岡山県美作市 総検行山 愛の村ビューライン&滝コース



- GPS
- 03:54
- 距離
- 10.5km
- 登り
- 596m
- 下り
- 593m
コースタイム
- 山行
- 3:38
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 3:52
歩行距離10.5km、歩行時間3時間40分、歩行数16,000歩
天候 | 曇り後小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
国道429号と後山川沿いの道はアスファルト道です。出発点(河川公園)<写真01>からしばらくは国道429号沿いに歩き、日名倉養魚場の渓流釣りの看板<写真03>で対岸に向かい、そのまま後山川の左岸を進みます。 国道429号に合流し奥海乢(おみねたわ)登山口<写真07>に向かう車道との分岐点の手前の谷沿いに、地形図上は破線の道があったので植林帯に入ってみると、沢沿いに踏み跡が続いていました。しばらくするとガードレールが見えてきたので、そちらに向かって足元が不安定で急な斜面を少し上りました。ガードレールの周辺には黄色いテープが張られて立ち入り禁止と書いてありましたが、またいで無事に国道429号に合流できました。この2m程南東にガードレールの切れ目があり、きれいな踏み跡がついていたので、踏み跡から外れないほうがよかったようです。 奥海乢(おみねたわ)登山口<写真07>から総検行山(そうけんぎょうさん)頂上<写真19>までは登山道が整備され、道標となる「愛の村ビューライン」のプレートやピンク色のテープが所々にあるので、安心して快適に歩けます。ただし、継続的に登山者が訪れないと、1年程度で自然に帰してしまいそうな草の間の細道もいくつかあります。今回のように濡れていると滑りやすい土なので、下りは注意が必要です。 総検行山頂上から「愛の村ビューライン」の標識やピンク色のテープに従って、北西尾根方向に進みました。しばらくは道が続いていましたが、標高660mの滝<写真22>の手前で不明瞭になりました。下に谷が見え、傾斜が急になりましたが、地形図上の谷沿いのコースに合流すると思い、そのまま谷に下りて滝<写真22>に出ました。おそらく、標識を見落として北側に向かい過ぎ、渡渉すべき地点をスルーしてしまったのだろうと思います。谷の北側をキープしてしまったため、割れやすい石がゴロゴロしていたり濡れて崩れやすかったりする急斜面を、下ったりスライドしたりする羽目になりました。かなり危険になってきたため、標高620m辺りで渡渉し南の県境尾根に上りました。県境尾根は道がしっかりとしており、再び標識やピンク色のテープに導かれて林道出合い<写真30>まで楽に進むことができます。総検行山頂上<写真19>からの安全なルートとしてはこの県境尾根沿いに進むのがベターかと思われます。 林道は草が茂っていますが、細い踏み跡があり傾斜が緩やかなので歩きやすいです。やがて落石が続くアスファルト道と合流し、さらに後山川に合流します。川沿いの南側についている道は駐車場のある河川公園<写真01>と直結していないようだったので、ダイサギ撮影地点<写真36>で対岸に渡り、国道429号沿いに歩いてゴールに向かいました。 |
その他周辺情報 | 後山にくると、「愛の村パーク」に寄ってベールドーで食事(1,000円ランチバイキング)をするのが、定番化しました(´・ω・`)。「展望温泉 ゆらりあ」の割引券もゲットできます。 11月12日(土)・13日(日)には「東粟倉(愛の村)ツーデーウォーク」が実施されます。最も美しい紅葉シーズンでのイベントです。開催要項は別途ファイルに添付しています。 |
ファイル |
(更新時刻:2016/09/26 11:58)
(更新時刻:2016/09/26 11:58)
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写真
総検行山(そうけんぎょうさん)の麓にある公園の駐車場を利用しました。国道429号を自動車で走っていると、「河川公園」という標識が見えてきますのですぐにわかります。ここからしばらくアスファルト道を歩きます。
