四国、三嶺にて避難小屋にお世話になりましたの巻(名頃登山口)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 8.8km
- 登り
- 1,012m
- 下り
- 994m
コースタイム
- 山行
- 3:10
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 3:10
- 山行
- 4:40
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 5:00
天候 | 一日目ド暴風、二日目ド快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
5月3〜5日で計画していた二泊三日三嶺〜剣縦走大作戦。
ハプニング発生により、一日短縮しての今回の山行である。
5月3日は四国中国地方に大型低気圧が近づいており、前日からエライ風であった。
登山口に着く前に計画を見直そうか迷う。。。
予報では雨は15時から、明日以降は快晴。
当初お亀岩テント場で幕営の予定であったがこの暴風、
このまま強行し、一日目は三嶺避難小屋のお世話になるということで全会一致。
この決定があのような悲劇を生むことになろうとは・・・・
名頃に向かう前に見ノ越によって登山ポストを探すが見つからず。
諦めて車に戻る際に食事処の看板に釘付けになっていると店主らしき男性が出てきたので聞いてみるもやはりポストは無いらしい。
ポスト無いのはやまきふ使用者には辛いですよ。
やまきふさーん!ここでーす!
気を取り直し、名頃へ。
登山口には休憩するための小屋、ベンチ、立派なトイレがあり、この山の高い愛され度が感じられた。
登山開始、行程の2/3程は樹林帯の中で暴風は軽減されて強風に。
それでも風に煽られバランスを崩しそうになる。吹き抜ける音もスンゴイ。
そして地図上の「マユミの古木」辺り(実物特定できず)から樹林帯を抜ける。
ウッヒョー!暴風に煽られる煽られる!
重いテン泊装備のお陰でちょっとはマシか。何度か煽られ、転倒しそうになる。
ここで事件発生。2番目を歩いていた方が風に煽られ転倒、
何とか堪えそれ以上の滑落は免れたものの、たまたま膝を付いたところに尖った岩があり膝を負傷してしまった。
1cmほどえぐれているように見える。濃い色の出血。緊急キットを出し応急処置を行う。
雨の降り出しが心配なのでその方の荷物を抱きかかえ、空身でなんとか歩いてもらう。慎重に慎重に。
でも担いでた方が歩き易いらしいので返した。(足パンパンやった、助かった)
10分ほど経過したあたりで他の登山者が後ろから来たので抜かしてもらう。
こんな日に登る人いるんやなあと驚いた。
そこから15分ほどで頂上との分岐に到着し、まもなく避難小屋に辿り着いた。
避難小屋には既に2パーティー。そのあと2パーティー、夕方にもう1パーティーが到着。
最終的に自分を含め6パーティーとなった。どんだけおんねーん!
到着してからまず傷の手当て。
緊急キットのガーゼを初めて使用したが出血が多いと量が全然足りへんなと不安になった。
しかしちゃんとみんな緊急キットを持っていて助かった。
みんなで出し合えば十分な量になるもんだ。
見ていてゾッとするほど痛々しかったが本人はそれほど痛みを感じないという。
しかし当然翌日からの縦走は中止とし下山、病院へ手当てを受けに行く方針で決定する。
(結果的に二針縫う事になったが翌日下山を開始した時でも本人はそのままの縦走を希望していた。)
となれば食料潤沢。長い夕食が始まる。
縦走初日はやはり焼肉、各々米を炊き、少量の酎ハイでささやかに乾杯する。
避難小屋に焼肉。クッキングペーパーを利用し煙はそれほど出ていなかったと思います。
自分らなりに配慮しました。
山の焼肉はいつも伊賀牛。旨味の濃い脂が特徴でとても美味。
是非一度ご賞味頂きたい。
予報どおり15時頃から強い雨が降り始める。
夜〜夜中の雨と風は今まで経験した事の無いほどの強さであった。
