荒ぶる蝶ヶ岳テント泊、極限に近い一夜


- GPS
- 11:46
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 1,477m
- 下り
- 1,484m
コースタイム
- 山行
- 5:39
- 休憩
- 1:53
- 合計
- 7:32
天候 | 1日目…雨・爆風20m/sに迫る勢い(17m/s〜くらい) 2日目…快晴・風速は稜線上では普通(7m/s〜10m/sくらい) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
https://mt-parking-info.azumino-e-tabi.net/detail/mitsumata.php ※駐車場が空いていなく、狭い道に路上駐車すると車が立ち行かなくなるので、直ちに警察に通報が行き、切符を切られるそうなので、要注意。指定の駐車場以外には駐車しないようにしましょう。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道は、特に危険個所無し。 残雪が多少残っているので、キックステップやツボ足で、慎重に進めば問題ないかと。 |
その他周辺情報 | ★日帰り入浴 ほりでーゆ〜四季の郷 http://www.holiday-you.co.jp/spa.html モンベル会員証提示で100円引き |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
●北アルプスの稜線でソロテント泊縦走をチャレンジしたく、経験を積むためモンベルのツアー(登山ガイドと歩く 北アルプス稜線上のテント泊 蝶ヶ岳2days)に参加しました。
●天候が非常に不安定で、途中からは雨も酷くなり、高度が上がるごとに風も強くなっていき、稜線では風速15m/s前後という、ふと気を抜くと飛ばされそうな中々の環境でした。
この状況を鑑みて、さすがにガイドさんから「追加料金になるが蝶ヶ岳ヒュッテの小屋泊に変更したい方はいるか」という意思確認・提案もありましたが、参加者は全員テント泊を選択しました。
●通常の風速であれば、一人でテントを立てて、ガイドさんがチェックする流れとのこと。
しかし、今回は暴風が巻いている極限に近い状況のため、ガイドさんを含めて複数人で協力して立てることになりました。
私はかなり動揺していましたが、ガイドさんの落ち着いた口調もあり、どうにかできました。
協力してもらった方には、本当に感謝です。
●爆風のため予定したことも無くなり、さっさと夕飯を食べて午後6時30分頃には寝袋に入ってモゾモゾしていました。
尿意がありましたが、さすがにトイレに行くと飛ばされそうな気がして、翌朝まで我慢していました。一時的にナルゲンボトルにおしっこする方の気持ちが分かりました。。。
しかし、このような状況でも人って意外に寝られるもので、翌朝午前4時にガイドさんから声をかけられて起きた時には、結構スッキリ目を覚ましました(※事前に、翌午前4時に各テントを回り状況をお伝えするという流れでした)。
●ガイドさんの情報のとおり、午後9時ころから降雨があり、翌午前0時ころには、右から爆風きて、左からも爆風が来て、最後は巻いて下から上に突き上げられるような風が来るという、なかなかの状況で一夜を過ごしました(ガイドさんが言うには、最大風速で20m/sくらいではないかと)。
●午前0時か1時過ぎの爆風時に目が覚めた時、なぜか足音や、人の声が聞こえたりして空耳かなぁ、変だなぁ、なんか気持ち悪いなぁと思っていたら、なんと悪天候のため別チームのテント三張りが、撤収していました。
何かモノを飛ばして探していたんでしょう。しかし、よくあの真っ暗闇&爆風の中で撤収し、探したものです。
あのチームは、あれから下山したのか??、それとも午前様に蝶ヶ岳ヒュッテに逃げ込んだのでしょうか??、まさか夜半のうちに撤収して、次の山に向かったのでしょうか。
いずれにしても、ツヨツヨ。。。
●私のテント以外は全部ドーム型でしたが、この爆風の中をものともせず、テントが全く揺れずに、ビシッと立っていました。
私のテントは、風を受けてフライやポールがグワングワンしなりましたが、ガイドさんの指導の下ちゃんとしたペグ打ちが功を奏し、耐え抜きました(ただし砂地でペグの刺さりが甘かったようでガイライン一本が外れ、そして一本ペグが抜けていました)。
また、テントのポールは曲がっていませんでした。
しかし、稜線でのテント泊には、ドーム型しかないと考えを改め直しました。
●結果的にツアーのスケジュールとは、全く異なりました。
ガイドさんから「これが極限だと思って、これ以上酷い天候や、ソロ山行だったら、予定を再考すべきレベル。今後の”撤退する基準”を身をもって体験することができたと思う」とお話がありました。
私としては、とても貴重な体験を得ることが出来た、大満足のツアーでした。
●ガイドさんは、休憩ポイントごとにツアー客を入れ替えて、スピードを調整されていました。
行きは悪天候・初見もあり皆さん結構無口でしたが、帰りはそれぞれが会話・質問しながら結構楽しく下りてこられました。
ガイドさんは経験・技術に加えてホスピタリティが高く、大満足でした。
●快晴での下山時、木の階段を整備しているご年配の男性と出会いました。
どうやら、滑らないように小石とかを除いている感じです(※ガイドさんは、ヒュッテの先代ではないか、、、と)。
こういう地道な保全もあって、登山道はとても整備されてとても歩きやすかったです。感謝です。
★ヤマップにもアップしています。
https://yamap.com/activities/40801084
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