紅葉に感激! 養老渓谷駅〜梅ケ瀬渓谷〜大福山〜上総大久保駅


- GPS
- 04:45
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 379m
- 下り
- 407m
コースタイム
1038白鳥神社(大福山山頂)1043-1052大福山展望台<昼食休憩>1130-1145上古屋敷-1231林道分岐-1255上総大久保駅
(小湊鉄道:1318上総大久保→1323養老渓谷)
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
http://www.kominato.co.jp/train/timeteble/weekdown.html 運行本数が少ないのであらかじめダイヤを確かめた方がいいでしょう。 養老渓谷駅ではA4版の時刻表などを無料配布しています。 ▽駐車場 養老渓谷駅前には、小湊鉄道が運営する駐車場があります(1日500円) =ただし、今回はイベント開催のため利用禁止に 養老渓谷駅から150mほど離れた県道脇にある自然薯販売所の裏側にも(1日300円) =駅前の金子商店(県道沿い、午前7時から営業)に前金制で |
コース状況/ 危険箇所等 |
林道歩きが多く、危険箇所は皆無でした。 ただし、梅ケ瀬渓谷では大小合わせて20回以上の徒渉を伴いました。 今回はスパッツを使わずに済みましたが、スニーカーは不適でしょう。 小湊鉄道に平行して走る県道32号は、行楽期の渋滞が激しいようです。 午後1時40分に養老渓谷駅前から帰りましたが、往路の対向車が月崎駅付近まで数珠繋ぎでした。 (私たちは復路の久留里で変則十字路の右折待ちに20分ほどロスした以外、渋滞にはかかりませんでした) |
写真
感想
関東で最後の紅葉、千葉県随一の美しさ……。そんなふうに形容される梅ケ瀬渓谷のモミジを見に出かけた。
当初は土曜日に一般公開された東大演習林と三石山周辺を歩くつもりだったが、仕事で急遽、日曜日に変更。
東大のスタッフや君津市観光協会亀山支部の方に懇切丁寧な説明をいただいていたのに、申し訳ありません。
という次第で緊急避難的な山歩き、というよりもピクニックになったが、評判を上回る美しさに魅了された。
梅ケ瀬渓谷の紅葉は、この秋に巡った1都9県の白駒池(北八ケ岳)、安達太良山などと並ぶ素晴らしさだった。
地元の方によると、周辺の紅葉は先週がピークだったものの、天候によっては次週も期待できそうとのこと。
【釈明】
この週末はいくつかの案件に追われており、とりあえず「感想」は冒頭部分を記します。暫しご猶予をください。
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【追完】
自宅を出たのは午前6時前。アクアラインを走りながら朝日の美しさに声を上げ、1時間半ほどで養老渓谷駅に。
途中の月崎駅でのP&Rも考えたが、何の表示もない、無人の駅前広場のどこに車を止めればいいのか迷い、断念した。
養老渓谷駅の周辺はウォーキング大会の開催日。親切なコース案内が用意された道を、大会のスタート前に歩き始めた。
まず目を見張ったのは、駅の東側を踏切に向かう小径の紅葉。ここで早くも、「来てよかった」と感想を漏らした。
梅ケ瀬渓谷へは、平行した2本の道の細い方を選んだ。これが正解で、より高い場所にある深谷橋を渡ることができた。
朝日を受けた養老川の紅葉を目の当たりにして、また「来てよかった」。舗装道路歩きも、全く苦にならない。
晴天の淡青と紅葉とが合わさり、景観の美しさが際だつ。南西の空に下弦の月が浮かぶ佇まいは、初冬というよりも晩秋だ。
朝生原トンネルを抜け、尾根コースから分かれると、土の道になる。いよいよ紅葉は圧倒的な迫力をもって近くになる。
途中、三脚にカメラを据え付けた人たちに出会う。望遠レンズの先は、浸食崖の上に織りなす赤、黄、緑のグラデーション。
次の週を考えて気になったのが、風の強さ。すでに赤く染まりきった葉が宙を舞っている。この紅葉は長持ちしてほしい。
そんなことを思いながら徒渉を繰り返す。9回目ぐらいまでは数えていたが、去来する思いに撹乱されて分からなくなった。
せっかくなので、渓谷の最深部にある旧日高邸跡まで足を伸ばす。このような場所に居を構えるところが、彼の面目躍如か。
少し戻り、尾根へと登り始める。渓谷の向こう側にある山並みが見えるころには、冷たくなっていた手先が温まってきた。
渓谷では、しっとりと湿った赤い落葉の絨毯を踏みしめた。尾根が近づくに連れ、その絨毯は乾き、やがて杉林の地面に変わる。
