春の訪れは福寿草の黄色から 藤原岳


- GPS
- --:--
- 距離
- 12.9km
- 登り
- 1,249m
- 下り
- 1,247m
コースタイム
10:16藤原山荘10:20 - 10:55藤原岳山頂11:10 - 12:08天狗岩12:20 -
12:45藤原山荘(昼食)13:25 - 14:35駐車場
天候 | 午前中:晴れ 午後曇り一時山頂部で雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
7時では余裕でしたが、その後満車になっていました。 近辺には数箇所の観光用無料駐車場があるようです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
大貝戸道はトレースもしっかり付いていて迷う心配はありません。 聖宝寺道は工事のため通行禁止です。 雪は八合目からでした。 気温は低くなかったのですが、かなり硬く凍っていてアイゼンをつける人が多かったようです。 |
写真
感想
先週の峰床山でとうとうシューズが寿命を迎え、やっと手に入れた2代目シューズのデビューをどこで飾ろうかと探していました。
冬靴ではないので雪山でなくてもいいか。
ちょっと背伸びをしてヌバックの革靴を選んだものですから気合を入れて長い付き合いをしなきゃ!
雪がなくてもそこそこ歩けてしっかり足に馴染ませるようなルートは・・・
比良はまだまだ雪が多そうだし、遠方まで足を伸ばすと行動が制限されるしと今回もなかなか決まりません。
ふと頭に浮かんだ藤原岳・・・
去年歩いたコグルミ谷からのルートのことや、西尾根を下りきって台風で増水した川に阻まれた挙句に引き返したこと・・・
鈴鹿の山にはいつもいじめられているような気がしてます(苦笑)
じゃあ、てなことで行き先は決定。
現地のスタートを6時半に設定して時間を配分します。
自宅出発、行程の所要時間、下山予定・・・
今回のルートは未経験で、レコで検索した情報と地図が頼りです。
雪の状態によっても当然所要時間は変わってくるでしょうし。
あとは行きゃあ何とかなる! って最近ずぼら度が加速しているようです。
ワカンとアイゼンを用意しながらできれば使わずに済ませたいと思っています。
一日新しい靴のソールで地面を感じながら歩きたいのですが、さてその通り歩けるか・・・
登山口休憩所の前の駐車場に停めて準備を済ませ、登山ポストに届を提出すると皆さんは鳥居を潜って登っていかれます。 これが大貝戸道。
私の計画では北に山麓を30分歩いて聖宝寺から登る予定でわき道に入ります。
(自分はこちらを、と独自路線を行くのが癖なのかは微妙なところです)
小学校の敷地の横を通り、山を回りこむように伸びる遊歩道なんですが、途中で消えてしまって何度も藪の中から引き返す始末です。
(スタートしたとたんにトラブルであたふたするのも癖なのか、これも微妙)
それでも山の麓を回り込めば道はどうあれ着くのは間違いないことで、地図に表示のある神社から石段を上がって聖宝寺にやってきました。
ところが寺の敷地内の案内看板には「聖宝寺道入山禁止」の表示が!
どうやら工事中のところがあるようで、聞き分けのいい私は張り切ってスタート地点に戻ります。
(車を停めてから75分、まだ全然登ってない・・・)
あらためて大貝戸道を登り出しますが、すぐに私の全神経は足の感触に集中していました。
今回の靴はソールの硬さを求めての選択でもありましたが、地面の凹凸や岩を踏む感触に飽きることがなくテンションの高いままでずっと歩いています。
「○合目」の看板を通過するのがあっという間に思える程足元に気を取られていたようです。
いつの間にか八合目、山肌に雪が目立ち始めます。
積雪期の道(冬道)の看板がありました。
九十九折の夏道を直登するルートです。
雪は残っていますがもう地面の露出が大きくて夏道を歩くことにします。
気温は3度ですが日差しもあり歩いている身には暑く感じます。
でも足元の雪は足跡もつきにくいほど硬くアイスバーン状態です。
アイゼンを付けて歩いている人も多かったですよ。
藤原岳を歩く人の多さに驚いていたのですが、途中で言葉を交わした方から教えてもらったのが福寿草でした。
そろそろ咲き出しているらしく、それを目当てに登る人が多いそうです。
足元で黄色い花を見つけました。
やっと開きかけた風情の小さな花ですが、なんとも可憐な佇まいでひっそり咲いています。
何度も登られている方に伺うと福寿草の盛りはこんなものではなくて、道沿いが黄色く彩られるのがとても鮮やかだそうです。
確かにこの花を目当てに登る気になりますね!
