ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 1968117
全員に公開
沢登り
槍・穂高・乗鞍

高原川水系・笠谷

2019年08月10日(土) 〜 2019年08月12日(月)
 - 拍手
体力度
9
2〜3泊以上が適当
GPS
39:02
距離
26.7km
登り
3,571m
下り
3,259m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
9:57
休憩
0:00
合計
9:57
7:07
597
スタート地点
17:04
宿泊地
2日目
山行
10:03
休憩
0:14
合計
10:17
5:44
593
宿泊地
15:37
15:51
10
3日目
山行
4:39
休憩
0:12
合計
4:51
7:05
14
7:19
7:20
80
8:40
8:50
10
9:00
9:00
22
9:22
9:23
124
11:27
11:27
29
11:56
11:56
0
11:56
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2019年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
中尾登山口にMTBをデポ。
その他周辺情報 ひがくの湯
奥飛騨温泉郷上宝
林道の始まり
2019年08月10日 07:13撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/10 7:13
林道の始まり
2019年08月10日 07:13撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/10 7:13
取水場の階段、4台分ほどの駐車スペースがあった。
2019年08月10日 07:38撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/10 7:38
取水場の階段、4台分ほどの駐車スペースがあった。
2019年08月10日 07:41撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/10 7:41
ヤマアジサイ
2019年08月10日 08:06撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/10 8:06
ヤマアジサイ
ところどころで水浴びポイントあり
2019年08月10日 08:49撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/10 8:49
ところどころで水浴びポイントあり
これが藪林道か。後でもう少し激しくなる。
2019年08月10日 08:49撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/10 8:49
これが藪林道か。後でもう少し激しくなる。
猛暑の林道歩き
2019年08月10日 08:49撮影 by  RICOH WG-40W, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
8/10 8:49
猛暑の林道歩き
よく見るけど、何かは分からず。
2019年08月10日 08:53撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/10 8:53
よく見るけど、何かは分からず。
ウドの花穂、可愛らしい。
2019年08月10日 08:53撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/10 8:53
ウドの花穂、可愛らしい。
エゾアジサイ、白、青、赤が咲いていた。
2019年08月10日 09:20撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/10 9:20
エゾアジサイ、白、青、赤が咲いていた。
藪漕ぎになる
2019年08月10日 09:38撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/10 9:38
藪漕ぎになる
そろそろ林道終点
2019年08月10日 09:50撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/10 9:50
そろそろ林道終点
入渓!
2019年08月10日 10:27撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/10 10:27
入渓!
2019年08月10日 10:54撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/10 10:54
2019年08月10日 10:54撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/10 10:54
青空!
2019年08月10日 10:56撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/10 10:56
青空!
水綺麗やねー
2019年08月10日 11:06撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/10 11:06
水綺麗やねー
2019年08月10日 11:07撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/10 11:07
2019年08月10日 11:07撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/10 11:07
色は透明に近い
2019年08月10日 11:14撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/10 11:14
色は透明に近い
とりあえず泳いでみる。
2019年08月10日 11:15撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/10 11:15
とりあえず泳いでみる。
2019年08月10日 11:20撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/10 11:20
2019年08月10日 11:24撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/10 11:24
2019年08月10日 11:26撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/10 11:26
最初の大滝
2019年08月10日 11:39撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/10 11:39
最初の大滝
2019年08月10日 11:41撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/10 11:41
浴びてる人
2019年08月10日 11:41撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/10 11:41
浴びてる人
2019年08月10日 11:41撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/10 11:41
左岸から巻く
2019年08月10日 11:47撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/10 11:47
左岸から巻く
巻き途中からの大滝
2019年08月10日 11:51撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/10 11:51
巻き途中からの大滝
2019年08月10日 11:54撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/10 11:54
巻き終わって抜け口出てきた
2019年08月10日 13:25撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/10 13:25
巻き終わって抜け口出てきた
2019年08月10日 13:36撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/10 13:36
2019年08月10日 13:38撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/10 13:38
お、また滝が!
2019年08月10日 13:39撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/10 13:39
