撤退! 不老山 2ルートが寸断
静岡県
Rheingold
B-Donau
- GPS
- 04:44
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 421m
- 下り
- 496m
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1014山口橋-(林道峰坂線)-1119天神山分岐の先【撤退】-1159林道峰坂線分岐-
1233不老橋【撤退】(昼食休憩)1333-1403山口橋-1458駿河小山駅
| 天候 | 晴れ のち 曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2011年01月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 タクシー
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
■山口橋から世附峠へ登る2ルートはいずれも一般人には通行不能と思われます。 �［啼司�坂線 ・もともと工事中のようでしたが、山腹を巻く道の随所で新たに崩壊しています。 (↑アルペンガイドには「1カ所崩れかかっている」との記述があります) ・世附峠まで1kmほどの所で棚沢へと100m近く崩落しているため、撤退しました。 �∧�坂沢沿い ・2010年9月の台風9号で複数の沢、川が氾濫した爪痕が生々しく残っています。 ・不老橋の周辺に堆積した流木群の巨大なバリケードに行く手を阻まれました。 ■ゆったり湯 ふじみセンター(小山町営 300円) ・正月3が日なのに(で?)休みでした。そもそも、この日は定休の月曜日でした。 |
写真
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正面の山腹に道があった
その痕跡を残さない崩落
感想
今年初めての山歩き。午前3時半に目が覚め、富士山を間近に見たい思いも手伝って、目的地を不老山に変更した。
当初は浅瀬ルートを考えたが、二度寝してバスの接続が悪くなり、駿河小山駅から山口橋までタクシーで時間短縮を図った。
駅前の観光協会が閉まっていたのも不運だった。タクシーの運転手さんは「不老山は人気だね」と話していたが……。
山口橋でタクシーを降りた直後、地域の男性から「不老に登るんかね、ならば下の道は大変だ」とアドバイスを受けた。
昨年の台風9号の被害で道が崩れ、難路になっているという。その人が指さした先に、壊れたユンボが置いてあった。
「不老の滝を見たくて」と伝えると、黙って首を横に振られた。「助かりました」には「行ってみなきゃわかんないよ」。
この山を選んだ理由の一つ、手作りの道標には山口橋の脇で初対面となった。花期も案内され、カラフルで楽しい。
先ほどのアドバイスに従い、3分ほど歩いた峰坂林道の分岐を左に折れて、山道に入る。ここにも楽しい道標があった。
少し登った先のカーブで左下に萱葺きの社が見える。「後ろから失礼」と手を合わせた。山ノ神が祀られているそうだ。
しばらく進むと、林道の右半分以上が崩れ落ち、山肌がむき出しになっている。ずっと下方に落ちた大木が転がっている。
惨状はエスカレートしていくが、最初のうち驚愕の声をあげていた同行者2人は鈍磨したのか、けっこう楽しそうだ。
それでも、天神山分岐の先で「これ以上行っていいの?」と心配顔になった。斥候に向かうと、唖然とする光景があった。
進む道がない。幅数十mに及ぶ大崩落。沢を回り込んだ向こう側の斜面を伸びていくはずの道は山腹ごと消えている。
撤退を決めて、来た道を戻る。中崩落の向こう側で斥候を送り出したまま立ちつくしていた同行者に、その旨を伝えた。
「一言、感想は」と尋ねると、「泣きそう」と返ってきた。撤退は吉報だったらしく、復路は足取りが軽く感じられた。
「あの人、『行ってみなきゃわかんないよ』って言ってたけど、本当にそうなったなあ。最初のルートが正解だったかも」
そんなことを言いながら、不老の滝は見られるかもしれないと期待が芽生えた。峰坂林道の分岐まで戻り、沢沿いを進む。
しかし、期待は消え去った。平時は幅1m強の沢だが、周囲を浸食した跡が残り、枝まで埋まっている木々が点在している。
ガイド地図では所要15分の1km余り、従来は車で走れたはずのルートを30分もかけて歩く。大きく迂回したほか、徒渉も2回。
そこには「不老橋」のプレートが残っていたが、激流が運んできたと見られる様々な流木が、折り重なっていて進めない。
「撤退決定、12時33分」と同行者に伝える。不老の滝は至近だが、無理はするまいと諦めた。それにしても空は青かった。
いったん往路を逆に歩き始めたが、この河原(本来は雑木林の一帯)で日向ぼっこしながら昼にするのもいいと思い直した。
うどん、そば、ラーメンをつくる。バーナーの音に、「放流?」と同行者が慌てたのは、台風の爪痕を見てきたからか。
フリーズドライの甘酒を取り出す。若い方の同行者が「お正月らしい」。「あーっ」と声が出て、体の中から暖まった。
徒渉を重ね、木の枝をまたぎ、道を探しながらの復路、同行者2人は「アドベンチャラスなハイキング」と口をそろえた。
一方で、「まだ復旧していないのに、被災した人に申し訳ない」と1人。もう1人が「この情報をヤマレコで伝えれば」と言った。
山口橋経由で不老山に登る2つのルート(特に山道)はいずれも通行不能だと実感したが、並行する他ルートはどうか。
という次第で、十分な情報を収集しないまま入山した反省を込めつつ、現況をお伝えします。
みなさんの今年の山行が安全でありますように。
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Pratum さん
山北町の昨年9月台風10号の爪あとはすごいですね。
はじめまして、iwata18さん。
返信が遅れ、申し訳ありません。
コメントありがとうございます。
「樹下の二人」、「不老」。素敵なワーディングですね。
今回は、その響きに惹かれて場所を選んだ側面もありました。
岩田潤泉さんの道標も楽しみにしていました。
そして、サンショウバラの季節にも思いを馳せています。
梅雨入りの前に安全なルートで再度トライしようと思います。
きっと、iwata18さんが植えられたサンショウバラがきれいでしょう。
Rheingoldさん、こんばんは。
不老の活路や金時神社コースは昨年11月にkikiさんが歩いており、
かなり荒れているものの歩けないことはないようです。
その他の、不老山への登山道の状況もまとめられていて助かります。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-87906.html
写真で見ると本当に酷い惨状ですね。
林道というと車が通れる整備された道というイメージがありますが、
もはや何だかわからない状態で...
