二口山塊 大行沢・樋ノ沢
- GPS
- 27:24
- 距離
- 19.1km
- 登り
- 983m
- 下り
- 970m
コースタイム
- 山行
- 5:29
- 休憩
- 1:59
- 合計
- 7:28
- 山行
- 1:40
- 休憩
- 0:03
- 合計
- 1:43
天候 | 10日:晴れ 11日:曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
秋保ビジターセンター付近の広い駐車場を利用しました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
大東岳登山道(裏コース)で下流部はカットし、大行沢上流から入渓。 北石橋分岐を野営地とし、野営地〜樋ノ沢終点を往復しました。 翌日は天気が優れなかったので、裏コースで下山のみとしました。 コース状況については、過去レコと大体同じなので割愛。 台風の影響か、水量は多めでした。 |
写真
感想
初めて登ったのは二口の山だった。
雨に煙るブナ林は幻想的でとても綺麗だったけれど、登山道の横を流れる沢は増水したせいか、暗い天気のせいか恐ろしさを感じた。
何度か山へ通ううちに、太陽の光の下、透明な、時にはエメラルドグリーンに輝く沢の美しさに目を奪われるようになった。
東北の山々は水の山だと思う。静かでしっとりとした森、なだらかに広がる稜線、谷間を流れる大小の沢。中でも沢は、自然の力をあまりにも強く感じてしまって、その世界へ足を踏み入れるのは憧れていたけれど、あきらめてもいた。
「どこでも自由に歩いてください。」そんな言葉をLuskeさんが発した。登山道をたどる山から少しの藪歩き、そして自由な沢歩きへ、今年ちょっと私の世界が広がったような気がする。
歩いて、食べて、焚火の下で暖をとり、静かに語らう一夜を過ごした2日間。日が経つにつれてあれは現実だったのかと不思議に思う。
Luskeさんの滑らかな歩みは、ぎこちなく、全身に力を入れて歩く私とは全く異なり、美しい動物のようだった。
いつかあんな風に滑るように沢を歩きたいと思った。
初心者2人への沢講習を快諾してくださり、道中色々と心を砕いてくださったLuskeさんに心から感謝です。
先日の月山清川行人小屋でのLuskeさんとの偶然の出会いで、私たちの沢への思いは一気に高まり、今回、私たちにとって初めての沢登りが実現しました。
場所は二口山塊、大行沢。
これまで、二口は何度も通った場所だけれども、見る景色、感じる山の空気、全てが新鮮で、初めて山を歩いた時の気持ちが戻ってきたような、そんな思いさえしました。
そして、沢の後は焚き火の夜。
炎を囲んでお酒を飲み、時々薪を焚べては炎を眺め・・、そして気が付くと日付を超えてしまいそうな時間に・・。
沢登りでは、深く山の懐に入り、自然の濃い森や沢の雰囲気に触れ、そして進む道のほとんどは自分の感覚と判断に委ねられる。
まだまだ自分には沢登りの魅力を十分理解できていないのだろうけど、その一端に触れることができたような気がします。
そして今回、このような沢の魅力を教えていただき、素人二人を導いていただいたLuskeさんには本当に感謝です。
ありがとうございました。
この二日間は本当に楽しく、そして何と言っても、自分で触れて、感じられる山の世界がさらに奥深く広がっていくような気がしたのが、最も嬉しく感じたことでした。
先日の月山清川行人小屋で、kojiさんとkeenさん御夫妻とお会いした際、
今回のプランを提案させて頂きました。
実施日の前日は台風通過の大雨で、開催が危ぶまれましたが、
蓋を開けてみれば快晴に恵まれ、素晴らしき沢日和。
初めて沢を歩く二人を案内しつつ、二口の大行沢と樋ノ沢を歩きました。
最初の大行沢は、やや増水気味で少し気を使いましたが、
樋ノ沢に着くころにはすっかり沢歩きに慣れた模様。
いつもの二口とは違って見える、であろう光景の中を、
楽しそうに歩く御二人が印象的でありました。
沢、と言えば焚火。
夜は大行沢のいつもの場所で幕を張り、焚火を楽しみました。
