記録ID: 824097
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雪山ハイキング
中国山地西部
雪の県境(雲月峠〜八ツ木峠)
2016年03月05日(土) [日帰り]


- GPS
- 16:00
- 距離
- 6.5km
- 登り
- 239m
- 下り
- 238m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 4:25
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 4:25
10:05
265分
スタート地点
14:30
ゴール地点
時間があれば大平山まで足を延ばすつもりだったが家を出るのが遅かったので無理だった。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雪の県境(雲月峠〜八ツ木峠)縦走 日時:2016年3月5日(土) 天気:晴れ 積雪:多い所で40〜50cm位 コース:土橋〜雲月峠〜877m(千人立)〜千人立峠〜882m(雨山)〜八ツ木峠〜土橋地 区水道施設(浄水場)〜土橋 メンバー:単独 10日前(2月24日)に引き続き、今冬2回目の県境(広島・島根)縦走。今回は本来の姿に戻り単独。スタッドレスタイヤがパンクし4本ともラジュアルタイヤに交換。そのため雪を心配するが、幸い目的地の土橋までは除雪されていたので助かった。 土橋より雪の積もった車道を県境の雲月峠に向かって歩く。前回に比べ雪は少なく半分位の15cm前後だった。とくに展望駐車場の少し上からは遮る樹木がないので雪はすっかり融けてスノーシューを外して歩いた。そう言えば、駐車場からみる雲月山はほとんど雪はなく県境の稜線上さえにも見えなかった。 雲月峠から県境に忠実に登ろうとするものの笹のブッシュがものすごくわずか50m位で引き返した。そのため県境からわずか下ったトイレの上から取っつく。笹のブッシュをわずかばかり搔き分けると残雪の広がる樹木のまばらな緩い斜面に出てここで改めてスノーシューを取り付けた。右手の雪の多い斜面をつめれば簡単に最初のピークである877m(千人立)に行けそうだったが、県境から少し外れるので左へルートをとる。すると県境と思われる小尾根に出くわし、これを登った。うるさい笹のブッシュもなくなり樹木の間を縫うように登るとじき877mのピークに達した。なだらかなピークの南側は樹木の無い広い雪原が広がり、名前通りまさに千人でも立てるような隠れた空間だった。 千人立(せんにんたち)と呼ばれる877m峰から雨山(あめやま)と呼ばれる882m峰までは県境に沿って土塁があったので迷う心配はまずない。877峰から10分ばかり緩やかに下ると島根県側、広島県側ともなだらかな谷が広がる鞍部に達した。すると雪の中にひっそりと「千人立を経て雲月山」の古い道標がたたずんでいた。地形図を見ると土橋から点線路が記されているように今でも登山道があるのかもしれない。いずれにしてもこの辺りは、とくに島根県側の自然林がきれいでまるで別世界。雪のない時に是非とも訪れてみたい衝動に駆り立てられた。 千人峠と呼ばれるこの緩やかな鞍部から小さなピークを越すと10分足らずで再び緩やかな鞍部に達した。ここから882m峰(雨山)までは緩くて長い上りが続く。するとその中間点あたりに「西中国山地」の古い案内板と雪に埋もれたベンチが見えた。なんでこんな山奥にあるのだろうか不思議に思ったが、かつては雨山まで登山道があったのだろう。いずれにしても千人立から雨山までの島根県側は多少樹木が多いものの自然林がきれいでここも雪の無い時、改めて来てみたいものだと思った。 (参考までに) 土橋から千人峠まで北上し、峠から土塁に沿って雨山まで登って(展望は利かないと思うが)千人峠まで引き返す。その後千人立経由で雲月峠まで縦走するのも面白そうである。 ただし道はどこからどこまであるかは保障の限りではないが、雲月峠(島根県側に道がありそう)から雨山(882m峰)までは古い道がありそうな気がする。 ところで雲月峠から雨山までは土塁にそって緩やかなアップダウンを繰り返すだけで地形図を見ても容易に現在地を確認することが出来た。しかしながら雨山から八ツ木峠(778m峰南下の点線路のある最低鞍部)までは小ピークや小鞍部おまけに尾根がいくつかに分かれて地形図で現在地を特定するのが難しくなった(と言うより出来なくなった)。とくに尾根が二つや三つに分かれてしまうとどの尾根を下ったらいいのか分からなくなる。尾根の繋がりを見つけようと思っても周囲の木々に閉ざされて分からない。結局、伝家の宝刀であるGPSを取り出して現在地を確認。どうにか確認できたもののもしGPSにトラブルでも起きれば全くのお手上げ。まだ時間にもゆとりがあり人里にも比較的近かったので、例え迷い込んでも引き返せばなんとかなると思われた。しかしその時、引き返せるだけの体力と気力を残しておくことが何よりも大切であることは言うまでもない。それにしても万一のことを考えてGPSは予備を持参すべきではないかとも思った。 それに今日は天気が良かったので現在地の確認に慌てることはなかったが、ガスったりして視界が閉ざされると迷うこと必至だ。例え地形図があっても役に立たない。882m峰の雨山から最低鞍部の八ツ木峠までの下りでGPSを使って現在地を確認すること数回あった。 おかげでルートから外れて迷い込むこともなく何とか無事下山出来たのはまさにGPS様々であった。それにGPS以外で助けられたのは古いビニール紐があちこちにぶら下がっていたことと所々数日前(もっと前かもしれないが)に歩いたと思われる足跡が残っていたことである。とくにビニール紐の場合、歩いても歩いてもなければコース(県境)から外れていると判断し、紐のあるところまで引き返すことである。さらに八ツ峠手前の778m峰(県境から外れている)近くから雪が少なくなり地肌も現れてきたが、同時にふみ跡らしきものも現れたのも助けられた。 八ツ木峠から沢沿いの小径を10分足らず下ると浄水施設のある車道に出て、20分ばかり歩くと出発点の土橋に戻った。 (参考タイム) 土橋(0.37 雪有り車道歩き)展望駐車場(0.12 ほぼ雪なし車道歩き)雲月峠(0.17)877m峰(千人立)(0.23)882m峰(雨山)(0.40)778m峰北東県境地点(0.16)八ツ木峠(0.08)簡易水道施設(浄水施設)(0.20 雪なし車道歩き)土橋出発地点 したがって 雲月峠〜雨山 40分 雨山〜八ツ木峠 約1時間 また 土橋〜雲月峠 約50分 八ツ木峠〜土橋 約30分 いずれも雪の状態によって大きく異なる。今回は雪も少なく締まっていたので足を取られることはほとんどなかった。 |
写真
感想
雲月峠から雨山までは自然豊かで静かな山旅を楽しめる。雪の無い時にもう一度出かけてみたい。おそらく忘れられた山ではないかと思うが、時には雲月山よりこちらに目を向けてもいいのではないかと思った。
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