沢登り 鹿納谷（宮崎県日之影町）

2025年08月02日(土) [日帰り]

• GPS: 09:02
• 距離: 7.8km
• 登り: 988m
• 下り: 985m

コースタイム

日帰り

• 山行: 9:02
• 休憩: 0:00
• 合計: 9:02

距離 7.8km 登り 988m 下り 985m

6:45 スタート地点
15:47 ゴール地点

天候

快晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

林道終点に駐車

コース状況／危険箇所等

昨年5月に既に遡行しているメンバーの話だと、当時はヌメりはほぼ無くラバーで快適だったとのこと。今回は水流内と直射日光を受ける部分以外はヌメりました。おそらく今年は増水が無かったのでしょう。

写真

前泊地。寝る前に軽く飲む。

駐車場所までの走行ログをとってみました。始動直後は精度悪いですが参考に。

8/2 6:45

林道終点に駐車

8/2 6:54

崩れてますが、2025年時点では歩行には支障ありません。

8/2 7:03

歩いて18分、左に沢が見えてすぐ下りやすいところがあるので入渓。

8/2 7:04

入渓したのは西の内川というようです。いきなり広大なナメが拡がります。

8/2 7:07

すぐに左に鹿納谷との分岐となります。

8/2 7:24

左のゴルジュは突破できそうもないので右上に巻きます。

8/2 7:27

巻き道

8/2 7:28

すぐ沢に復帰。

8/2 7:29

沢に復帰してすぐの滝は

8/2 7:31

ロープを引いて左の傾斜を進み

8/2 7:33

残置ボルトでプロテクションを取って下三角の岩をアンダーで持って下がり

水流を跨いで樋状を歩いて抜けます。

スタンス用のボルトが打ってあるところ。

ボルトのおかげで面白い課題になっている。

8/2 8:17

もともとは右の岩に4本のボルトラダーがあったという滝。ロープを出してはいますが、水量少なく普通に水流沿いを登れました。

8/2 8:34

下流側（左奥）も上流側（右）も登れる岩

8/2 8:36

8/2 8:37

8/2 8:38

8/2 8:42

8/2 8:45

8/2 8:48

ここは右から巻き。

8/2 8:55

一見難しそうで、水流の奥に弱点があってそうでもなかった滝。（上から撮影）

8/2 9:01

開けた滝。右からも、水流の左よりからも簡単に登れる。

8/2 9:04

草付きから抜けて

8/2 9:23

右側に縦クラックのあるところに出る。50mロープを出してボルトの設置されている左のスラブを登ります。

リードがコケを磨くのでヘルメットで水をかけて流します。流さなくてもフリクションは出るけど、懸命にタワシ掛けするリードに対する応援の気持ちです。ちなみに若い彼をリードにしたのは私です。

ベンチで打順を待つ選手たち。日差しが入らず、寒いです。

8/2 10:34

登り切ったら岩屋の下の狭いスペースをトラバースします。終始ズルズルにヌメるのでタワシ掛けが続きます。

岩屋の下のトラバースはボルト連打です。ズルズルなのでオールA0です。

8/2 10:44

終点には後続用のビレイポイントもありました。

残された凍える2人。

8/2 10:45

タワシ大活躍の跡。磨かないと登るのは不可能でしたし、磨いた痕跡が無かったので、最近入ってないのでしょうね。

しんがり私。岩屋の下のトラバースは腰に悪い・・・

8/2 10:46

クライミング的な面白さは無いですね（笑）でも今回は時間かかっても全員体験できて良かったと思います。再訪時は巻くような気がします。

8/2 11:09

狭い水路に

みんな挟まる

8/2 11:16

それぞれにトライ。

8/2 11:21

美景かな

8/2 11:26

リゾート感いっぱい

8/2 11:28

8/2 11:29

階段状ですが、やや外傾してるのとヌメりとで気を付けながら登ります。

8/2 11:32

岩を潜って進む

8/2 11:35

ここは、

左を巻くことも出来ますが、水流左のスラブを登った。落口へはさらに上の樹林を少し巻いた。

8/2 11:41

ここは登れず。右側を大きく巻き。

8/2 11:54

8/2 11:59

8/2 12:01

8/2 12:03

8/2 12:08

8/2 12:10

フレーク岩を越えて右からスラブを登るか、難しそうに見える左もガバで快適に登れる。

8/2 12:13

8/2 12:19

後続をサポート。背中の岩の間にあった細い木でセルフを取った。

8/2 12:23

バンドがナナメに走っているので、

8/2 12:24

右から左へ

8/2 12:24

水流を潜って

8/2 12:25

登れました。私は抜けでだいぶ苦労しました(^^;

8/2 12:34

大休止

8/2 13:04

8/2 13:07

ゴーロっぽくなってもう終わりかと思いきや

8/2 13:14

最後のゴルジュ。

8/2 13:15

偵察して戻ってきた

赤いチョックストーンの先は短い水路だが脱出困難に見えた。

8/2 13:35

カムと草とでプロテクションを取ってトラバース。

8/2 13:33

次は右壁を凹みとカチで登って細い立木と残置ボルトでプロテクションを取り奥へトラバース。

8/2 14:05

3つ目はスラブ登り。

8/2 14:05

ここはしっかりフリクションが効いた。

8/2 14:08

ラストは右のスラブを

8/2 14:09

フレーク状の岩を乗り越して

8/2 14:09

8/2 14:10

林道が見えて

8/2 14:18

8/2 14:18

右にスズメバチの巣を確認し

8/2 14:28

8/2 14:28

飛び込み＆スライダーのプールで遊び

8/2 14:32

ガラガラの岩場を登って脱渓

8/2 14:43

しばらく林道を歩き

8/2 14:56

尾根から踏み跡を下降（はしごも設置されていた！！）

8/2 15:03

集落跡やお社の横を通過し

8/2 15:25

杣道を下降すると鹿納谷の出合に出る

8/2 15:26

あと入渓ポイントまで自由に下って入渓ポイントから脱渓しました。

撮影機器：

SH-02M SHARP

装備

共同装備

８ｍｍ５０ｍロープ カム０．２〜３（０．３〜２を使用）
リングボルト ハーケン ハンマー等持参するが使用せず。

感想

どやや74

所属する会の山行にクライミング仲間2人を加えた総勢7人で鹿納谷を遡行してきました。

鹿納谷は初めてでしたが、ただただ、素晴らしい沢でした。

今年に入ってからの鹿納谷の遡行記録はネット上にありませんでしたが、近隣の花崗岩の沢の記録では明るい白い岩ではなく、苔の黒くついたヌメりそうな写真が多かったので、いわゆる「ラバーでバチギキ」的な状況ではないだろうなと想定していました。

現地ではそのとおりで、開けた直射日光の入る終盤以外は、ズルズルのコンディションでした。タワシ必携でした。

それでも、ほどよく登攀要素もあり、遊べるポイントもありで、体がボロボロになるまで遊び倒せました。

今回も無理そうに見えても近くまで行って自分の目で確認して、行けるところは全て登ったかなと思います。おかげで脱渓前には腹筋や前腕が攣るし、翌日は大腿が筋肉痛でしたが、そこまでさせたのも鹿納谷の魅力だと思います。

当然水も綺麗ですし、後半沢が開けてくると日差しを受けて輝く水、そして岩と緑と青空。滝を越えるごとに切り替わる景色は全て美しく、映えまくりでした。

下山の容易さも含めて、九州では最も魅力的な沢の1つなのは間違いないと思います。