長沢背稜完登！三峰神社から芋ノ木ドッケ～滝谷ノ峰ヘリポートピストン

2025年06月22日(日) [日帰り]

• GPS: 11:35
• 距離: 25.9km
• 登り: 2,086m
• 下り: 2,085m

コースタイム

日帰り

• 山行: 10:27
• 休憩: 0:54
• 合計: 11:21

距離 25.9km 登り 2,086m 下り 2,085m

5:03 スタート地点
5:05 三峯神社バス停
5:13 5:15 三峯神社
5:23 山麓亭
5:29 5:34 三峯神社バス停
5:48 5:49 妙法ヶ岳分岐
6:19 炭焼平
6:43 6:45 地蔵峠
6:49 6:50 霧藻ヶ峰
7:01 7:12 霧藻ヶ峰休憩舎
7:25 7:26 お清平
7:59 8:00 前白岩山の肩
8:16 前白岩山
8:38 8:39 白岩小屋
8:57 白岩山
9:13 芋ノ木ドッケ
9:35 コヤセドノ頭(犬落ノ頭)
9:51 桂谷ノ頭(石楠花ノ頭)
10:19 10:29 長沢山
10:40 右谷ノクビレ(重松ヒラキ)
10:56 水松山
11:07 岩下谷ノ頭
11:15 11:34 滝谷の峰ヘリポート
11:42 11:43 岩下谷ノ頭
11:54 11:56 水松山
12:10 右谷ノクビレ(重松ヒラキ)
12:28 12:29 長沢山
12:56 12:57 桂谷ノ頭(石楠花ノ頭)
13:20 13:21 コヤセドノ頭(犬落ノ頭)
13:47 芋ノ木ドッケ
14:06 白岩山
14:19 白岩小屋
14:41 前白岩山
14:51 14:52 前白岩山の肩
15:15 15:16 お清平
15:36 15:37 霧藻ヶ峰休憩舎
15:43 霧藻ヶ峰
15:47 地蔵峠
16:01 16:02 炭焼平
16:24 16:25 妙法ヶ岳分岐
16:37 三峯神社バス停
16:38 ゴール地点

天候

曇りのち晴れ
午前　気温18℃～20℃ 非常に涼しく風もあり快適
午後　気温25℃↑ 湿度も高く灼熱で厳しい

アクセス

利用交通機関：

自家用車

三峰神社登山者用駐車場を利用（40台ほど駐車可能、無料）
※トイレは参拝者用駐車場にあり24時間利用可

コース状況／危険箇所等

・三峰神社から芋ノ木ドッケ
雲取山に向かうメジャールートの為非常によく整備されている。標識なども豊富。
初めは比較的平坦だが、霧藻ヶ峰への登り以降は激しいアップダウンが連続する体力勝負のコース。

・長沢背稜（滝谷ノ峰ヘリポートまで）
芋ノ木ドッケ（標高1,920m）からアップダウンを繰り返しながら標高300m程降って行く事になる。
平坦な気持ち良い区間もあるが、小屋瀬戸ノ頭から柱谷ノ頭付近はヤセており急登が続く。

その他周辺情報

・霧藻ヶ峰休憩舎
週末のみ有人営業（冬季も営業との事。薪ストーブアリ）
ペットボトル（500円、常温）ほかドリップコーヒー（500円）や豆コーヒー（800円）あり。トイレは少し離れた場所にある。

