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Yamareco

記録ID: 187626
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

晴天から一変、破天の爺ヶ岳

2012年05月04日(金) [日帰り]
情報量の目安: A
都道府県 富山県 長野県
 - 拍手
mansun97 その他1人
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
09:22
距離
16.2km
登り
1,731m
下り
2,205m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

(登り)
7:50駐車場===8:30八ツ見ベンチ===8:35南尾根入り口
===ハイマツの陰で食事(30分)===13:10爺ヶ岳南峰

(下り)
13:20爺ヶ岳南峰===16:00南尾根入り口(柏原新道へ)==
16:45駐車場
天候 当初快晴→6合目付近から小雨(10時半ごろ)
→山頂は霰と烈風(1時過ぎ)→下山に従って雨
過去天気図(気象庁) 2012年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
柏原新道の駐車場に7時半過ぎにつきましたが、
残り5台分ぐらいありました
コース状況/
危険箇所等
◇柏原新道入り口に登山相談所があり、夏山期同様にお一人
 つめていらっしゃいました

◇柏原新道(南尾根分岐まで)には若干の残雪を残すのみです

◇南尾根は、藪や樹木の根っこなど、歩きづらい道な上、
 ルートファインディング力が試されます(それほど難度が
 高いわけでもありませんが、明瞭な登山道が続いているわけ
 でもありません)

◇1時間ちょっと残雪まじりの樹林帯を歩くと、風下の尾根に
 でて、そこから長い雪の急坂となりました。
 キックステップでいける雪の状態ですが、非常に急斜面で
 あり、雪のコンディションも変わるでしょうから、12本
 アイゼンは必須です

◇山頂直下1時間ほどは、風上側の稜線歩きです。雪は完全に
 なくなったガレ場歩きとなりますが、風をよける場所が
 ほとんどありません。
 無理矢理ハイマツ帯の中に入って、風をしのいで食事をとり
 ました

