【裏妙義】A隊長と鎖祭り チムニー20m三連鎖で滑落しかける
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.4km
- 登り
- 848m
- 下り
- 903m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
復路:電車【横川駅】 |
コース状況/ 危険箇所等 |
裏妙義コースは鎖場祭りでした。表妙義同様、裏妙義における危険個所について、僕がわざわざここで書くまでもないでしょう。 |
その他周辺情報 | ▼妙義山近辺の国民宿舎は2016年3月31日を以って閉鎖となったみたいです。 ▼閉鎖された国民宿舎の代わりに、横川駅から三つめの磯部駅下車徒歩5分の『恵みの湯』で入浴。非常に良い。入浴料:3時間500円 |
写真
装備
個人装備 |
下着【半袖】
Tシャツ【長袖】
ウインドブレーカー
フリース
ズボン
靴下
グローブ×2
レインコート
日よけ帽子
靴
ザック
行動食
非常食
飲料
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
GPSアプリ
筆記用具
携帯×2
時計
タオル×3
カメラ【携帯】
熊除けの鈴
トイレットペーパー
レジャーシート
ファーストエイドキット
常備薬
サングラス
着替え
|
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備考 | 上半身用の着替えは持って行ったが、下半身用の着替えは持っていかず。折角の温泉だったが、少し勿体ない事をしたかなとも思うが、沢山の鎖場が予想されていたので少しでも軽量化をと考えた結果です。 |
感想
▼A隊長と裏妙義に行ってきました。4月16日に表妙義に挑戦した際、私だけ力不足でパーティーから離脱したことに対し、隊長が挽回のチャンスを下さりました。本当に感謝しております。
▼前回みたいに恐怖心とガス欠に負けるのは嫌です。必ず丁須の頭の肩口までは登ってやると決めていました。
▼籠沢からの沢登りル―トは、非常に快適なルートです。新緑も綺麗でした。鎖も適度に散りばめられており、退屈しません。最後の鎖が少々長かったけど、特別危険とも思いませんでした。一か所やたら狭い岩の割れ目がありましたが、嫌だなあと思ったところはあまりなかったと記憶しております。とても良いコースだと思います。A隊長はタルワキ沢より難易度が高いと言っておりましたが、気合と体調が違うせいか、タルワキ沢よりずっと歩きやすいコースに感じられました。
▼いくつかの鎖を越えて丁須の頭へ。鎖場に遭遇するたびに緊張感が走りますが、思っていたより順調に丁須の頭の基部までたどり着きました。当初の目標通り肩口まで登らないといけないと強く思っておりましたので、肩口まで登れたことにより、達成感と高揚感がこの登山中のピークに達しました。これが次のチムニー20mで滑落しかけた要因になったのだと思います。
▼チムニー20m三連鎖を最初に見た時は、怖いなとは思いましたが、失敗のイメージがなぜか悲観的な私には珍しく湧きませんでした。丁須の頭の肩口まで登ってしまい、すっかり舞い上がってしまっていることによる根拠のない自信のせいでしょう。慎重さがたりなかったのだと思います。
▼一回足を滑らせ滑落しかけました。多分左足が滑ったと記憶している。右足も簡単に足が届く斜面に置いていただけだったから、左足が滑った時に確固たる支点にならなかったと思う。おそらくほんの一瞬だが宙ぶらりんで腕だけで体をささえていたのではないか。足場を慎重に選ぶプロセスが欠けていた。安易に足が届きやすい場所に足を置いてはならない。少々時間がかかってもしっかりとした足場を見つける余裕がなければならない。
▼人間、死ぬかもしれないと思うと、一瞬で鼓動は早くなり、呼吸が荒くなるんですね。恐怖で酸素消費量が激増するということが良くわかりました。
▼恐怖に駆られると壁に正対できなくなり、背を向け始める。そしてより危険な状態になるという悪循環。怖いが故に視界を広く取ろうとする本能がそうさせるとA隊長は言います。そこをぐっと堪えて壁に正対しつつも、次の足の運びを熟考し、安全な一歩を得るために、周辺情報を的確に収集することが技術であり経験なんだなと感じました。