お、また滝が!
2つ目の大滝
2019年08月10日 13:43撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/10 13:43
2つ目の大滝
2019年08月10日 13:46撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/10 13:46
裏側入ったりして遊ぶ
2019年08月10日 13:48撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/10 13:48
裏側入ったりして遊ぶ
2019年08月10日 13:48撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/10 13:48
2019年08月10日 13:49撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/10 13:49
滝裏から
2019年08月10日 13:49撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/10 13:49
滝裏から
2019年08月10日 13:51撮影 by  DSC-RX0, SONY
1
8/10 13:51
2019年08月10日 13:51撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/10 13:51
左岸巻き。傾斜強い、ザレザレ
2019年08月10日 13:57撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/10 13:57
左岸巻き。傾斜強い、ザレザレ
上に行くに連れ、傾斜が強くなる
2019年08月10日 13:56撮影 by  RICOH WG-40W, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
8/10 13:56
上に行くに連れ、傾斜が強くなる
2019年08月10日 13:58撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/10 13:58
その後、抜け口に向かってトラバース
2019年08月10日 14:33撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/10 14:33
その後、抜け口に向かってトラバース
3つ目の滝
2019年08月10日 14:52撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/10 14:52
3つ目の滝
2019年08月10日 14:55撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/10 14:55
左から潅木帯を登る
2019年08月10日 15:03撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/10 15:03
左から潅木帯を登る
2019年08月10日 15:23撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/10 15:23
2019年08月10日 15:24撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/10 15:24
1480あたりでこの日は打ち切り。
2019年08月10日 17:27撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/10 17:27
1480あたりでこの日は打ち切り。
乾燥なめこを戻し中。(※カレーに入れたら存在感が消えた)
2019年08月10日 16:46撮影 by  RICOH WG-40W, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
8/10 16:46
乾燥なめこを戻し中。(※カレーに入れたら存在感が消えた)
焚き火の夜。
2019年08月10日 21:24撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/10 21:24
焚き火の夜。
アキノタムラソウかな
2019年08月11日 06:26撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/11 6:26
アキノタムラソウかな
2019年08月11日 06:27撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/11 6:27
谷のスケールが大きい、見えてるあの稜線まであがるのか
2019年08月11日 06:30撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/11 6:30
谷のスケールが大きい、見えてるあの稜線まであがるのか
2019年08月11日 06:34撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/11 6:34
滝。右岸巻き。
2019年08月11日 06:38撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/11 6:38
滝。右岸巻き。
2019年08月11日 06:47撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/11 6:47
キクだな
2019年08月11日 06:48撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/11 6:48
キクだな
2019年08月11日 06:58撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/11 6:58
チシマギキョウ?なんか色が薄い
2019年08月11日 06:59撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/11 6:59
チシマギキョウ?なんか色が薄い
ウツギかスズランか
2019年08月11日 06:59撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/11 6:59
ウツギかスズランか
2019年08月11日 07:12撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/11 7:12
癒しの渓相
2019年08月11日 07:15撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/11 7:15
癒しの渓相
ナメルギボウシ
2019年08月11日 07:17撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/11 7:17
ナメルギボウシ
遡行中、ここだけハーケンが2枚あった。なぜここだけ?
2019年08月11日 07:20撮影 by  RICOH WG-40W, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
8/11 7:20
遡行中、ここだけハーケンが2枚あった。なぜここだけ?
1700m分岐
2019年08月11日 07:39撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/11 7:39
1700m分岐
2019年08月11日 07:44撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/11 7:44
2019年08月11日 07:51撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/11 7:51
2019年08月11日 08:14撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/11 8:14
2019年08月11日 08:24撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/11 8:24
2019年08月11日 08:44撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/11 8:44
2019年08月11日 08:56撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/11 8:56
2019年08月11日 08:57撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/11 8:57
この滝は右寄りに岩ゾーンを登る
