菅名山塊 鳴沢峰(咲花コース)
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.0km
- 登り
- 846m
- 下り
- 865m
コースタイム
- 山行
- 3:40
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 4:20
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特記すべき危険個所無し 咲花コースは入山者僅少 |
その他周辺情報 | 咲花温泉 馬下保養センターで入浴可 |
写真
感想
今年の連休は、少し遠出をなどと考えていたが、いまいちの天気予報に機先をそがれて沈殿。晴れ間を狙って近間の山に出かけようと方針変更。菅名山塊の、鳴沢峰咲花コースを選定する。咲花コースは降りたことはあるが、登ったことは無い。それも積雪期である。夏道がどうなっているのか、それが知りたいのである。
自宅7時出発。GW後半の3連休だが、普段と何も変わらず、交通渋滞なし。咲花駅を通り過ぎ右に曲って線路を渡り、少し走ると広場がある。ここへの入り口には案内板は無く、少し奥まったところに「鳴沢峰登山口」の標識が有る。目立たない案内板で「ホテル一水荘」の看板が立ってる位置も良く、表示も目立っている。登山口には「熊注意」の看板と「五葉コース通り抜け出来ません」の看板が有るので間違うことは無い。
登山道は、すぐに杉林の道となる。野ばらやエンゴサク、イチヤクソウ、ハナワサビ等が路傍を彩る。砂防ダム直下流の端を渡り、ダムを右岸から越えて、さらに杉林の中を進むと、渡渉点があり対岸へ渡る。ここから本格的な登山道となる。はじめは階段の道だが、直ぐに梯子、鎖の下がる道となる。道は急だが、電力会社の巡視路となっているようで、良く整備されている。最初の鉄塔まで登ると、分岐が有って右手へ「咲花駅」への表記が有る。駅の近くにも道はあったのだ。温泉地だから、むしろ駅から出発できないのがおかしいのだ、と思う。
さわらびが二三本。ツツジ、チゴユリ等が咲く。オオカメノキは既に青い実をつけている。イワウチワも新芽に変わっている。緑の葉も生き生きと初夏の装いだ。小鳥のさえずり、澄み切ったウグイスの鳴き声が響く。さらに上る。ツバキの花もチラホラと。終わったと思ったイワウチワ等も標高が上がると、また、花が咲き出した。自然の摂理とは正確なものである。
標高520m付近で20分休み。勾配の緩んだ稜線上だ。風がゴーゴーと吹き付ける。安田のダシと言われる風か。風は強いが、火照った体には心地よい。ブナの林に包まれて、小鳥のさえずりを聞き、おにぎりを頬張る。二時間で山頂と思ったけれど、30分はオーバーしそうなペースだ。ゆっくりペースが身について、スペード上がらず。
タムシバが多くなった。山桜も咲いている。イワウチワの群落だ。コシアブラだ。タラの芽だと、採ったり、写したり。まあ、しょうがないか。急ぐ旅ではない。飯豊連峰はもちろん、棒掛山など展望が広がった。阿賀野川サイドから一定勾配で野須張山へと延び上がる稜線もいいなあ。惜しむらくは、霞がかかってクッキリしない天候だ。写真には、写らないであろう。目に焼き付けるしかないのか。しかし、こうやってグルリと山々を眺めていると、いろんなことが思い出されるものである。兵どもが夢の跡。
山頂には誰も居なかった。五葉尾根が通行止めなので、鳴沢峰に登る人は少ないだろうと思われた。初夏の陽に照らされた山頂は枯れた草が乾いて、いい“絶好の褥”である。大の字になって、ジョンノビ。陽は射しても、暑くも無く寒くも無く、薫風に吹かれてひと時を過ごして下る。
往路を戻り、咲花駅の案内に従って左手の道を下る。杉林の急な斜面だが、大きく曲がる九十九折の道で距離は長いかも知れないが、楽な道である。九十九折の道が終わると、林道に出る。砂利道だが路面は良く締まっていて、自動車でここまで入って来れそうだ。苦楽だけを論じれば、間違いなくこちらが楽である。標識は“咲花駅”となっているが、駅からは大分離れている。
花に手入れをしていたオバちゃんが「菅名岳に行って来たの」と話しかけてきた。「鳴沢峰まで行って来ました」「誰も居なかったです。五葉尾根が使えないので、来ないみたいです」と答えると「ここから登る人は少なくて珍しい」んだって。あ〜あ、俺は“珍客”ですか(-_-;)