静かな山の空気を感じながら、揺らめく炎を眺めるのは至福のひと時。
そこに楽しき語らいが加われば、酒が進むのは必至でしょう。
自分の場合は、沢よりもむしろこちらが本題なので、
日付が変わる直前まで焚火を眺めつつ、夜更かしする事となりました。
御二人は眠かったかもしれませんが、そこはむりやりお付き合い頂きました(笑)
拙いガイドではありましたが、沢登りの奥深い世界について、
その一端を感じ取って頂けたのなら嬉しく思います。
今回は沢歩きに終始する行程でしたが、次回は、もう少し登攀要素のある沢に
お連れしてみたく思う心。
kojiさん、keenさん、また宜しくお願い致します。
コメント
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keenさん、koji_mtさん、
沢デビューですね。おめでとうございます
大雨の直後なのに、二口の沢の美しさは素晴らしいですね
明るい日差しがこぼれ、吸い込まれるような透明感です
沢登というのは日本独自に発達した登山形態だそうですね。
お二人の山の世界がさらなる広がりを深めていくことでしょう
Luskeさん、指南役ご苦労様でした。
大行沢・樋の沢の懐の深さ。改めて感心しました
もっとも私は焚火を囲む夜のほうにより惹かれますけどね
夜の部だけ参加したいぐらいです
先日の偶然の出会いがなければ、今回の沢デビューは実現しませんでした。
師匠には素人二人をまとめて面倒見ていただき、本当に感謝です。
沢を始めて、これからどんな世界が広がっていくのか、自分でもワクワクしています。
それと、焚火の魅力にもはまりそうです。
炎の揺らめきとゆっくり嗜むお酒・・・なんとも言えませんでした。
機会があれば焚火の会などもどうでしょうか
二口は暗い沢が多いですが、大行沢・樋の沢は比較的明るく開けており、
快適な沢歩きが楽しめます。
台風後なので、濁流になっていないか心配でしたが、
以前と変わらず透明度が高く、初めて歩く御二人に、楽しんでいただけたかと思います。
焚火の良場があるのも良いですね。
私の場合、沢は前座みたいなもので、夜の部が本番であります
ぜひ、今度は夜の部だけでもご参加頂きたいものです
kojiさんご夫婦、Luskeさん、こんにちは。
大行沢は上部がナメで沢のせせらぎも心地よく、歩きやすい沢ですよね。
もうすぐ季節がすすめば、水面を赤く染める紅葉が美しいでしょうね。
大東岳は、わたしのトレーニングの山だし、ずっと沢登りがしたくて、初めてひとりで歩いた沢なので、個人的に思い入れが強いです(^ω^)
今では、此処は沢より釣りメインになってしまいましたが、暑い日は山よりも沢に入りたいなぁと感じるようになりました。
Luskeさん、そしてわたしは念願(?)の桃洞滝に謁見してきますよー。
mariさん、こんばんは。
私たちもようやく沢の世界に足を踏み入れてしまいました。
以前は沢にはあまり興味はなかったのですが、Luskeさんやmariさんたちの記録を拝見してちょっとずつ気持ちが沢へ傾いていったのです。
大行沢は素敵なところですよね。近くにこんなところがあるのは本当に贅沢だなと思います。
紅葉の時期も是非行ってみたいと考えていました。今の時期とはまた違った美しさがあるんでしょうね〜
そういえば以前、ここで釣りをされている記録をアップしてましたね。
実は“沢登り&釣り”にもちょっと興味があるんですよね〜
それでは、また記録楽しみにしています♪
個人的には、大行沢が最も美しいのは紅葉の時期だと思います。
沢の冷たさが辛くなる時期ではありますが、またその時期にも再訪したいものです。
私は釣りはしませんが、大行沢での釣りも良さそうですね。
来年あたり、初めてみたいものです。
お、桃洞滝に謁見ですか
インパクトある滝ですので、どのような感想を抱くか気になるところです。
楽しい沢旅になるよう、祈っております!
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