ゴマノハグサ科の落葉低木で、園芸品種とされていますが、在来種だとする説もあるそうです。これはアスファルト道の端にかたまって生えており、高さは30cm程しかありませんでした。後山風穴<写真05>の周辺のものは高さ2m足らずで明らかに植えてあるようでした。この南側に日名倉養魚場の釣り場があり、魚の放流釣りなどができます。
岩の間にできた空間は、内部の温度が安定しており、冬は外より暖かく、夏は涼しく冷たい風が外に向かって流れ出します。大正3年に農商務省の蚕業取締成績書で後山風穴として掲載されているというのがこれでしょうか。後山蚕種風穴冷蔵庫といい、高さ4メートル、広さ10メートル四方で幅が2メートルの石積みの中で蚕を飼っていたと思われます。明治の終わりに英田郡の事業により設置されたそうです。
この分岐を左に行くと、愛の村パーク<写真21>があります。このまま後山川沿いを歩きました。奥海乢登山口<写真07>に向かう車道との分岐点の手前で植林帯に入り、踏み跡を進んでガードレールに向かって足元が不安定で急な斜面を少し上りました。ガードレールの周辺には立ち入り禁止の黄色いテープが張られていましたが、またいで無事に国道429号に合流できました。この2m程南東にガードレールの切れ目があり、きれいな踏み跡がそこまで続いていたので、踏み跡から外れないほうがよかったようです。
岡山県と兵庫県の県境に奥海乢(おみねたわ)があり、ここが総検行山の登山口です。県境尾根上の道は美作市の有志の方々によって整備され、愛の村ビューラインと名付けられました。草の間の細道は濡れて滑りやすそうな黒土ですが、上りは大丈夫でした。
日名倉山
下草がなく歩きやすい樹林帯を歩いていたかと思うと、時折、こうした視界が突然開けるスポットが出てきます。東方面に日名倉山が見えました。真中に見えている白い建物をズームしてみると…<写真09>へ
日名倉山中腹にリュバンベールの鐘楼が見えました。ベルの音がここ総検行山にも鳴り響きます。総検行山東尾根展望地<写真14>で動画を撮っているときに聞こえてきたのですが、残念ながら録音はできませんでした。
アフリカ原産のキク科の一年草で、下向きに咲く花は、終わると上を向き、綿毛のついた種を作って飛ばします。今回の山行では花期も終盤になり、大量の綿毛をつけた群落があちらこちらで見られました。
総検行山の東尾根標高780mから振り返ると正面に広がる景観です。日名倉山が富士山に見えるアングルです。リュバンベールの鐘楼<写真09>周辺はベルピール自然公園として整備されており、平成24年3月に文化庁のふるさと文化財の森に「日名倉山茅場」として認定された、約10haのススキやオギ、チカラシバなどの茅場が来月には見頃になるでしょう。
標高823.7mの総検行山の頂上三角点です。点名は「杉の奥」と言い、今春、総検行の名前がつくまでは、この名前で呼ばれていたのでしょう。木々が茂って展望は効きませんが、360度動画を撮ってみました。ここからまた草の間の細道を歩きます。樹林帯は広々とした道で歩きやすいです。
標高500m地点にある愛の村パークをズームしました。温泉&ランチバイキング1,380円という山行後にはありがたい施設です。予定していた県境尾根ルートからはかなり外れていますが、このまま標識やピンク色のテープに従って整備された道を歩きました。
標高660mの滝
不意に谷を見下ろす場所に出てきました。周辺には標識もテープもありません。とりあえず、割れやすそうな石がゴロゴロした所を谷に向かって下ると、滝がありました。動画も撮りました。この辺りで谷の南側に行ったほうがよかったのかもしれませんが、北側をキープして北西寄りに進みました。石がゴロゴロした崩れやすい斜面を下ると、標高650m辺りに2つ目の滝がありました。こちらは動画だけにしました。
標高640mの滝
崩れそうな急斜面をスライドし、絹の糸のような綺麗な滝に向かって下りました。動画も撮りました。これで地形図の破線の道に出たと思ったのですが、しばらく歩いても同じでした。標高620m程の地点で水深がほとんどない所を見つけて渡渉し、南の県境尾根に向かって崩れやすい急な斜面を上りました。10分程で愛の村ビューラインに合流し、標識やピンク色のテープがある樹林帯のきれいな道を歩けるようになりました。