2019年08月11日 08:58撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/11 8:58
この滝は右寄りに岩ゾーンを登る
タカネマツムシソウ
2019年08月11日 09:23撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/11 9:23
タカネマツムシソウ
ニッコウキスゲと滝
2019年08月11日 09:27撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/11 9:27
ニッコウキスゲと滝
これは登れず左岸巻き
2019年08月11日 09:29撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/11 9:29
これは登れず左岸巻き
滝の落ち口にドンピシャ
2019年08月11日 09:48撮影 by  RICOH WG-40W, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
8/11 9:48
滝の落ち口にドンピシャ
チョウやトンボがちらほら
2019年08月11日 10:16撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/11 10:16
チョウやトンボがちらほら
いやー、いい景色
2019年08月11日 10:21撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
8/11 10:21
いやー、いい景色
覆いかぶさってくるよう
2019年08月11日 10:25撮影 by  RICOH WG-40W, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
8/11 10:25
覆いかぶさってくるよう
ここらへんはロープ出した
2019年08月11日 10:28撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/11 10:28
ここらへんはロープ出した
本遡行中に見つけた、一番かっこいい花。
2019年08月11日 12:27撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/11 12:27
本遡行中に見つけた、一番かっこいい花。
いい景色、だが、まだまだ終わらない。
2019年08月11日 12:41撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/11 12:41
いい景色、だが、まだまだ終わらない。
お助け連発
2019年08月11日 14:05撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/11 14:05
お助け連発
やっと南西尾根に出た
2019年08月11日 14:47撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/11 14:47
やっと南西尾根に出た
2019年08月11日 14:48撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/11 14:48
2019年08月11日 15:21撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/11 15:21
やっと山頂!
2019年08月11日 15:33撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/11 15:33
やっと山頂!
2019年08月11日 15:36撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/11 15:36
抜戸岳方面の稜線、綺麗やね
2019年08月11日 16:13撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/11 16:13
抜戸岳方面の稜線、綺麗やね
笠ヶ岳のテント場より
2019年08月12日 04:43撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/12 4:43
笠ヶ岳のテント場より
2019年08月12日 04:44撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/12 4:44
2019年08月12日 04:45撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/12 4:45
2019年08月12日 04:47撮影 by  SH-03J, SHARP
8/12 4:47
小屋は激混みだったようだが、テン場は余裕あり
2019年08月12日 04:52撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/12 4:52
小屋は激混みだったようだが、テン場は余裕あり
テンバよりパノラマ
2019年08月12日 04:53撮影 by  iPhone 8, Apple
8/12 4:53
テンバよりパノラマ
2019年08月12日 05:08撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/12 5:08
2019年08月12日 05:21撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/12 5:21
2019年08月12日 06:25撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/12 6:25
2019年08月12日 06:25撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/12 6:25
2019年08月12日 06:42撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/12 6:42
オシャレ山ボーイシリーズ
2019年08月12日 07:02撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/12 7:02
オシャレ山ボーイシリーズ
2019年08月12日 07:02撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/12 7:02
2019年08月12日 07:08撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/12 7:08
オシャレ山ボーイシリーズ
2019年08月12日 07:16撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/12 7:16
オシャレ山ボーイシリーズ
2019年08月12日 07:20撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/12 7:20
クリヤ谷方面に下山していきますー
2019年08月12日 07:33撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/12 7:33
クリヤ谷方面に下山していきますー
2019年08月12日 08:01撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/12 8:01
登ってきた笠谷が見える。よくこんなこと登ったな。
2019年08月12日 08:24撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/12 8:24
登ってきた笠谷が見える。よくこんなこと登ったな。
2019年08月12日 08:28撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/12 8:28
2019年08月24日 11:22撮影
8/24 11:22
2019年08月12日 08:40撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/12 8:40
沢靴なので勢いよく渡渉
2019年08月12日 11:25撮影 by  RICOH WG-40W, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
8/12 11:25
沢靴なので勢いよく渡渉
2019年08月12日 11:53撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/12 11:53
自転車で車回収へ。
2019年08月12日 12:00撮影 by  DSC-RX0, SONY
8/12 12:00
自転車で車回収へ。
2019年08月12日 14:10撮影 by  SH-03J, SHARP
8/12 14:10

