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記録ID: 88309
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ハイキング
中国山地西部

十方山(立岩ダムそば大谷川より今度は左谷から)

2010年11月23日(火) [日帰り]
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GPS
08:22
距離
10.0km
登り
853m
下り
857m

コースタイム

10:10大谷川入口-10:41出合(左谷へ)-11:40滝-12:05,12:10二つの滝が連続-12:45滝-14;55藪に突入-15:25登山道合流-15:38十方山山頂 ※登山靴だったためか?はたまたあれこれと高巻き過ぎたのか???、やたらに時間を食っています。
15:45下山開始-(瀬戸の滝登山道)-16:45五合目-(水場付近にて日没)-17:57登山口-(車道歩き)-18:33大谷川入口
天候 曇り時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2010年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
十方山に登るバリエーションルートの一つに大谷川を遡るというのがあります。今回はその大谷川の左谷ですが、ここには大きな滝が4つほど…?あり、その高巻き方によって時間がだいぶ変わると思います(私は2、3番目を一緒に相当高めに巻きました)。また小滝の数も多く、予想時間よりかなりの時間を費やしてしまいました。そして登山道に出る最後の詰め上げはまるで罰ゲームのような藪で、これを突破するのに30分ぐらい掛かっています。
この谷全体のイメージは、大きな滝は横に潅木もあって高巻きもさほど難しく感じることもなく通過出来ましたが、小滝が多くこれを越えていく方が神経を使いました。まあ最初の滝までたどり着ける人なら、あとはもう大丈夫だろうな…!?という印象です。
立岩ダムそばから押ケ峠の断層地帯を眺める。ここに説明看板があり、その先にはケルンバット(丘陵)とケルンコル(くぼ地)が見えます。
2010年11月24日 09:00撮影 by  FinePix Z37, FUJIFILM
11/24 9:00
立岩ダムそばから押ケ峠の断層地帯を眺める。ここに説明看板があり、その先にはケルンバット(丘陵)とケルンコル(くぼ地)が見えます。
押ヶ峠の断層帯は,断層地帯としては,日本で初めて,国の天然記念物の指定を受けた学術的価値の高い断層帯です。 断層とは,地盤にストレスが働くと,破壊が起きて地震が発生して現れる,地表のずれのことをいいます。この断層によってできた立岩ダムの近くにある断層についての看板。特殊な丘陵をケルンバットといい,断層線に沿ってできるくぼ地をケルンコルといいます。 押ヶ峠の断層帯は,約2kmにわたり4個の丘陵(ケルンバット)が一直線上にならび,一部に断層破砕帯がみられます…、(続く) 
2010年11月24日 09:00撮影 by  FinePix Z37, FUJIFILM
11/24 9:00
押ヶ峠の断層帯は,断層地帯としては,日本で初めて,国の天然記念物の指定を受けた学術的価値の高い断層帯です。 断層とは,地盤にストレスが働くと,破壊が起きて地震が発生して現れる,地表のずれのことをいいます。この断層によってできた立岩ダムの近くにある断層についての看板。特殊な丘陵をケルンバットといい,断層線に沿ってできるくぼ地をケルンコルといいます。 押ヶ峠の断層帯は,約2kmにわたり4個の丘陵(ケルンバット)が一直線上にならび,一部に断層破砕帯がみられます…、(続く) 
湖畔の大谷川の入口にバイクを置き出発…。出発時間が遅いので、たぶん瀬戸の滝の登山道を下りて車道歩きでここに戻るようになるんだろうなぁ…、と思いながらの出発でした。
2010年11月24日 09:00撮影 by  FinePix Z37, FUJIFILM
11/24 9:00
湖畔の大谷川の入口にバイクを置き出発…。出発時間が遅いので、たぶん瀬戸の滝の登山道を下りて車道歩きでここに戻るようになるんだろうなぁ…、と思いながらの出発でした。
川のそばの踏み跡を歩き始めて直ぐ、“危いと気づいたらすぐ直す”という表示のいまいちよくわかんない看板がありました。
2010年11月24日 09:00撮影 by  FinePix Z37, FUJIFILM
11/24 9:00
川のそばの踏み跡を歩き始めて直ぐ、“危いと気づいたらすぐ直す”という表示のいまいちよくわかんない看板がありました。
紅葉の名残り…
2010年11月26日 20:11撮影 by  FinePix Z37, FUJIFILM
11/26 20:11
紅葉の名残り…
右谷と左谷に分かれる分岐点、シノ小屋手前の河原。
2010年11月24日 09:00撮影 by  FinePix Z37, FUJIFILM
11/24 9:00
右谷と左谷に分かれる分岐点、シノ小屋手前の河原。
左谷に入って直ぐは結構岩がゴロゴロしていました。
2010年11月24日 09:00撮影 by  FinePix Z37, FUJIFILM
11/24 9:00
左谷に入って直ぐは結構岩がゴロゴロしていました。
最初にあった滝。ふもとまで行くととても登れそうになかったので少し戻って右手左岸から巻きました。高巻くと上の方には少し踏み跡も残っていました。
2010年11月24日 09:01撮影 by  FinePix Z37, FUJIFILM
11/24 9:01
最初にあった滝。ふもとまで行くととても登れそうになかったので少し戻って右手左岸から巻きました。高巻くと上の方には少し踏み跡も残っていました。
この二番目の滝は左手右岸から巻きました。この上に連続するように三番目の滝がありましたので少し戻って遠めから二ついっぺんに巻きました。
2010年11月24日 09:01撮影 by  FinePix Z37, FUJIFILM
11/24 9:01
この二番目の滝は左手右岸から巻きました。この上に連続するように三番目の滝がありましたので少し戻って遠めから二ついっぺんに巻きました。
三番目の滝の様子を遠めからみた写真。ぱっと見では登れそうに見えましたが、無理せず高巻きました。
2010年11月24日 09:01撮影 by  FinePix Z37, FUJIFILM
11/24 9:01
三番目の滝の様子を遠めからみた写真。ぱっと見では登れそうに見えましたが、無理せず高巻きました。
最後の滝が見えてきました
2010年11月26日 20:19撮影 by  FinePix Z37, FUJIFILM
11/26 20:19
最後の滝が見えてきました
四番目の滝は左手右岸を高巻きました。いい感じで潅木があり、楽に越せますが、この直ぐ上にもナメラっぽい滝がありましたので、遠めからついでに高巻きました。
2010年11月24日 09:01撮影 by  FinePix Z37, FUJIFILM
11/24 9:01
四番目の滝は左手右岸を高巻きました。いい感じで潅木があり、楽に越せますが、この直ぐ上にもナメラっぽい滝がありましたので、遠めからついでに高巻きました。
滝を越えるとしばらくはなだらかな流れが続きます。
