甲斐駒ヶ岳(黒戸尾根)〜刀利天狗で敗退
山梨県
knot
その他1人 
体力度について
- GPS
- 19:17
- 距離
- 12.1km
- 登り
- 1,375m
- 下り
- 1,390m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
06:00 尾白川渓谷駐車場
10:00 笹ノ平
11:20 1628m峰西の鞍部(休息)
14:50 ビバーク地点(前屏風ノ頭少し上)
二日目
04:25 ビバーク地点
04:45 刃渡り基部
06:30 刀利天狗
07:45 ビバーク地点(休息、テント撤収)
09:40 下山開始
11:00 笹ノ平
13:30 尾白川渓谷駐車場
| 天候 | 一日目 午前中おおむね晴れ、午後小雪 行動中気温-10度、夜テント内-11度。 二日目 朝のうち雪、のち曇り時々晴れ 気温 夜明けまで-16度 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2012年01月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
その他はまったく心配ない。 というより甲府、北杜市にはほとんど雪が見られない。 ただ、ノーマルタイヤ、これは無茶やで。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
週末から週明けにかけて降った雪のため、入山者はいず、 トレースもなく、積雪そのものは大したことはないが、 ルートを見極めながらの長時間のラッセルはちょいとこたえた。 しかし我々のおかげで、少なくとも刀利天狗までの心配はない(笑) 刃渡り、梯子場、鎖場、問題はない。 ただし、刀利天狗先は分からない。 |
写真
拍手小屋番のハイラックスの二台だけ。
ヘッデン点けて出発。
ここからは動物の足跡だけ。
トレースを期待したknotが馬鹿だった。
そんな物好きはいなかった。
4時間かかってしまった。
夏場なら1時間半、どんなにゆっくり
登っても2時間のコースだ。
押しブルのように雪を蹴散らし、
斜面に道を作っていく。
若いってイイナ!(本音)
ここから前屏風ノ頭までは
バテバテで、写真撮る余裕なし。
前屏風ノ頭と刃渡りの中間辺りの
平坦地にビバークすることを決める。
こんなにすっぽりと雪に包まれた
刃渡りは、あまり見たことがない。
風の通り道でもある刃渡りは、
どこか岩肌を見せているものだ。
鎖のないこのあたりの方が
出だしの鎖場よりいやらしい感じ。
刃渡りを暗いうちに通過する人は
あまりいないので、ある意味
レアもんかも。
甲府方面を見る。
この天狗は、木曽御嶽田の原にある
三笠山刀利天坊天狗の分身らしい。
断腸の思いだが、今回はここで
引き返すことにする。
雲で隠れていた太陽が顔を出した。
シルエットモデルはU君。
下ったので、何度も転んだが、
山の遊び人はそれをも結構楽しんでる。
感想
丹沢の遊び人が丹沢を飛び出した。
そこは、深田久弥が「日本百名山」のなかで
「もし日本の十名山を選べといわれたとしても、
私はこの山を落とさないだろう」
と言わしめた天下の甲斐駒・黒戸尾根。
場末の赤のれんから銀座へ赴くようなものだ・・・。
今年の正月、山梨県北杜市に住むU君からメールが来た。
1月の25〜26日でどこか冬山をやろうという内容だった。
そのU君とは、2009年夏、僕がテン泊、彼が日帰りで黒戸尾根に
挑んでいた時偶然出会い、それ以後八ヶ岳、アルプスと
ご一緒させていただく間柄になった。
ちなみに、年は親子ほど違う。
で、行く先はその記念すべき黒戸尾根と決まったが、
肝心の雪が全くない。
中には日帰りを敢行する輩まで出てくる始末。
雪のない黒戸に意味はあるのかと思っている時、
先週末から週明けへのあの大雪騒動が勃発。
何もこんなに・・・、
との思いはあったが、待ちかねた雪には違いないので、
予定通り決行と決まった。
しかし、世の中甘くはなかった。
大量の雪と寒さを想定して、装備はさらに重たくなり、
ザックの重量は22kgになった。
この年になると、昔は何でもなかった20�埀曚┐魯�ツイ。
駐車場を出発して、早くもその兆候は現実のものとなった。
どうにも体が重くU君についていけない。
ただ、山はいつでもそうであるように、
体調がフルベストということはまずない。
だから僕はそういう時、くじけそうになる体調をペースを落とすことで
一旦慣れさせ牛歩戦術で乗り越えるようにしている。
余程のことがない限り引き返すことはしない。
そうすると、それからは今日はもういいやと投げ癖がついてしまう。
(注・勇気ある撤退も必要です。すべてが当てはまるとは限りません)
今回もその戦術を全行程で駆使させてもらったが、
U君には面倒かけっぱなしだった。
とまぁ、なんだかんだ9時間かけて前屏風ノ頭にたどり着くことはできたが、
その時点で、条件的にも時間的にも甲斐駒が無理なことは理解できた。
翌日、リベンジの偵察もかねて刀利天狗まで行き下山した。
U君、おつかれさま。
こっそり拍手
コメント
この記録に関連する登山ルート
この記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
雪の黒戸尾根、おつかれさまでした。
私は2008年の秋に登りました。
雪が積もると難易度は格段に違いますね。
（当然ですが・・・）
綾瀬はるかと同郷なんですね。
私の母方の親戚もたくさんその区におります。
丹沢でお会いすることがありましたら
よろしくお願いします。
knotさん、こんにちは。
ラッセルお疲れ様でした。
そしてありがとうございます。
2月1日、2日で入山します。
トレ−ス期待してませんでしたがおかげで少し楽に
登れそうです。
それにしても笹ノ平まで4時間ですか
八丁登りもさぞかしキツカッタのではないかと想像します。
刃渡りの積雪も凄いですね。私も初めて見ました。
果たして登頂できるかわかりませんが頑張ってきます。
navecatさん、いつも訪問ありがとうございます。
雪が少ないからと云って、何もあんなに降ることはないんですがねぇ。
実は冬の甲斐駒は一昨年に続いて二度目の挑戦なんですよ。
次回は必ずリベンジをと思っています。
ところで、navecatさんも広島の出身なんですね。
僕は小学校四年の三学期まで祇園小学校に在籍していましたが、
当時はこのあたりも、まだ政令で指定されていず、安佐南区ではなく、
安佐郡祇園町南下安なんとかかんとかと呼ばれていました。
随分と昔の話です。
丹沢で広島の話なんかできたら最高ですね。
よろしくお願いします。
siriusさん、訪問ありがとうございます。
トレースを付けたといっても、刀利天狗迄なのでちょっと照れちゃいますが、
若いsiriusさんならそんなトレースのあるなしに関わらず、
きっと頂上に立てると思います。
また、頂上制覇はできなくても、siriusさんの信念である「挑戦することの意義」は結果的に
成功することになるのですから、siriusさんは大満足で下山できるはずです。
頑張ってください。応援しています。
私事ですが、siriusさんのアタック日、２月２日は僕の誕生日です。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する