感想

会の後輩と北アルプスの沢登りへ。

【経緯とか】
もともとは葛根田に行きたいというところからスタートし、前鬼からの流れでやりやすく、かつ先輩なしで、でも十分実力のあるメンバーということで、kaguさんとyoshikitoに声をかける。
葛根田が遠いと言うことと、どこにも行けないのが嫌だったので、期間を長めにとり、エリア違いで代替を考える。その中で、kaguさんが出してくれたのが笠谷だった。

結局、予報的には東方の天気はグズグズ、期間の後半は台風がくる、前半なら北アルプスは晴れそう、このあたりを考慮して、前半にかけて、笠谷+沢上谷に行こうということに。


笠谷は、標高600mからスタートし、笠ヶ岳山頂2800mまで詰め上げる体力勝負のルート。遡行本には乗っていないルートで(登山大系にはちょろっと載ってるようだが)、基本はネット等で概要を調べた。水量は近くの小倉谷や双六に比べると少なく、前半の大滝の巻きを上手くこなせば、後は歩き沢という印象だった。だが、しかしそんな甘い沢ではなかった。

【行程】
金曜夜、前泊し、仮眠をとってから、中尾高原登山口に、yoshikitoの自転車をデポ。笠谷林道から登山開始する。林道は前半は歩きやすいが、後半になると荒れてきて、藪漕ぎになる。ナメて半袖で漕いでいたら腕がキズだらけになる。3.5時間くらい林道を歩くと、入渓点につく。沢床に降りるのは簡単だった。

入渓するとテンションがあがる。水の色は透き通った色をしていた。水量、川幅ともにちょうど良い感じで難しくなく、歩いて行ける。しばらく歩くと、1つ目の大滝に到着。左岸を巻く。
この巻きが手強かった。左岸をあがり、リッジ状までついてから、抜け口方面にトラバースしようとするが、そこで岩壁に邪魔される。そこからは岩壁を左にトラバースしていくか、右よりに超えていくかどうかを選ぶことになるが、左にトラバースするのがかなりシビアに見えたので右よりに超えていくことにする。このとき、ロープを1回出す。超えた後はトラバース気味に進み、緩い沢形の地形に下りて、そこから沢を下降して歩き、抜け口付近に出る。安全を考えるとルートは間違ってなかったと思うが、これだけで2時間くらい使ってしまった。

その後、進むと2個目の大滝が出てくる。これも綺麗でいい滝だ。大きな岩小屋もあった。こちらも左岸巻き。傾斜のあるザレ状を登るが、上がるほど傾斜があがってかなり悪い。なんとか這い上がり、お助け出しつつ登ってもらう。その後、抜け口に向かってトラバースし、ドンピシャで抜け口へ。これは上手くいった。
この巻きが終わったところでかなり時間が押していたので、本来上げたかった1690mあたりまであげるのは諦め、1480mあたりで遡行を打ち切る。