兵庫県と岡山県の県境尾根は南へずっと続きます。この一角は手入れが行き届いた植林帯です。小さな石がゴロゴロした林道には草が茂っていますが、細い踏み跡があります。小雨が降っていたので、一部、小走りしながら下りました。途中からアスファルト道になりましたが、落石が続き、苔が生えて水が流れている所もありました。フェンスを開閉してさらに下ると後山川のほとりに出ました。
この日(9月25日)は彼岸明けの日でした。彼岸花は全草有毒で田を荒らす動物がその鱗茎の毒を嫌って避け、また墓地の虫除け及び土葬後、死体が動物によって掘り荒されるのを防ぐとされています。周辺にたくさん咲いていました。
9月の代表的な風物詩です。いつの頃からか9月14日は「コスモスの日」と呼ばれ、恋人同士がコスモスを添えたプレゼントを交換して愛を確かめ合う日といわれています。ちなみに、秋桜をコスモスと読んだのは、山口百恵さんの歌が始まりだそうです。
最も大きな白いサギで、極端に首が細長いのが特徴です。クチバシは黒っぽい色から黄色へ、目元は緑っぽい色から黄色に変化しつつあり、季節の変わり目を感じさせてくれます。橋を渡って対岸の国道429号に向かいます。
防虫、防火、防水、防風、防腐、職人不足、過疎化…等の問題から今となっては茅葺屋根はごく一部の集落に残るのみとなりました。茅はイネ科やカヤツリグサ科の総称で、その1つのオギでしょうか、家屋前にたくさん生育していました。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
軍手
雨具
スパッツ
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
アタックザック
ザックカバー
地形図
コンパス
ファスナー付クリアーファイル
筆記用具
携帯
時計(防水)
タオル
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(山使用可能)
eTrex30(GPSナビゲーター)
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感想
総検行山(そうけんぎょうさん)今春、国土地理院に掲載された山です。実は6月12日に兵庫県佐用町から郷鴫(ごうしき)山経由で訪問しました。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-896180.html
地元の人にもまだあまり知られていないようすで、出発点で地元の方に「山登り?」と聞かれたので、「はい、総検行に!」と答えると、それどこ?という表情の後、「クマには気を付けて!」と言われました。目の前に見えている山なんですけれど(*_*;
地元の有志の方々が整備された「愛の村ビューライン」はその名の通り、愛の村(後山集落)を望むことができるビューポイントがいくつかあります。総検行山頂上までは前回通っており、イメージできていたのですが、頂上から西のルートは未知の世界でした。当初は兵庫県と岡山県の県境尾根沿いを歩くものと思い、頂上から南西方向のルートを予定していましたが、愛のビューラインはなぜか北西方向につながっていましたので、そちらに進んだところ、途中、谷が見えてからだんだん道が不明瞭となり、地形図上についているはずの谷沿いの道に合流したと思ったら、ルートファインディングがかなり難しくなり、沢下りの危険を感じて県境尾根まで直登で上がりました。しかし、谷に入った(迷い込んだ?)おかげで、写真や動画で紹介しているように、想定外の魅力的な滝を観賞することができました。
植物は山道に沿ってたくさんのベニバナボロギク<写真10>とキノコが生育し、イガ栗<写真13>がたくさん落ちていました。麓では彼岸花<写真32>、フサフジウツギ<写真04>、コスモス<写真34>やツリフネソウ<写真35>などの旬の花が後山川や田んぼ周辺を彩っていました。
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