知床岳
- GPS
- 07:30
- 距離
- 17.5km
- 登り
- 1,289m
- 下り
- 1,278m
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
クマの足跡はとても多いです。 急斜面は雪が腐っていましたが、寒いとカリカリになるところだそうです。滑落事故、今年もあったそうです。 今回は条件が良すぎるほどでしたので、呆気なく登れましたが、コンディション次第ではかなり危険な場所になると思います。 |
写真
感想
久しぶりの土日休み、予報も全道的に晴れ。ずっと前から憧れていた遠音別か今年、カモイウンベ川コースを知ってどうしても行きたくなった知床岳。どっちにしようか悩んでいたが、遠音別は難しい所は無い。知床岳は台地直下の急斜面が確信が持てない。どちらにしろ今年最後のチャンスと思われる。くまさんも怖いので後輩を誘って知床岳にする。
朝の天気は快晴、無風、相泊に着くとシートラの人が海岸を一人歩いて行く。準備をしていたら1人スノーシューの人がやってきた。先に出発するが、カモイウンベ取り付きでのツボ脚、スキーをつける手間取っていたら抜かれて、あっと言う間に見えなくなった。自分らが決して遅いペースではなかったのだが。
疎林帯の林内を歩いて行くと、さすが深部知床、クマさんの足跡が多い。大きいのから小さいのから、何回出てきたか分からない。そのうち尾根下の開けたところに出ると、先客の山スキーの人と抜いて行ったスノーシューの人が休んでいた。山スキーの人は此処の常連らしく、此処が雪崩の跡だと言っていた。木々がなぎ倒された跡があり、北浜番屋の人のブログにあった泡雪雪崩の瀑風の跡らしい(デブリが無いのに木々が倒れていたらしい)。山スキーの人とスノーシューの人の会話がどうも何処かで読んだことのある話だ。どうも山スキーお散歩会の記録とYahooブログの内容と一致した。2人とも此処は今年二回目のようだ。
尾根の下までシールで行き、アイゼンを着けシートラして登りだす。雪が腐っているので、後輩はアイゼン無しで。下から見たらそうでもなさそうに見えた斜面は、登りだしたら自然に手を着いてしまう位の斜度になる。尾根上のハイマツを右に避けながら登り、右の沢の雪崩の全貌が見下ろせるようになる。かなりの大規模な雪崩だ。そして、左には東岳と硫黄山が姿を現す。斜度が緩くなった所でスキーを着け、しばらくすると平らな台地の上に着く。やや下ったグラウンド地形の向こうに知床岳が見えるが、遠い。地形図より遠くに見える。1人先行したスノーシューの人はもう山頂直下に点として見える。グラウンドの底から山頂尾根の登りに入ると、後ろの山スキーの人は高度を落とさずグラウンドの壁をトラバースしてくる。 山頂尾根上に出ると思わず声が出る絶景。東側が絶壁の知床岳山頂とその向こうのオホーツク海に淡く白い流氷の帯が見える。もう少し登ったら、先客が待つ山頂へ到着。知床岬の枯れた草原の一部が見える。霞んで細長く国後島、羅臼側の海岸線と低いルサ乗っこしの向こうに白く聳え立つ東岳と硫黄山。そして、帯状の白い流氷の浮いたオホーツク海。さすがに風はあるが、それほど寒くない。程なく山スキーの人も到着し、本日の登山者四人が山頂にそろう。ゆっくり景色を堪能し、2人を見送った後、名残惜しいが下山。グラウンドの縁までシールで移動し、本日最初の滑走へ。緩めに見えた斜面も、硬めのザラメでスピードが乗り、最高な滑走。途中から直滑降になり、登り返しの手前まで行けた。そして、急斜面までの中斜面。此処も最高の滑り。途中から急になりだし、尾根に近づくように斜滑降し、最後の急斜面。後輩は滑り降りたが、攻めきれずシートラ。考え直すと銀泉台第一雪渓や黒岳上部の斜度なのだが・・・。途中から再滑走もコケて滑落、が雪が腐っているのですぐ止まった。下では山スキーの人が飯を食っていた。その後は合流して沢沿いを滑り、雪崩の先端部を見学して、樹林帯を三人で海岸まで。スノーシューの人は全く見えなかった。軽装備だが、物凄い早い人だ。
帰りはルサフィールドセンターに寄り、尾岱沼温泉のシーサイドパークで汗を流して帰る。最高の条件の知床岳でした。なかなかこんな良い条件でこの山を登れることは無いだろう。
二度と来れないかもしれないこの山(知床岳)と翌日登った遠音別岳の山頂を記録するために急いで手に入れた電話をかけられない”iphone4”
知床岳山頂からの360度パノラマです。↓
良い天気の日に、素晴しい景色。
最高の山行ですね。
うらやましいです。
自分もこのルートを4月中に行こうと思っていたのですが、すでに4月も下旬に突入してしまいました。
GWまで雪がもってくれればと淡い期待を持っています。
それにしても、知床岳と遠音別のハシゴとは驚愕いたしました。素晴しい体力ですね。
この雨で、下の雪は微妙です。カモイウンベ川支流の渡渉は雪が余裕でしたが、その手前の地図にない沢地形が微妙です。
クマさんの痕跡はかなりのものです。同一個体化もしれませんが、大きさの違うものもあるので1,2頭ではありません。気をつけようがないでしょうが、気をつけてください。
知床岳は同行者とあと二人居て楽しい山行でしたが、長年望んでいた遠音別は、クマさんの恐怖にとりつかれ異常な精神状態でした。数自体は知床岳に比べれば少なかったのですが、あの山域にただ一人というので過剰に反応してしまったようです。
ちなみに知床岳のスノーシューの人はブログに記録していまして↓
http://blogs.yahoo.co.jp/pxrqg162/29932782.html
写真も綺麗で、私の記録より状況が判ると思います。本当に物凄いスピードで登っていました。強兵です。参考までに。
今週の連日の雨予報が恨めしいです。
長期連休に知床横断道路が開通すれば、知床峠から羅臼岳に登る予定でいます。下山後、偵察も含めて、相泊まで行ってみようと思います。
遠音別の山行記録も拝見させていただきました。
単独時はクマさんの足跡見つけてしまうと、気が弱りますよね。そんな中での登頂成功、おめでとうございます。おかげで、最高の360°パノラマを拝見させていただきました。
知床岳、遠音別岳からの眺め、どちらも良いですね。
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