水無川 オツルミズ沢
- GPS
- 32:47
- 距離
- 16.7km
- 登り
- 2,439m
- 下り
- 2,439m
コースタイム
- 山行
- 8:43
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 8:43
- 山行
- 7:53
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 8:23
天候 | 1日目:晴れ、2日目:曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 明石の湯 | 新潟県十日町市の日帰り温泉 http://kinare.jp/page_akashi.html 600円、オシャレ! 越後十日町 小嶋屋総本店 http://www.kojimaya.co.jp/ |
写真
感想
念願のオツルミズ沢完登。
ドラクエでいう表世界のラスボス的存在のルートだった。3年間狙ってやっと行けた。
その間核心はパートナー、このクラスを一緒に遡行してくれる人は中々いない。
リベンジにトレから付き合ってくれた今回のパートナーに心から感謝。
これで沢登り通算100本となった。
振り返れば、山岳会に入って初めて沢登りをしてその面白さをしり、確か3本目に行った逆川で調子に乗って水線突破をやってたら低体温気味になりたいして難しくもない釜を登れなくなった所を先輩に助けてもらった日が懐かしい。
そこから、厄介な先輩から目を付けられ、お節介野郎でしたがそこで本当に大切なことを学んで、そこが本当のスタートで沢登りにのめり込んで等々ここまで来れたって思う。
そしてコツコツ失敗を友と学び、目標山行クリアして8年、歩みは遅いけどこのレベルまで皆んなのお陰で遡行できる様になれました。
今まで一緒に遡行してくれた一人一人に感謝。
長い前置きになりましたがここから山行記録。
前準備
沢では楽しさ優先、本気沢の時為のトレーニングとして
軽量化をしたことがなかった。
いつもの焚き火グッズを無くし、泊まり道具である寝袋、小さいマット、靴下、上着以外は無しとした。結果、日帰りの30リットルザックに2泊分の食料を詰め込めた。
サンダルまで削ったのはやり過ぎだったと後悔したが…
9月13日
21時横浜出発→12時30分 道の駅 南魚沼
これ以上オツルミズ沢に近い所では興奮して寝付けそうもないので、前泊を何度もしている、この道の駅で寝る。
9月14日
4時30分起床→6時水無川沿い駐車場 6時30分出発
来る途中にちょっとしたトラブルありスタート遅れた。
初日にどこまで進めるかで1泊になるのか2泊になるのかが決まる。
2泊にはしたくなかったが、この程度のトラブルではいつもと違い焦らなかった。
2度目のオツルミズ、相変わらず入渓前から見えるカグラ滝がデカイ。
一度敗退している巻道、去年からリングボルト打ち直されてたのにビックリ。
そしてカグラ滝直下に出る、滝右側、途中まで結構傾斜が緩くハンガボルトが最初にある場所まで上がりロープを出す、途中2箇所ハンガーあり、ラインどり間違えなければ前半ガバ、後半少しガバは減るが草付き側にラインどりすれば問題なし。
滝抜け口の木でビレイ、その先にハンガーあるがそこまで伸ばすと50mでは足りないかも。
その後いくつか釜を越えるとデカイ雪渓、そしてゴルジュ帯入り口が見える。
ここから長い巻きなので暫し休憩しセオリー通りに右側の尾根から巻きに入る。
残念ながら人気沢の宿命か踏み跡がある、ここに何故か残置ザックしかも新しい。※後で聞いたのだが、先週事故があった方の残置とのこと。
巻き藪は簡単、途中藪抜けてスラブ気味の草付き辺で少し迷うも問題なし、2箇所滝を抜けると200mサナギ滝!
