記録ID: 1869777
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
大峰山脈
弥山小屋泊で八経ヶ岳(行者還から入山、天川川合へ下山)
2019年05月25日(土) 〜
2019年05月26日(日)
体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 12:24
- 距離
- 16.9km
- 登り
- 1,123m
- 下り
- 1,628m
コースタイム
1日目
- 山行
- 2:58
- 休憩
- 2:28
- 合計
- 5:26
2日目
- 山行
- 4:28
- 休憩
- 2:10
- 合計
- 6:38
8:16
8:19
3分
弥山辻
8:34
8:40
31分
弥山辻
9:11
9:19
4分
日裏山
11:45
11:55
12分
(R)
12:32
12:39
28分
(R)
13:12
天川村総合案内所
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
※東京・名古屋から新幹線で京都まで、京都から近鉄(特急又は急行)で橿原神宮前へ、吉野線に乗り換える。 ※名古屋から近鉄特急で大和八木まで、さらに橿原神宮前で再び吉野線に乗り換える。 ※大阪からだと、阿部野橋から近鉄で吉野線まで直通する列車がある。 ■天川村までは、下市口駅から奈良交通のバスで約40分。シーズン中の土日なら日に10往復の運行があるが、往路始発は8時20分発とやや遅い。(このため、洞川温泉などに前泊される方も多いようである。) 〔参考URL:天川村アクセス〕 http://www.vill.tenkawa.nara.jp/tourism/map/ ■天川川合から行者還トンネル西口までは、バス便はなく、かなり細く林道に近い国道309号を30〜45分ほど車で進む。マイカーで入るか、タクシー利用になる。天川村にはタクシーが1台しかなく、予約する必要がある。ただ、前日までの予約は受け付けないようであり、当日になって下市口駅からバスに乗る直前に電話して予約をするように案内された。5人まで乗れる(運転士を入れて6人乗り)ので、同行者がいれば割り勘で安くなる。(天川川合〜行者還トンネル西口間は約5000円) なお、行者還トンネル西口付近は、携帯が圏外だと思われるので、日帰りの人は下山時刻を告げて迎えに来てもらうようである。(登山ルート上もほとんど圏外) 〔天川タクシー〕0747-63-0015 |
コース状況/ 危険箇所等 |
〔目次〕 1.行者還トンネル西口までのアプローチ 2.行者還トンネル西口〜奥駆道出合 3.奥駆道出合〜弥山小屋、弥山 4.弥山小屋〜八経ヶ岳〜明星ヶ岳 5.明星ヶ岳〜栃尾辻 6.栃尾辻〜天川川合 1.行者還トンネル西口までのアプローチ 行者還トンネル西口までは、バス便はなく、細い林道をマイカーかタクシーで移動することになる。天川村にはタクシーが1台しかおらず、事前の予約は断られる。数日前に電話をかけると、当日下市口駅でバスに乗るときに予約の電話を入れてほしい、と言われる。なお、予約なしに現地で捕まえるのはほぼ不可能。 大和八木のビジネスホテルに前泊して、下市口に8時過ぎに到着。8時20分発の洞川温泉行のバスにはかなりの徒列ができていて、奈良交通が臨時バスを出してくれた。駅から天川川合までは臨時バスで途中停車しなかったので約35分で着いた。天川川合のバス停で降りると、そこは天川村総合案内所の玄関である。タクシーはその駐車場で待っていた。予約したのは4名で、うまく予約できなかった方を救って合計5名で乗車した。途中、すれ違いでバックしたりと時間を要する。また、途中には沢登りの人や釣り人?の車が路肩に停まっていたりした。天川川合から約45分で行者還トンネル西口に着いた(9:45着)。空いているともっと早く着くのだろう。 なお、前日に洞川温泉などに前泊した方は、宿の人に行者還トンネル西口まで送迎してもらっていたようである。 行者還トンネル西口には大きな駐車場があるが、この日は満車状態。トンネル入口すぐの駐車場は満車で、第2駐車場、第3駐車場もかなり停まっていた。入口すぐの駐車場の事務所裏にトイレ(有料)がある。その事務所の道反対側が登山口である。登山ポストがあったが、自分は天川村総合案内所のすぐ近くにある警察署で提出した。行者還トンネル西口ではドコモは圏外。 2.行者還トンネル西口〜奥駈道出合 登山口を入ると、まずは沢沿いに進むが、すぐに橋があって、沢を渡る。その後は九十九折れに登っていくが、ほとんどが林の中で、直射日光の攻撃はそれほどなかった。