晩秋の飯豊山(*'▽') 遭難騒ぎの愚痴レコ



- GPS
- 51:30
- 距離
- 31.1km
- 登り
- 2,903m
- 下り
- 2,882m
コースタイム
天候 | 12日 風雨 13日 曇り、風強し 14日 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
※飯豊山は取り付きの尾根はどこも急登だったりします。今回の山行では遭難騒ぎもありました。技術的な難度はありませんが体力的には大変な山だと思います。無理をして周りに迷惑をかけるのはやめましょう。 丸森尾根 道はしっかりしていますが身体をヨッコイショと持ち上げる場面が多々あります。 稜線上(頼母木山〜飯豊本山) 特に問題のない登山道です。 ダイグラ尾根 長い上にザレ気味のトラバースや急登の登り返しなどがある体力的にハードなコースです。 |
写真
感想
大好きで素晴らしい飯豊山にやってきましたよ(*'▽')
とは言ってもですね・・・ちょっと今回は愚痴を書いてしまいます
基本的な感想はいつも通り写真で一言書いてるからいいかな(;´・ω・)
というわけで以下、遭難騒ぎの愚痴になります。
あくまで僕の考えなので不快に思う方はスルーしてください。
事件概要
10月11日に入山した2名(別々の登山者です)が13日に下山予定&宿泊予定だった飯豊山荘に現れなかったことが発端となります。
13日に下山がなかったので、山荘が通報し14日にヘリが出動する事態となりました。
うち一人A氏はヘリにて救助、もう一人のB氏は自力下山をしています。
二人とも登山届けは未提出です。飯豊山荘側の登山口にはちゃんと登山届けの用意がされているので出さなかったのは本人の意思となります。
僕がA氏、B氏と一緒にいたのは13日の御西避難小屋、本来なら二人が下山をする予定だった日となります。
以上が下山後に僕が警察との話の中やニュースで知りえた情報になります。
遭難者の行動
A氏の行動(伝聞情報を含む)
10日に飯豊山荘に宿泊
11日に梶川尾根から入山、12時間以上かけて門内小屋に到着、宿泊
12日は悪天候のためか、梅花皮小屋までしか移動せず宿泊
13日に梅花皮小屋から御西小屋まで8時間かけて移動
14日にヘリにより救助
B氏の行動(伝聞情報を含む)
11日に丸森尾根?から入山、門内小屋にて宿泊
12日は行動不明、宿泊地も不明
13日、15時頃に御西小屋にて会話する。大日岳をピストンしてきたとのこと。
14日、7時頃飯豊本山に向けて出発。ダイグラ尾根から下山、16時45分頃。
二人の行動ですが僕が本人たちから話を聞いたり、警察やニュースでの知った情報をもとに組み立ててます。間違いもあるかもしれません。
愚痴を言いたいのはA氏についてです。正直B氏は12日の行動が不明なのでよくわからないので(;´・ω・)何にせよ周りに迷惑をかけることはいけないことですが。
まず、僕の個人的な意見ですが高原地図の飯豊山コースタイムはかなり甘い設定になっています。頑張らなくてもCTの6割程度で歩けるようなイメージがあります。これは飯豊山が宿泊前提となる大きな山域で、荷物も自然と重くなることなどから安全を意識したCT設定だと思っています。
そんな飯豊CTで梶川尾根は6:50で、門内小屋まで含めると7:30です。A氏はこれを12時間以上かけて登っています。さらに梅花皮小屋〜御西小屋のCTは4:10。A氏はここも8時間かかっています。
時間がかかることは悪いことではありません。それに見合った計画を立てればいいだけの問題です。しかしA氏は御西小屋にて僕らにダイグラ尾根を降りて下山する旨を話しました。
・・・それは絶対無理です。
さらにA氏、御西の水場が分からず給水できませんでした。
御西小屋の前で「水場はどこですか?」と声をかけられたのは僕でした。
なので、「そこから本山へ向かう道を行ってすぐに分岐がありますよ」と伝えています。足元の石には青色ペンキで明瞭に水場への案内が付いています。
・・・見落とすか?アレを?
13日の夜にダイグラを降りると話されたので、その場にいた他の方もやめたほうがいいと助言。その場では「そうか、無理かぁ」と話していました。
そもそもA氏、地図は持ってないわ、大日岳と飯豊山がどっちがどっちかわかってないわと目も当てられない状況。
それでも百名山を登りたいらしく、そのままでは下山できない様子だったので、大日岳ピストンと飯豊本山を登ったら本山小屋に宿泊、翌日に川入にでも降りてタクシーで飯豊山荘に戻るよう助言しました。
でも結局その後飯豊山荘のご主人が連絡したとき(14日15時10分頃)は14日は本山小屋に宿泊して、翌日15日にダイグラを降ると話していました。
周りの意見聞く気ねーな・・・
結局この日はすでに山形県警と消防のヘリが飛んでいたので、救助要請をするように説得。結果としてヘリ救助となりました。
客観的に見てどんなに危険でも、本人から要請がなければ救助するのは難しいそうです。警察の方からの説得で救助が実現しました。
このときの警察の方(おそらく小国町の駐在さん)は安堵し、今回は無事に終わりそうで良かったぁ。これが本格的に捜索隊が組まれるところまでいったら、見つかるのは大抵残念な姿なので本当嬉しいですと話されていました。
身勝手な行動は必ず周りに迷惑をかけます。俺の勝手だからいいだろ!では済まされないのが現実です。必ず関係のない誰かが影響されるのです。
そんな基本的なことを守って、安全登山を心がけてほしいです。
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