そんなわけで上がってきた藤原山荘周辺は休憩、食事のハイカーが入れ替わり立ち代り立ち寄られます。
私も一旦小屋の中に入って足の処置をしておきます。
歩いていて踵が少し浮き気味なのが気になっていましたが、靴の中で擦れて靴擦れの気配を感じたものですから前もってのタイミングで絆創膏を貼ったんです。
踵をきっちりホールドするように紐を締めなおして山頂に向かいます。
雪の上のトレースを辿りながら真っすぐ山頂に向かいます。
そこには十数人が今日の穏やかな日差しの下で寛いでいました。
鈴鹿の山並みや伊吹、白山、琵琶湖から比良まで見渡せる視界の中で飽きるまで留まってやろうという勢いです!
せっかくなので天狗岩まで足を伸ばしてみます。
(山頂より天狗岩のほうが標高が高いんです)
去年悲惨な登り返しをした西尾根が雪で白く縁取りをされて目立っています。
御池岳からボタンブチにかけてもくっきり見えて雄大です。
しばらく立ち尽くすだけの充実感は味わえました。
山荘に戻って中で休憩がてら昼食を取り、ほっと一息ついたあとは下山します。
聖宝寺道が通れないので同じ道を下りますが、もう一度福寿草を見ていこうと注意して歩きます。
登りのときとは違うポイントでも花を見つけて喜んでカメラを持って近づくと、ハイカーのおじさんから注意を受けました。
土の下にはこれから芽を出す福寿草があるので土は踏まないようにと・・・
自分では普段気をつけているつもりが珍しさにうっかりしてしまい、恥ずかしいことでした。
このおじさんは別のところでも花を撮っているハイカーに柔らかい口調で同じ注意をしておられました。
これはかなり勇気のいることだと思います。
中には逆切れする人もいるんじゃないかと思うのですが、おじさんの信念に感心してしまった一コマでした。
春の装いを始めた山を気持ちよく歩けた一日でしたが、ハイカーの会話からも聞こえてきたのがこの冬に藤原岳から御池岳へのルートで行方不明になったハイカーのこと。
聞けばヤマレコユーザーだということですが、捜索はまだ続いているらしく、早期の発見を祈るばかりです。
こうして山を歩く身にしてみればもちろん他人事ではなく、安全に行動する大切さを肝に銘じておきたいものです。
コメント
この記録に関連する登山ルート

天気もよく、デビューにはもってこいのでしたね。
おにゅうの靴、履き心地はどうでしたか
ヌバックというと、LOWAのタホーかな。
福寿草
いいですね、もう咲き始めてますか。
雪の下からの黄色い花を見ると幸せな気持ちになります。
4月の頭には我が家も出撃予定です
藤原岳、明日登ろうと思っていますので
最新情報がとてもありがたいです
いつ登っても、魅力いっぱいの山ですね〜
フクジュソウ、見頃直前なんですね〜
もう1週間あとに行ければいいんでしょうけど
休日と天候が折り合うかどうかわかりませんので
明日、『一気に開花』するように儚い願いを
かけております
新靴に絆創膏、アイデア頂きっ!!です。
靴はテクニカってイタリアのメーカーだそうです。
試し履きしてその場で決めてしまいました
初回からぬかるみでドロドロになりましたが、手入れはきちんとするからこのくらいの試練には耐えろと言い聞かせてます
天気がよさそうですね
ただ今朝までの雪がけっこう残っていそうです。
気をつけて楽しんできてくださいな
komakiさんには報告しなきゃ
そろそろ小秀山に行こうと思っています。
24・25日が休みなので去年からの宿題を済ませに行ってくるつもりです。
やはり鈴鹿もお天気良かったですね。
フクジュソウ、見たくて見たくて仕方がないのですが、
私が1000メートル近くもの標高差を登れるのかどうか自信がまったくありません。
それまでに、蓄えておいた脂肪を少しでも燃焼させてダイエットして身体作りしておかないと難しいですね〜。
私も、山歩きを始めて2年くらいたちますがまだ靴を買い替えていません。
どのようになったら、買い替えたらいいでしょうか?
Bonsoir monsieurさん Enchante
フランス語の綴りあってますか?
藤原の福寿草いいですね。昨年はこの時期も雪が多く、9合目の岩陰にひっそりと二輪ほど咲いていただけでした。
御在所のアカヤシオや竜ヶ岳のシロヤシオなど鈴鹿の山も花の季節がやってきます。
これからもお互いよい山行を楽しみましょう。
Au revoir
新しい登山靴、しっかりした履き心地がよさそうですね。
ぼくも3年目のヌバックです。
ぼちぼち、本格的な手入れが必要になってきました。
藤原岳の福寿草が日ごとに美しく咲いているようですね。
ぼくも福寿草に早く会いたいです。
靴に関しては私は縦走用で購入した靴が未だになじまず、同じ箇所に毎回靴擦れが…
monsieurさんの靴、早く馴染むといいですね
いよいよ鈴鹿にも福寿草が
険しい岩場に咲く福寿草、楽しみになってきました
来週あたりから本格的になるでしょうか??