登山口から奥駈道の稜線まで標高差400mをかせがなければならない。これをコースタイム1時間というから、かなりの傾斜である。次第に稜線らしき雰囲気が見えてきて、木々の奥に青空が見られるようになってきて、稜線の合流地点、奥駈道出合に着く。立派な指導標が設置されている。 ただし、奥駈道出合ではドコモは圏外だった。 3.奥駈道出合〜弥山小屋、弥山 奥駈道出合からはしばらくはゆるゆるとした稜線歩きになる。割と広い道を進み、20分ほど歩いたら、弁天ノ森に着いた。林の中で涼しい感じだったので、多くの登山者が休憩していた。弁天ノ森を出て、一度下っていく。下りきったら、今度は登り返すが、まもなく聖宝ノ宿跡に着いた。立派な銅像が鎮座されているし、指導標も明瞭に設置されている。ここで行動食を食べたが、虫(ハエなど)が多くて困った。 このあたりはすべてドコモでも圏外。 聖宝ノ宿跡を出ると、最後の急登に差し掛かる。30分ほど登ると、展望が得られる場所があり、疲れを癒してくれるが、それでも急登は容赦なく続く。展望が得られるあたりからドコモの電波がわずかに届くようになってきた。最後の方は階段が多かった。1時間近く登ると、ようやく弥山小屋の屋根が見えてきて、階段を上がりきって弥山小屋に到着する。まず右手に立派な公衆トイレがあり、その次には大きな避難小屋が見える。平成2年に皇太子殿下(現天皇陛下)が泊まられた小屋が今は避難小屋になっているようだ。その避難小屋の背後に弥山小屋があり、入口は弥山の山頂に一番近い側である。 弥山小屋は建て替えられたばかりなのか、かなりきれいな小屋で、トイレも非常にきれいである。水は沢からポンプアップしているとのことで、雨が続くと沢の水質が低下し、煮沸しないといけないと事前問合せで言われたが、この日は煮沸不要で、おいしい水だった。サイダー、お茶などのペットボトルが300円、缶ビール、缶チューハイと、こっぷ酒(1合)が500円。ポンプアップした沢の水は自分で容器を持参して1リットル100円で、補給制限はなかった。なお、洗面所の水は飲用不可である。 テント泊の人も多数来ていた。テント場は、小屋の玄関前に5張くらいのスペース、それ以外は国見八方睨の方へ1、2分進むと大きなテント場がある。水は小屋に頼んで補給(19時まで)というタイプのようだった。 弥山へは、小屋の玄関から徒歩3分である。まず石の鳥居をくぐる。その鳥居の左に、狼平へのルートが分岐している。山頂にはお社があって、手前の祈祷の際に護摩木を炊く場所のようなところがあった。お社の前は広く、ベンチもあり、八経ヶ岳が眼前に見えていた。 弥山小屋付近では、ドコモの電波は弱い。小屋の中ではほとんど通じない。一番通じるのは、弥山への登り口の鳥居付近である。また、弥山の山頂もお社に向かって右側のベンチ付近では通じず、八経ヶ岳の見える側に近づくと電波が来る。 4.弥山小屋〜八経ヶ岳〜明星ヶ岳 弥山小屋の朝食は6時と、やや遅い。6時半頃に出発して、八経ヶ岳を目指す。まずは、国見八方睨の一つ右にある道、入口に八剣山の石碑があるところを進んでいく。階段状のルートをしばらく下っていく。下りきると、コバイケイソウの葉のようなものが岩苔から多数伸びている平原のようなところに出る。 そこから登り返していくと、オオヤマレンゲを鹿の食害から保護するための柵があり、扉を開けたら必ず閉めるルールになっている。保護地区に入ったものの、季節が違うようで、オオヤマレンゲは拝めなかった。保護地区から出る際にふたたび扉の開閉がある。そこからは岩の多い急登になる。わずかな標高差ではあるが、結構汗をかかされた。山頂にある錫杖が目に入り、山頂と分かるが、最後まで登りはきつかった。 八経ヶ岳の山頂は、岩がゴツゴツとしているが、周辺を合わせればそこそこの広さであり、展望もよい。山上ヶ岳、大普賢岳と、昨日歩いてきた行者還トンネルからの道も見えた。また、大普賢岳の右奥には台高山脈が見えていたようで、どれかが大台ヶ原であると思われた。事前に展望を調べていかなかったし、ふだん行かない地区なので、展望はほとんど分からない。。。 八経ヶ岳では、ドコモはかろうじて圏内であり、3Gが時おり届く。 八経ヶ岳から明星ヶ岳へは、山頂から北西側へいったん下る。ルートはすぐに左へ曲がって、縦走路を下っていくようになり、まもなくコルに出る。その後、少し登り返すと、縦走路から天川川合へ下るルートが分岐する弥山辻というポイントに着く。 弥山辻から奥駈道の縦走路を釈迦ヶ岳方面へ少し進んだところに明星ヶ岳へ登る分岐がある。特に指導標などが出ていないが、弥山辻から1分ほど進んだところで、山頂方面へは割と分かりやすいルートが付いている。明星ヶ岳までは木々の間を進めばすぐに着く。弥山辻から片道3分程度である。 