記録ID: 210915
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無雪期ピークハント／縦走
富士・御坂
富士山【須走ルート】
2012年07月27日(金) 〜
2012年07月28日(土)
jurakusui
その他1人 - GPS
- 32:00
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 1,879m
- 下り
- 1,864m
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27日：
14:45須走口五合目→16:05六合目長田山荘16:15→16:45本六合目瀬戸館
28日：
4:25瀬戸館→（ご来光）→5:40七合目大陽館5:58→6:34本七合目見晴館6:47→7:11八合目江戸館→7:27本八合目胸突江戸屋→8:45山頂久須志神社→10:25剣ヶ峰11:05→12:33須走下山口→12:48本八合目13:08→13:58七合目大陽館→14:25砂払五合目15:08→15:38須走口五合目
＊スローペースです。山頂に4時間近く滞在してしました。
14:45須走口五合目→16:05六合目長田山荘16:15→16:45本六合目瀬戸館
28日：
4:25瀬戸館→（ご来光）→5:40七合目大陽館5:58→6:34本七合目見晴館6:47→7:11八合目江戸館→7:27本八合目胸突江戸屋→8:45山頂久須志神社→10:25剣ヶ峰11:05→12:33須走下山口→12:48本八合目13:08→13:58七合目大陽館→14:25砂払五合目15:08→15:38須走口五合目
＊スローペースです。山頂に4時間近く滞在してしました。
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2012年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
＊聞くところによると、28日は今シーズン一番の混雑とか。剣ヶ峰では記念撮影の列が。10時半ごろで25分ほど待ちました（現地では「1時間待ち」という話で、記念撮影をあきらめた方も結構いました）。 ＊高山病対策、日焼け対策を十分に。 【須走ルート】 ＊危険箇所は特にありませんが、下山道の砂走りは所により「岩走り」状態になっています（ソフトボールクラスがごろごろ）。捻挫、転倒に注意。 ＊走り方にもよるのでしょうが、砂走りでは大量に砂埃が舞い上がります。場合によっては濃霧注意報みたいな状況になるのでマスク類は必要です。幅の狭いところや、人が混んでいるところでは、周りの人の安全にもくれぐれも注意を。控える方がベターなような。 ＊砂走りの後、最後約2キロのハイキングコースがあります。砂走りを駆け降りる方は脚力に余力を。 ＊トイレは各小屋などにあります。協力金は200円が多かったです。 |
写真
JR御殿場駅近くの「みやざきや」さんの銘菓。真ん中が「ココア大福」、そして両サイドが「カフェ大福」。美味を堪能しつつ、てっぺんに行けたらいいなの願掛け。熱中症にならないように、とサービスの「青しそ茶」付き。
3
7/30 0:13
JR御殿場駅近くの「みやざきや」さんの銘菓。真ん中が「ココア大福」、そして両サイドが「カフェ大福」。美味を堪能しつつ、てっぺんに行けたらいいなの願掛け。熱中症にならないように、とサービスの「青しそ茶」付き。
ぽつぽつ小雨が降ってきたので、念のためにレインウェアを装着。準備体操をしていざ出発。
下山道の砂走りの様子。無事登頂を果たし、あそこを疾走できるのだろうか。
夕方になり雲が晴れ、山頂が姿を見せてくれました。ここからはまだ遠いのですが、どっしりしていて大きな存在感がありました。
一夜明けて、山頂を目指す光の帯がとぎれとぎれ見えました。準備を済ませ、瀬戸館を出発。
20分ほど登ったところで日の出を待つことに。須走口の良いところは、樹林帯以上のどこからもご来光が拝めることですね。あちらこちらでその瞬間を待つ人がいました。
7/30 0:15
20分ほど登ったところで日の出を待つことに。須走口の良いところは、樹林帯以上のどこからもご来光が拝めることですね。あちらこちらでその瞬間を待つ人がいました。
少しずつ拡大していく光と、変化し続ける空と雲の色。ただ見つめる時間が続きます。
そして、雲の上に。全身で輝きを放つ太陽の光を、体の隅々まで浴びます。ただただ嬉しい時間でした。
太陽を食すバナナ？いえいえ、ありがたく頭を垂れております。
ご来光バナナは美味でした。
ご来光バナナは美味でした。
「●六夜」と読めました。途中で見た遭難碑でもそうだったのですが、鈴が納められていました。
と思ったら、下からガスが吹き上がってきました。気温が高いからでしょうか。あちこちからじゃんじゃんガスが沸いてきます。
途中にあった雪渓。茶系の砂礫とのコントラストがきれいでした。時折、こんな景色が目を楽しませてくれますが、足を上げる一方が苦しかったです。高山病の症状がちょっと出ていたようです。休み休み行きます。
7/30 0:11
途中にあった雪渓。茶系の砂礫とのコントラストがきれいでした。
時折、こんな景色が目を楽しませてくれますが、足を上げる一方が苦しかったです。高山病の症状がちょっと出ていたようです。休み休み行きます。
時折、こんな景色が目を楽しませてくれますが、足を上げる一方が苦しかったです。高山病の症状がちょっと出ていたようです。休み休み行きます。
ようやく、山頂手前の鳥居が目の前に。抜ける青空に、完璧なくらい映えて見えました。
そのとき振り返るとこんな雲が。ある意味、今回の主役は雲でした。めっちゃきれいなんですが、沸き立ちすぎて展望が…