▼なんとか最難関も怪我無く無事に下りることができましたのも、壁に背を向け始めた時にこれはヤバイと感じられるだけの、最小限ではあるが理性は保っていたことと、下からのA隊長の的確な指示があったからこそだと思っています。
▼私は気持ちの切り替えが下手ですね。ずっと引き摺ります。チムニーで滑落しかけたことを頭の中で何回も反芻していたのですが、決して不快な経験をしたという後悔ではなかった。こんな経験は、隊長にここまで連れてきてもらったからこそ出来た経験で非常に得難い経験であったこと、次にもう一度やればもっと上手く出来るだろうか?といったこと、通常生活ではこれ以上怖いことはあまりないだろう、だから会社で怖いものがなくなったな等など、前向きなものだった。
▼只、そんな風に考えごとをして歩いていたし、慎重さが足らなかったことを反省した反動で下り坂や、残りの鎖場で足の運び方に必要以上に慎重になってしまった。只でさえ下りが苦手なのに、ますます遅くなる。A隊長に悪いことをしてしまった。本当なら三方境から谷急山に行きたかったのだと思う。私の歩みがもう少し早かったら・・・。申し訳なかったと思います。
▼鎖のあるトラバースも難しい。壁側の足を抜くのが難しいというか気を遣わないといけないというか面倒くさいというか。足場が狭いところでは尚更そう感じる。トラバース鎖は舐めてはいけない、むしろ難しく、より気をつけないといけないと学びました。
▼今回携行した行動食。
●おにぎり2個 出発前AM4:00台自宅で食べる。
●甘納豆 1パック15gを6パック。賞味期限近く残っている全部携帯も2つ余る。
●ミニ餡パン×4 休憩中と昼食として全部食べる
●ナッツ&フィッシュ 1パック6g 今回は消費せず。翌日のおやつとした。
●カフェイン入り飴 2粒 小休止中に消費
●ブドウ糖タブレット 3g 一錠 消費せず。
●ミネラル補給飴 1粒 消費。
●大き目の菓子パン1個 消費せず。翌日休日出勤した際の昼飯となった。
●ミックスナッツ 1パック18g 1袋 消費せず。翌日のおやつとした。
●カロリーメート 16ブロック 内4ブロック消費期限近い。2ブロック消費。
●VAAM 1パック 元国民宿舎出発後すぐに使用
●ビタミンBコンプレックス2錠 同上
●チョコレート 4g×6粒 使用せず。賞味期限2017年2月
●エネルギー補給用ゼリー 1パック 使用せず 賞味期限2017年2月
●飲料 麦茶650ml×2 ポカリ500ml消費 麦茶650ml 水 500ml 消費せず
●復路横川駅にて炭酸飲料を2本 350ml と500mlを購入し消費。
●温泉でも風呂上りに350mlの炭酸飲料を購入し消費した。
●高崎駅でビールと焼酎4合瓶の3/4くらいを2人で空ける。
今回もガス欠は発生しませんでしたので、カロリー摂取という意味ではまあまあ良かったのではないでしょうか?只、水分の摂り過ぎだったみたいで、真夜中下痢になりましたけど・・・。
▼近くの公園ででも、懸垂トレーニングでもしようかな。反動付けずに10回くらい顎を鉄棒より上に持ち上げられるくらいの筋力と持久力をつければ、それが根拠となり自信となり安定した鎖昇降が出来るのではないかと考えるからです。
▼繰り返しになりますが、本当に良い経験をさせていただきました。A隊長、有難うございました。O登山隊に入れていただいて本当に良かったです。今後も宜しくお願い致します。
【後日記】2019.1.6
題名をお取引先からA隊長に変更しました。
コメント
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チムニーですが、下から見ていた感じでは右足は溝にハマった状態でした。溝にスタンスを取ったのが失敗でしたね。下りの急斜面では、山側に正対するのが基本中の基本です。時々、やや急斜面で山側に背を向けて下る方がいますが、足が滑った場合に腕で体をホールド出来ないため極めて危険です。
今度は、両神山の八丁尾根コースに挑戦しましょう。30本以上の鎖場。まさに、鎖祭りです。
by A隊長
隊長、ありがとうございました。鎖祭りと名高い両神山ですね。是非行ってみたいと思います。早く仕事落ち着かないかなあ。
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