません。

5/5 6:58

工事用モノレールが設置されています。アンテナピークへの資材運搬用のようです。

5/5 7:04

傾斜が急になってきました。アンテナピークまでは急登が続きます。

5/5 7:16

アンテナピーク（1806m）に到着しました。この山の下には全長約4500mの権兵衛トンネルが通っています。

5/5 7:32

北沢山に向かっていると、「小坊主岩」がありました。見える人にはこれが小坊主に見えるようです。

5/5 7:35

こちらは「まっくん岩（三兄弟）」です。まっくんは南箕輪村のイメージキャラクターだそうです。

5/5 12:13

どの辺りに「まっくん」要素があるのか、全く分かりませんでした。

5/5 7:37

こちらは「観音岩」です。特に観音様の像などはありません。

5/5 8:03

北沢山（1969m）に到着しました。距離的には丁度半分ですが、キツさからするとこの先の方がキツくなります。

5/5 8:06

北沢山の山頂は狭いですが、今回のコースで最も眺望に優れています。木曽駒ヶ岳が凄い迫力です。

5/5 8:06

こちらは御嶽山です。堂々とした山容で遠目にも目立つ山ですが、雪化粧がよく映えています。

5/5 8:06

視界がやや遮られていますが、乗鞍岳が見えます。残雪期は高い山を見分けやすくて助かります。

5/5 11:45

反対側に目を向けると、南アルプスの山並みが見えます。北沢山の時点で十分な満足感が得られています。

5/5 8:19

北沢山を過ぎても、コイノコまでは気持ちの良い尾根道が続きます。

5/5 8:31

コイノコ（2035m）というピークに来ました。珍しい山名ですが、由来はよく分かっていません。

5/5 8:39

目指す経ヶ岳が見えます。コイノコからはアップダウンがあるので、なかなか標高が上がっていきません。

5/5 8:40

岩場と迂回路との分岐に来ました。岩場は雪があるので、迂回路の方を行きます。

5/5 9:19

傾斜がキツくなりました。やはり楽に登らせてはくれません。

5/5 9:28

登山道にも雪が出てきました。チェーンスパイクの用意はありますが、そのまま登ります。

5/5 9:33

山頂手前の500mくらいは雪道になります。西側斜面なので午前中はガチガチに凍っています。

5/5 9:53

経ヶ岳（2296m）の山頂に到着しました。山頂では6〜7人が休憩していました。

5/5 9:53

標識の隣に小さな石柱がありました。「経ヶ岳」だけに、もっと大きな社や祠が建っているのかと思っていましたが、意外とささやかです。

5/5 9:52

山頂からは木曽駒ヶ岳の方面などが望めます。北沢山の方が眺望は優れていましたが…。

5/5 9:54

30分ほど休憩したので、下山することにします。この日は、権兵衛峠の方面から登って来る人の方が多い印象でした。

5/5 10:21

下りはチェーンスパイクを付けました。この時間でもまだガチガチなので、坪足の人は下りで苦労していました。

5/5 11:12

再び岩場との分岐に来ました。下りも迂回路の方を行きます。

5/5 11:12

岩場の方はこんな感じです。落ちたら止まらなそうな斜面なので、チェーンスパイクでは装備不足です。

5/5 11:27

コイノコを過ぎ、キツイ区間は越えました。木曽駒ヶ岳に向かって気持ちの良い尾根道を歩いていきます。

5/5 11:31

途中、アヤメ山という山がありました。夏季にはアヤメの花畑が見られるようです。

5/5 11:44

この日は昼になっても快晴が続きます。北沢山で再度休憩をしたいところですが、道路渋滞が気になるので下山を急ぎます。

5/5 12:15

行きはスルーした岳見岩（たけみいわ）に寄ってみます。

5/5 12:16

これが岳見岩です。登らなくても展望は望めます。

5/5 12:17

ここからの御嶽山はベストスポットです。岳見岩とは御嶽山が見える岩という意味だったようです。

5/5 12:51

駐車場に戻ってきました。朝はちょっと寒かったですが、天気に恵まれて良い山行になりました。

5/5 13:40

下山後は「道の駅 大芝高原」に隣接する大芝の湯で汗を流しました。450円と格安でしたが、良いお湯でした。

撮影機器：

iPhone 12 Pro Max Apple

感想

SHAKATAK

木曽山脈の北端に位置し、日本二百名山の一座である経ヶ岳（2296m）。経ヶ岳という山は全国にたくさんありますが、最も標高が高く、最も有名なのがこの木曽山脈にある経ヶ岳でしょう。
この経ヶ岳の山名は、天台宗の高僧である慈覚大師円仁が夢のお告げに従ってこの地を訪れ、山中から切り出した霊木から十一面観音菩薩像を彫り、残りの木片に法華経を写して奉納したことが由来となっています。

この日は朝から天気が良く、権兵衛峠の駐車場は朝6時の時点で10台ほどの車が停まっていました。メインルートである仲仙寺からのコースに比べると権兵衛峠はマイナールートだと思っていましたが、近年は人気が高まっているようです。
このコースは、経ヶ岳の山頂手前は急登ですが、それ以外は比較的なだらかで歩きやすく、また、景色の良い尾根道歩きが楽しめます。特に北沢山の眺望は素晴らしく、夏季はアヤメの花畑も楽しめるようです。

少し前のレポでは、上の方は割と雪が残っているようでしたが、ゴールデンウイーク中に溶けたのか、登山道に積雪が見られたのは山頂手前の500mほどでした。
ただし、斜面が急な上に凍結しているので、下りはチェーンスパイクがあった方が安心だと思います。

なお、メインルートの起点である仲仙寺は、慈覚大師円仁によって開かれ、観音像や経典が奉納されたお寺とされます。今回はコースタイムの短い権兵衛峠から登りましたが、機会があれば、歴史的にも経ヶ岳との関わりが深い、この仲仙寺からのルートを歩いてみたいと思います。