ここで先行パーティに追いつく、話をしてみると地元山岳会の方でなんと通算4度目のオツルミズ沢との事、凄い人もいるもんやなと感心。
ここで大滝モードにすべく休憩と装備確認すると、ハンマーを大巻前に忘れた事に気付く、ハーケン打つと回収不可か、、パートナーに申し訳ない。
気を取り直し、サナギ滝に左手から取り付くタート藪、もっと岩岩しいトラバースをイメージしていたのだが、、その後滝寄りにバントから向かい直上、ラインどりはどこからでも登れそうだし、3級にもいかない程度2級くらいか?そこまで立っているわけでもないからロープなしで不安もない。
最上段部で記録で良くみるクラックらしき物があるが何か違う、先行パーティの情報によると…左手のワイド気味クラックが、古い時代のルート取りで直上クラックも行けるが、一度水線側に入って左上するラインが最近もっとも登られていて、記録で良くみるラインとの事。
何処登るか迷うが、やっぱ記録で良く見る噂のクラック触りたいから、先行パーティが登り切るのを待って登攀。
クラック付近には残置沢山、登り口に2つ、その後1m上がる度に残置ある。クラック部はワイド気味フェイス面にスタンスあるから片手クラックに突っ込んで、フェイス側スタンス拾ってカンテ側に良いホールドあるから拾ったら終わりって感じ、高度感が気持ちいい。
ビレイはカム1番と0.75、滝上から見下ろす景色は最高だった。
その後、大滝を左から巻き、雪渓がないのでゴルジュ内を行く、ヘツリ、泳ぎ難しくなく楽しい感じ。すると間もなく80m滝。
最下段が案外怖いムーブが必要で左から巻く。
右側残置ハーケンがある棚からロープ出した。
出だし細かく意外と難しい、その後も残置ハーケンほぼ無く、案外悪い。
50mいっぱい出して足りず結局2P。
ここを終えた時点を本日の目標としてたが14時前、なんや!予想外に早い!
小屋まで行く事も考えたが、焚き火出来ないのも嫌なので時間は早いがここから薪が確保できるBP地を探しながら歩くことに。
程なく、右から枝沢が入る1280m地点に薪がわんさか。
本日はここでBPとする。
軽量化の為酒が少なく、焼き物もソーセジのみと寂しい夜だったがそれでもこの日の遡行に満足し就寝。
15日
翌朝、夜明けごろいつものマイペース起床、出発7時くらい?
案の定、抜かしたはずのパーティにこのタイミングで追いつかれた。
この先、ウイニングランかと思いきや、雪渓が残る箇所が2連発。
最初の雪渓は安定してそうで対岸までぎっしり詰まっていたので
雪渓上を80mほど歩いて渡るも…私の足元から落雷のような爆音
一瞬死んだかと思う程だったが、大丈夫、その後対岸まで行き
土の上に上がって振り返るとかなりヤバイブリッジ状箇所を歩いた事が判明。
この判断はミスだったか。
次の雪渓はズダボロ、本来右から巻けれは巻きの距離は短いがこれが理由で近ずけなかったので左側、右岸を一度尾根に上がるほど巻き上がる大巻きをする羽目に。我々は沢が見える側沿いを巻いたが反対側の方が藪が薄く歩きやすかった模様。
この後、行くつもの滝をほぼ巻きムーブでこなす。
途中から明らかに源頭の空気に変わる地点あり、その後は意外なほど癒し系の源頭となり滝もない。
単調な歩きの後ホースを発見、どうやらここが小屋への入り口の様。
沢から小屋は見えず、1分ほど上がると小屋がありわんさか登山者がいた。
そこから山頂まで歩き休憩、ここで12時前?
えらくこの日も順調であった。
そのから長い下り、微妙にスピードを出しにくい歩きにくい道を行き15時に駐車場着となった。
かなり強い思いで今回挑んだが、雪渓の爆音以外はえらく順調でちょっと拍子抜け。
登る前は、沢抜け切った時をイメージするだけで感動の涙が出そうだったのに。
目標達成、感動のピークは何処へやら。
しかしながら、下山し色々考えてみるとラスボス倒すまでに3年間トレしたからレベル上げすぎちゃったのかなとも。
しかしながら振り返れば、オツルミズ沢は越後特有のダイナミックな地形大滝の連瀑とこの時期まで残る雪渓と向き合える、大自然を全身で感じられる良いルートだった。
私の冒険は真のラスボスを求めまだ続くのかなとも思いつつも
最近のクライミング力低下にタイムリミットも感じるこの頃。
やっぱオバタキタンか、方向性を変えるか、次なる目標を模索せねば。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する