札幌帰省編その2 藻岩山 いつも心の中にある山から見る風景
- GPS
- --:--
- 距離
- 0.6km
- 登り
- 26m
- 下り
- 35m
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
帰りは、藻岩山ロープウェー山麓駅より連絡バスで市電に乗り継ぐ |
写真
感想
日本人はたいていふるさとの山を持っている。山の大小遠近はあってもふるさとの守護神のような山を持っている。そしてその山を眺め・登りながら育ち、成人してふるさとを離れても、その山の姿は心の中に残っている。どんなに世相が変わっても、その山だけは昔のままで、あたたかく帰郷の人を迎えてくれる。
私のふるさとの山は藻岩山である。札幌は広く、西区や手稲区に育った人であれば当然手稲山があげられるだろうし、南区であれば砥石山や石山かもしれない。私は札幌市東部の白石区出身である、そこから一番目立つ山は札幌の街をへだてて聳えて見える藻岩山でなければならない。
今回、5年ぶりに帰省し正月を故郷札幌で過ごすことにした。大晦日、正月買い物の車の中で雲の中からぼおっと藻岩山が見えた、思わず「おお、藻岩山だっ!!」とうめいたが、車内の母には「あんた、山なんか見て楽しいのかい?」とあしらわれてしまった。ここで決めた、藻岩山に行こうと。
初詣のあと、円山動物園からタクシーに乗った。そう、このレコの続きである。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1039248.html
(札幌帰省編その1 北海道神宮初詣+円山 札幌市街の展望)
藻岩山は第三期から第四期に活動した火山で、安山岩質でできている。最初の噴火は海底で起きた様子で、その後この地は地上になってから2回目の噴火が起きた。
アイヌ時代、この山は「イシカルシペ」(いつも登る見張り台)とよばれ、聖地とされていたが、明治時代に入植した和人は、「モイワ」(小さい岩)と呼ばれた隣の山と山名を混同し、かつての「イシカルシペ」を「藻岩山」、かつての「モイワ」を「円山」と呼び、そのまま定着してしまった。
この藻岩山は札幌に近く、また川もあるため明治時代には木材が盛んに切り出され札幌で使われた。
私は、都合5回藻岩山に登っている。いずれも学校登山だ、小学校4年生〜6年生、中学校1年生、高校1年生であった。100人以上の学年が列になって黙々と山頂を目指して行くのである、そして山頂も広く同時にいくつもの学校が同時にたどり着いても敷物を敷いて昼食をとることができる。小学校の時は楽しいと思えた学校登山であった。
高校1年生の学校登山はすごかった、11クラス500名近い生徒と教師が山頂を目指すのである、しかも学校指定のジャージを着て現地集合、地下鉄とバスなどを乗り継いで集合、解散後も学校までは学校指定のジャージで戻らなければならない、そして・・・部活をこなすのだ。
当時からロープウェーもあったが、実は使ったのは今回が初めてである。
藻岩山ロープウェー、ケーブルカー往復で1700円。目的は風景を撮影するのだ。すでに、初詣と円山に登っている、アイゼンやストックもないことを鑑みるとこれが一番良い選択だと思う。
正月1月1日から人でいっぱいだ、そして3割は海外から来た人たちのようだ、いろいろな言葉が飛び交っている。国際都市札幌なのかぁ。でも、世知辛い場面をいくつか見てしまった、列に並ばない、横入り・・・。
乗り継ぎ絶景にたどり着く。なんか懐かしい、子供のころは札幌市街方面ばっかり見ていたような気がするが、今回は山のほうも目立つものを数えてみる、雲が若干あるので見えていない山も結構あるのだが、いやはや絶景である。
日本三大夜景は「函館」「神戸」「長崎」とされているようですが、どうやら新・日本三大夜景ということで「札幌」「神戸」「長崎」という案もあるそうだ、たしかに札幌の夜景は素晴らしい、藻岩山もいいしナイタースキーをしながら見る夜景もいい、200万人都市の夜景はやはり豪華なシャンデリアのよう、いっそ四大夜景でいいじゃないと思っている。
で、夜景でなくても、この冬景色がいいのだ、先ほど見ていた円山よりも広がりがある、拡大は目で見ればよいしデジカメでも望遠にすることができる。でも、広角はそうはいかない、やはり225mと531mの違いがあるのだろうと思う。ここは、百聞は一見に如かずである、行くのは手間だが役に立つである。
その後、いろいろ撮影してロープウェーを下る。そして市電に乗る、何と市電が循環しているのである、その循環区間を乗りたいと思い乗り込む。のんびりと狭い車内で過ごす。本当にゆっくりだ、日本で走る路面電車の中で一番ゆっくりなのではないだろうかと思うほどゆっくりだ。そして、循環している・・・ということは、市電一周ハイクができる可能性があるんだなあ。次冬に帰るときは、三角山かなと思っていたが市電一周という手もあるなあと思ってしまった。
その後札幌駅で14時ごろ、朝食兼昼食をとる。夕食ももち3つの雑煮を食べただけ、正月だがあまり食べていないなあ。
コメント
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aideieiさん、明けましておめでとうございます
札幌に帰省されていたのですね。
(長旅もお疲れ様でした!)
