膨大な山体と活火山の息吹。 雌阿寒岳(ポンマチネシリ)


- GPS
- 05:45
- 距離
- 10.0km
- 登り
- 920m
- 下り
- 920m
コースタイム
- 山行
- 5:02
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 5:45
入山前の装備には万全を期したい。
天候 | 序盤⇒薄曇り🌤 昼過ぎから終日晴れ☀ 終日北北東の風。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポスト有り。 オンネトー国営野営場は35年前の面影すら無い殆ど荒廃。 |
写真
感想
この日の登山は、最初から“周回”を意識したものだった。目的はひとつ、変化を味わうこと。行きと帰りで、違う風景に出会う。足を運ぶごとに地形も植生も姿を変え、登る者の心にゆっくりと浸透していく――そんな道を歩きたかった。
登山口からしばらくは、どこにでもあるような林帯の中を進んだ。だが、すぐに何かが違うと感じた。森の支配者はエゾマツ。北の山ならではのこの樹種は、信州や東北のブナやカラマツとはまったく異なる雰囲気を醸している。鬱蒼と茂るその立ち姿には、どこか神話めいた厳かさがあった。雄大でありながらも、どこか無口で冷ややかな、そんな風情。
それでも、標高を上げていくと景色は一変する。森林限界は意外なほど低かった。おそらく、標高1200メートルほどであろうか。その原因は明白だ――ここは活火山。その地熱と風が、樹木の侵入を許さぬのだ。
そして、火口が見えてきたとき、私は思わず足を止めた。噴煙がゆるやかに空へ溶け込み、その下に広がる荒涼とした火山地形。まるで阿蘇山を思わせるスケールだった。あの熊本の火の山と、この北海道の山が、こんなにも似ているとは。国をまたぎ、地を違えても、火山は火山として同じ姿を見せるのだと思うと、自然というものの奥深さに息をのんだ。
登りの途中こそ急登もあったが、下山に選んだコースは拍子抜けするほど歩きやすかった。それでも決して単調ではない。人の手がほとんど加わっていないその森は、どの木も、どの枝も、まるで最初からそこにあるべくして存在しているようだった。人工の林とは違う、どこにも無理がなく、どこにも破綻のない、まさに自然のハーモニー。
ふと足を止め、あたりを見渡した。風が梢を揺らす音。鳥の声。そして、苔むした岩に沈み込む足音の余韻。人工物が一切ないその空間では、自然の音すらも呼吸のように感じられた。
ここは――人の知恵が届かぬ場所。
けれど、だからこそ美しい。
自然が自然のままに存在し、調和がそのまま形となって現れている。
まるで、自然そのものがつくり出した芸術のようだった。
この山には、名前だけでは語れぬ奥行きがある。
その道すがらに見えた風景も、感じた空気も、胸の中に静かに沈んでいく。
変化を求めて歩いたはずの登山だったが、最後に残ったのは、静けさと調和だった。
2日目は雌阿寒岳です。
この日のお天気も予報は曇りから雨。
雨の降る前に下山したかったのと、帰りの飛行機が待っているので、早めに歩き出す予定が。。
スタート前に飲み物を買い忘れてしまい、街中まで戻るという痛恨のミスをしてしまいました。
ごめんなさい🙏
私のせいです😭
ただ、その間にお天気が好転してまさかの快晴となり、一気にやる気モードにチェンジです笑笑
1時間半のロスタイムを解消すべく、さっさと登り始めました。お天気に恵まれだため遠くに見える山々の名前を調べながら大パノラマを堪能しました。
硫黄の臭いとシューシューと煙の音。
気がつけば目の前には巨大な火口が口を開いています💨💨💨
その迫力に押されてしまい、怖いとさえ感じました😱
山頂は阿蘇山や韓国岳に負けず劣らずの巨大なジオパークでした。
下山はオンネトー方面に降り周回コースにしました。こちらは苔むす緑が豊かでお花の多いコースでした。
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