お鉢の北面は好望地。綿菓子みたいな雲を吹き飛ばしたい！地図と何度もにらめっこをして…、でも結局のところよくわからず。
大雑把にいって、微かに見えるのを含めると八ヶ岳から北アルプスぐらいまでが写っていると思われます。
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7/30 0:17
お鉢の北面は好望地。綿菓子みたいな雲を吹き飛ばしたい！
地図と何度もにらめっこをして…、でも結局のところよくわからず。
大雑把にいって、微かに見えるのを含めると八ヶ岳から北アルプスぐらいまでが写っていると思われます。
地図と何度もにらめっこをして…、でも結局のところよくわからず。
大雑把にいって、微かに見えるのを含めると八ヶ岳から北アルプスぐらいまでが写っていると思われます。
まるですっきりしない山座同定を打ち切り剣ヶ峰へ。この登りで何度も息切れを起こしました。
ぜーはー言ってると、雪解水を発見。正確には人が群がっているので近づいた結果ですが。プチオアシスは冷たくて気持ちいい！
剣ヶ峰の下。記念撮影は1時間待ちという声があちこちから。ここまで来て、撮影なしという選択はないので待ちます。
撮影の入れ替わりない合間に急いでとったら手ブレしていた…「日本最高峰富士山剣ヶ峰」。最初の五文字が、頑張ったご褒美みたいで嬉しかったです。
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7/30 0:18
撮影の入れ替わりない合間に急いでとったら手ブレしていた…
「日本最高峰富士山剣ヶ峰」。最初の五文字が、頑張ったご褒美みたいで嬉しかったです。
「日本最高峰富士山剣ヶ峰」。最初の五文字が、頑張ったご褒美みたいで嬉しかったです。
さすが日本最高峰。ここにあるものはたいてい「日本最高地点」となるんですね。ここでする行いも大抵は「人生で一番高いところで○○した」。トイレもまた然り。
7/30 0:18
さすが日本最高峰。ここにあるものはたいてい「日本最高地点」となるんですね。ここでする行いも大抵は「人生で一番高いところで○○した」。トイレもまた然り。
南西方面の景色。雲海が果てし無く広がっているように見えました。でもはるか先は海だったのかな。
須走・吉田下山道に突入します。所により走れるとあって、結構な方が駆け降りていきます。
あっという間に山頂からダウン。こけるのが怖いんですが、それでもなかなか楽しいものでした。
聞きなれぬ音がすると思ったら、ブルドーザーが走っていました。確かに、ブルドーザーでもないとこの道は通れないでしょうね。
所により狭いところもあります。
あと、わりと岩が転がっていますので、こけたり足をくじいたりしないように注意してください。
あと、わりと岩が転がっていますので、こけたり足をくじいたりしないように注意してください。
スリルと冒険の砂走りは、砂払五合目で終了。犬が待っております。
ここから先、2キロの道のりです。
ここから先、2キロの道のりです。
キュラキュラ言いながら、不意にブルドーザーが現れました。山小屋を支える働き者。
お花。桜の仲間と思ったら、相方より「葉っぱの形が違う」。確かに。
最後の下山道は、根が露出していたりして歩きづらいです。疲れた足には難儀しました。
またガスが出てきました。名残惜しい富士山の最後は、ちょっと幻想的な雰囲気が広がっていました。
五合目東富士山荘に到着。無事ゴールできました。スタッフの方がシイタケ茶？をふるまってくださいました。美味。
撮影機器：
感想
初めて山の上から富士山を見たのは確か八ヶ岳でした。それから山であの特徴的な三角を目にするたびに、一度も登らないのはもったいない、いつか登ってみたいと思っていました。とはいえ、3700mの世界に身を上げる自信はあるようでないような。高山病も気になります。山では向う見ずになるくせに、地では心配性の性格がずっと足踏みさせていたのですが、「今年は行くぞ」と自分に言い聞かせてようやく今回の運びとなりました。
選んだのは須走ルート。他を知らないので何とも言えませんが、評判の通り人は多くありませんでした。前後に誰もいなくなる区間が多く、ハイシーズンが嘘みたいにのんびりしていました。泊まった瀬戸館はおもてなし良し。明けてのご来光は頭の中まで赤一色に照らされて何もかも忘れ、ただ「来てよかった」と思う時間になりました。それからは、高度が上がるにつれて富士山の厳しさを知るようになりました。吉田ルートと合流すると、芋の子を洗うような人だかりで静けさはどこへやら。多くの人に混じって、上を見てひたすら登るのみ。息切れが目立つようになり、体が重く感じられました。空では雲が沸き立っていきます。展望見たさに競争しようにもまるで勝負にならず、山頂ではガスに隠されてしまったのですが、苦しんだ末に剣ヶ峰まで到達でき、叫びたいくらいの達成感に包まれました。
下りの砂走りの疾走感もたまりません。急降下する鳥になったみたいで、景色がぐんぐん迫ってきます。スリル満点でした。めちゃめちゃ楽しかったのですが、今後なさる方は転倒と、ほかの人の安全にはくれぐれも注意してください。あと、靴への負担は大きいです。元々劣化していたと思われるのですが、途中で相方のソールの爪先部分がめくれていました。はがれたりしたら一大事です。幸い、持参したダクトテープ（初めて使いました）で五合目まで持ちましたが、ソールのチェックといざという時の道具が大切なことが身に染みました。
今回は山頂の展望には恵まれませんでした。「あの雲がなかったら」と連なる山々を今も時々想像してしまいます。その景色に対峙できたら、きっと心を奪われるのでしょう。「二度登るのはバカ」と言われているようですが、いつかまた行きたい日本一の山です。
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