箱館山


- GPS
- 01:33
- 距離
- 4.8km
- 登り
- 396m
- 下り
- 398m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2025年05月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
この日は午前中の表比良の山行の後で、近江今津に移動すると、友人達の家族と共に一棟貸しの貸別荘に到着していた家内が迎えに来てくれる。午後は皆でゴンドラで箱館山の山頂部に行くというのでついでに箱館山を登ることにする。
ゴンドラで向かう山頂部は箱館山の一等三角点があるピークよりも標高は約630mと高く、高原状の山頂台地に広がっており、周辺は柵で囲われているために、ハイカーは入れないようになっているらしい。
箱館山は近江百山の一つであり、全山踏破までは後残すところ数座ではあるが、この数年、一向にその数が減らないままである。この山に登る目的で訪れるにもあまり食指が動かない山であり、登山のためには格好の機会に思われた。
まずはゴンドラに乗って箱館山の山頂台地に向かう。駐車場代は\1000、ゴンドラは山頂台地への入園料を含めて\2600を要する。ゴンドラに乗るときにチケットを渡すので、登山者が山頂園地に入ることが出来ると、無料で降りのゴンドラに乗れてしまうので不都合なのだろう。
ゴンドラからは新緑のパッチワークを眺めながら急峻な斜面の上を登ってゆく。山頂部からは南に比良、対岸には伊吹山から湖北の山々の展望が大きく広がる。彼方の江美国境の山肌にはわずかに残雪と思しき白い筋が見える。箱館山の山頂園地はさすがGW中とあって多くの人で賑わっている。リフトで最高地点まで登ると私は単独で再びゴンドラで下山し、広い駐車場の奥から箱館山の三角点に向かう登山道に入る。
登山道というよりも古い林道のようにも思える。植林の中を延々と九十九折りに登ってゆく。三角点ピークから東に伸びる長い尾根の一端に乗ると、山頂まではほぼ平坦な尾根が続く。まもなく北側から広い林道が合流する。
三角点ピークは林道から南西に外れた一角にある。林道から分岐する細い踏み跡には三角点への道標が倒れたままになっている。左手の小さな丘に乗ると、樹林に囲まれた狭い山頂広場に一等三角点の柱石を見出すことが出来る。周囲にはイワカガミの小さな花々が地味な山頂にわずかばかりの彩りを添えていた。
一等三角点のあるピークは通常は眺望の良い大きな山にあるものと思われたが、この三角点はどうも例外のようだ。それにしても、ゴンドラで上がることの出来る山頂園地ならば話はわかるが、この尾根の一角に過ぎないような場所に何故、一等三角点が置かれたのか不思議でならない。
眺望はないかと思われたと思われた、南東の樹林の間からはわずかに琵琶湖の対岸の展望が得られた。下山は往路を引き返す。尾根の東端部には井伊城の城跡があるらしいので、足を伸ばしてみる。周囲は新緑の自然林が広がっているが、いつしか曇り空が広がっており、新緑の透過光はない。
南東に突き出した尾根の先に井伊城址の案内板がある。滋賀県では最も高所に築かれた山城の跡らしい。確かに南に湖西、東に湖北を睥睨する格好のポイントなのであろうが、山麓からここまで登って来るのは一苦労であろう。ここも樹林の間から対岸の伊吹山をわずかに眺めることが出来るばかりであった。次第に濃くなりつつある雲のせいか、なんとも陰気で侘しい場所のように思えた。
再び植林の間の九十九折りの道を降り、駐車場に戻ってくると登山口の周辺には多くの蕨を見かける。蕨を入れるビニール袋がなかったので、片手で掴むことが出来るだけの蕨を積んで、文字通り手土産にするのだった。
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一等三角点「羽子立山」について
つたない私のヤマレコですが、滋賀県内の一等三角点巡りに夢中になっていたころがありまして、
いろいろ調べていました。ご参考までに
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-936881.html
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