八甲田大岳 酸ヶ湯周回コース 【52座目/100名山】


- GPS
- 07:22
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 841m
- 下り
- 856m
コースタイム
- 山行
- 5:25
- 休憩
- 1:58
- 合計
- 7:23
天候 | 晴れ後ガス後晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
2025/6/8時点での情報。残雪もたくさん残っていたが、全体的に勾配が緩く、キツイ所はトレースバッチリなので、滑り止め無しでクリア出来た。残雪期はルートを見失いやすいので、GPS登山アプリは有った方が良いと思う。 ■酸ヶ湯公共駐車場〜仙人岱 勾配が急な所は全く無し。登山道は雪解け水のためか、川のようになっていて泥濘・水溜まり多数。長靴で行く人も居る、というレコを見たがその理由が良く分かったw 歩く箇所を探すのが大変。何度かドボンしたので最低でもゲーター装着推奨。 残雪のトラバースが1箇所斜面になっているので、ここで滑るとヤバイな。って思ったけど、トレースがバッチリ有ったのでクリア出来た。普通の夏道であれば何の問題も無く進むことが出来るでしょう。 地獄湯ノ沢前で南八甲田がよく見える。沢が出てくると渡渉が2箇所有り。多分かなり水量が多い時期だと思うけど、それでも余裕でクリア出来たので難易度は低い。この辺りは硫化水素の臭いがするので苦手な方は覚悟して進みましょう。この辺がこの区間で一番勾配がキツイと思う。 木道が出てきたら仙人岱は近い。仙人岱ヒュッテが少し外れた所に有るけど、ガス待ちするため寄り道した。残雪が多くてどこを歩いて良いか分かりにくかった。中は入ってないので分からない。 ■仙人岱〜八甲田大岳〜大岳鞍部避難小屋 木道は一瞬で終わり残雪が一面に広がっている。正式な登山道方面はかなり高い雪壁がそびえているけど、竹の目印があるのでルートは分かると思う。勾配も緩いので普通に歩けた。 夏道に復帰すると山頂まで残雪無し。火山らしいザレ気味になる。この辺からお花が多くなってきた。勾配も少し急になる。山頂には立派な標識と三角点有り。大休止も出来るくらい山頂は広い。ガスガスだったので景色は良く分からない。 山頂から下りる途中でガスが少し晴れて、井戸岳の外輪山がよく見える。そこそこの勾配を下ると大岳鞍部避難小屋手前にそこそこ急な残雪有り。でもトレースバッチリなので踵ステップでクリア出来た。避難小屋の中は入ってないので分からない。周辺にベンチがたくさん有る。ガス待ちするため避難小屋を風よけにして大休止した。 ■大岳鞍部避難小屋〜井戸岳/赤倉岳〜毛無岱 井戸岳の外輪山へはそこそこ急だけど階段がしっかり整備されてて歩きやすい。外輪山の淵まで登ると、後は赤倉岳までほぼ平坦な道。少しガスが抜けて、小岳・高田大岳がよく見えた。井戸岳の火口はかなり高低差が有って迫力が有る。井戸岳・赤倉岳共に立派な標識有り。赤倉岳からの斜面も迫力満点で、名前の由来か赤土が見えた。鉄分が入ってるのだろうか。 赤倉岳からはそこそこ急な下り。階段がしっかり整備されている。しばらく歩くと樹林帯に入りあまり景色は見えなくなる。まぁガスガスだったので、樹林帯の方が風が防げて良いw ロープウェイ方面の分岐を曲がり、下りながら残雪を越えると毛無岱の湿原木道が始まる。とても開放的な空間で、ベンチが4つくらいの休憩箇所が2つ有った。ガス多めだったけど、多分登ってきた山々を見ながら歩くことが出来そう。 階段が出てくると、広大な下毛無岱がドーンと広がってとても開放的。南八甲田の山並みも見えた。 ■毛無岱〜酸ヶ湯温泉 湿原の木道が終わると後はひたすら進むだけ。小規模のアップダウンを繰り返しながら進む。個人的にはこの区間が一番辛かった。勾配は殆ど無いけど、アップダウンだし残雪は多いし、雪で倒木多数だし、残雪はルートが分かりにくいし、登山道は川だし。と残雪期オンパレードだったw 夏道なら何の問題も無いでしょう。 登山口手前はそこそこ急な道だった。次第に酸ヶ湯温泉と公共駐車場が見えてくればほぼ着いたようなもの。温泉の真横に下りてきて、駐車場へは少し道路を登ることになる。 |
