雲取山登頂断念、七ツ石小屋で脚部痙攣、小袖登山口へUターン
山梨県
eikobo
体力度について
- GPS
- 07:16
- 距離
- 11.9km
- 登り
- 975m
- 下り
- 976m
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| 天候 | 快晴の夏空 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
整備されてとても歩きやすい。勾配は緩い。 |
写真
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小袖登山口。【平将門迷走ルート】釜場タワ：ここに立った将門は、四方の見晴らしの素晴らしいのが気に入り、ここで見張りをたてて食事の支度を始めた。小石を集めてカマドを作り、火を燃やして釜をかけ飯を炊いた。小石で積み上げて作ったカマドは将門が出発した後、真っ白な石灰岩の釜場に化身していた。後にここを「釜場」と呼ぶようになった。（丹波山村資料）
小さな祠があった。将門を祀ったものなのだろうか？【平将門迷走ルート】小袖：：将門一行は右眼下の清流が目に入ったので川に下り、清流で身も心も綺麗に洗い清めた。天気も良く、一行は着衣を脱いで選択した。勿論小袖も脱いで洗い干した。こうして寛ぎながら楽しんでいたのも束の間、突然、夕立が襲ってきた。大慌てで見繕いをしたのであろう。将門は小袖を着ないまま、その場に忘れていってしまった。 この川と土地の名前の由来である。（丹波山村資料）
【水場】道がぬかるんだところがあって゜、10mくらいの左斜面の大木に「水」という表示があった。少し脇を登ったところで、山の水をいだだける。
水場からすぐのところ。【平将門迷走ルート】茶煮場：すぐ近くに水場がある。小袖側での激しい夕立に会い休憩もままならず身支度もそこそこにして七ツ石山方面に向かって将門は斜面を登った。 此処まで来た将門一行は、喉も乾いたので、この平らな場所で休憩し、湯を沸かしお茶を入れて飲み、喉を潤したと言われている。一行は再び七ツ石山を目指して登り続けた。（丹波山村資料）
茶煮場からすぐのところ。周囲に巨岩がごろりといくつか転がっていた。将門が岩風呂に入ったというが、どう湯を沸かしたのだろうか？ 水たまりに焼いた石を投げ入れた？【平将門迷走ルート】風呂岩：秀郷、貞盛勢の追手もない様子が知らされ安心した将門はこの平らな場所で湯を沸かし、風呂に浸かり、疲れをいやした。いざ出発にあたり、風呂の縁周りを壊して風呂を沸かした様子を敵にわからないようにして出発した。 打ち壊した形そのままが岩に化身し、今日に至っている。話の通り、如何にも壊された風呂の形に見える。後に誰言うこともなく、「風呂岩」と呼ぶようになった。（丹波山村資料）
七ツ石小屋の奥に、トイレや水場があった。ありがたい。カップ麺とかボトル水ながが調達できる。私はここで、左脹ら脛のヒラメ筋が攣って激痛に見舞われ、庇おうとしたら、何と左の内側広筋（大腿四頭筋の内側）までビリビリ痙攣が始まった。この手の脚部の痙攣は、山上りで数回体験しているが、今回のは謎。それなりの対策をしたが、効かなかった。そのため、ここで登りは断念し、下山することに決めた。幸い太陽の光はありがたいほど降り注ぎ、ゆっくりと太陽浴を堪能した。
下山途中。【平将門迷走ルート】堂所：将門一行は風呂で充分疲れをとって再び七ツ石山目指して登った。 すると素晴らしく見晴らしの良い平らな場所があったので、休息することにした。将門も、鎧、冑をはじめ、胴まで脱ぎ雑木の大木の根本に置いて休んだ。この将門の胴を置いたところから、「胴所」と呼ぶようになった。ところがさらに上を目指そうとする一行に、突如悲劇がおこったのである。（丹波山村資料）
下山は、大変だった。私には、攣り癖がある。とくに登山では、数時間ほど登ると、時々大腿四頭筋の内側広筋を中心に、ビリビリズズーンと激痛が始まる。数分ほどリラックスしていると収まったくる。歩き始めると、だんだん歩けるようなるが、何かのはずみでバランスを強くとろうとしたときなど左か右かの内側脚部に激痛が走り、その痛みは臀部まで走る。じっと耐えて、おさまったは歩く。これを数十回くらいくり返した。このルートは、整備がよくて、こんなに歩きやすいのに……。
感想
♠あこがれの雲取山への挑戦
埼玉県に住んでいるので、雲取山は百名山でもあり、一度は登ってみたい山でした。が、私には日帰りプランしかできません。雲取山のルートは、頂上を究めるなら山小屋宿泊が必要。しかし、山小屋予約は狭き門。テント泊は装備が重く無理。日帰りプランしか選択肢がありませんでした。