この日は久しぶりの焚き火を肴に、kaguさんのカレーやyoshikitoの持ってきた焼き物、酒を存分に堪能した。良い夜だった。

2日目、4:30起床、6:00出発。
この日1400m標高をあげないと行けないが、前日に核心は終わらせているので、体力的に頑張れれば大丈夫というイメージ感でスタート。アルプスの沢特有のスケールの大きさ、明るい感じ、白い岩が映える渓相を楽しみながら標高を上げていく。最初に出てきた大きめの滝は右岸巻き。藪漕ぎだったが、コンパクトに巻けた。その後も、滝は出てくるが、難しいのは無く、2200mあたりまではあげてく。その後、4段120m滝が出てくる。めちゃめちゃカッコイイ。下部はフリーで右側寄りに草付きとリッジの境あたりを登ってく。その上の大滝は左岸を巻く。これも深い藪漕ぎになるが、上手くコンパクトに巻けた(yoshikito曰くベスト巻き)
その後、スラブ状30m滝。左ぞいに登るが、意外とワンポイント難しいところがあったりで、細かく段で区切ってロープを出しつつ登る。途中、自分が突破でてこずったところはyoshikitoが空身で突破。上手い。ほとんどyoshikitoと自分でつるべ登攀してた感じだった。滝の上部は自分が左側を藪漕ぎし、安定した所まで。
このあたりの処理でけっこう消耗した。
これでさすがにロープ出すようなところは終わりだろと思っていたが、その後も脆くて悪い岩登りが続く。ところどころたってる箇所もあり、お助けロープを出しまくり、登っていくが、このパートがどれだけ登っても全然終わらず、南西尾根が遠い。
さすがにヘトヘトになってくる。
他のメンバーも同様に疲れているように見えたので、難しい箇所が出てきた時用にエネルギーを残すため、省エネモードに切り替え進むことにする。
なんとか岩登りパートを終わらせ、南西尾根が近づいてくるが、そこからは斜度のある悪いザレパートになる。そこもなんとか終わらせ、やっと南西尾根にのる。藪漕ぎはほぼなしでハイマツを1mくらいだけ。2700mくらいに出た。
ちゃんと抜けられて本当に良かった。

南西尾根は登山道ではないが、今までのパートに比べると天国のように歩きやすく、ほっとした。
その後は、登山道に合流し、笠ヶ岳山頂へ。最後の登りがつらかった。後続を待って、3人揃って山頂を踏み、無事にここまで来れたことを喜ぶ。
小屋でそれぞれご褒美ビール・酎ハイ・炭酸を買い、最高の乾杯をする。この3人だからこそ抜けれたという達成感が余計にお酒を美味しくしてくれた。その日は笠ヶ岳のテント場で泊まる。笠谷では誰とも会わなかったが、テント場は人で溢れていた。夜は星も綺麗で最後の夜に相応しいものとなった。

3日目
下山だけなので、ダラダラと起きて、テント場からご来光を見る。下山は笠ヶ岳を経由し、クリヤ新道を下りる。途中で笠谷の上部が見えて、よくあんなところ登ってきたなと言い合う。そして、下山も長い長い。1800mダウンしないといけないので当然だが。それでもコースタイム0.8くらいで下山し、12時くらいには中原高原登山口へ。デポしたyoshikitoの自転車でyoshikitoに車を取りに行ってもらう。ありがとう。
いやぁ、お疲れ様でした。

その後は、ひがくの湯でお風呂に入り、ごはんを食べて、グダグダしつつ、次の日の沢上谷に備える。こんなハードな沢終わりにまたすぐ沢に行ってくれる沢バカなメンバーに感謝です笑

【ルート所感】
笠谷、ハードだったけど楽しいルートでした。アルプスの沢らしくスケールが大きく、低い標高から笠ヶ岳のピークまで詰め上げるロマンの詰まったルート。とはいえ、あまり記録がなく、全然人臭さが感じられない。(巻き道とか人の跡なのか獣の跡なのかわからずに辿っていた笑) だからこそ難しさはあり、高巻きに藪漕ぎに岩登りに沢登りの総合的な技術を必要とされつつ、体力勝負なエッセンスもある。そして、綺麗なところはとことん綺麗で、下部は水が綺麗で大滝も見応えあり、中間部の歩きパートは谷のスケールを感じつつ、たまに出てくる滝が綺麗なものが多く癒される。そして、上部は花崗岩系?の白い岩群と緑と青空のコントラストがとても素晴らしく申し分ない綺麗さ。こんなルートをノーヒヤリハットで抜けられて大満足です。メンバーに感謝。

yoshikitoは本当に上手くなっている。成長スピードが早い。特に登攀技術とロープワークが数ヶ月前とは段違い。車出し、自転車回収など交通手段、計画の全般でとても助かった。ありがとう。これからもガンガン行こう。
あ、あと次回はもっと軽量化してね!笑
荷揚げのザックが無駄に重かった!笑

Kaguさんは相変わらずの安定感。今回の笠谷も見つけてくれたのは、Kaguさんだったし、途中途中での判断・アドバイスも無難にいいことを言ってくれるし、怖いところはロープくださいとはっきり言ってくれるのがありがたい。ロープつけたら、自分らより綺麗なムーブで登ってくるし笑
そして、そんなに山入ってないはずなのに体力も申し分ない。歩きが上手いんですね。2日目の後半では、「ガンバ自分!」って自分で自分を励ましながら登ってたのがウケました。笑

とりあえず、会心の山行でした。
みなさん、ありがとうございました!