自然の力のすごさを感じずにはいられません。
富士箱根トレイルは好きなコースの一つなのですが、
この季節は明神峠へのバス運行がなくて不便です。
早く再開されないかな。
はじめまして、melonpanさん。
返信が遅れ、申し訳ありません。
コメントと情報提供ありがとうございます。
今回はいかにも下調べが不十分でした。
いつもはヤマレコで先達の体験を参考にさせていただくのですが……。
ご紹介いただいたkikiさんのレコを拝見して、ヤマレコの貴重さを再認識しました。
みなさんに改めて感謝しています。
山歩き経験の少ない娘も、中高年の私たち夫婦も安全が最優先。
そのことを年初に実感できてよかった、と我が家のオプティミスツは口をそろえています。
次回は下調べを入念にして、絶景を楽しみたいと思います。
Rheingoldさん、こんばんは。
写真だけでも惨状が伝わってくるのに、実際に現場を目にしたら声を失ってしまいそうです。
地図の最新版が出たら、地形や沢の位置が変わっていそうですね。。
危険個所から先に進まず、撤退されたことは正解だったと思います。
ユンボや流失した大木、土砂に埋もれてしまった標識・・・
Rheingoldさんは情報収集をしなかったとのことですが、このレコをＵＰすることによって
他のユーザーさんにお知らせすることができたので、とても意義のある山行になったと思います。
この荒れたコースの中で、手作りの道標が残っていたこと、甘酒で一息入れられたことを
拝見し、ホッとしました
pippiさん、今年もよろしくお願いします。
温かな甘酒は冷えた手と胃に心地よく、気分転換と寒さ対策の両面で優れものだと思いました。
アルコール成分の有無やその程度に注意すれば、汎用性も高いのではないでしょうか。
実は、昨日も甘酒を飲む機会がありました。
いただいたコメントに触発され、今度は、卸した生姜をたっぷり入れたスペシャル版です。
？？？ はい、実は返信を後回しにして山に出かけました。申し訳ありません。 m(_ _)m
思いがけず時間ができたので、安全かつ確実に富士山を見ようと思った次第です。
ところどころ雪が残る尾根歩きと、海、山、湖、半島を眺めながらの甘酒で、リフレッシュできました。
今日はこれから仕事で、明日も午後までつぶれそうです。レコは近々アップします。
Rheingoldさん、こんばんは。
今日、富士ヘルスカントリークラブの裏手から793mピークを越えて湯船山を目指したのですが、道がわからず敗退しました...
それはさておき、私が歩いたルート上にも崩落箇所が多数あり、小山町の被災は尋常じゃないことが実感として分かってきました。
Rheingoldさんのこのレポの写真にあるような超巨大崩落ほどではありませんでしたが、アスファルト舗装道路のえぐれて流出している様には唖然としました
明神峠〜湯船山〜樹下の二人〜世附峠〜不老山〜生土ルートは通れるようです。帰りに小山町の観光協会によって色々と情報を仕入れてきました。
明神峠へのバスが運行してくれると楽なんですが。
こんばんわ、Rheingoldさん
九州では昨年の台風の記憶はあまりないのですが、ものすごい威力だったことが想像できますね
それに九州では年末年始の大雪で今も山には雪が残っていますが、関東では雪はまったく降らなかったんですね
狭い日本でも違うんですね。
こんにちは、chengufuさん
お返事が大幅に遅れ申し訳ありません。
１０日間近くもヤマレコから遠ざかっていました。
準備不足の山行を反省して蟄居していました、
というわけでは全くありませんが、
以後、安全な山歩きに努めたいと思っています。
ご指摘いただいた「関東の雪」ですが、
首都圏では皆無といっても過言ではありません。
脊振の山々は雪を冠しているのでしょうね。
福岡勤務の当時を懐かしく思い出します。
雪を見に行きたくなってきました。
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