・大滝温泉 遊湯館
大人土日800円　20時まで

写真

6/22 5:12

三峰神社の駐車場に前日23時に到着し、そのまま車中泊。
朝4時半起床し準備を始める。
5時に出発、まずは三峰神社を参拝だ。

ここに来たのは2017年以来だから前回から8年以上経ってるな。

6/22 5:19

奥宮遥拝場から朝焼けの景色
まだ朝早いから参拝者も殆ど居ない

6/22 5:24

雲は多いが晴れそうな空模様。
前方には雲取山と白岩山が見えている。

6/22 5:34

登山者用駐車場脇の入口からスタート

6/22 5:38

真の登山口である鳥居についた。
2017年に来た時は行き先カウンターが置いてあったが、紙の登山届けが入った箱だけになっていたのがちょっと寂しい

6/22 5:48

暫くは静かな樹林帯を行く。
まだ日が上り切らず登山道は暗いが、夏至の週だけありヘッデンなど無くても問題ないくらいの明るさはあった。

6/22 5:53

先ずは霧藻ヶ峰を目指す。
あと標高300mほど登るらしい

6/22 5:59

風も涼しく気温も18℃程で非常に登山日和なのだがどうにも身体に力が入らない。
睡眠時間はちゃんと取れた筈なのだが、20キロ以上歩く予定なのにこれはヤバい…

6/22 6:05

二股桧
この辺りから今まで平坦だった登山道が少し急になり始める

6/22 6:17

炭焼平
道は非常によく整備されベンチ多数。
秋に軽いハイキング等で来たいかも

6/22 6:18

炭窯跡。
炭治郎、こんな山奥に住んでたのか…
（確か竈門家は雲取山近隣在住だったよね？）

6/22 6:22

ニホンザルが木の上からコチラをみていた

6/22 6:35

いよいよ霧藻ヶ峰への登りが始まり斜度が上がって来た。

6/22 6:43

地蔵峠到着。
前回はテント背負ってたのでこの時点でヘロヘロだったなぁ

今日もヘロヘロだけど😅

6/22 6:44

霧藻ヶ峰へ直接アクセス出来る大陽寺から地蔵峠までのハイキングがある筈なのだが、現在通行止めらしい
（後日他の方のレコを見たところ、災害などでは無く地権者の要望で通行止めな為、開通時期などは未定らしい）

6/22 6:49

地蔵峠のすぐ先の霧藻ヶ峰山頂からの眺め。
正面に両神山とさらに奥に浅間山が見える。

6/22 6:49

浅間山見えるんだなぁ

両神山はギザギザしてるな

6/22 6:54

霧藻ヶ峰山頂の先にはトイレあり。
更に先には…

6/22 6:55

秩父宮両陛下のレリーフあり。
霧藻ヶ峰の名付け親なんだとか。

6/22 6:56

霧藻ヶ峰休憩舎
なんか綺麗になってる！
しかも有人施設になってて飲料も販売してるのか…

これは助かるな

6/22 6:56

朝7時前に霧藻ヶ峰まで着いたわけだが、全然身体に力がない状態。
ハッキリ言って帰りたい。

折角晴れて来てるし風も気持ち良いのになぁ〜
みたいな話を雲取山からの帰りだと言う男性二人組に話してたら「無理しない方が良い」と言われ、今日はここをゴールにし帰ろうという気分に。

6/22 7:08

ここがゴールなら、と休憩舎でドリップコーヒーを購入。
コーヒー飲みながら涼んでいると何と無く元気が出て来た様な…

6/22 7:12

休憩舎の小屋番さんが「ほら、あの窓から見える稜線が長沢背稜だよ」とわざわざ解説してくれてなんか引き返しにくい雰囲気にw

よし、行くか！と気合いを入れる。

6/22 7:13

20分近く休憩してしまった。
三峰神社参拝と合わせ当初の計画より50分遅れだが、今日は日が長いからまぁ大丈夫だろう。

6/22 7:24

お清平までの下りは急だったが10分ほどで着いた。
今まで全然人に会わなかったが、霧藻ヶ峰付近から度々人とすれ違う様になる。
やはり雲取山へのルートだし人気あるんかな

