北海道その(7) 190822の(1) 霧の馬ノ瀬に行く(カヤベヌプリ、北海道駒ヶ岳)
- GPS
- --:--
- 距離
- 3.8km
- 登り
- 413m
- 下り
- 397m
コースタイム
天候 | 霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
現在、行けるところは馬ノ瀬まで。 |
写真
感想
昨日の後方羊蹄山から下って今日は道南を巡る。予定では北海道駒ヶ岳、恵山、函館山と3つの山に行く予定なのだ。北海道駒ヶ岳は噴火の影響で本当の山頂まで行くことはできない、規制されている。なので、馬ノ瀬まで行くことで北海道駒ヶ岳を登ったことにしようというわけだ。浅間山は前掛山まで、桜島は展望所まで、大山も剣ヶ峯ではなく山頂までなど、そういう山は他にもあるのだ。レコをを見ていると本当の山頂まで行っている記録も見かけるが、私は馬ノ瀬までで満足、北海道駒ヶ岳を登ったことにするつもりだ。
北海道駒ヶ岳は渡島富士などとも呼ばれる成層火山だ。1640年に山体崩壊を起こし今のような形になった。その際に土石流が内浦湾(噴火湾)に流れ込み対岸の虻田で多数の死傷者を出した。なお、谷文晁は「日本名山図絵」にて噴火前の北海道駒ヶ岳を写生しており見事な成層火山として描かれている。当時の標高は1700m近かったようだ。
なお、この時の噴火の火山噴出物にて川が塞き止められ大沼・小沼などの大沼国定公園ができた。現在駒ヶ岳自体も大沼国定公園に含められているというのが面白い。
私は火山灰の道をゆく。時間が短いことを知っているので、登山靴ではなくてスニーカーだ。ザックも小さいものにして昨日飲み損ねたスポーツドリンク1リットルを積んでいる。昨日にこにこしていた足も大丈夫だ、湿布が効いているようだった。
そして、馬ノ瀬までといっても標高差は400mほどある。これをたくさんあると思うか思わないかだ。登り1時間下り40分を予定しているが速ければ速い方がよい。ただただ火山灰と火山弾の道を急ぐ。
江戸時代以降も駒ヶ岳は噴火を続ける。小噴火を繰り返しており、最後の噴火は2000年になる。2010年に馬ノ瀬までの登山が許され今に至るが、それより先の登山については規制中だ。ただ、地元の火山教育として専門家と共に山頂まで登るという企画が結構な頻度で行われているらしい。
とうとう霧の中の馬ノ瀬に到着した。「馬ノ瀬」という看板も見当たらなかったが雰囲気がまさにそうで、「これ以上は行ってはいけない」という雰囲気を醸し出していた。そして、火山であるし次の予定もあるし早々に私は戻ることにしたのだ。霧なので仕方がないが山頂は見たかったなあ。でもここに来れたことを素直に喜ぼうと思う。
日本二百名山であり、日本百低山でもあるのだ。
晴れていれば、北海道駒ヶ岳はよく目立つ山だ。大沼方面から眺めると本当の成層火山に見える。その壮大な裾野は見ものだ。そして、その様子を馬のいななく姿と見た人はこの山を「駒ヶ岳」と呼び始めた。なお、シカベヌプリというアイヌ語は「帆をかけた山」という意味で、山体崩壊後の姿を指すものと思われる。
今回は山全体を見渡すことはできなかったが、その風景は何度も見たことがある。その見たことがある風景と、今回の登山道から見たものが繋がったことが大きいのだ。
標高差400mも下り始めればあっという間だ。さっさと荷物を片付け車を出す。次の山に向けて車を走らせるのであった。
aiさんこんばんは。この北海道の駒ケ岳は数年前NHKの番組で見たことが有り是非登ってみたいなと思う山です。
この日はあと2座ですか?レコ楽しみにしております。
kr
krkdxさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
そうなんです、この日はこのあとに2つレコが続きます。なかなかハードな一日だったのです。そして今はもう北海道を離れて帰宅途中です。
土曜日、日曜日、簡単な街歩きくらいかなと思っています。
aideiei@山形県でした。
aiさん
膝のニコニコで山頂に登っていないのかなと思ったら、規制中の山とは知りませんでした。
もうこちらに帰られたようですね。
お土産話を楽しみにしています。
hamburg
HBさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
霧なのが残念でした。というよりも、この遠征で登った山、すべてが展望なしでした。季節的に難しいか運が悪かったかですね。
aideieiでした。
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