記録ID: 1450275
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無雪期ピークハント/縦走
道北・利尻
利尻南稜敗退
2018年04月30日(月) 〜
2018年05月02日(水)
- GPS
- 56:00
- 距離
- 15.4km
- 登り
- 2,218m
- 下り
- 2,259m
コースタイム
【時間とルート】
4月30日:曇り→雨
林道上Co247 (11:00) 大曲 (11:50) 最低コル=C1 (15:45)
タクシーは舗装路まで。林道は少し歩くと雪が出てきた。大曲でヤムナイ沢や大滝が一望できる。真っ黒の大槍やバットレスも見える。斜度の緩いところから急登を登り南稜へ。稜上は雪少なくほとんど藪こぎ。所々雪をつなげる。P1200位から一気に稜線が細くなる。雪はついていないがナイフリッジ。P1300で一回懸垂。その後も藪こぎ、ナイフリッジ、雪渓トラバースなどこなし、最低コルでC1。夕方から夜にかけて雨。今回はα米中心の食事。極食も飛び出す。
5月1日:快晴
C1 (5:00) 大槍基部 (6:10) 大槍P2コル (9:00) P2頭 (10:30) P2P1コル (12:20) 北峰(16:15) 長官小屋=C2 (17:15)
快晴無風。朝は雪がしまっている。雪壁登りや脆い岩のリッジ、急な藪のトラバースが続く。大槍手前ピークから右の急な沢型にトラバースして降り、真っ黒な大槍の右ルンゼを登る。3pで肩まで。おおよそ急な盆栽クライミング。ドロドロになる。ストックが藪に引っかかって非常に邪魔。肩から30m懸垂した後、少し雪壁登って仙法志稜とP2のコルへ。西壁大迫力。絶えずゴロゴロと落石の音が響き、地獄の底のよう。コルから50mいっぱい延ばしてP2の頭へ。非常に脆い岩のナイフリッジで緊張する。P2から2pの懸垂でP1P2のコルへ。懸垂支点はどれも危うかった。もっとガチガチに氷で固まっていないと怖い。降られる事もあり緊張の懸垂だった。目の前のバットレスは黒々と聳えている。落石も耐えず、鬼が島のよう。見るからにボロボロで、時間的にも状態的にもどう考えても厳しい。事故か死のにおいがした。満場一致でエスケープ決定。コルからヤムナイ沢側に1pで懸垂し、そこからしばらく急なルンゼを下る。適当なところから雪のルンゼを詰めてCo1500付近で東稜に乗る。雪の斜面を登り南峰本峰コルへ。ようやく安全圏に帰ってきた。先行パーティーのものと思われるトレースが南峰から続いていた。きっと凄く強い人たちだったのだろう。コルから40m1pで本峰。ザクザクの雪を長官小屋まで下る。余った食料をたくさん食べて満腹。
5月2日:曇り
C2 (7:00) 野営上 (9:00)
礼文を眺めながら北稜を下る。下部はほとんど夏道が出ていた。ザクザクズボズボの雪が歩きにくかった。楽しみにしていた温泉はなんと12時からという事で稚内までお預けとなった。
4月30日:曇り→雨
林道上Co247 (11:00) 大曲 (11:50) 最低コル=C1 (15:45)
タクシーは舗装路まで。林道は少し歩くと雪が出てきた。大曲でヤムナイ沢や大滝が一望できる。真っ黒の大槍やバットレスも見える。斜度の緩いところから急登を登り南稜へ。稜上は雪少なくほとんど藪こぎ。所々雪をつなげる。P1200位から一気に稜線が細くなる。雪はついていないがナイフリッジ。P1300で一回懸垂。その後も藪こぎ、ナイフリッジ、雪渓トラバースなどこなし、最低コルでC1。夕方から夜にかけて雨。今回はα米中心の食事。極食も飛び出す。
5月1日:快晴
C1 (5:00) 大槍基部 (6:10) 大槍P2コル (9:00) P2頭 (10:30) P2P1コル (12:20) 北峰(16:15) 長官小屋=C2 (17:15)
快晴無風。朝は雪がしまっている。雪壁登りや脆い岩のリッジ、急な藪のトラバースが続く。大槍手前ピークから右の急な沢型にトラバースして降り、真っ黒な大槍の右ルンゼを登る。3pで肩まで。おおよそ急な盆栽クライミング。ドロドロになる。ストックが藪に引っかかって非常に邪魔。肩から30m懸垂した後、少し雪壁登って仙法志稜とP2のコルへ。西壁大迫力。絶えずゴロゴロと落石の音が響き、地獄の底のよう。コルから50mいっぱい延ばしてP2の頭へ。非常に脆い岩のナイフリッジで緊張する。P2から2pの懸垂でP1P2のコルへ。懸垂支点はどれも危うかった。もっとガチガチに氷で固まっていないと怖い。降られる事もあり緊張の懸垂だった。目の前のバットレスは黒々と聳えている。落石も耐えず、鬼が島のよう。見るからにボロボロで、時間的にも状態的にもどう考えても厳しい。事故か死のにおいがした。満場一致でエスケープ決定。コルからヤムナイ沢側に1pで懸垂し、そこからしばらく急なルンゼを下る。適当なところから雪のルンゼを詰めてCo1500付近で東稜に乗る。雪の斜面を登り南峰本峰コルへ。ようやく安全圏に帰ってきた。先行パーティーのものと思われるトレースが南峰から続いていた。きっと凄く強い人たちだったのだろう。コルから40m1pで本峰。ザクザクの雪を長官小屋まで下る。余った食料をたくさん食べて満腹。
5月2日:曇り
C2 (7:00) 野営上 (9:00)
礼文を眺めながら北稜を下る。下部はほとんど夏道が出ていた。ザクザクズボズボの雪が歩きにくかった。楽しみにしていた温泉はなんと12時からという事で稚内までお預けとなった。
天候 | 詳細後述 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
船 飛行機
|
その他周辺情報 | 温泉は営業時間が変わったらしく12時から。 |
写真
感想
リッチな大人の登山入門編。南稜は敗退となったが楽しかった。もっと寒くて、岩がガチガチに凍っている時期にリベンジしたい。あと今回のエスケープは雪が安定してないと雪崩が怖いと思います。
また行きます
西壁の圧倒的な迫力にしびれました
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先行パーティーは、沼田の清野さんたちかもしれませんよ。
バットレス手前からこんなエスケープが有るとは、知りませんでした。
追記:あ、清野さんいましたね。
そうですね、、、完全に無雪期でした。
今回はセーノさんと一緒で楽しい山旅でした。オトナの登山入門編をご教授いただきました。
避難小屋で。
先行2名のうち若いほうです。
ただ者ではないと思ってましたが、
素晴らしいですね。サッポロクラシック旨そうでした。
北陵から尋常ではない、スピードですね。凄いの一言です。
コメントありがとうございます!
2日は天気がもったので利尻のピークからの景色も良かったのではないでしょうか。
しかしあの道は歩きにくかったですね。。。。
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