札幌はいずれも夏に何回か訪れました。が
いずれも時間がとれなくて市内をウロウロしただけで・・・
丸山や藻岩山などもいずれは訪れてみたいところです!
確かに、ふるさとの山は変わらぬ姿で迎えてくれますね
今年もどうぞよろしくお願いいたします
sumihiyoさん、コメントありがとうございます。
今回の帰省は大変でした。
行きは、地元駅始発から青春18切符で北上し、昼に仙台、夕食は盛岡、新幹線ワープで八戸(JRがなく第3セクター)、八戸で一人飲み。八戸から青森までまた鈍行列車。夜行フェリーで函館。そして、あまりにもの疲れでフェリーターミナルで眠りこけてしまいました・・・。
その後は青春18では間に合わないので高速バスを選択し、丸々2日かけて帰省しました。
円山、藻岩山、よかったですよ。sumihiyoさんのふるさとの山はどこですか?
aideieiでした。
aiさん
雪景色素敵ですね。生活している人は大変なんだろうなぁと思い読ませて頂きました。
札幌市電 に乗りに行きたいです。
hamburg
HBさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
体重、減りましたね、でも今日のあさかわで増えているかも・・・・。
札幌の雪、なれれば全然大丈夫なのですが、慣れるまでが大変だと思います。
今年は、本格的にダイエットに取り組もうと思っています。
札幌市電、いいですよ。循環ですし・・・次帰るときは市電一周レコという可能性も・・・。
aideieiでした。
aiさん、こん○×は(^o^)/
帰省登山第2弾へはタクシー移動とは…この時期ならではなんでしょうね
距離的には3km弱しか離れていない円山と藻岩山。地元のであろう2つの山ですが、なぜか名前は知れ渡ってますね。例えば横浜・鎌倉でいったら大正山と大平山あたりでしょうが、全国的には知られていない。やはり札幌駅から近いというロケーションだからですかね。
札幌というイメージからと離れていると勘違いしていましたが、西側にはいろいろあるんですね
さて帰省編はどこまで続くのか、第3弾をお待ちしてます
mamepapa
mamepapaさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
本当は、1月2日のレコを作ることができるのですがあまりいいレコになるような写真がありませんので、今回はこの2つのレコで札幌帰省編は打ち止めかな・・・と・・・。次回は、登山靴とアイゼンをもって行きたいですね。そして、三角山、馬追丘陵、などを歩いてもいいかなと思いました。
距離的には、北海道神宮を鶴岡八幡宮とするならば、円山は大平山でいいと思うのですが、藻岩山は結構距離があります、大楠山といったところでしょうか。
札幌は、中央区、西区、手稲区、南区はやまが多いですね。豊平区や清田区は丘陵、白石区・厚別区・東区・北区は平坦ですね。
次のレコは、もう関東のものになってしまいます。日記で書くかもしれませんが・・・。
aideieiでした。
拙者、2004年?冬に3ヶ月間だけ札幌で屯田兵として長期出張経験があります。
その際に市電一周を経験しました。
藻岩山も超・有名ですが、拙者、何度も北海道へ山旅に来ているのに、札幌に来ることは少ないんですね。
どうしても色んなところを巡りたくなって、道東・道北が中心になって・・・。
なので藻岩山はまだ登っていないのです。
ルートは既に検討済み・・・確か病院に近い登山口が一般的とか
隊長
半袖隊長、こんにちは。コメントありがとうございます。
2004年の冬は、私は網走にいました。網走の職場で働いていました。市電一周をその時にもうしているのがすごいですね。でもその時はまだ市電が繋がっていなく、西4丁目⇔すすきの、となっていた時代ですね。そこもつないだということですね。
藻岩山、私のふるさとの山です。深田久弥でいえば白山、私は藻岩山です。
慈恵会病院前コースですね。一番最短だと思います。小学校のとき4年生の時に登ったルートです。でも、とても楽しめると思いますよ。ぜひ、この夏、藻岩山に登り、できれば夜景撮影をすれば一番魅力的な山行になるのではないでしょうか。楽しみにしています。
aideieiでした。
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