◇南尾根は、下山時こそ道迷いに要注意です。
朝の7時半。駐車場はけっこうすいています
2012年05月05日 08:53撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
5/5 8:53
朝の7時半。駐車場はけっこうすいています
ガスってますが、青空です
2012年05月05日 12:21撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
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5/5 12:21
ガスってますが、青空です
登山口にて
2012年05月05日 08:53撮影 by  FinePix F80EXR, FUJIFILM
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登山口にて
柏原新道は通行できません
2012年05月05日 08:53撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
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柏原新道は通行できません
さて出発!
2012年05月05日 12:21撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
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さて出発!
とてもいい天気です
2012年05月05日 12:22撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
5/5 12:22
とてもいい天気です
40分ほどで八ツ見ベンチ
2012年05月05日 08:53撮影 by  FinePix F80EXR, FUJIFILM
5/5 8:53
40分ほどで八ツ見ベンチ
ベンチを過ぎると、すぐに南尾根コースへ
2012年05月05日 12:25撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
5/5 12:25
ベンチを過ぎると、すぐに南尾根コースへ
尾根までの登りは、けっこう大変な道です
2012年05月05日 08:53撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
5/5 8:53
尾根までの登りは、けっこう大変な道です
プチ藪漕ぎ状態
2012年05月05日 08:53撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
5/5 8:53
プチ藪漕ぎ状態
つらい樹林帯です
2012年05月05日 12:24撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
5/5 12:24
つらい樹林帯です
1時間ほどで開けたところにきました
2012年05月05日 12:22撮影 by  FinePix F80EXR, FUJIFILM
5/5 12:22
1時間ほどで開けたところにきました
と、思ったら、樹林帯と出たり入ったりを
繰り返します
2012年05月05日 08:54撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
5/5 8:54
と、思ったら、樹林帯と出たり入ったりを
繰り返します
迫力ありますね
2012年05月05日 08:54撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
5/5 8:54
迫力ありますね
5合目ぐらいでアイゼン装着
2012年05月05日 08:54撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
5/5 8:54
5合目ぐらいでアイゼン装着
葉っぱが氷に閉じ込められてます
2012年05月05日 12:53撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
5/5 12:53
葉っぱが氷に閉じ込められてます
滑落したら止まらなさそうな斜面が続きますが、
基本をきちんと守れば難所はありません
2012年05月05日 12:22撮影 by  FinePix F80EXR, FUJIFILM
5/5 12:22
滑落したら止まらなさそうな斜面が続きますが、
基本をきちんと守れば難所はありません
アイゼンつけたと思ったら、また樹林帯・・・
2012年05月05日 12:25撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
5/5 12:25
アイゼンつけたと思ったら、また樹林帯・・・
道は正しい様子
2012年05月05日 08:54撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
5/5 8:54
道は正しい様子
急坂に出ました
2012年05月05日 08:54撮影 by  FinePix F80EXR, FUJIFILM
5/5 8:54
急坂に出ました
辛い登りです・・・
2012年05月05日 08:54撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
5/5 8:54
辛い登りです・・・
でも、振り返ると元気が出ます
2012年05月05日 08:54撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
5/5 8:54
でも、振り返ると元気が出ます
稜線に出ました!
2012年05月05日 08:54撮影 by  FinePix F80EXR, FUJIFILM
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稜線に出ました!
山頂直下のガレ場がスタート。
風がすごい・・
2012年05月05日 12:22撮影 by  FinePix F80EXR, FUJIFILM
5/5 12:22
山頂直下のガレ場がスタート。
風がすごい・・
なんとか風をよけられる場所を探して食事。
2012年05月05日 08:54撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
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なんとか風をよけられる場所を探して食事。
山頂についたころには風雨がひどい状態に。
かろうじて1枚撮っていただきました。
2012年05月05日 08:54撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
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5/5 8:54
山頂についたころには風雨がひどい状態に。
かろうじて1枚撮っていただきました。
向こうに行けば冷池山荘ですが・・・
やめておきます!
2012年05月05日 08:54撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
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向こうに行けば冷池山荘ですが・・・
やめておきます!
キャンセル伝言を託させてもらったお二人、
ありがとうございます!
2012年05月05日 08:54撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
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5/5 8:54
キャンセル伝言を託させてもらったお二人、
ありがとうございます!
アラレが混じってきましたので、急いで下山開始
2012年05月05日 08:54撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
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5/5 8:54
アラレが混じってきましたので、急いで下山開始
ガレ場入り口まで来てようやく落ち着きました。
山頂はもうガスに入ってしまいました。
2012年05月05日 08:54撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
5/5 8:54
ガレ場入り口まで来てようやく落ち着きました。
山頂はもうガスに入ってしまいました。
残雪シーズンもあと少しでしょうか?
雪が腐って歩きにくい
2012年05月05日 08:54撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
5/5 8:54
残雪シーズンもあと少しでしょうか?
雪が腐って歩きにくい
だいぶ下りました
2012年05月05日 08:54撮影 by  FinePix F80EXR, FUJIFILM
5/5 8:54
だいぶ下りました
ひたすらひたすら下ります
2012年05月05日 08:54撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
5/5 8:54
ひたすらひたすら下ります
雨風がひどくなってきました。
上のほうはもう真っ白でした・・
2012年05月05日 12:24撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
5/5 12:24
雨風がひどくなってきました。
上のほうはもう真っ白でした・・
樹林帯に入ってようやく安心
2012年05月05日 12:24撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
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5/5 12:24
樹林帯に入ってようやく安心
帰ってきました!
2012年05月05日 12:24撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
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帰ってきました!
よく見るとすごいところに駐車場があるなぁ
2012年05月05日 08:54撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
5/5 8:54
よく見るとすごいところに駐車場があるなぁ
すごい量の雪解け水!
2012年05月05日 12:24撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
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5/5 12:24
すごい量の雪解け水!
下山後、木崎湖周辺。
とても風光明美なところです
2012年05月05日 08:54撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
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5/5 8:54
下山後、木崎湖周辺。
とても風光明美なところです