ぶらぶらと、道々、路傍のシャガの花や庭先のツツジなどを眺めながら駐車場所まで戻り山行終了となる。いつかは登らなければ、と思っていたルートを登り、肩の荷が下りたような気分である。
コメント
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おはようございます
父さんはお休みなし、私もいきもの係で。
人混みが苦手なので
人気スポットにいくと疲れますが
ひっそりのんびりできる里山は気持ち良いですね。
新緑の空気が伝わります(´▽`)
私もGWとは無縁ですね。って、ホントは遠征もなんて考えていたのですが(-_-;)近間で、路傍の山菜でも摘んで、というような過ごし方です。
一人だと頭は活性化しますね。自問自答、一人対話で結論出して。結構楽しいです。他人様に気を使うことも無いし。
でも、やっぱり自分の家が一番落ち着きます。寝っ転がろうが何しようが自由ですから。しかし、それじゃあ病気になっちゃいますから山へですね。
hobbitoさんとこは、自己完結型ですからいいんじゃないですか。今は科学が発達し過ぎて、食べ物でも”やめられない、とまらない”の状態になるように、塩分と糖分を配合するらしいですから。言い方は悪いかも知れませんが、脳をだまして食わなければいられないようにしているわけです。そのためにいろんな成分も使っているんでしょうね。そんなこと言ってたら何も食べられなくなっちぃますね(-_-;)
ではまた。
妙高さん、こんにちは。
鳴沢峰咲花コースってステキですね。
お花もたくさん、緑もきれいで眺めもよく。
花がたくさん咲いているから「咲花コース」っていうのかと思ったら、本当に地名なんですね。
イワウチワ、可愛らしくてきれいです。霧訪山で見たいと思っていたのですが、遅すぎて葉っぱだけになっていました。どこかで見たいものです。
妙高さんのレコの流れるような文章が素敵で、いつも自分も歩いている気分にさせていただいています。
おはようございます。
ただ単純に咲花温泉が起点ですから「咲花コース」です。まったく夢もチ望も有りません。しかし、花は多かったです。菅名山塊では一番奥まったところで、見た目急登ですから登る人は少ないですね。道は電力の巡視路も関係しているのでしっかり整備されています。
展望もいいんですよ、途中から飯豊連峰が見えてきますから。天気が良ければ、真っ青な空に真っ白な飯豊連峰が圧巻です。銀屏風とは、こういうことを言うのかと本気で思います。目を移せば、越後平野、日本海。間違いなく一級の景色です。
ただ、ヒルがいるんですよ。私も一回食いつかれて大変でした。これからの時期はお勧めできません。木の葉が落ちてしまえば大丈夫です。
実は完璧なヒル対策があるんです。ヒルですから夜登ればいいんです。すみませんダジャレです(-_-;)
myoukohiuti さん こんばんわ
新緑シャワーの山歩き、気持が良いですね。
特にこれからは山花も増えて楽しい季節です。
鳴沢峰はアプローチが便利で眺望にも恵まれ良い山ですね。
時間調整的な登山に利用出来そうです。
オールサンデーの老人はGW中飛び石天気と交通渋滞を避けて大人しくしていました。(笑)
(追伸)写真No3はカキドオシ、No10はウコンウツギ、No11は葉が3枚なら文字通りミツバツツジかと。ウコンウツギは綺麗な樹花です。
おはようございます。いつも花の名前有難うございます。花の名前というフォルダーを作って、せっせと入れ込んでいます。大分たまりました(^^)/
これからもよろしくお願いします。
GWのお山はお休みでしたか。渋滞と天候は重要な要件ですからやむを得ないですね。私も、同じようなGWです。
ちょっと出かけて、山菜採ったりしています。採るのはいいんですが、毎日出て来ると、ちょっと引きますね。昨日は、木の芽(アケビの芽)を採って来ました。今日は、ウズラの卵を落として、一杯。と行きたいとこですが、全然飲んでないんです。でも、たまにはいいかな。飲めないわけではないので。
では。
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