6/22 7:34

お清平からの登り返し、結構急登

6/22 7:49

急登を登り切ると一旦平坦な道に

6/22 7:59

前白岩の肩到着。

と、言うことはまだ「前白岩山」と「白岩山」のピークがあるんだよな。
うーむ、キツそう。

たしか廃墟と化している白岩小屋もあった筈。

6/22 8:14

ありゃ？前白岩山までは近かった。
前白岩の肩から15分くらい

6/22 8:15

前白岩山あらは奥秩父方面が見えた。
正面奥頭だけ見えてるのは甲武信ヶ岳かな？

6/22 8:24

もう直ぐ登山開始から3時間。
今まで雲が多く陽は翳り気味だったが、登山道にも木漏れ日が射し始めた。

6/22 8:31

お、白岩小屋着いたか

6/22 8:33

小屋の裏手にある展望ベンチからの眺め
右手には霧藻ヶ峰からも見えた両神山と浅間山も見えた。

6/22 8:34

ベンチで少し休憩したが、虫が多すぎて閉口し短めに切り上げた。

今日はこれ以降もずっとまとわりつく虫たちに悩まされる事になる。　

6/22 8:34

白岩小屋付近には20名に及ぶ団体さんがいて賑わっていた。

6/22 8:36

小屋は前見た時よりオンボロでいつ崩れてもおかしくなさそう

6/22 8:38

疲労がヤバいので本当はここで大休止したかったのだが、先は長いし虫が多すぎなので先へ…

6/22 8:56

白岩山までは小屋から20分ほどで着いたが、急登がキツかった…

6/22 8:56

伊勢湾台風で倒木被害が出たという白岩山付近

6/22 9:02

芋の木ドッケへの分岐に着いた。
ここまでは既知の道。
この先からが長沢背稜、本場スタートだ！

6/22 9:02

雲取山へのルートは右に折れるが、長沢背稜へは正面の樹林の中へ

6/22 9:03

お、ギョリンソウだ。

6/22 9:11

長沢背稜の入口には標識あり。
芋ノ木ドッケは少し先なので通過する。

6/22 9:13

芋ノ木ドッケ山頂、遂に来た！
この山を知ってから実際に来るまで長かったなぁ

6/22 9:27

さて、いよいよ長沢背稜をつなげる旅に出発だ。
棒ノ嶺から酉谷山の先のヘリポートまでは歩いているので、今回芋ノ木ドッケからヘリポートまで歩けは完登となる。

しかし…体調はイマイチというか…HPが半減してる様な状態なんだよなぁ
最悪途中で引き返さなきゃかも…と帰りどきを探りながらのスタートになった。

6/22 9:28

おぉ！あれは大岳じゃないか

芋ノ木ドッケから入った最初辺りは明るい道が続いた。

6/22 9:30

長沢背稜は定期的に標識あり

6/22 9:35

最初のピーク、小屋瀬戸ノ頭到着。
ここまでは比較的なだらかな降りだった。

6/22 9:40

前方に小ピークが。
クソ、意外にアップダウンあるな…

同じ標高300m降るのでも小刻みなアップダウンがあるからキツイわ

6/22 9:48

こういう穏やかな道が続いてほしいと願うが、次の桂谷ノ頭が近づくに連れ道は険しくなって行った。

6/22 9:49

桂谷ノ頭がもう直ぐだ。
桂谷ノ頭には標識などは無く何処がピークか判別が難しかったが、ピークの先はまた急な降りが続いた。

ヘロヘロな今の自分にはキツイ行程だ。

6/22 10:03

自信は無いがあれは小鹿野二子山かな？

6/22 10:03

前方に長沢山が見えて来た。
結構登りそうでウンザリする

6/22 10:05

三峰神社から芋ノ木ドッケのルートはハッキリ言って暗くて急で辛いだけの道のイメージだったが、長沢背稜に入ってからは明るくて変化に富んだ道だなぁ

ここまで疲れてなければもっと楽しめたのだが。

6/22 10:12

木が切れた場所で振り返ると正面に芋ノ木ドッケ、左奥には雲取山が見えた。

6/22 10:17

芋ノ木ドッケから1時間弱、いよいよ着いたか〜！？

6/22 10:17

長年の憧れの山、長沢背稜の名を背負う山、長沢山登頂〜！！

6/22 10:20

正直もう限界。
ここからヘリポートまではまだ1時間ほどかかるが、たまらず休憩を取る。

持ってきたパンを齧る。
相変わらず虫は飛んでいるが白岩小屋に比べればだいぶマシかな…

6/22 10:32

休憩を終え体調と相談。
まだ体は動くし、ギリギリ暗くなる前に下山出来そうと判断。
ヘリポートまで行く事にした。

なんかメチャクチャ晴れて来たな

6/22 10:36

ん？石尾根方面に見えるあれはまさか…

6/22 10:36

富士山だ！
今まで雲が多くて今日は富士山見えないと思ってたがまさか見えるとはなぁ

6/22 10:39

長沢山からの下りも結構急だったので帰り道の登り返しが辛そうだな…と思いながら進んでくると標識が。
登山道は正面のピークを巻いて行く様だ。

6/22 10:41

ピークを巻き樹林下を進む。

ちなみに芋ノ木ドッケまでは60人もすれ違ったが、長沢背稜に入ってからは長沢山手前で1人すれ違ったのみだ。
休憩舎の小屋番さんが言った通り静かな稜線だったな…

6/22 10:51

