【秩父夜祭】武甲山夜間山行(浦山口〜生川)【丁34.1】
- GPS
- 07:43
- 距離
- 21.5km
- 登り
- 1,232m
- 下り
- 1,215m
コースタイム
- 山行
- 5:02
- 休憩
- 2:41
- 合計
- 7:43
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
復路:横瀬駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
所々、岩や木の根の張り出す箇所あり。 山頂から生川へ下る途中、土質が気になる箇所あり。 足元が急に柔かくなったら確実に道を外れたので戻ること。 下山して横瀬駅へ向かう途中、道の端を歩いていたら凍結していたらしく、滑って転倒した。最後まで油断は禁物。 |
写真
感想
インターネットで秩父夜祭を検索すると、「花火の観賞場所はどこそこ」というサイトが散見される。それらによると、
市役所から西武秩父駅にかけての国道140号線沿い
西武秩父駅前広場
道の駅ちちぶ
辺りが挙げられているが、こんな所は激混むに決まっている。しかも今年は土曜日で、世界文化遺産登録直後と来ている。これはもう、あそこから見るしかない。
ということで、夜間山行計画を練る。
とは言っても夜間山行とは尋常なことではない。いざ非常時にはどうするかということを考えると、物怖じする気持ちも湧いてくる。それを抑えるにはただ山に身を任せて無心になるのみ。時間は余分に見て、道も概ね分かっている。もう余計なことを考えるのをやめた。西武秩父に近づく電車の中、うたた寝から覚め、いつの間にか混雑している状況に、武甲山頂まで行くという気持ちは固まった。
この日は祭日である。となれば、まずは予定が遅れようが狂おうが、祭神にご挨拶するのが第一だ。というわけで、秩父神社に参拝。狭い路地に屋台が並び、向かう人来る人でごった返してなかなか前へ進めない中、当初ミューズパークを南下して浦山口へ向かう予定を早速改め、直接浦山口へ向かうこととする。余裕のできた時間で屋台や山車を見て回る。
規制線の外に出れば、あとはもう考えることは武甲山のことのみ。予定が繰り上がったので、入山する頃にはまだ残光があるはずだ。暗闇の中を入山するのと薄暮の中を入山するのでは難度も異なってくるので、結果として入山しやすくなったのは良かった。
山に入ってからは九十九折の道を木の根や岩を乗り越えながら進む。目の前の一歩一歩に集中していれば恐怖感も薄らいでくるが、途中で同類に出会ったこともあり、幾許か安心する。と同時に、アプローチの比較的短い生川から上って来る人はさらに多いだろうことが予想された。
御嶽神社前に着くと、複数の人の声が。もう結構人が来ているのかしらと御嶽神社に御挨拶の後、山頂へ向かう。2人が下りてきて、山頂には2,3人。純粋に夜景を見に来た人もいるようだ。山頂の一角に腰をおろすこと1時間30分。続々と人が集まり、カップラーメンやコーヒーで暖をとる。
既に12月、防寒は基本である。しかし、風は微風だが吹きさらしの中じっとしているとやはり寒い。予備のカイロの封を開け、屋台で買ったベビーカステラを食べて顔を動かし、比較的防寒の弱い脚部をさすりながら時を待つ。
そして、19時40分頃から本格的に花火の打ち上げが始まった。しかし、悲しいかな、都区内への最終電車は横瀬発22時40分頃。夜間ということで余裕を見て下山に160分かかると考えたら20時には山頂を去らなければならない。この点については一の鳥居登山口まで車で来ている人達に分がある。路面凍結の危険を冒しても車で来るかどうか、今後の検討課題だ。
下山途中も断続的に花火の音が聞こえていたが、登山口近くまで来ると静寂が訪れ、次いで沢音が響くようになる。その先にあるのが不動滝の水場で、冬にもかかわらず、豊富な水を供給している。
一の鳥居から山に一礼して、あとは舗装路を下る。これでもう安心しきっていた。が、季節は12月、路面凍結という罠が待ち構えているとは。
菱光石灰工業を過ぎてまた闇に包まれる辺り、路側帯を歩いていると柔道で足を払われたかのように足が横にツルッと滑って受身を取る間もなく転倒、そして側溝に落ちる。あまりに突然のことに一瞬呆然とする。幸い怪我などは無かったが、ダンプが石灰を運ぶ道なのでパンツとアウターの一部が真っ白けになってしまった。
これは全くもって油断としか言いようがない。下山して後は全く安心しきっていた。家に帰るまでが遠足とはよく言うが、最後まで気を抜いてはいけないということを最後に痛感させられた。
というわけで、年の瀬の夜間山行は辛うじて概ね無事に終えることができた。後は、電車で来ると山頂での滞在時間があまり取れないという課題をどうするか。しかし、30人も40人も見に来ているようではもはや穴場とも言えないところで、まだあまり知られていない所を捜し求める方が良いような気がしなくもない。
いずれにせよ、次は来年なので、来年のことは来年考えることとしよう(なお、来年は土日になるので街中は今年同様の大混雑が予想される)。
〜秩父と武甲の神様に感謝の誠を捧げつつ、おしまい〜
【注意事項】
こういうのを見て武甲山から花火を見ようと思われる方もおられると思うが、武甲山は高尾山のような夜でも比較的簡単に歩ける山ではないので、しっかりと計画を立てて、慎重に歩を進めていただきたい。事前に昼間山行をしておくと尚良し。
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