弓射塚・イガドノ山/富士山北西の寄生火山/笹薮の中を迷走


- GPS
- --:--
- 距離
- 5.4km
- 登り
- 335m
- 下り
- 336m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
鳴沢林道を南西に進んでから、氷池を通り、南側から弓射塚に登る。頂上から北に降り、精進口登山道に出る。氷穴を見てからイガドノ山を往復し、天神峠に戻る。 鳴沢林道、精進口登山道以外は踏跡程度か獣道を使う。危険個所は無いが、地形が読めず、現在地点の把握が難しい。最後に、イガドノ山の下りで大迷走。 |
写真
感想
天神峠の付近は寄生火山が密集している。その中の大室山、長尾山、片蓋山には10数年前に登ったが、弓射塚は藪が酷くて諦めたので、今回、ルートを変えて再挑戦した。
ついでに、その北隣のイガドノ山にも登ることにした。
このイガドノ山は小さなコブである。精進口登山道からたかだか標高差40mも登れば頂上に着くので、安易な気分で取付いた。ところが笹薮を掻き分けての急登が続く。うんざりした頃、林道に飛び出した。スキー場の作業道路らしい。
さあ下山。でも、あの笹薮の中を降りるのは気が進まないので、この作業道路を下ることにした。どこに出るかは分からないけれど、何とかなるだろう。結果的にスキーリフト上部施設に繋がる幅広いダートの林道に出て、さらに舗装された大和田林道に出た。
天神峠に戻るには精進口登山道に出なければならない。地形図には、大和田林道と精進口登山道を繋ぐように破線の道が描かれている。この道を当てにして降りて来た。ところが、いくら探しても見つからない!
事後の策として、大和田林道を400m程進んだヘアピンカーブから山腹を200m程トラバースすれば、精進口登山道の1460m地点に出られるはずだ。しかし、現場に行ってみると、2mを超える笹の密藪でとても通れない!
さあ困った、どうしよう。仕方ない、登って来たルートを下りよう。そのためには頂上近くまで、また登らなければならない。
かなり登ると、左手に明瞭な踏跡を見つけた。藪漕ぎしなくて済みそうなのでここに入ったが、期待した方向には行かず、ここから迷走の始まり。ついには、断続的な踏跡や獣道を辿りながら西へ東へ、やっと1450m圏の平坦地に出た。
しかしこの先が難物。起伏に乏しい笹藪が続く。笹薮の中に刻まれた獣道を拾いながら右往左往。大分陽が傾いて来た。夜になったらこんな笹薮の中では動きが取れない。焦って来た頃、ひょっこりと精進口登山道の上に出た。しかも4時間前の取付き点の真上だった。この辺りの登山道は2,3m深さの塹壕状のため、その縁の上に来るまで気付かない。登山道に降り立ち、笹薮の魔境から抜けられて、さすがにホッとした。
なお、添付のコース図には、今回迷走した下りルートを載せても無意味なので、上りのルートを往復して表示しました。
この辺りはスキー場の開発のせいか地形図に載っていない林道が多い。逆に、地形図に描かれている破線の道は廃道となっていくようだ。大和田林道と精進口登山道を繋ぐ破線の道も廃道になってしまったのかしら。この道を当てにして、作業道路を下りて来たのに・・・
今までにも、地形図に破線で描かれているのに、現場に行ってみると廃道だった例は何度も経験している。こんな道を辿る酔狂な輩はいないのかしら。
イガドノ山は小さな山だから、と、なめてかかっていた。反省!
この下りではルート取りに判断ミスがいくつも重なった。挙句の果てに1450m圏平坦地でも現在地点を把握できなかったために無駄な動きが多い。GPS機能付きのスマホを持っていれば、こんなことにはならないのだろう。でも、地形図、コンパス、高度計だけを頼りのルート探索もまた楽しいですよ!負け惜しみかな?
朝8時前に歩き出し、車に戻ったのは18時過ぎで真っ暗。10時間以上の行動は80歳代の岳狂老にはきつかった。
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