霊仙山は五里霧中


- GPS
- 04:07
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 858m
- 下り
- 858m
コースタイム
- 山行
- 3:53
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 4:07
天候 | 曇り(山上は霧で,一時雨) |
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過去天気図(気象庁) | 2025年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
前日の雨や霧の影響で土の部分が滑りやすかった |
その他周辺情報 | 極楽湯彦根店で汗を流した |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
行動食
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ガイド地図(ブック)
日焼け止め
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
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感想
2025年5月11日(日)に彦根の東辺りにある霊仙山に登ってみた。彦根付近は午前8時頃から晴れそう,との予報だったので朝一番で登ってみた。しかし,午前の早い時間は霊仙山の山頂域はずっと雲の中で,眺望は全然楽しめなかった。
霊仙山への登山ルートはいくつかあるが,今回は河内風穴の少し奥にある落合の集落跡から登った。落合からのルートは,汗ふき峠で醒ヶ井からのルートと一緒になって北西から登るルートと,今畑登山口から今畑の集落跡を抜けてカレンフェルトの斜面を登っていくルートがある。どちらも霊仙山山頂に向かい,そこからもう一方のルートで下山する,いわゆる周回ルートがよく利用される。周回ルートは今畑登山口から入る反時計回りと,汗ふき峠から行く時計回りがある。今回は友人の勧めもあり今畑登山口からの反時計回りルートとしてみた。
落合集落跡に車を駐め,出発したのは 5:14 だった。そこから少しだけ車道を戻り,今畑登山口から山に入った。霊仙山も先週行った御池岳や藤原岳と同じく石灰岩質の山であり,山上域は傾斜が緩いが,その周囲は結構な傾斜になっている。そのためか,今畑の集落跡まではまあまあの急傾斜だった。昔はこの急傾斜の上に人が住んでいたのか,と思うぐらいは急傾斜だった。ま,距離は短かったけどね。
今畑登山口からはすぐに尾根を登った。尾根と行っても尾根の先端から登っていっている感じだった。ずっと林の中で眺望はほぼなかった。登っていくと途中で石灰岩がむき出しになり始めた。その辺りから一度,近江展望台と呼ばれる霊仙山の端の辺りが見えたが,山の上は雲の中だった。晴れて〜,と思いながら歩いたが,私の歩いている時間はずっと雲の中だった…はぁ。その少し先に笹峠があった。笹峠の少し手前にあるレスキュー標識「霊仙山 No.4」の右上に丘みたいな場所があったので寄ってみた。平らなスペースで,休憩に良さそうだった。多少は眺望もあったし…。
笹峠も平坦な場所だった。でもその先は近江展望台に向かってのカレンフェルトの急勾配の斜面だった。そこではまずはストックを片付けて(ザックにつけて)おいた。カレンフェルトの斜面は石灰岩が多数あるので,足場や掴みシロがたくさんあって登りやすいかな?と思っていたが,岩と岩の間にある土の部分が面倒だった。登った日は前日の午後から雨があり,全体に湿っていた。おまけに雲の中で霧がかかっていたし…。そのため,赤土っぽい土はねちょっとした感じで滑りやすかった。それがとても怖かった。また土が付いた靴で石灰岩に乗ると,少し傾いているだけで滑り始める。それも怖かった。乾いた日ならあまり気にせずに昇降できそうだったが,あの日は怖かったなぁ…。靴も少し滑りやすい靴だったし…。ま,それでもなんとか登ったけどね。
近江展望台までの間に一度ほぼ平らになり,そこから緩めの傾斜で登っていく。ほぼ平らなゾーンに着いた時にはかなり風があり,寒いのでペロペロのウィンドブレーカーを羽織っておいた。ペロペロでもウィンドブレーカーがあると風を止めてくれるので結構暖かい。また,帽子(キャップタイプ)も飛ばされそうに感じたので脱いでザックに入れておいた。そして 6:45 頃に近江展望台に着いた。その頃はまだ絶好調に雲がかかっていて,周囲10m程度の先は視界が効かなかった。他の方の過去のレコなどを見るといい眺望のはずなのに…。ま,雲の中である種幻想的やねんけどね…。
近江展望台からは尾根に沿って霊仙山最高点を目指した。尾根沿いは石灰岩だらけで,なかなかに歩きにくかった。途中から尾根のちょい右側(南東側)に土の道が見えたので,そっちを歩いた。途中,1030m 程度のピークの横を進んだが,そのピークに寄る元気はなかった。眺望もないし…。そして踏み跡を辿って歩いていくと,1094m の霊仙山最高点に着いた。でも感動も何もなかった…。あまりに雲の中で…。
そこから霊仙山山頂を目指したが,今回はスマホのアプリのお世話になった。霊仙山最高点付近はなだらかで,方向がわかりにくい。特に雲の中だとどっちを向いているのかがわかりにくい。踏み跡に見えるところも一箇所(一本)だけじゃなく,いくつも踏み跡っぽい筋が見える。晴れていれば次のピークがどこかすぐわかり,そちらに向かって歩けばいいが,今回はほんと見えなかった。そこで時々アプリの地図を見て,自分が正しいルートにいるかどうかを確認した。案の定,ちょこちょこ地図にあるルートから外れて違う方に向かっていたので,アプリ様々だった。
最高点から霊仙山山頂へは地図上にある分岐点を目指したが,途中で左にしっかりした踏み跡があり,そっちに行ってみた。どうも霊仙山山頂のすぐ東にあるピークに登らずに直接霊仙山山頂付近のピークに登るルートだったみたいで,最後にぬかるんだ急傾斜を登らないといけなかった。ま,そこまで苦労はしなかったけどね。山頂でも全然眺望はなく,また雲の中だけど雨っぽい感じがしてきたので,さっさと下山することにした。下山は地図のルート通りに経塚山経由にしようと思ったが,テキトーに踏み跡を辿っているとかなりショートカットしそうなルートだった。ま,そこでも行けたのかもしれないが,今回は地図のルートでと思ったので,経塚山に向かうべくルートを変更しておいた。
経塚山に着いても眺望はなかった…はぁ…。仕方なくすぐに下山を開始したが,地理院地図とかにあるルートよりも少し右寄りのルートを歩いた。そこを歩こうと思ったのではなく,踏み跡に従うとそちらの方が踏み跡がしっかりしていたからだった。地図上のルートからは少し外れるけど,少しだけ遠回りという感じだったのでよしにしておいた。確かにすぐに地図のルートと合流した。合流したのは池のそばだった。あの池には名前があるのかな?
