八ヶ岳 天狗尾根

コースタイム
2日目:出合小屋4:10発-6:50カニのはさみ-7:55雪壁前で撤退決定-9:55出合小屋11:00過ぎ-12:50美しの森駐車場
天候 | 雪、曇り、風。たまーにちょっと晴れ間。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
2月頭に比べ、林道の雪は少なく、標高が上がるにつれて雪が増えていた。 渡渉3回。2回は厳しかった。1回目は、渡渉ポイントを探し、前回より少し上流で渡る。 下山後の食事:ROCK(カレーにうるさい3B講師も納得のカレーは確かにおいしかった。) |
ファイル |
非公開
5585.xls
計画書
(更新時刻:2012/03/24 12:59) |
写真
感想
1か月前に先輩に連れて行ってもらった天狗尾根。今度はCLとして行くことになりました。
とはいえ、L学校の卒業山行。付添いの講師の方、メンバー皆さんにフォローされながら。
今回は、自分的には、ルートを楽しむより、リーダーとしての経験を積むことが目的。
でも、卒業山行なのだから、やっぱりみんなで楽しめる山行にしたい。
まずはルート選定から。行き先は決まったとして、アタック形式か全荷か、周回か縦走か、
いろいろ話を聞きながらいろいろ調べながらメンバー皆の志向を考えて…、と思っていたら
かえって混乱してしまったかも。早速CLのムズカシさに直面。^^;
そして、中級生4人中2人が諸事情により不参加。これは痛い…。
結果、受講生2人に講師2人という何とも贅沢な(そして緊張する)山行になりました。
天気も微妙。(アタック形式にしたので)時間も微妙。懸垂で撤退するイメトレもしてみました。
その前に撤退判断が難しそう。行く前から、うーん、頭の中がぐーるぐる。^^;
そうそう、撤退プランについては、S田講師にかなり突っ込まれましたよ^^ゞ。要は、
自分で考えておくのは当然、そしてメンバーの意思を統一しておく必要があるということ。
初日。今日は天気が悪いのは覚悟のうえ。雨さえ降らなければ…。
出合小屋までは、時間も余裕あるし、多少ラッセルあったとしてもお気楽な道中〜。のつもりが、、
か、川がしっかり流れてる。(確かに、数年前のこの時期、靴脱いで渡ってた記録は見ましたが。。)
早速講師頼りです^^ゞ。空身で渡り、ザックを渡し、残りのメンバーが空身で渡る。
そんな渡渉が2回(プラス慎重に岩伝いに渡ったのが1回)。
ほんの少しの距離なのに、絶対飛べる距離なのに、怖いモードに入ってしまってなかなか渡れない。
靴を脱ごうかと本気で考えつつ、もう一度、あさっての方向見て一呼吸し振り向きざまにジャンプ。
あーあ、こんなところに時間取っちゃった。すみません。。
出発前、行かれるところまで行こうと話していたけれど、こんな状況なので、出合小屋で再び協議。
やっぱり行くことに一度はなったものの、諸事情によりやっぱり小屋泊に。
ストーブをたいて(またまた講師頼り^^ゞ)、諸事情により濡れたものを乾かし(小屋に感謝です)、
それからはゆっくりした時間が流れて行きました。
そして就寝。が、なぜか寒くて寝られない。横になっているだけで身体は休まるとの先輩の言葉で
自分を慰めながら休んでいたら、寝起きは意外と快調。
2日目。予定を1時間早めて、2時半起床、4時発。
暗い中で、核心の渡渉。アイゼンが利いて無事通過。
暗い中で、取り付きを探す。所々消えつつあるトレースを追って、今回は赤テープのところから。
(前回はここを見送り、もう少し先で取り付いた。)
昨日入ったパーティーのトレースがあるものの、所々はすでに埋もれている。ので、ラッセル。
うっすら見えるトレースを追うも、所々ではまる…。なかなか進まない…。そして講師頼り^^;
途中、先月少し緊張したちょっとした岩場は雪で埋もれていた。違うもんだなぁ。
5時も過ぎれば明るくなってきた。カニのはさみに着くころにはもう明るい。日が延びたなぁ。
そして、最初の岩場(20m位?)。前回はロープを出すことすら考えなかったところで、念のためロープを出す。
この判断も難しい。
すぐに次の岩場。右上し左に回り込んでルンゼに入るところ。前回あったフィックスロープは見当たらなかった。
岩は前回よりさらに登り辛そう。ルンゼからは雪が流れてくる。
ここで撤退決定。
…この判断が正しかったかは、未だにわからない。抜けられないのは確実だとしても、このピッチを登ってから
撤退するのも経験になると思った。CLじゃなかったら、行きたい!と叫んでいただろうなぁ。
でも、自分たちの力では行かれないこと、そしてメンバーの様子を考えて、諦めることにした。
「諦めます」と言った時は(大げさだけど)ちょっと涙が出そうになった。悔しいのか?何に対して?
さ、決めたからにはさっさと撤退(実際には未練がましく振り返りながら^^;)。
懸垂しようとしたとき、ロックカラビナが凍る初体験。素早くやろうとしてPASに早くセットし過ぎた。
雪に着いたのだろう。
さっき来たばかりなのに所々消えているトレースを辿って出合小屋へ。小屋手前の渡渉はだいぶ楽になっていた。
水が減ったか雪が積もったか。
ゆっくりお茶を飲んでゆっくり出発。帰りの渡渉は楽だった。1日でこんなに変わるんだ。
行かれなかったのは残念でしたが、いろいろ経験になりました。
来年、もう一度行きたい。
最後に、L学校には、2年間いろいろお世話になりました。
まだまだダメダメですが、2年前に比べると少しは成長しているかな。
いろいろ言われますが…^^;、これからも、焦らず、できることを増やしていきたいと思いま〜す。
山においでよ!
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