小川山 烏帽子岩左稜線

天候 | 前夜清里のあたりは大雨で絶望的な気分でしたが、土曜朝に廻り目平につくと乾いてる!結局土日雨が降ることなく、暑いぐらいの陽気でした。 |
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過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
全20Pという長大なルートです。 グレード的には5.8が最高程度ですが、フェース、クラック、チムニーと多彩な登りを要求されます。確実なルーファイ&ロープワーク必須です。 ほとんど残置支点がなく、立木などで終了点をつくる技術、ナチュプロのセット技術が必要です。 マイクロカムは不要ですが、キャメ0.5〜4まで1セットは必須です。 立木、ピナクルを支点にするので120のスリングも多めに。 某ガイドはコンテで2時間で抜けてしまうそうですが、凡人にはどうがんばっても4,5時間かかりますし、記録によっては7,8時間かかっています。 天候の急変、食料、水の計画も必要です。 そういう意味では、小川山では珍しいアルパイン的なルートです。 |
写真
感想
金曜夜、廻り目平キャンプ場に向けて都内出発。
三連休の前日とあって首都高も中央道も車多め。
雨から曇りに変わる予報のはずが雨足は強くなるいっぽう。。
中央道を降りて本降りの雨にキャンプ場で前泊をやめて道の駅みなみ清里にて車中泊。
1日目
翌朝6時に起きるとまだ雨が降っている。。う〜ん。
気を取り直して雨の中キャンプ場に向かうと川上村辺りから天気が好転。
道路も濡れていない!これはうわさに聞く小川山ミラクルか?!?
(金峰や瑞牆、八ヶ岳など周辺の山域が悪天なのに小川山だけ天気がいいということがあるらしい)
キャンプ場に到着してテントを張り終わる頃には青空も見えてきた!いえす!
悪天予報ですがさすが3連休とあってキャンプ場はかなりのにぎわい。
まずはマルチピッチの小川山劇場の予定でしたが下部ピッチがびしょびしょなのでとりあえずショートルート。
◎じゃんがら
TRでトライもあいかわらず核心越えならず。
左足が決まらない。。
◎ジョイフルジャム
hibaのみRP
◎小川山ストリート
FL
5.9だけど結構細かい。
◎小川山物語
FL
超有名ルート
ストーリーより優しめだけどロングルート。60Mロープ推奨。
終了点からの眺めは抜群で人気なのもわかります。
長くて細かいので手じゃなくって足がパンプする?!?
◎クはクライマーのク
TR
核心が細かい&リードだと2p目が怖い。
但しhiba曰くクリップ核心はちび限定らしい。
いつも人気の父岩はびっくりぽんの貸切だったけど、小川山劇場は先客ありで断念。残念。
金峰山荘でお風呂→講習参加者で楽しく美味しい夜ごはん→焚火→ばったんきゅう!
都内は猛暑だったようですがキャンプ場は涼しくて快眠〜
2日目
3時半起き、4時スタートでロングルートの小川山烏帽子岩左稜線へ。
8人、4パーティー。
1番手は大先生&Sちゃん、2番はRちゃん&Kさん、3番はkamehiba、ラストはKKコンビ。
計算の仕方によってプラマイありますが全20Pのロングルート。
ルートについてはkameはオールフォローなので簡単に。
前半のフェイス登りで若干いらやしいところがあります。
クラックはハンドサイズで左のフェイスも使えます。
最後のチムニーは女性はさほど苦しみませんが体が大きいと結構難儀するようです。
我々は下山路と交差する最終の2p手前にザックをデポして、アプローチシューズだけぶらさげて最後の2pは登りました。
支点はかなり少ないです。各ピッチのビレイポイントもほぼ整備されていません。
立ち木やカムなどで支点構築できる準備をしないと厳しいです。
反対に「残置無視、オールNP」を目指す人には最高の練習ルートになると思います。
お天気は予報に反して晴れ!
景色は素晴らしく、フェイス、クラック、チムニー、トラバース(あっこれ怖かった!)、懸垂など次から次にアトラクションが出てきて楽しい!
ただですね〜、今回5時登攀開始で10時に登攀終了と5時間で登ったのですがこれもkamehiba隊のペースにあわせてもらってこのスピード。
大先生&先輩Rちゃんのリードの先行パーティーはのんびり休憩しながら登っているのにほぼ追いつけず、オールNPで我々の後ろを登ってくるKKコンビにはず〜っとあおられるし、まさに必死のパッチのkamehiba隊でした。
あ〜いろいろ精進しないといかんなぁ、と楽しいだけでなく反省点も満載のマルチピッチでした。
11時過ぎにはテントにもどり、冷たいおぞばでお昼ご飯〜
皆すっかりまったりしてたのに、Rちゃんとhibaがまだまだやる気満々です。
「あそこは遠い」とか「あそこは絶対混んでる」とか侃侃諤諤の末に「ただの大岩」辺りで手を打てとの大先生の天からの声。
kame、YKさん、Rちゃんはwaka。
YKさんは前回逃したwakaのRPを無事ゲット!おめでとうございます!
hiba、K君、Kさんはジャーマンスープレックスへ。
ここでリードトライをしていたhibaがフォールして怪我をしました。
お恥ずかしい話なので詳しくは書きませんがフォール以前に重大なミスをK君に指摘してもらったお蔭で致命的な状況を回避できました。
後で二人で話しましたが今回のミスは慢心、そして想像力のなさが一番の原因だと思います。
難しいルートでも簡単なルートでも色々な状況を想像、想定して登らないといけないとあらためて実感しました。
「RP」ばかりを追い求めてもっと大事なことがおろそかになっていました。
hibaは少しばかり痛い思いをしましたが二人ともこの機会に大いに反省してトレーニングをして次の外岩にのぞみたいと思いました。
hiba復帰までの約束。
1)絶対に太らない。
2)課題をみつけてトレーニングする。
3)言い訳、弱音をはかない。
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