この夏は葛根田へ!と計画していたけれど残念ながら天気に恵まれず中止。
代替で計画していた笠谷へ。

笠谷は前に沢の記録を見ていて目に止まり、体力があれば行けそうに感じて、行きたい沢リストに入れてあった。
ただ、実際に計画を立てるとなると、記録が少ない上に単独遡行の強そうな人のだったりで、悩みつつコースタイムを作成。
1泊2日は厳しそうなので2泊3日に。

行ってみての感想は、体力核心と思っていたけれど全然それだけじゃなかった。
体力はもちろん、登攀力、高巻き力も重要。
記録で見ていたより滝が多く、ツメもかなり後半までクライミング要素が強かった。
グレード的には難しくないんだろうけど、岩が脆かったり高度感もあってしんどかった。そして長い。
下山の時に遡行した沢筋を見て、あんなところを登ったのかと。遠くから見てもかなりの斜度。

今回、yutaさん、yoshikitoさん、2人の足を引っ張ってしまって本当に申し訳なかった。
何度お助け紐を要求したことか。。
今回の反省はリサーチ不足、体力不足(筋力も心肺持久力も)、クライミング力不足、メンタル不足。
沢と自分の力量が釣り合っていないことを遡行中に痛感した。
文句も言わず何度も引き上げてくれた2人には本当に感謝。

今回は特に同期yoshikitoさんの成長ぶりに驚いた。
確かに沢ばっかり行ってるけど、確実に登れるようになってるし、支点作ってロープ出すのも慣れてきてるし短期間での成長が半端ない。
頼もしい。
yutaさん、yoshikitoさんはお互いに補いあえるいい沢のパートナーだなと思った。
セルフマネジメントのうまい2人だと思う。

個人的には大変な部分が多かったけれど全部含めて良い経験になった。
あと沢泊は何度かしてきたけれど、初めて焚火の横で寝た。
意外とよく眠れた。(一度増水の夢を見て目が覚めたけど。)

そして初めてテン場でタープを張って寝た。
風が弱くて気温も高くて快適だった。
何より広々していた。(小屋は2人1枚の布団だったらしい。)

下山のクリヤ谷ルートはあまり良くないという記録を見ていたけれど、岩場が多いものの道はそれほど悪くなく、ただひたすら下った。
雨の時は滑りそうなので嫌かも。あとフェルトの沢靴で下るのも厳しそう。
今回はラバーの沢靴でそのまま下山。ネオプレン靴下も濡れていたので靴擦れとマメがけっこうできた。ただ、それ以上に筋肉痛がひどい。週末の夏山トレまでに回復しないと。

追記:入渓までの林道でイノシシを見た。はじめカモシカかと思っていたけれどフォルムが違い、おしりにピョンとしたしっぽがついていた。すぐ横の斜面を登って行った。向かってこなくてよかった。

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コメント

いいなー
ただの記録でなくて、メンバーの思いが伝わってくる記録やね。
バリエーション初期にしか味わえない未熟さとそれ故の気持ち良い達成感を感じる。
良い山行で読んでいてこっちのモチベーションが上がるなー
またいい山行の記録あげてね。
2019/8/19 21:59
Re: いいなー
ありがとうございます。初級ルートではありますが、人臭くなく、美しいルートでした。先輩抜きでやり切れて達成感がありました!他メンバーに感謝しないとですね。
これからも主体性をもってバリエーションに入ることで強くなっていきたいなーと思っています。今後ともアドバイスよろしくお願い致します!
2019/8/20 12:57
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