【秩父・川俣から】 大ネド尾根 〜 大平山 〜 栗山尾根
- GPS
- 10:31
- 距離
- 14.7km
- 登り
- 1,426m
- 下り
- 1,416m
コースタイム
→ 石杭B125(8:26) → 尾根分岐 → 「峠の尾根」に出る・赤い布のマーキング(1,410m)(10:55)
→ 石杭(1,410m)(11:22) → 山石杭・甲113(11:28) → 1,469m付近(12:02)
→ 大平山(12:32) --昼食--「大クビレ」に降りて見る---
◎[復路] 大平山(13:27) → 「大久保谷」分岐・木に赤いマーキング(13:35) → 1,469m付近(13:50)
→ 山・石杭(1,410m)(13:57) →「大ネド尾根」分岐(1,410m)(14:11)
→ 石杭・甲106(1,360m)(14:20) → 雪原 → 独標(1,315m)・古い指導標(14:40)
→ 大ドッケ(1,260m)直手前の栗山尾根分岐(14:48) → バラモ尾根分岐(15:12)
→ 西が開けた植林地(15:19) → 岩峰・山の神(15:41) → 栗山(15:59) → 鹿除けネット北側脇を降りる
→ 鉄塔66号ポール(16:30) → 鉄塔65号(16:32) → 栗山集落通る → 県道73号に出る(17:02)
→ 県道をテクテク歩く → 川俣橋(17:36)
--- ☆★ 所要時間:10時間31分 ★☆ ---
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
「浦山ダムサイト」を通って、上流へ。 「毛附トンネル」を抜けて、天目山林道の入り口である「川俣橋」脇に 駐車しました。 今回は、やや"長丁場" なので、いつもの「大日堂バス停」ではなく、 "最短" のところに止めました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◎ 2月29日から秩父地方も何回か積雪があり、登り初めは あまり積雪が ありませんでしたが、標高が増すにつれ多くなり、トレースが 全くないので、標高1,000m以上は、ラッセルとなります。 (途中、985m, 1,275m 1,469m付近は 緩勾配なので、 "輪かんじき"も必要です。) 上部稜線は40〜50cmの積雪があり、場所的には、膝まで入ります。 マーキングが時々あるのみで、真っ白な状況の中で、現在地も解らない ほどですから、地形図、コンパスは必携です。 ※ ですから、秩父と言えども 立派な冬山ですから、軽く見ないで、 読図&コンパス使用が出来ない方は、入山危険です。 ◎ 「川俣橋」から歩き始めると、秩父市の「上水道施設」が カラ沢出合にあります。 ここの階段を上がって行く登山者もいるようですが、公共の施設でも あるので遠慮し、少し先へ行って、右側の杉の木に何線かマーキングが あり、◇「県営保安林」との看板から入ることとしました。 (正確には もっと先へ行って、985m部分へ直接行く尾根の登り口を 探した方がいいかもしれません) 杉の造林地の暗い中を登ると、すぐトタンの壊れた小屋があり、 まだ下には 天目山林道が平行して見えます。 途中には、何本もの作業道等があり、適当に上を目指すしかありません。 そのうち、カラ沢を挟んだ北側の「峠の尾根」が見える尾根に 出ますから。 途中、地形図にある 985m地点や1,275m地点は、現地では 正しく確認出来ませんでした。 基本的には、尾根を忠実に登れば 「峠の尾根」(赤い布のマーキング有り)に出ます。 ◎ 鹿のトレース以外ありません。ラッセルが意外に大変で、軽アイゼンの為 大変苦労しました。 比較的長いアプローチの中で、緩勾配部分が結構あり、いい"輪かんじき" があれば、もっと時間が 短縮できたのにと 悔やみました。 (以前自作した"輪かんじき"は、前回は機能したのですが、今回は?) --- 大平山からの[復路]について --- ◎[復路]は、一旦「大クビレ」へ下り、七跳山へのルートを見ましたが、 全くの"大雪原" ノートレースでした。 大平山に戻って、「峠の尾根」を下りました。 ◎ 大久保谷への下降ルートは 辛うじてマーキングで解りましたが、 この積雪での"下降"は 大変危険です。 ◎ 大ネド尾根分岐(赤い布のマーキング)を過ぎて、二つの小ピーク(石杭)を 過ぎれば、右側に例の"雪原"が大きく拡がります。 ◎ 「独標」位置は、直手前に登山道が分かれるようなマーキングが あるので解りづらいのですが、北側を通れば、古い「指導標」が 現れます。(これだと思われます。) ◎ これから10分ほどで、大ドッケ(小ピーク上に何本ものマーキングが ある)ですが、直手前に北へ(左)巻く道があり、これが「栗山尾根分岐」 です。 ・初めてのルートで下るべきか迷いましたが、下ることにし、最初は 雪が深かったのですが、ルートはしっかりしてました。 ・「バラモ尾根」分岐は、表示はありませんが、解ります。 ・直進(北へ)し しばらくすると、植林伐採のため 大久保谷側が大きく 開け、両神山、二子山、矢岳、酉谷山、今降りてきた「大平山」が 大きく見えます。 ・山の神は、岩山の上にあり、どう取り付くか躊躇しますが、右側を 巻けば、山の神の「祠」に たどり着きます。 ・栗山は、何の変哲もない三等三角点があるのみです。 ◎ 「栗山」から県道73号線までが、大変解りづらいです。何も「指導標」がありませんので 要注意!!。 ・最初、適当に北へ降りたら、なにやら大久保谷方面に行き過ぎるので Uターン して、南東に向きを変えて進み、大持山、小持山の見える 東側の「鹿除けのネット」まで適当に行き、このネット沿いに下ります。 ・道は急降下のところもありますが、細々と付いています。 とにかく「鉄塔65号」が下に見えるので、それを目指して下降します。 ・鉄塔65号を過ぎたら、鉄塔64号ポールの"→指示"で下降します。 栗山集落(廃集落)の何軒かの軒先を通り、治山事業の"谷止め工事中"の 沢の脇を通りながら、解りづらくやや急下降ですが、どんどん下へ 行きました。 ・県道と浦山川が 段々大きく見えてきて、やっとのことで、県道73号線へ出ることができました。 ここからまた、県道73号線をテクテクと「川俣橋」まで戻りました。 |
写真
感想
◎ よくアイゼンの選び方で、軽,6本,8本・・・と言いますが、勿論その選択も
重要なんですが、秩父山系では、それに加えて むしろ "輪かんじき" の携行を
お薦めします。
今回の「大平山」のような 人の滅多に入らない、"超マイナー"な
ロングアプローチコースでは、緩勾配での"積雪多し&トレース無し" では、
"輪かんじき"が最適です。
◎ 三月に入って、さすがの"厳冬"も ようやく春の兆しが出てきました。
事実、2月の末から周期的に「南岸低気圧」が通るようになり、秩父の山岳は
これからが "積雪期" です。
2/20に初めて「大平山」へ行き、その"秘境"たる 静寂さに惹かれて、
また来てしまいました。
今日(3/7)は、晴れるとのことで出かけたのに、山はすっかり曇天でした。
冬晴れはともかく、山へ行ったら"曇天&ガス"は、よくあることです。
◎ 「大平山」は、秩父最大の"山塊"である「和名倉山」に似た"独立峰"で、
"秩父山系"といえども 決して侮れません。
(和名倉山は、概念としては 奥秩父ですが、一方で 奥武蔵の"雄"「武甲山」も
立派な独立峰です)
秩父山系(奥秩父を除く)は、長沢背稜に北側から入る・熊倉山〜酉谷山・矢岳〜坊主山・細久保谷〜三ツドッケ・広河原谷〜蕎麦粒山&仙元峠。
どのルートを行っても、"迷い道" です。
ましてや「積雪期」ともなると、ただでさえ アプローチが長いのに
たいへんです。
◎ 2011/12/07の「ヤマレコ」記録で、yoshi629さんが 「大久保谷」経由で
「大平山」へ入っているので、今回このルートでと思いましたが、2/29と
3月に入り、南岸低気圧の雪が二回あり、北からのルートは厳しいかなと
考え直して「大ネド尾根コース」に 変更した次第です。
しかし結果的には、奥武蔵山系 最大の"秘境"「大平山」(勿論奥秩父は別です)は、山頂で何と積雪が50cm程度ありましたから、結果的に どのコースで
入っても大変でした。
◎ いやあ〜、正直言って大変でした。「秩父」といっても、決して馬鹿に
できないですよ。
こんな近くて、こんなにもいい "秘境"が あるのですから。
ただし、バリエーションルートですから それなりの「装備と経験」が
必要ですよ・・・。
それにしても、半端じゃない"ラッセル"でした。(私にとっては) 所要時間は、無雪期の5割り増しかな。
「安い登山靴」と「軽アイゼン,手製スパッツ&輪かんじき」のお陰で、
膝から下、靴の中までグシャグシャ、びっしょりに なってしまいました。
よく「秩父」のことを、アルプスの足慣らしだとか、前哨戦だとか
平気で "豪語" する方が 多くいらっしゃいます。
私が以前に通っていた「整形外科」の某先生も、この手でした。
診察室に 自分の"成果写真"を飾るのは 実に結構ですけれど、聞きづらい
"言葉"が出てきて、聞いていて 実に不愉快な気分になりました。
秩父山系を、アルプスと違う"独立峰"として もっと可愛がってくださいよ。
秩父は奥深い"山岳"なんだ・・・と言いたいですね。
◎ 上記に書いた 長沢背稜&その北面へ行く各ルート及び「大平山」などは
、おもしろいですよ。
だけど、積雪期の"バリエーションルート"は、大変ですよ。
コメント
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fuya0123さん、こんにちは。
雪の秘境探検でしたね。
やっぱりこの時期は結構雪があるものですね。ラッセル
にて道を切り開いて行ったこと、お疲れ様でした
大平山は奥深いところが面白いですよね。秘境探検みた
いな感じが大好きです。
雪が無くなった頃に大久保谷からも登ってみて下さい。
私は、今度は新緑の頃に細久保谷から登ってみようと思
っています
yoshi629さん こんばんは
yoshi629さんから見れば、この程度は"ラッセル"ではないかも知れませんが、
私はやっぱり "秩父"。
ある意味、ラッセルの効いた2,000m級より、大変ですよね。
「最近、私は歳を取って 建設標語「安全第一」で登っています。
だけどやっぱり最近は特に、面白いルートに "わざと" 行っています。
◎ 今年こそ「天下太平」ですよね・・・。
その意味も込めて何か「大平山」は、意味があります。
ですから、yoshi629さんの行かれた"大久保谷"も、近いうちに行きます。
"雪原"も 行きたいのですが、あまり有名になっていますので、家内と行くかどうか・・・。
また良い"アドバイス"をお願いします。
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