日帰り、1839峰
- GPS
- 08:00
- 距離
- 23.3km
- 登り
- 2,203m
- 下り
- 2,194m
コースタイム
※トラックログは、電源のオン・オフのため、奇跡の目安として下さい。
登山口(沢出合)0001-コイカク山頂0505-1839峰0842-コイカク山頂1335-沢出合1828
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2009年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<2009年秋休み(シルバーウィーク)> 秋の日高山脈稜線を歩き、展望の山頂へ 総行程18時間28分。 夜間から行動を開始し、遡行そして数あるピークを越えて山深い1839峰へ 2009年 1839峰への登山道については、ある程度の枝は落とされたと聞きました。 しかしながら、這松がふとももへ当り、かなり痛い思いも。 「すね」は、コイカク尾根上からサッカー用のプロテクターを使用し、保護に成功 |
写真
装備
個人装備 |
< 服 装 ><br />帽子は全つばに防虫ネットの付いたもの。首回りにタオル
薄手のサーマルシャツとゴアのレインウェア<br />ポリエステル100%のジャージ(下)そして沢足袋を履く。<br /><br />< 装 備 ><br />ハイドレーションにポカリスエット3リットル
スポーツドリンク500ペット×2
お茶500ペット×2
計5リットル。<br />携帯食料(カーボショッツ
パワーバージェル
アミノバイタルジェル等)<br />熊鈴
GPS
デジカメ
常備薬
そしてライト×4など これらに防寒・着替
予備品等でトータル13kg前後<br />ストックは省略した。
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感想
<コイカクシュサツナイ沢出合> 午前0時:登山口土場(気温8度)
駐車場には車が数台止まっている。ヒュッテ前のものを含めると10台以上、この山にしてはかなりの人数が入っていそうだ。
0時に登山出発とは尋常ではないが・・・
日の出は午前5時15分頃であるから、午前4時半頃にはやや明るくなるだろう。
それまで、4時間半。夜間登山であっても全行程からすると、実はそれ程の時間でもない(と、思う様にする。)
幸いにも、沢の水は少なかった。先月のコイカク登山時も沢の水量は少ないと感じたが、今回はもっと少ない。
そこを熊鈴を”がらがら”鳴らし、ライトを煌々と照らして存在を十分にアピールする。
<ライトは4つ> ヘッドライトとハンドライトをそれぞれ2つ。
ヘッドライトは、頭部と腹部に。そしてハンドライトは両手に。 一人歩きの遡行は明るければ明るい程よい。
「腹部のライト」と言うのは、地面の凹凸の把握を容易にするのでおすすめ。 (トレラン雑誌に書いてあったのを実践)
ライトに照らされ、夜の闇に浮かび上がる砂防ダム
それはダム特有の「ゴオォ」という轟音を上げ、まるで要塞の様に見える。 予定通り右岸の巻き道を行く。
そして、函 それぞれの巻き道を行き、そして上二股を目指す。 順調である。
上二股には何張りかのテントがあった。ここで、沢足袋から履替える。
キャンプ者を熊鈴で起こさない様に、そして熊と間違われないように注意する。
・・・キャンプ脇のボサに低く光る2つの目はキツネだったが、ライトで照らしても逃げる様子は無い。
<夏尾根> 笹薮に注意して、確実に夏尾根へと取付くのが大事
ここは時間がかかっても、じっくり笹の中を辿る。
注意をしていたにも関わらず、尾根に取付前に沢に下ろされそうになる。 そこは登り返し、明瞭な尾根道に乗り、一安心。
<ペース管理を適切に> この日は、これまでにない長丁場である。
帰りの「脚」を残す為に、できるだけ上半身を使って登る。
「笹」や「木の根」等を最大限に活用し、頼るものが無いところでも”なるべく”心拍数が上がり過ぎない様に気を付ける。
とは言うものの、ご来光(5時15分前後)には稜線に着きたい。
ペースは今のところ、100メートル上昇につき15分。 → 順調に行けば、4時45分頃、稜線に出るはず。
ところで、気温やレイヤーを考えて、モンベルの一番薄いサーマルのシャツにゴアのレインウェアと言うスタイルで尾根に取付いた。