「夜中にトイレ行きたくなったらどうしよう」という気持ちでいっぱいだったが朝まで尿意無しという奇跡を経験する。サンクス、トイレの神様。
翌日はご来光を見ようと早起きしたがあまりの寒さに避難小屋内で朝ごはんを食べながらご来光の気配を迎えた。
そのままゆっくりお片づけをし、外を散策。相変わらず風は強いが眩しいほどの青空。
三嶺の山頂では地図に書かれた「展望最高」の文字通り、爽快な景色が広がっていた。
今回はこれで大満足。ずっと眺めていたかったけど風で毛髪が全部飛んでいきそうやった。
避難小屋に戻り窓を全部開けて掃除。時間に余裕があったので念入りに。
のんびり下山を開始し、30分ほどのところで雰囲気の良いあたりを選び昼ごはんにする。
そう、食料が有り余っているのだ。
トーストとマフィン、砂ズリ、高菜パスタを平らげる。
この昼ごはんがピクニックのようなのんびりした軽い気持ちよさがあってとても良かった。
10分ほど前に人糞のようなものを踏んでしまったことをすっかり忘れて楽しい時間を過ごした。
そのあと順調に下山、美馬市の病院で手当てを受けて一安心。
近くのキャンプ場で宿泊し、翌日観光(弁天山)して帰ることに決め、県民の森に滑り込みチェックイン。
少し食材を買い足し、この夜も余った山食料を消費した。(よく食べた)
香川県民の森はGWにも関わらず空きがあるような穴場で価格も1人250円。たいへんオススメ。
翌日は弁天山への道中で海鮮食べたり、コンビニで買い食いしたりとほんまによく食べた。
(山行以外の詳細は割愛しやす)
今回の旅を終えて、暴風の中少し無理をして登ったおかげで本当良い思い出となったが、仲間に怪我をさせてしまったことが申し訳なかった。
本人は怪我により、縦走が中止になってしまった事が辛かったようだがこういうことは誰にだって起こるし他の2人はその点に関して全く残念に思っていなかった。
心の底から心配してたし、心の底から楽しんでた。いい仲間ですね!
また行けばいいやん。また一緒に旅しよう。
この縦走はまた次回のお楽しみということで、楽しみがまた一つ増えました。
おわり
いつ行ってもいいお山やね〜。
徳島の山らゔですわ。
彼女の怪我はびっくりやったでしょ。女性は見慣れているせいか?意外と頑丈。
男性陣の方があたふたしてしまうやろね。
空身で行けるレベルまで戻ってくれてたならな〜行きたかったよ。
あっ、もともと請求書で行けなかったな。。。f^^
次行く時は連れてて!しかし食に始まり食に終わる!!
こうでないとな!やまがっぱ!!
コメントありがとうございまーす!
四国ええっすね〜山深い!またガッツリと縦走したいです。
本人はそのまま連泊、縦走したかったようでその気持ちも分からんでもないですがやっぱタフです。
確かにこのあたり男の方が弱いんじゃないかと思いますね。
ご一緒できなくて残念でしたね〜
四国はもうずっと行くでしょう。また行きましょう。何度でも!
山に登りたらふく食べる!!
最高の贅沢じゃ〜!!
ヤマレコにアップしていること今日知りました
傷のほうは縫ったところは色素沈着して少し膨れているけど
完治していると思われます。
二日目、縦走をやめて下山してくれたことは本当にいい判断だったと
時間がたった今になってよく思います。当時は本当に行けると思ってた・・・
一人ならやりかねなかっただろうな。
それにしても二日目からもいい旅になりましたね。
下山開始すぐの陽だまりブランチは最高においしかった。超贅沢。
あと福山雅治さんも登頂した日本一低い弁天山のピークを踏んだし
文化的なものにも触れられたし、海も間近に眺められた(これ山っこならではの感想 )
急きょノープランの旅になってしまったのに、二人とも適応能力が高くて
めっちゃ楽しんでるなって感じられたのが救いでした。
今となってはどれもいい思い出。よい山友がいてこそ。しみじみ。
次こそは三嶺・剣の縦走ですね!一緒によろしくです!
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