2010年11月24日 09:01撮影 by  FinePix Z37, FUJIFILM
11/24 9:01
滝を越えるとしばらくはなだらかな流れが続きます。
小滝。この谷は地図との対応も良いように感じました。前回の右谷もそうでしたが、大谷川は地図読みがやりやすい谷のように思います。
2010年11月24日 09:01撮影 by  FinePix Z37, FUJIFILM
11/24 9:01
小滝。この谷は地図との対応も良いように感じました。前回の右谷もそうでしたが、大谷川は地図読みがやりやすい谷のように思います。
標高960m付近に滝で出合になっている所がありました。左はコノタ(コナタ)のギシ付近に詰め上げるようです。右手の沢を登ります。
2010年11月24日 09:01撮影 by  FinePix Z37, FUJIFILM
11/24 9:01
標高960m付近に滝で出合になっている所がありました。左はコノタ(コナタ)のギシ付近に詰め上げるようです。右手の沢を登ります。
いい感じで越えて行けるナメラっぽい小滝。
2010年11月24日 09:02撮影 by  FinePix Z37, FUJIFILM
11/24 9:02
いい感じで越えて行けるナメラっぽい小滝。
源流そば…っぽい小さな滝
2010年11月24日 09:02撮影 by  FinePix Z37, FUJIFILM
11/24 9:02
源流そば…っぽい小さな滝
とうとう水の流れが無くなりました。ここらまでくると流石に少し藪ってきました。
2010年11月24日 09:02撮影 by  FinePix Z37, FUJIFILM
11/24 9:02
とうとう水の流れが無くなりました。ここらまでくると流石に少し藪ってきました。
おっと、藪がなくなったぞ…、このまま稜線まで一気に行けると楽なんですが、世の中そんなに甘いもんではありませんでした。
2010年11月24日 09:02撮影 by  FinePix Z37, FUJIFILM
11/24 9:02
おっと、藪がなくなったぞ…、このまま稜線まで一気に行けると楽なんですが、世の中そんなに甘いもんではありませんでした。
しかしまた笹が藪ってきました。稜線の登山道までのこの残り二百メートルぐらいが大変な藪でした。
2010年11月24日 09:02撮影 by  FinePix Z37, FUJIFILM
11/24 9:02
しかしまた笹が藪ってきました。稜線の登山道までのこの残り二百メートルぐらいが大変な藪でした。
振り返って眺める…、藪で前がよく見えないのでやたらに後ろを振り返り、励みにしました。
2010年11月24日 09:02撮影 by  FinePix Z37, FUJIFILM
11/24 9:02
振り返って眺める…、藪で前がよく見えないのでやたらに後ろを振り返り、励みにしました。
背丈ほどの笹藪の向こうに稜線が見えます。あそこまで行けば登山道があるハズ…。
2010年11月24日 09:02撮影 by  FinePix Z37, FUJIFILM
11/24 9:02
背丈ほどの笹藪の向こうに稜線が見えます。あそこまで行けば登山道があるハズ…。
登山道に合流したのは遭難碑(昭和59年、1984年に遭難された)の下方2〜30mの所でした。その当時もこれぐらい草が刈ってあれば、遭難しなかったかもしれません。
2010年11月24日 09:02撮影 by  FinePix Z37, FUJIFILM
11/24 9:02
登山道に合流したのは遭難碑(昭和59年、1984年に遭難された)の下方2〜30mの所でした。その当時もこれぐらい草が刈ってあれば、遭難しなかったかもしれません。
この遭難碑の方は、12月22日、グループ登山の下見のため軽装で獅子ケ谷から登られたようですが、天候急変の大雪に見舞われ下山方向を見失ってしまい、遭難してしまったそうです。翌年春、空より大谷川上流で発見されたそうですが、詰め上げの終盤辺りで、チラッとそのことを思い出しました。
2010年11月24日 09:02撮影 by  FinePix Z37, FUJIFILM
11/24 9:02
この遭難碑の方は、12月22日、グループ登山の下見のため軽装で獅子ケ谷から登られたようですが、天候急変の大雪に見舞われ下山方向を見失ってしまい、遭難してしまったそうです。翌年春、空より大谷川上流で発見されたそうですが、詰め上げの終盤辺りで、チラッとそのことを思い出しました。
今年何度目かの山頂…。
2010年11月24日 09:02撮影 by  FinePix Z37, FUJIFILM
11/24 9:02
今年何度目かの山頂…。
この日は、うっすらと広島湾の似ノ島が見えました。
2010年11月24日 09:02撮影 by  FinePix Z37, FUJIFILM
11/24 9:02
この日は、うっすらと広島湾の似ノ島が見えました。
太陽光がいい感じ。。。
2010年11月24日 09:03撮影 by  FinePix Z37, FUJIFILM
11/24 9:03
太陽光がいい感じ。。。
登山道を下山しながら立岩ダム湖半をみる
2010年11月24日 09:03撮影 by  FinePix Z37, FUJIFILM
11/24 9:03
登山道を下山しながら立岩ダム湖半をみる
登山道の笹はこの前より一層刈り込まれていて、道幅が相当広くなっていました。
2010年11月24日 09:03撮影 by  FinePix Z37, FUJIFILM
11/24 9:03
登山道の笹はこの前より一層刈り込まれていて、道幅が相当広くなっていました。
5合目で午後五時前、これは日没後下山が濃厚になってきました。結局水場辺りでライトを使い始め下山ペースがぐっと落ちました。薄暮の時間帯は、歳のせいか昔より夜目もだいぶ利かなくなったと感じました。
2010年11月24日 09:03撮影 by  FinePix Z37, FUJIFILM
11/24 9:03
5合目で午後五時前、これは日没後下山が濃厚になってきました。結局水場辺りでライトを使い始め下山ペースがぐっと落ちました。薄暮の時間帯は、歳のせいか昔より夜目もだいぶ利かなくなったと感じました。
暗くなってから、ライトを使って下山しましたので、ペースがぐっと落ちてしまいました。案内表示の上にイノシシの頭蓋骨が載っけてありましたが、これは数週間前に瀬戸の滝の上の方を下見に行った折、そこに転がっていたのを見たような気がします。 
2010年11月24日 09:03撮影 by  FinePix Z37, FUJIFILM
11/24 9:03
暗くなってから、ライトを使って下山しましたので、ペースがぐっと落ちてしまいました。案内表示の上にイノシシの頭蓋骨が載っけてありましたが、これは数週間前に瀬戸の滝の上の方を下見に行った折、そこに転がっていたのを見たような気がします。 
今回のルートの見取り図。大谷川左谷から登り、瀬戸の滝登山道を下山。車道を歩いてスタート地点に戻りました。当初の計画では下山は奥三つ倉からキリイシのタキの尾根を下るつもりでしたが、出発時間が遅かったので予定変更しています。
今回のルートの見取り図。大谷川左谷から登り、瀬戸の滝登山道を下山。車道を歩いてスタート地点に戻りました。当初の計画では下山は奥三つ倉からキリイシのタキの尾根を下るつもりでしたが、出発時間が遅かったので予定変更しています。

