黒山（阿賀北の山）
myokohiuti
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体力度について
- GPS
- 07:18
- 距離
- 7.1km
- 登り
- 759m
- 下り
- 755m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 6:30
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 7:10
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2019年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
写真
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感想
黒山に初めて登ったのは2001年4月下旬。将軍杉のある岩谷と岡沢を結ぶ峠にある、三川村（現阿賀町）指定巨樹巨木「峠の大杉」から東北電力の送電線保守用道路を利用した。里の雪は消えていたが、山には残雪があり、比較的楽に登れたという記憶が残っている。2018年1月には中退。2月にリベンジを果たす。いずれも「岩谷」側から登った。公認の登山道は無かったのだ。それが石戸から登山道が出来た。しかし、大きな案内板が出ているが、矢印方向に登山道らしきものは見当たらない。おかしいなと地元の人に尋ねてみると、その看板の裏の方から道が伸びているということだった。それを確認して納得。そのうち行ってみようと思っていたのが今日になった。
神さんが同行することになる。神さんは、最近あまり山に登っていないが何とかなるだろうと出かける。もちろんルートは登ったことの無い石戸からの新しい道だ。ただ、地図から判断すると沢を横断する等、アップダウンがきつそうで距離も長い。天気予報は快晴。体は暑さに慣れていないし、厳しい山行になるかもしれない。水は多めに等と準備を進めるとザックは結構な重さになった。まあ、バテそうになったら即撤退。せっかくの好天の休日に家でくすぶっているよりはましだろう。人間は太陽の光に当たらなければ健康は保てないのだ。
国道49号線取上橋を渡ってすぐに左折、黒山の大きな看板の矢印通り進むと、登山口が見当たらない。あれっ、変だなとすぐに戻るがやっぱり道は無い。送電線も通っているし、この辺のはずなんだがなあ。神さんに車から降りて見てもらうと道がある、という。よくよく考えてみると、大きい看板だが、その中でも白地に赤い矢印は際立っている。その矢印は、道路と平行に書かれているのだ。一目見てまだ先だ、と思ってしまったのだ。以前、その辺は確認したはずなのに、すっかり忘れていたのである。車は、国道49号線との分岐にある駐車場に停める。
少し歩くと、直ぐに急登が始まる。思いもしなかった鎖が設置されている。ピカピカ光るステンレス製だ。これは思いがけない展開だ。阿賀野川の流れが軟弱な地質を削り取って固いところが残ったという事であろうか。藤の花が盛りである。朴ノ木の花も咲く。阿賀野川から吹き上げる風が何よりのご馳走だが厳しい状況である。これはちょっと中途撤退もありかな、と思い始める。休み休み登り三角点237mで大休止。宝殊山から野須張山の稜線が眼前である。越後平野にそそぐ阿賀野川が大きく蛇行し光っている。景色はいいが気温も高いし、今日はここまでかな。早めに温泉へと思い始めたが、神さんがここで待っているから行って来て、と言いだす。考えてみれば、自分が原因で中退というのは嫌だろうなあ。私もここから先に進んだら撤退は無い。神さんが待っているから中退した、ということにはなりたくないからだ。
絶対にこのピークから離れないように念を押し出発。いきなり鎖の下がる急下降。長さ2m位の鉄製の足場板の架かる沢を渡る。トラバース気味に登って尾根に出る。爽やかな風が吹き付ける。ちょっと長めの休憩。前回は岩谷側からの登りだが鉄塔��45から山頂を目指した。ところが鉄塔�發鷲�雪に洗われたのか判別できず、地籍調査の杭も無い。道は鉄塔沿いに西へと進む。そして北東に尾根を登れば山頂に到達するはずである。ところがその道が見つからない。踏み跡もない。送電線に沿った道だけが続く。しばらく進んで行くと左手に踏み跡のようなものが有った。ここを登っていけば山頂に到達するのは間違いない。踏み跡らしきものはすぐに無くなって、ユズリハの木が優勢な藪を登ることになる。
藪の登りは遅々として進まない。方向は間違っていない。藪漕ぎは辛抱が肝心だ。休み休み登っていくと左手からの踏み跡と合流した。確かに踏み跡は有ったのだ。十分注意したつもりだったのだが、気付かなかったのだ。悔やまれるところではあるが「道」は有るのだ。藪と踏み跡では天と地の差。後は一気に進んで山頂となる。予想通り枝葉が邪魔で展望は無きに等しい。「道」を発見出来ずに進んでしまったが無事に山頂にはたどり着けた。まあ、まあ、いいんじゃないの、と一人でほくそ笑む。
帰りは一気に下った。下って行くと鉄塔に出た。予想通りだが、踏み跡は眺めただけでは気付くことの出来ないほど藪で覆われていた。鉄塔の基礎部分は刈り払われて日当りがいいので藪に戻るのが早いのであろう。ここまで来れば後は一本道。下って行って沢を渡り、登り返す。この登り返しは鎖の下がる急登である。日は高くカンカン照り。あと僅かで神さんの待つ鉄塔だが、たまらず大休止。息を整えてから進み、無事、神さんと再会する。これがチョモランマだったら、肩を抱き合い、涙の再会となるところだが、「あら、早かったのね」の一言。
神さんは、ルートを眺めて3時間以上はかかるだろうと思ったとのこと。私は3時間くらいと見ていた。神さんの時間の根拠は分からないが、私の考えとたいした違いは無い。実際は休みも入れて約4時間。途中から藪漕ぎになったし、大休止もあった。予想の3時間以上というのは、まあ、いいところだ。う〜ん、俺は孫悟空か。お釈迦様の手の内で動いている。まあ、いいだろう。それが夫婦円満の秘訣なのだ。
最近、中国資本に変わったという「YOU＆湯・ホテル三川」で汗を流して帰宅する。
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