その他周辺情報 | 酸ヶ湯温泉で登山後の汗を流した。1,000円でタオル・バスタオル付。名物千人風呂は混浴で洗い場無し。口に入るとあまり味わったことの無い味がするが、多分ミョウバンが豊富なのだと思う。温度の違う浴槽が2つ有り。ストレッチも出来るくらい広いけど、混浴なので流石に出来なかったw 売店でソフトクリームの販売有り。 |
写真
感想
100名山52座目。2025年5座目。
前日岩木山に登頂し、引き続き東北北部の100名山を攻める。ヤマテンの予報では、6:00〜霧のち晴れ。12:00〜晴れの予報。なのであまり早く行っても仕方ないと思い、5:00にアラームを掛けて寝たが4:00頃目が覚めてしまったw
八甲田のライブカメラを見たところ、山頂がハッキリと写っている。もしかして予報が良い方向に外れたのか?と思い、出発準備を整えてホテルを出発。朝食を取り、酸ヶ湯温泉に向かった。
到着時点では晴れていた。いそいそと川になった登山道や残雪を乗り越えて、南八甲田の山並みがハッキリ見えており気分は上々。道が辛いながらも登っていくと、あれあれ?山頂がガスってきた・・・
これは中々メンタルをやられた。折角こんな東北北部まではるばる来たのになぁ。こればっかりは仕方ないのだが、やっぱり悔しいw
そんな思いをしながら仙人岱ヒュッテで休憩してガス待ちしようと思っていたら、八王子から来たというソロの方に話しかけられた。この人中々変わった人で、晴れてないとピークハントはしない!という確固たる信念を持った人だったw 晴れるまで最高8時間くらい待つこともあると言っていた。
私も晴れ予報ではないと山には基本行かないのだが、予報が外れることもあるし、ガスってても登ってる途中で晴れないかな?とワンチャン掛けて行くことが殆ど。まぁ大体晴れないんだけどw でも思いがけず晴れたこともあるし、ガスガスから晴れると嬉しさも倍増するので、それもまた良いと思っているww この人は至仏山は3連敗中らしく、何と鳩待峠までバスで来てそのまま帰ったこともあるらしい。それはかなりの徹底ぶりだ、と感心した。
お陰で時間潰しが出来たのだが、結局八甲田大岳はガスガスで登頂。もうワンチャン避難小屋で大休止したけどガスが取れなかったから、井戸岳/赤倉岳は諦めて、水芭蕉見て帰ろうと出発した時だった。
そしたら多少だけど晴れてきた。もう1回悩んだ結果、悩むくらいなら折角ここまで来たんだし、行ってしまえ!と井戸岳/赤倉岳へ行くことにした。結果としては最高ではなかったものの、小岳/高田大岳の山容も見れたし、井戸岳の外輪山は迫力満点でお鉢を歩くのも楽しかった。
結果としては行って良かったと思う。つい最近見たYoutuberりょーじさんも、悩むくらいなら行くことを決断すること。大体良かった、になると思う。と言っていたが、確かにその通りだと思った。結局、毛無岱から下りる頃にようやく晴れてきた。八王子の兄さんは晴れの中登れたのかな?8時間待つくらいだから、きっと見れたことでしょう。私は翌日の早池峰山のため移動する予定なので、そこまで待つのは厳しかった。
ということで相変わらず前置きが長いが、八甲田山周回の感想をw 今年は雪が多かったので、6月でもまだまだ残雪たっぷりで中々大変だったが、夏道だけだったら全然急登も無く、のんびり非日常の火山風景を望めるのでとても良い山だと思った。初心者にもオススメ出来るけど、行く時期は自分の技量と経験を鑑みて考えましょう。
私は結局チェンスパ使わずに行けた。一番厄介だったのが、登山道が川になっていることだと思った。大雨の翌日とか話には聞いていたが、初めての経験だったので泥濘と水たまりの処理にとても難儀した。ガス待ちしたのもあるけど、ペースが標準とは中々軟弱だなw
時期ももう初夏なので、残雪が有りながらもお花もキレイに咲いていて、とても良い山行が出来ました。早池峰は晴れて欲しいなw
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