その先は,七合目のお猿岩という所までは比較的傾斜の緩い台地の上のルートっぽかった。でもずっと霧の中で眺望がなく,いまいち石灰岩台地っぽい感じがわからなかった。七合目に行く途中,八合目に霊山神社があった。神社と言っても池のほとりに鳥居があっただけだが…。もしかしてあの池が御神体なのかなぁ? でも,ま,普通は山自体が御神体だよね?
七合目を過ぎるときつめの斜面をぐいぐいと下った。そこも赤土で,何度も滑って転けそうになった。斜度としてはそこまでじゃないと思ったが,赤土はあかんわ。横に虎柄ロープがあったが,あれは重要やね。持ってるだけかなり安心感が違うし,時々お世話になったし…。その辺りに来ると結構対向で登ってくる人達とすれ違った。その人達にその先のルートの状況を聞くととともに,山上域の様子を伝えておいた。晴れることを祈っておいたが,あの後山上域の雲は取れたのだろうか…? 六合目の標識はきつめの斜面の途中にあった。五合目の標識は「見晴台」という場所にあった。その辺りはもう雲の下になっていて,確かに遠くに長浜辺りと思しき場所が見えていた。晴れてたらもっとよく見えるのかなぁ…??
五合目まで下りてくると傾斜も緩めになり,ちょっと安心した。しかし,その先もある程度の傾斜があり,もう大丈夫と思った頃に滑って尻もちをついてしまった…。失敗,失敗…。沢のそば(標識大洞谷源頭とあった)まで下ると,汗ふき峠まではそんなに苦労はしなかった。汗ふき峠は二合目と書いてあった。そこから醒ヶ井方面へのルートは閉鎖とあった。あれっていつから閉鎖なのかなぁ?2024のレコでは歩いてはる記録があったけど…。汗ふき峠から沢のそばまでは急勾配だった。ここも土がねちょっとした感じで,途中虎柄ロープがないと怖くて仕方ないゾーンがあった。あそこは3連続ぐらいでロープがあったと思う。登りでもロープがないとしんどそうに見えた。下りでは特にロープがほしいと感じた。
ロープゾーンが終わって沢沿いに出たらほっとした。で,それで終わりかと思ったら,2回ほど渡渉があった(最後に丸太の橋もあったから正しくは3回)。最初は沢の右側(上流から見て右側,右岸)にいて,1回目の渡渉で左岸へ,2回目で右岸に戻って,3回目の丸太の橋で左岸に移る。その先は左岸にある未舗装林道を歩くと落合に着く。1回目の渡渉は,場所がわかりやすかったが,水量が多くて少し水が靴の中に入った気がする…。2回目は場所がわかりにくかった。左の少し先にピンクリボンがあり,ずっと左岸を行けるのかな?と思って進んでいくと,そのうち崖の上の方を歩く感じになり,最後にあまりに急な傾斜の所があって,これはまずいと思って引返した。すると,ピンクリボンの辺りの対岸にもピンクリボンがあり,どうもその辺りで渡渉しろという感じだった。ただ,水量が多めで「ここで渡渉」という場所がわかりにくく,テキトーに渡ってしまった。3回目は丸太の橋があったが,渡らずに右岸を行く踏み跡もあり,最初迷ってしまった。しかし橋があるということは渡れ,ということと思い渡っておいた。そこは渡って正解だった。
丸太の橋のすぐ先で未舗装林道に出た。後は未舗装林道を少し歩くと駐車車両が多数見えた。そこが落合の集落のすぐそばだった。駐車スペースには所狭しと車が止めてあった。私が出発した頃はまだまばらだったのに…。さすがに霊仙山の登山口,という感じだった。車に戻ってからは,靴を履き替え,シャツを着替えてから,車で銭湯に向かった。先頭は彦根市街にある極楽湯彦根店に行ってみた。極楽湯は午前6時から午前1時まで開いてるみたいだった。当初,多賀サービスエリアにある宿泊施設に付随してる銭湯に行こうと思ったが,午前10時から12時までは清掃時間で開いてなかった…。今回はちょうどサービスエリアに着くのが10時頃になりそうだったので辞めておいた。多賀サービスエリアなら,ETC スマートインターで入って便利やと思ったのに…。他にも甲良町の香良の湯もよさげな感じがしたが,あそこは13時からみたい。
極楽湯で汗を流した後は,今後のために,と思って,わざと多賀サービスエリアの ETC のゲートを使ってみた。多賀SAのスマートインターを使うには,国道 307号線側から進入しないといけないみたいだった。逆からだと右折になるが,それは禁止されてる感じだった。サービスエリアでは宿泊施設の場所を確認し,お土産を書い,お腹すいたので練り物を買っておいた。後は高速を走って家に帰った。
今回は初の霊仙山だったが,ずっと雲の中だった。それはそれで幻想的だったが,やはりこれは晴れた日にリベンジに来ないといけない,と思った。
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