ところが汗が噴き出す!(標高700m〜1000mの間)
そのうち気温も下がるだろうと、両腕をまくりフロントはファスナー全開にするものの、無風でもあり、かなり暑い(気温は7度)
※ この日は終始夜露なし。
高度1100m付近:やや風が出て身体の発熱と奪われる熱が釣合う。
高度1305m天場:テントから半身出ている方と情報交換
高度1550m付近:4時17分ちょうど岩場の手前、東の空に日出の気配の前兆
4時42分:夏尾根頭に到着、そのままコイカクシュサツナイ岳へ向う。
ソックスにサッカー用のプロテクターを装着(足のまめもチェック)
山頂のテント泊パーティも目覚めていて話になる。(1839峰下山3名グループ)
話の中で、聞かれたので答えたのだが、こちらの行程が0時に登り始めて今日下山の話になったら、テントの中から「どれどれ見たい」と出てくる始末。コーヒーを頂いた。
1839峰への稜線と頂上直下の取付きについて状況を確認 → 「一本道で、心配無いとの事」また、熊の掘り返しはあるらしい
<コイカク〜ヤオロマップ〜P1781> 朝焼がキレイだった・・・
□這松について
コイカクからヤオロマップの間、特に問題となる箇所はなかった。
ただし、これについては、這松の枝向きが重要なポイントとなる。
つまり、「コイカクから→ヤオロマップ」は、いわゆる「順目」であり、「ヤオロから→コイカクへ」は「逆目」である。(しかも登り)
行きはよいが帰りは怖い。
適時にカーボショッツやパワーバージェルを補給
正直「よく身体が機能するように出来ている」と思う。 しっかりチカラが出る。
<ヤオロマップ岳通過> 1839峰がすぐそこに見える ← まだその稜線のハードさを知らない。
<P1781〜1839峰へ> 今登山の核心部へ
当初100m下る。それは滑り落ちそうになる斜度と足場であるから、十分注意しながら下りる。
<この稜線にも「トラバース(巻き道)」が無い> 全稜線のアップダウンを行く。
地形図に現れない小刻みなアップダウン、なんと前峰さえもその稜線を行く。 律儀である。「ズル」はなし。
また、1839峰への踏み跡は登山道と言っても良い位に発達しているが、それなりに険しい。
しかしながら、邪魔になりそうな枝はほとんど切ってあり(新しい切り口)、その切り口が手掛かりと成り易く、以前程の過酷さは(おそらく)無さそうである。
アップダウンが多く、前峰をも登ると思うと、目前の山頂が遠い・・・。
「いやいや、今この瞬間、イッパーサンキューをやっているのだ! このくらいでいいのだ。」
頂上直下では「道はどこに?」と思った。
コイカク山頂でのアドバイスを思い出す。
「一本道・・・・・・」
ふつうに考えればいいはずである。 なるほど、道は無いが、ルートがある。 岩や木の根を掴み山頂へー。
風、遥かな景色・・・
この日は北海道の真上に高気圧が張り出し、大気は非常に安定している。
まず、sakagさんの記念幕を山頂ケルンの下に探す・・・。
シャッターを切り、そして展望ぐるりの動画も残す。
太陽が高くなり、やや気温も上昇(8〜9度) 帰路に就くため、上着はTシャツ1枚になる。
<帰りもハードな行程> 登り返し×多
疲れを感じたのはヤオロマップ岳手前だった。 やけにヤオロが遠く感じる。
両足ひざ関節に痛みを覚える(曲げると痛い) ペースが落ちるので体力的には大丈夫。
特に下りでのひざへの負担が大きい。これを、あらゆる手段を尽くしてひざの負担を軽減させる。
(ストックを持ってくればよかったナ・・・)
そしてコイカクへの登りは、這松の「逆目」であり、かなり抵抗がある。
既に太ももは「あざ」だらけ。 そこへ更に這松が・・・
コイカクピークと夏尾根頭で、日高の稜線を眼に焼き付け、そして夏尾根を下る。
この夏尾根下山時のひざ痛はこの日、最もキツかった。(上二股以降に痛み回復)
函の巻き道付近からライトを使用し、無事に沢出合到着
下山後は帯広の味噌シャーシューで暖まり、汗を流して9時前に速攻就寝
<登山を終えて>
とにもかくにも、何事も無く、無事だった事に感謝したい。
生涯を通じて”アウトドア的な運動”を続けて行ければいいと思う。
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