ピークを巻き終えてまた尾根に乗る様だ。
右側に登って行く

6/22 10:56

ここも名前だけは昔から知っていた水松山！
結構地味な山頂だな…

水松（あららぎ）山は天祖山の上部に位置する山だが、今後天祖山からここまでを歩く機会は訪れるだろうか。

6/22 11:13

水松山から20分弱、ヘリポートが見えて来た。

6/22 11:15

滝谷ノ峰ヘリポート到着！
登山開始からなんと6時間かかってしまった…

体力は限界ギリギリ。
到着時はカンカン照りで気温は25℃超🥵
日陰で15分ほど仮眠を取り体力回復に努めた。

6/22 11:34

11時35分、休憩を終え出発する事に。
あまり体力は回復出来なかったな…

休憩中ヘリポートを1人だけソロ登山者が通り過ぎて行った。

6/22 11:55

帰りは水松山を巻く道を取る。
天目背稜でよく見る歩き易い平坦な道。
ずっとこんなんなら楽なのになぁ

6/22 11:59

ここをまっすぐ降って行けば天祖山だが、ここは右に登って行く

6/22 12:00

稜線に合流

6/22 12:13

長沢山までの登りをヨタヨタ登って行く。
行きに降っていた時の印象よりはあまり急じゃ無いかな

6/22 12:28

稜線に出てから30分程で長沢山まで戻って来た。

6/22 12:28

長沢山到着。

帰り道はここまで1人もすれ違わず。
しかしここから芋ノ木ドッケまでなんと4人とすれ違った。
日原方面へ降る人意外に居るんだなぁ

6/22 12:33

長沢山から少し先の芋ノ木ドッケ眺望ポイントまで来た。
まだまだ遠いな…

この先で1人とすれ違う

6/22 12:34

だだただ暑い！
ずっと虫がまとわりついて来て非常にウザい。

もう防虫対策しないとダメだなぁ

6/22 12:56

桂谷ノ頭手前の急登

この付近で2人とすれ違う

6/22 13:03

柱谷ノ頭から小屋瀬戸ノ頭間もまたキツイ！
イジメか！！

6/22 13:20

小屋瀬戸ノ頭到着
1番キツイ区間は突破出来たか…疲れたぜ

6/22 13:28

小屋瀬戸ノ頭を過ぎた辺りで1人立ったままおにぎりを食す男性が。
白岩小屋であまりにも虫が多く食べないままここまで来てしまったらしい。

ちなみそんな話をする男性の周りにも自分の周りにも虫が集っていた…

6/22 13:48

ふう、長沢背稜から戻ってきた。
あとは消化試合…と言いたいところだが、まだ下山まで3時間あるんだよなぁ

6/22 13:55

雲取山への分岐まで降りて来た。
あまりにも暑く飲料が残りペットボトルの半分しか残っていない。

霧藻ヶ峰休憩舎で飲料を補充したいが、何時まで開いてるのだろうか…
閉まってたらヤバいな。急がなければ

6/22 14:19

白岩小屋通過。
小屋は無人だったが、この前に1人、この先で10人の団体さんとソロ男性とすれ違った。

6/22 14:20

完全に夏の空だな

6/22 14:41

ここで男性が1人休憩していた。

6/22 15:37

霧藻ヶ峰休憩舎開いてた！
ヘリポートから4時間かかってしまった。

お茶を買い暫し休憩。
ここから登山口までは約1時間だしどうやら明るい内に下山出来そうで一安心だ。

6/22 16:07

この先は次第に道は平坦になる。
二股桧で休憩中の5人、登山口手前で追い抜いて行ったソロ男性など、まだ意外に歩いてる人居たな。

6/22 16:32

登山口の鳥居が見えた！
この後5分ほどで駐車場に到着した。

いや〜疲れた疲れた。
疲労取れてないのにロングコース歩くもんじゃ無いな

6/22 17:32

大滝温泉で汗を流す。
お疲れ様でした！

撮影機器：

iPhone 12 Apple

感想

kukaminn

数年かけて繋げて来た天目背稜、長沢背稜だが、昨年秋に天目山から滝谷ノ峰ヘリポートまで歩き、棒ノ嶺からヘリポートまで線を繋げていた。
そしていよいよ長沢背稜完登を目指し、芋ノ木ドッケの分岐からヘリポートまでを繋げる計画を立てていたが、25キロのロングコースな為なかなか踏み出せずにいた。

今回日が一年で1番長くなる夏至の週だという事で来てみたが、予想以上に気温が上がり非常にキツイ山行となった。

前日三峰神社登山者用駐車場で車中泊し、朝5時から出発したが、体調が優れず身体に力が全然入らない状況。
午前中は涼しく風もあり登山日和だったので諦め切れず霧藻ヶ峰休憩舎まで来てしまったが、正直ここで帰ろうかと思うほどコンディションが悪かった。

しかし休憩舎で涼んで入りは内に体力が回復して来た（気がした）ので先に進む事を決意。
限界になる前に帰ろうと思いながら進み、結局計画通りヘリポートまで行ってしまった。

三峰神社から芋ノ木ドッケまでの道は何度も急なアップダウンをさせられて非常にキツかった。
長沢背稜は楽しい道だがいかんせん体調がダメダメだったからとにかく疲れた。
あと暑さ。

午後からの暑さは25℃以上で、もう標高2,000m以下の山はシーズンじゃないなと実感。

とにかくキツイ山行だったけど、長年ね懸案事項を達成できた喜びは大きかったな。