林道の合流点に日高誠実の顕彰碑が建っている。ここはミニ展望台で、南側の展望が開ける。背中の汗が清々しく感じられる。
ここまで来れば、大福山の山頂は近い。林道から白鳥神社への道を登ると、石段が現れ、登り切った境内が事実上の山頂だ。
この周囲は木々に覆われて展望はないが、強い風を遮ってくれる。枝がしなり、葉が音を立てているのは気がかりだが……。
本来の展望台は、林道を100mほど戻った先を左に折れる。南と南西を除く方位を望めるが、遠くはかすみ、よく見えない。
起伏の少ないハイキングコースを歩いてきたため、疲労はほとんどない。急げば上総大久保で正午前の列車に間に合いそうだ。
迷ったが、ここで昼食休憩をとることにした。心なしか風が弱まったところで、うどんを作る。場違いな感もあるが、うまい。
腹も膨らみ、十分に休んだところで林道を下り始める。上古屋敷の手前で、駐車場に併設されたトイレが清潔なのに感心した。
この先は退屈な林道歩きだが仕方ない――。そう観念してみたのは大間違いで、なだらかな尾根は紅葉のプロムナードだ。
両脇のイロハモミジやオオモミジの木が途絶えると、遠くの山並みが姿を現す。温暖な房総半島の穏やかな午後だなあ、と。
月崎駅から歩いてきたという一団が弁当を食べていた。頂上まで登らずに引き返すという。そんな楽しみ方もあるかもしれない。
林道から分かれてトンネルを抜けると、上総大久保駅は近い。ここで出会ったカメラマンの主たる被写体は小湊鉄道の列車だ。
牧歌的な駅のホームの線路を挟んだ正面にあるイチョウの木の下で、幼い子どもたちが遊んでいる。殺伐とした毎日を忘れる。
小春日和のホームで20分ほど過ごし、和らいだ心持ちで下りの列車に乗る。たった1駅だけだが、旅情は豊かで温かい。
養老渓谷の駅前は出店で賑わっていた。「甘酒どうぞ」「車なので」「ノンアルコールだから」と言葉を交わし、厚意に甘えた。
たしかに、山歩きと呼ぶには軽い行程だったが、梅ケ瀬渓谷の美しさに魅了され、林道歩きの広がる可能性も実感できた。
帰りの車には、駅前で買った自然薯と椎茸、大根を載せた。素晴らしい休日をもたらしてくれた地域の自然と人々に感謝して。
コメント
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はじめまして
地元のものです。
ここの紅葉は素敵ですね、そして地元をおほめ頂いて嬉しい限りです
昨年は梅ヶ瀬は歩かなかったのですが、今年は梅ヶ瀬・大福山を歩く予定です。今週末ですが・・・ピーク過ぎているかも??
あと、昨年使った500円駐車場が使えないのは参考になりました。
shira-gaさん
メッセージありがとうございます。
それから、素晴らしい紅葉も。
仕事が立て込んで、お返事が遅れてしまいました。
この間、気がかりだったのは;
駐車場に触れた私の説明が下手だったために、
ミスリードしてしまったのではないか−−
ということです。
今日、小湊鉄道・養老渓谷駅の方に尋ねてみました。
今週末の4、5日に関して言えば、
駅構内の500円駐車場は通常利用の状態だそうです。
イベントがあった28日は例外的に使えなかったようです。
もう一つの気がかりは、その後の紅葉です。
駅前の紅葉についてもお尋ねしたのですが、
この点は言質がとれませんでした。
ただし、梅ケ瀬渓谷の徒渉だけでも私はとても爽快でした。
shira-gaさんにとって楽しい紅葉狩りになりますように
こんばんはRheingoldさん。
先日の高水三山同様、山行が重なりますね。
私も今度の休日には訪れようと思っています。
車の予定ですが、帰りが大変そうですね。
手前の「さとみ駅」「いたぶ駅」で車をとめて、電車で移動の方が渋滞回避出来ますか?
どの写真も素敵なので、出掛けるのが楽しみです
参考になりました。有難うございますっ
奇遇ですね、pippiさん。
実は、私たちも同じようなことを考えて、28日は最初、月崎駅に向かいました。
到着は、ほぼ計算通りの午前7時17分。7時26分発の下り列車に間に合う時刻でした。
ただし、駅前の広いスペースに止められた車は皆無で、逆に止め場所に迷う始末。
そこで、いったん養老渓谷駅まで行って、ガラガラの駐車場にたどり着いた次第です。
ちなみに、ルートの終点・上総大久保駅前には午後1時前、7〜8台が止められていました。
写真を撮っていた鉄道ファンの車だけではなく、ここを起点に歩いた人もいたようです。
帰途につく時間帯が遅くなる場合は、近隣駅に駐車する渋滞回避策は有効だと思います。
いまのところ、天気予報は
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