照葉樹林を吹き抜ける海風―ヤマタツナミソウ咲く開聞岳
- GPS
- 04:15
- 距離
- 7.7km
- 登り
- 816m
- 下り
- 812m
コースタイム
- 山行
- 3:45
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 4:15
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
飛行機
鹿児島空港09:25 (レンタカー移動) (指宿温泉泊) |
写真
感想
前回、霧島山と開聞岳に登りに行ったのは2年前だった。
その時は霧島山・韓国岳から高千穂峰を眺めることができず、急遽高千穂峰に登ることにしたので、開聞岳に登ることもできなかった。
(韓国岳)http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-454705.html
(高千穂峰)http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-455315.html
今回はその目的を果たすための再訪である。
季節はやはりミヤマキリシマの開花している時が一番いい。
本当はもう少し後の方がより開花しているはずなのだが、梅雨に入ってしまう可能性があるので、今回もこの時期にした。
初日は韓国岳に登るつもりだったのだが、鹿児島空港に着陸直前の機上から眺めると霧島連山の上にべったりと生クリームのような雲が張り付いてしまっていたので開聞岳に登ることにした。
鹿児島空港から開聞岳まで移動すると登り始めが正午を過ぎてしまうのだが仕方がない。
この時期は日も長いので問題ないだろう。
今回の韓国岳登山の目的は「高千穂峰を眺めること」なので、雲がかぶってしまっていては意味がないのだ。
九州自動車道と指宿スカイラインを経由して開聞岳の登山口となる「かいもん山麓ふれあい公園」へ向かう。
今日は南へ下るほど天気がよかったようで、途中から開聞岳が山頂までくっきりと見えていてほっとした。
ふれあい公園から登り始めると、周囲は深い緑の照葉樹林であり、さすがは九州最南部だなあと思う。
その照葉樹林を海風が吹き抜けていき気持ちがいい。
林床にはタツナミソウが群生していて、今が盛りなのか咲き誇っている。
開聞岳はコニーデ(成層火山)の上にトロイデ(鐘状火山)が乗っかった形状をしている。
下部のコニーデのところはスコリアが緩く積みあがっていて登山道などはかなり浸食していたが、標高600mを越えたころからトロイデ部分になり大きな岩塊がごろごろした登山道へと変わる。
このトロイデ部分になった辺りからときおり樹林が開け、海が見える部分が出てくる。
樹林が途切れると思いのほか強烈な海風が吹き付けてきて、これからこの強風の中を歩くのかと不安になるが、また樹林の中へ入り強烈な風が爽やかな風へと変わりほっとする。
そして意外なことに樹林帯を抜けないまま山頂へと到達した。
山頂部だけが照葉樹林から飛び出ていたのだ。
山頂部分は主に北側に向かって眺望が開けていて、薩摩半島や池田湖などの形がよく分かる。
マールである池田湖の隣に小さなマールがあるのを発見した。
後から調べると鏡池というらしい。
全体的に霞んでいて遠望は利かず屋久島、種子島や桜島は見えなかったが、照葉樹林の緑深い南国に来た感の強い山道は、歩いていてとても気持ちがよかった。
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