感想

◇本当は5月4〜5日で、冷池山荘に宿泊しつつ鹿島槍ヶ岳まで
 ピストンをする予定でしたが、あまりの天候悪化に気力を失い
 日帰り山行となりました

◇稜線に出るまでは、青空が見えていたのですが、昼前から
 ポツポツと降り始めました

◇特に山頂直下は、北からの風をもろにうける地形のガレ場を
 1時間以上かけて登り詰める辛さ。しかも、冷たい烈風に
 加えて、雨なのかアラレなのかが顔面を打ち付ける始末。。

◇ハイマツ帯の中にもぐりこんで、とにかく簡単に食べられる
 もので昼食をすませ、なんとか山頂まで到着しました。

◇そのまま冷池山荘まで1時間ほど行ってもよかったのですが、
 風呂が恋しくなり、下山を決めました。
 (山頂で山荘のキャンセル伝言をお願いさせてもらった
  男性二人組の方々、見てらっしゃいましたら、ありがとう
  ございました。写真も撮ってくださって、ありがとう
  ございます。そして、撮ってあげられなくてごめんなさい)

◇再び同じ道を引き返す辛さは感じましたが、風呂風呂と念じ
 ながら下っていった次第です。

◇装備は、完全な冬山装備で行ったことが正解でした。
 やはりゴールデンウィークの北アルプスは、荒れれば完璧に
 冬山です。

◇下山の際、2組のパーティーと2人の単独行の方にお会い
 しました。みなさんテント泊でしょうか、大きな荷物を
 背負ってらっしゃいました。
 単独行の方には、稜線に出る前の樹林帯ですれ違ったのが
 もう3時近くだったと思います。
 そのうちのお一人の男性は引き返すことを決められて、
 途中まで一緒に下山しました。
 高度を下げるにつれて、雨がひどくなってきました。

◇下山後、ニュースを見て、本当に驚きました。
 亡くなられた方もいらっしゃったそうです。
 心よりご冥福をお祈り申し上げます。

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コメント

途中で引き返した男性単独行のものです
 先日は本当にありがとうございました。お二人にすれ違って、稜線の状況をお聞きして本当によかったと思いました。さもなくばあのまま稜線まで登ってしまっていたでしょう。
 翌朝自宅で遭難のニュースを聞いてぞっとしました。いくらテント泊でも猛吹雪の中稜線上で一晩もちこたえられたかどうかわかりません。
 それと天気の様子見をしていて出発が正午になったのも不幸中の幸いだったのかもしれません。朝から登り始めていたら、全装を背負っているだけに、稜線歩きが午後になっていたかもしれません。
 もう一度本当にありがとうございました。お二人の言葉のおかげで撤退の決心がつきました。最後に亡くなられた方のご冥福を心よりお祈りいたします。
2012/5/6 23:54
その節はどうもです
樹林帯を抜けると、ものすごい風と雨・アラレになっていましたからね。。。撤退の決断をされたことが結果的によかったのですね。
お会いする少し前に、単独の女性とすれ違って、ずいぶん遅い時間だな、と思いつつも挨拶を交わすだけに終わってしまったことが悔いに残ります。。。
2012/5/7 13:00
こちらこそ
 そうですか。単独の女性の方とすれ違われたのですね。本当に残念です。
 私が登ってる間、30〜40代のご夫婦と、年配のご夫婦の2パーティーが抜いて行かれましたが、単独の女性はお見かけしませんでした。
 私も今回の教訓を生かして、装備や天候判断についてもっと勉強して山に挑もうと思いました。
 またどこかの山でお会いしましょう!
2012/5/7 20:46
プロフィール画像
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