明星ヶ岳の山頂は広く、八経ヶ岳と違って穏やかな感じの山頂である。展望も同様によいが、山上ヶ岳・大普賢岳は八経ヶ岳に隠されて見えない。 明星ヶ岳の山頂では、ドコモの電波は微妙であり、3Gが一瞬届いた程度である。 5.明星ヶ岳〜栃尾辻 弥山辻の分岐を出て、レンゲ道と呼ばれる天川川合への下山路を進むと、すぐに太い木が倒れてルートをふさいでいる箇所が続く。倒木の情報は周辺の登山者からも得ていたが、大きく迂回しないと倒木を超えられないような感じになっていた。大きく迂回すると元の道を見失う可能性が高まるため、慎重に進む。スマホのGPSも頼りにした。弥山辻から20分ほどは倒木に苦しめられた。 弥山辻から下りきって、少し登り返すと、日裏山というポイントに出る。案内板が出ていたが、「日裏山」という看板はなかった。そこからさらに進むと、完全に林の中を進む道になる。季節外れの暑さで熱中症も心配されたので、日影の道はありがたい。まもなく、狼平からのコースと合流する。林の中にひっそりとある分岐だが、指導標はあり、大きな案内板も設置されていた。 その後、ルートは頂仙岳の西側をトラバースするように進む。トラバースなのだが、細かい登り返しはあった。次のポイントであるナベの耳は気づかないうちに通り過ぎてしまったようだ。少し登り返したあと、尾根の東側をトラバース気味に下っていくと、金引橋への分岐に着く。林の中ではあるが、平坦な休憩ポイントである。(金引橋へのルートは点線ルートである) そこから先は、1518ピークの南西側をトラバースするルートになり、これまた細かい登り返しが多くて、苦労した。トラバースが終わって、下りモードに入ると、まもなく栃尾辻の小屋が見えてくる。栃尾辻の避難小屋は、屋根と壁があるだけで、床は地面である。まさに掘っ立て小屋で、10人も入れば満杯の大きさである。 弥山辻から栃尾辻までの間は、ドコモの電波は全く届かなかった。 6.栃尾辻〜天川川合 栃尾辻から先、天ノ川温泉(天川弁財天)へ下るルートは通行止めになっている。入口のルートさえ不明瞭であった。目の前の丘の右へ進めば、天川川合への道である。栃尾辻を出て数分経った頃に電波確認したところ、ドコモの電波がわずかに来ていた。 栃尾辻から先も細かい登り下りがある。しばらく進むと、進行方向左側(西側)に林道が並走する。林道と言っても、本当に車が走れるのかと思うほど荒廃した道である。栃尾辻を過ぎてルートは歩きやすくより明瞭になった気がした。さらに30分ほど進むと、先ほどの林道に降り立った。30mほど林道に沿って左旋回しながら進むと、再び登山道に入る。 このあたりから徐々に標高を下げ始める。まず、最初の高圧線鉄塔の下を通る。下り傾斜がきつくなってきて、高度を着実に下げていく。その後、2回目の高圧線鉄塔を通過する。右側に展望が開けていて、洞川温泉へ上がっていく道が見えた。そこから先は、傾斜がかなりきつく、階段状のルートで足にこたえる。速度も上がらない。一方で、天川川合のあたりから車の音が聞こえてくる。 最後は川合地区の民家の屋根が見えてきて、民家の裏手に降り立つ。舗装道に出ると、そのまま少し進めば十字路で、その先につり橋が見える。最後は天ノ川にかかるつり橋を渡る。それほど揺れないが、下が見えるし、川底まで結構な高さがあった。つり橋を渡り終えてすぐに大きな道に出るが、右へ進めば天川川合の交差点であり、左へ曲がると天川村総合案内所・バス停のところに着く。つり橋を渡り終えて3分程度の距離である。 天川川合周辺は、ドコモは圏内である。 |
その他周辺情報 | ■天川村のバスは、下市口から天川川合までは共通、その先は洞川温泉に行くバスと、天の川温泉を経て中庵住まで行くバスに分かれる。天川川合に下山した時刻により、どちらの温泉に行くか選ぶのが得策と思われる。 ■村営洞川温泉センター 大人:600円 営業 午前11時〜午後8時 水曜定休、年末年始休み 住所 吉野郡天川村洞川13-1 電話 0747-64-0800 ボディソープ、シャンプー・リンスあり、露天風呂もあり ■村営 天の川温泉センター 営業 午前11時〜午後8時 火曜定休、年末年始休み 住所 吉野郡天川村坪内232 電話 0747-63-0333 ボディソープ、シャンプー・リンスあり http://yamatoonsen.com/ |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
行動食
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飲料
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