可能性があるのは、三峰神社からの往復と、丹波山村駐車場の往復。三峰神社からは距離が長くしかも山をいくつか超えるので、体力で無理。丹波山村からのルートが、上りの連続ですが、平均斜度が緩いので、体力がなんとか持つか？ しかし往復で20キロ超えとなります。
♠行きたい山と行ける山：日帰り
行きたくてもいけない山は山のようにあります。その中で、自分の体力で、ソロで登れる可能性のある山を、どう見極めるか？ �‐貊蠅呂任�るだけ関東、�⊃緤慎�離は長くても15キロ以内、�９眥禳垢�1000mちょっとまで、�じ�配は急登ではないこと、�ゴ筌乾蹐篭貅蝓↓γ鷦崗譴�あることなどで、山情報を探ります。
雲取山は、丹波山村からのルートが、ピストンで最短。高低差は1400mくらい。これはちょっときつい。問題は水平距離です。なんと片道で10キロ超え。ほぼ緩いがずっと登り。
調べると、ルートは整備が充分で、途中に危険個所はほぼなく、勾配も緩く問題はありません。一つ、距離が長いことが問題でした。こんな長い登りを、登れた経験がないのです。
♠チャンス到来、テンクラA
梅雨明けの気配がする6月下旬、28日の土曜日、関東は初夏の晴れ、テンクラで翌日は一日中がテンクラA。「行くしかない。万一いけなかったら、そこで引き返せる。早朝から登れば、12時間くらいかかっても、明るいうちに戻れるはず」と、夜中、分りにくい駐車場入口で迷いはしましたが、3時ごろに到着。すでにたくさんの車で混んでいましたが、1時間ほど仮眠。4時になると、空が白みはじめ準備を整え、ほぼ5時に登山開始。
♠七ツ石小屋で脚部痙攣、激痛で登頂断念
登山道はさすがの有名な百名山で、評判通りの整備された緩やかの勾配のとても歩きやすい道でした。私は、これまで体験したことがない長い距離を考え、攣り癖があることを予測して、予防の漢方薬を飲み、途中で梅干しと水を適度に補給して対処したつもりでした。5キロくらいのところで、息切れがするようになり、道横の岩に座って休憩。左ふくらはぎのヒラメ筋に、痙攣の予兆が出始めました。が、だましだまし、七ツ石小屋まで辿りつきました。
ベンチに座って、痙攣しかかった左のヒラメ筋をさすろうとちょっと押した瞬間、何とビビーンと強烈な痛みで攣りました。ぐっと我慢をしてなんとか痛みが引きましたが、これをきっかけに、この脚部の痙攣が、大腿四頭筋に伝播しだしました。
♠一度攣り出すと止まらない大腿四頭筋の内側広筋
私はこれまで、脚部が攣って大変な思いを二、三度したことがあります。今回は一番辛かったかもしれません。私の登山の攣り癖は、一度始まると連鎖するように、右も左も攣りだすのです。たぶん内側広筋という内側の筋肉で、激しいとその痛みは腰まで走ります。座っても治りません。立ったまま耐えたほうがよいです。ふつうに力を抜いて歩くと楽になります。しかし、大きな段差を越えようとすると、ガツーンと攣ったりします。
それで、折角ここまで来たのですが、すでに5キロを越えていたので、残念ですが、下山しました。左右の脚部は、片方ずつ、何ととなく痙攣をしました。その都度、近くの木につかまったりしてやり過ごしました。それを数十回くらいくり返したと思います。道が整備されていて助かりましたが、山の5キロは長く、苦しい戦いでした。
じつは、距離が長いので、漢方薬や水分と塩分の補給を意識して行いました。しかし、その効果はありませんでした。勾配が緩かったので、登りでは、極力脚部の筋肉に負担をかけないように工夫しながら登ったのです。
ところが、数キロも登ったあたりで、急に脚部の披露が露わになったようです。長い距離を登ると、緩い負荷が長く続きます。それで脚部の負荷が限界に達したのかもしれません。脚部の痙攣は、「もう歩けないよう」という、脚部のサインなのでしょう。下半身の実力行使ですね。
♠私の限界：年齢と距離
今回の登山で、私は自分の年齢（後期高齢者2年目）と、登山の水平距離、高低差の目安が、やはり経験値のとおりで、これを突破できませんでした。
その意味で、よい経験となりました。
折角の初夏の青空の下で、雲取山の稜線を歩きたかったのですが、他の方の記録で想像的に愉しむこととします。
当日の登山では、たくさんの登山者に追い越されました。私が遅速であるからですが、そのほとんどは、若い学生さんなどのグループでした。若者は元気でよいですね。
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