両神山 八丁尾根でウエイトトレーニング おまけに迷ガイド犬登場!
- GPS
- --:--
- 距離
- 5.6km
- 登り
- 716m
- 下り
- 716m
コースタイム
-9:47東岳-10:20両神山山頂10:45-13:00駐車場(ゴール)
天候 | 曇りときどき晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
国道299号線から金山志賀坂林道を経て到着。 夜中12:30頃到着して車中泊 ときどき林道が通行止めになる場合があるので問い合わせた方がよいでしょう。 もしトンネルが通行できない時は南の荒川村方面から上落合橋まで来て、そこから登ることもできます。コースの難易度はほとんど変わりません。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口の看板にもありますが、クサリが連続するコースです。 よく整備されていますが、北アルプスや南アルプスのメジャーなコースほどではないので、特にルートミスは要注意です。間違いの踏み跡がけっこうあります。 歩き始めは早朝ということもあり夜露で濡れていて、八丁峠までの登りで二度スリップして膝を打ちました。二度ともスラブ状の石の上です。 |
写真
感想
両神山の八丁尾根コースは、今までの登山歴の中でいちばん歩いた回数の多いところで、おそらく30回目くらい。
八丁トンネルが通行止めになったり、林道が通行止めになることが多かったので大事をみていつも上落合橋を基点とするコースばかりであったが、今回初めて八丁トンネル横の駐車場から出発してみた。
さらに今回は趣向を凝らし、10kgのウエイトジャケットを着用して登ってみた。
しかしよく考えてみればテント泊なら10kg〜20kgは普通なわけで、じつはたいした負荷ではなかった。
歩き始めは早朝であったこともあり、岩が濡れていて滑りやすく、さらにウエイトジャケットの重みでバランスを崩して2回ほど滑って膝を強打してしまった。
しかし30分もすると重みに体が慣れてきて、それ以降はウエイトジャケットを装着していることも忘れてしまうほどであった。
盛夏と違って虫がいないのも良かった。以前来た時は黒い羽虫が群れで飛んでいて、刺したり噛んだりするわけではないがあまり気持ちの良いものではない。
無事山頂について帰る際、初めて目にする石碑を発見した。
山頂から1分もかからないところで、コースから外れてちょっとしたピークに登るとなにやら人の手による物が見えてくる。
今回その場所でもう1つのエピソードの主と出会うことになる。
なぞの石碑を見終わって元のルートに戻ろうとしたとき、犬が突然現れた。
自分が戻ろうとしていたルートめがけて勢いよく駆け下り、そのまま八丁尾根コースの方角に走り出して行った。
「この先はすぐに急な岩場があるから戻ってくるだろう・・・」
と思いながら歩いていると、ちょうどその急な岩場の縁に犬がいて、下の様子を覗っているところだった。その様子を写真に収めようとファインダーを覗いたその瞬間、突然犬がその岩場を頭を下にして駆け下りた。信じられない光景だったが、まったく危なげなく駆け下りたと思うとまた走り出して、今度はそのまま姿が完全に見えなくなってしまった。
「この先に一緒に登ってきた飼い主がいるのだろう」
と思いながら歩き続けていると、前の方から登ってきた別の登山者が、
「いつも犬と登ってらっしゃるのですか?」
と聞いてくる。
「もしかしたら迷っているんじゃないか・・・」
「いや、ガイド犬ってやつじゃないか・・・」
としばらくその方と話をしてまた歩き始め、東岳のちょっと手前あたりで追いついた。
岩の上でか細い声で啼きながらうろうろしていたのだが、こちらの姿を見つけるとまた意を決したようで岩場を駆け下りていった。
それ以降は着かず離れずといった距離を保ちながらなんとなく一緒に歩き続けた。
西岳のあたりで首輪に字が書いてあることを発見した。
「両神山荘」と書いてある。
「両神山荘って日向大谷だったかな?」
行蔵峠では水をねだりはじめ、人の水筒の口をベロベロなめて水を飲んでいたのでかなり喉が渇いてたようだ。
しかし迷っているのかガイド犬のつもりなのか未だ判断つかず、とうとう八丁峠まで来てしまった。
ここでは明らかに私が降りるコースを見定めるために先回りして待っていた。
そして八丁トンネルの側に降りるとわかった途端にそちらの方に勢いよく走り出し、ときどき振り返ってこちらの様子を見ている。
坂本方面への分岐を過ぎたあたりで加速して走り出し、以降はこちらを振り返ることもなくあっと言うまに再び姿が見えなくなった。
途中、いくつかの涸れ沢を横切るのだが、そのたびに「間違えて沢筋に下っちゃったかもしれない」と心配しながら歩き続けた。
駐車場に到着すると、犬が盛んに吠えながら駐車場やその周りをうろうろうろうろ・・・、明らかにパニックを起こしている様子であった。
「このまま放っておいて大丈夫かな・・・」
と心配しながら車の扉を開けたら一目散に走ってきて、そのまま車に乗ってしまった。
岩場に動じない度胸
カモシカのような身のこなし
沢筋に迷い込まず確実にルートを踏む判断力・・・
とても犬とは思えない実力なのだが、最後の駐車場の取り乱す姿はちょっとユーモラス。
両神山荘まで送り届ける間、車中泊用に敷いておいたエアマットや毛布の上で気持ち良さそうにくつろいでました。
たいしたやつですw
山荘の人はいませんでしたが、山荘の犬であることを知っている登山者の方々がちょうど下山してきて確認がとれたので帰途につきました。
登山歴20年くらい。
犬が垂直に近い岩場を駆け下りる姿を見たのは初めて。
貴重なものを見させていただきました。
monzaさん、はじめまして
山荘のわんこは以前、登山口で見かけて写真も撮らせてもらいましたが、そんなに健脚だとは知りませんでした
monzaさんも八丁コースをウェイトつきで…。
すごいです
monzaさんこんばんわ、はじめまして。
五年以上前に、両神山に登った時、山荘からそのワンちゃんと一緒に登りました。まだ春も浅い時で、雪もうっすら残り、凍結していたりで、怖かったのですが、四輪駆動の力を発揮して、ぐいぐい先導してくれ、心強かったのを良く覚えています。そうですか、今も迷ガイドとして活躍しているのですね。ワンちゃんを送っていただいたのですね。いいお話を聞かせていただきました。有難うございました。
briankovさん
コメントありがとうございます。
写真を見させていただきました。
愛犬雑誌の表紙を飾れそうな、りりしい姿の写真ですね。
駐車場で取り乱していた姿とのギャップに思わず笑ってしまいました。
今まで八丁峠からしか行ったことがなかったので両神山荘の登山犬について知らなかったのですが、ネットで調べてみたら有名なわんこだったんですね。
名前は「ポン」らしいです。
ポンは健脚を通り越して犬の既成概念吹き飛ばすくらいの身体能力でした。
まさか八丁コースを独力で踏破する犬がいるとは!戻れないけど・・・
一方こちらは、現在肩の痛みに悩まされております。
ちょっと無理しすぎたかな。。。。
kyom4さん
コメントありがとうございます。
迷ガイドっぷりは健在のようです。
事情を知らなかったので道中心配でしたが。
底抜けに自由奔放な性格のようで、多くの登山者に愛される理由がわかる気がします。
日向大谷から登ってみたくなりました。
もちろんポンと一緒に。
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