感想

9月中旬、大谷川の右谷を詰めて十方山と奥三つ倉の間の鞍部、論所にたどり着きました。
その時に下山は左谷からという手もあったのですが、私的に初めて通る谷は先ずは登ってからとの思いもあり(リスク軽減もあって)、その時は左谷の横隣の尾根を下りました。
今回はその左谷を詰め上げています。主な滝は4つ、その他たくさんの小滝があり(どれを滝とみなすか難しいですが)、時間が掛かりました。この4つの滝を高巻いて越えるのは、難しいことではありません。それより、もしかしたら小滝の方が危ないかもしれません。私の印象としては最初の滝までたどり着ける人なら、あとはもう越えていけるんじゃないか!?と思います。
インターネットでこの大谷川を通られた方々の記録をみてみますと、大体、登りで右谷の論所に詰め上げて、下りで遭難碑あたりから左谷に突っ込んで下山する方が多いのですが、詰め上げ最後の笹藪を登りながら、“この激しい笹藪部分を下りにするために皆さんこっちから下山するのかも・・・!?”と思いました。それぐらいここの笹藪は大変でした。詰め上げでほとほと疲れていた私にはまるで罰ゲームのように感じました。その距離は二百メートルも無かったのかもしれませんが長く感じました。背を越えるような藪が胸ぐらいになってだいぶ歩きやすなってくるとやっと登山道に合流出来ます。右谷の論所に詰める方が、絶対に楽だと思います。

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