藤原岳に霊仙山…
楽しみです
最盛期は来月に入ってからでしょう。
年によりますが、GWごろでも見られます。
そのころには他にも花が見られると思います。
新しい靴、良いですね。
ヌバックなら長く使えるのでは。
花を撮る時は踏まない様に注意していますが、周りの土も踏み固めないようにしなければいけませんね。
つい近くに寄りたくなってしまうので、改めて注意したいと思います。
そういえば私が山を歩き出して間もない頃にご一緒したベテランの大先輩が教えてくれたのは、
「経験者ほどゆっくり登る」ってことでした。
その人と歩いていると確かに疲れなくて驚いたことでした
山は息を切らしながら登るものと思っていたのが180度の転換をした経験でしたよ
藤原岳は道沿いに「○合目」の表示があって気晴らしにもなります。
もう少し雪が消えたらもっと歩きやすいのかな?
来月も見ごろのようですよ
見たらきっとにっこり笑ってしまいますよ
私の靴は前回の峰床山で中に水が染み出してきたのがきっかけで買い換えました。
ソールの継ぎ目から浸入したらしいのですが、よく言われるようにソールが剥がれたりはしていません。
・・・最近歩いていてソールの硬さがもっとあればと思うようにはなっていたんです。
あと数回慣らし運転が必要でしょうが、大事にしようと思っています。
sugi-chanさん、こんにちは!
コメントをありがとうございます・・・が
ユーザー名を見られてフランス語で攻めてこられてもバンザイするしかありません
昔々一人旅の途中でフランスに入ったときに何か役に立つフランス語を使えたらと人に聞いて覚えたのが上記の一文でした。
(役には立ちましたよ
鈴鹿の山を手なずけるのにはまだ修行が必要なようで、
自分のレベルを上げるために通うつもりです。
花が迎えてくれるのは嬉しいことです
喜べることはいくらでも持っておきたいですね
ヌバックの靴で3年ですか
そんなに永い付き合いをしたことがないですよ!
最初のゴワゴワ感がかえって頼もしい印象で少々の荒っぽい使用にも笑って耐えてくれそうな気がしています。
でも手入れの仕方もちゃんと調べてはいますよ
自分の山行スタイルが固まれば持つべきものも決まってくるんでしょうけど、まだふわっとしています
確か西南尾根が福寿草のポイントと聞いたような
ただ私の記憶には新雪と果てしなく格闘したラッセルの記憶と道迷いの恐怖が鮮明に焼きついているのですが・・・今週末にまた行ってみようかな
また会いたくなる花ですよね
なんだか久しぶりに花を見つけたような気がしています。
福寿草は今回が初対面でした。
毎年楽しみに登られる方の気持ちがわかりますね
道から外れて写真を・・・気をつけたいです。
他人がしていると目に付くことを自分で気付かずにしてしまうのは恥ずかしいことでした。
花の名前は相変わらず覚えないのですが、楽しみに見られる花があるのは嬉しいことです。
来週には延び延びの伊吹山です。
雪崩れに注意ですね。
春の訪れのフクジュソウきれいに咲いてますね
私がファミリーもそろそろ花見登山の準備にはいります〜。
鈴鹿にも色々な花が咲き始めるので、これからのシーズンが楽しみですね
もしや、来週、伊吹山ですか♪
ここは、餅焼きで日本の伝統食をバッチリ披露ですね
伊吹には網を持って行ってみますが腰を据えて焼く時間を取れるかどうか・・・
武奈ヶ岳のときも強風の中で立ったままパンを食べていたような状況で、ちょっと心配です
(sebは日本で生活しているのでたぶん餅とかは知っているでしょうね)
私自身も食事時間の過ごし方が下手なもので、パクパク食べてはい、おしまい! って味気ないですね
去年数多くの花
もうすぐ山が彩りを見せてくれると思うと気が逸ります
鮮やかで可憐で福寿草が最も美しく見えるようなお写真ですね
フランスへ一人旅
知性と人への優しさという武器を持っていられたのですね
伊吹山の
花と向かい合うといよいよ春なんだと実感しますね
福寿草とは初対面でしたが、開ききった花よりもその手前の状態がいいなと思います。
とりあえずはもうひとつの名所らしい霊仙山にも行ってみますよ
・・・って、すっかり嵌まってます
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