大日山周回 残雪の中 道間違いであやうく滑落遭難!?
- GPS
- 06:34
- 距離
- 14.3km
- 登り
- 1,353m
- 下り
- 1,364m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
仕事の予定が空いた年度末。
休暇をとり去年より検討中の大日山を企画。
例年と違い少雪だが、1000m越える山の周回で難航が想像される。
しかし、丸一日晴天予報であり、のんびり一人で昼飯食べながらのトレッキングを計画。
前夜、荷物をまとめ和室に隠す。新品靴の慣らしもしよう。
当日は5:30起床し、出発。
途中、コンビニで朝昼飯を購入。昼食はカップヌードル。
山中温泉を超えて、新しい九谷ダムを走り、二股を県民の森ではない方へ右折。
それから、狭い道路をひたすら遡上。いったいいつ着くのかと思った頃、広場に出た。
その先の登山口駐車場への道は悪いと、事前に調査済みだったので、ここに車を停める。
8:30着でここまで、1;10の道程遠い。
ちょっと前に軽トラが抜かしていったきりで、この駐車場は1台のみ。
準備とを済まし、8:45出発。
気温は温かく、登山ジャケットは車において、ジョギングジャケットのみ持参。
タイツとTシャツでいつものトレラン装備。
しばらく川横を進むと鳥居が現れ、そこが駐車場となっている。
ほどなく行くと、分岐点に到着。
今日は左回りとし、登りは「池洞新道」からとする。
分岐を過ぎるとすぐさま急登となる。しばらく谷筋を上がり登りきると尾根にでる。
800mを過ぎたあたりから残雪が現れ、いつの間にか雪で覆われる。
数日前に積もったのか、新設がうっすらあり、その下についた足跡に沿って登っていく。
まだ雪は締っており、踏み抜かないようにそっと歩けば問題なし。
谷を隔てて遠くに見えるのは帰りに行く小大日山の山頂だ。
ひたすら登って高度を上げていき、ようやく、スコンと大日小屋に出る。10:55
ここまで約2時間かかっており、ほぼコースタイム通り。
小屋へ登っていくと、正面に白山がドーン!と聳える。
右手には恐竜博物館の球体が光っており、大野の街がきれい。
振り返ると、遥か下に小松ドームの屋根が光っており、360℃こう眺望。
ここで昼食とも思ったが、11時でちょっと早い事と、ここは風が強いので止める。
小屋の中をのぞいたり写真を撮ったりして、11:00に出発。
一度登り返した先が山頂のようだ。
下りきって広場に出たところで、ウインドブレーカーとゲイターを着用。
その後、「最後の登り」と鞭を入れ11:44山頂到着!!
頂上の展望は最高で写真撮りまくり。
ここも風が強いので、下りきって昼食にしようと5分程度で出発。
遠くを見ると、小屋が見える。まずあそこに向かって!
しかし、下り道は崖に近い急坂。
ここを下りるの?と思いながらも、靴跡らしきものに沿って降りていく。
ふかふかの新雪状態でゆっくり横歩きで降りていく。
なんとか急坂はクリアし、そこからの下りは快調。
雪道もやわらかく、大股で飛ぶように降りていく。
調子が良く、昼飯地点はできるだけ行って食べようと、ぐんぐん進む。
遠くに小屋が見え隠れ。
あそこまで行かずとも、下りきったとこで食べようと進んでいく。
ようやく上り返し部分まで来て立ち止まりiphoneの地図を確認。
!!?!!!
地図の右上まで来ており、もうiphoneの画面からはみでそう!?
ここで大きな過ちに気付く。
なんと、帰路と思って駈け下ってきた道は、鈴ヶ岳へ行く道で、小屋はカタクリ小屋だった!
どうしよう。
ここまで来るのにだいぶ体力を使っている。引き返す体力はあるか?
落ち着くように意識して、もう一度iphone地図を確認。
やはり道間違いが判明。さらに予定の道に引き返すには頂上まで戻る必要がある事も!
時刻は12:20で、まだ少し余裕があるも、登りの体力が心配。
ここはあわててはいけないと、昼食をとる事にする。
ます寿司とカップヌードルを作って、さらにサプリも流し込む。
さあ、気合を入れ直し、元来た道を登る為、12;34出発。
右手の遥か向こうには、帰路と思われる稜線が見える。
頂上まで登り返すのは無理。なんとか途中ttraverseして、合流できないかを考える。
それにしても、谷を2つほど越えなければならず、できる限り登る事にする。
登りはやはりきつい。休憩を取った後だが、さっき駈け下ってきた道を一歩一歩進む。
時間と地図を見ながら13:00まではがんばって上り返し、traverseしようと心の中で考える。
が、しんどさに耐えられず、手前でtraverseをこころみる。
目先の谷に降りていき、登ろうとすると、東斜面はすでに腐っており、見た目はきれいな雪だが、登りの足がずぶずぶと腰まで埋まって動けない。
登るのをあきらめ、なんとか、引き返す。また、体力を消耗してしまった。
周りを見渡すと、人っ子一人いない、真っ白な山々。ここへきて「遭難」の二文字も見え隠れする。
やばいやばい。焦るのは危険、と言い聞かせ、なんとか上へ登っていく。
ようやく、目先の谷を抜けられそうな地点まで登ってきたので、意を決して再度traverseに挑戦。
ここでダメだったら鈴ヶ岳に抜けようかと弱気な想いも出て来る。
しかし、車を大杉奥まで呼び寄せ、回収するのは大変。
上を見上げると、雪庇もせり出しており、なだれると大変なので、できるだけ速やかに平行に横切る。
先に、小さい谷もあり、そこを超えれば合流できる!と言い聞かせがんばる。
なんとか、ルートに合流。登山靴の跡も発見。13:22。
これで遭難しないですんだと内心安堵。
そこからは、小大日目指し稜線を下る。
ここの稜線も眺望は良い。
心に余裕があったらどんなに楽しいだろうと、先を急ぐ。
下りは快調に駈け下り、小大日への上り返しは、小枝と腐った雪で難儀したが、14:02到着。
下りの道間違いがロスが大きいので、何度も確認しながら下っていく。
ここからも雪が有ったり、なかったりで足跡も不明瞭で難儀。
源助の頭には14:27着。看板ではここから90分で駐車場とある。
一安心して、水分補給。
また、下り始めてしばらく行くと、足跡が分かりにくくなる。
iphoneで確認するとルートをそれていることを確認。
残雪の藪の中、谷をtraverseしてなんとか戻るが、また体力消耗。
もうだいぶしんどくなってきた。
そのまましばらく降りると、ようやく雪がなくなり、杉林にはいる。
そして沢の音も聞こえてくる。
あとは一目案に下るのみ。
ようやく人の作った構造物が目に入り、安堵。
15:15分岐点に合流し、15:29駐車場に到着。
6時間半にも及ぶ、長い長い周回が終わった。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する